Exhibition感想

2020/10/25

2020−09に見た企画展

今後は月ごとにこんな感じで書いておこうかと。
というか今年はコロナと体調不良で博物館・美術館めぐりがなかなかできてないなぁ。

名称:海を渡った鎌倉のユリ 明治・大正期のユリ球根の栽培と輸出
場所:鎌倉市玉縄図書館
入場料:¥0 無料
期間:2020/09/08〜2020/09/22
見学日:2020/09/22
図録:なし。資料配布あり。

海外で日本のユリがブームになった時代。山取りした自生のユリ球根の輸出から始まり、テッポウユリの栽培による輸出への変化。(このあたりの話って、磯子のアヤメ?ショウブ?の話と似ているな。震災でダメになったところも)。
横浜港が近いというのも産業化された理由のひとつなのだろう。とすれば、ユリも、ショウブも、食用蛙も…。なるほど。

横浜植木などによるユリのカタログ。その絵の綺麗なこと!
横浜の花火屋のカタログもそうだったが、こういうものをしっかり作って海外進出していたんだなぁ。ちょっといろいろ感慨。

ユリの輸出は農事試験場(のちのフラワーセンター)ができる前。そういう系譜(というか土地の記憶か…)も大切にしたい。

非常にコンパクトながらいい展示だった。

名称:【復活開催】明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画-
場所:神奈川県立歴史博物館
入場料:¥900
期間:2020/08/25〜2020/09/22
見学日:2020/09/22(最終日!)
図録:あり。購入。¥2000

春先に大々的に開催予定だった同一名の企画展がコロナ禍によって中止に追い込まれたもの。それが期間が短いとはいえ復活開催できて良かった…。
横浜浮世絵ではなく明治錦絵なので、いまいちピンと来なかった。後半の新版画は良かった。土屋光逸、ノエル・ヌエットをこれだけしっかり見たことはなかったな。(ヌエットの本を読んでみたいのだが…。岩波あたりで文庫化されないだろうか…)
土屋の影。ヌエットの線(元はペン画?)の美しさよ。そして、美人画のコーナーが少しあって島成園の絵を見ることができたのは収穫。さらに北野恒富(!)の絵も久しぶりに見た気がする。
今回の展示の元になったコレクション。輸出用浮世絵の版元としての大蔵孫兵衛が大蔵陶園(戸塚)や大倉山の大蔵精神文化研究所、そして大蔵洋紙(今の新生紙パルプ商事〜今回の図録の紙に使用!高級紙らしいぞ!)というわけで横浜とのつながりもあって面白い。
そういえば最後に大蔵陶園が新しく作った浮世絵柄のタイル絵(というの?)が飾ってありましたね。

展示エリアの一番最後に担当学芸員さんの想いが貼ってあって涙。楽しみにしていた展示だけに、復活できて良かったです。

中止になった平塚美術館の川瀬巴水展の図録も売っていたが、これは現地(来春に復活展示するらしいよ!)で入手したい。

次は川崎に移動。初見参の川崎浮世絵ギャラリーへ。

名称:発行135年記念展 月岡芳年「月百姿」(後期)
場所:川崎浮世絵ギャラリー〜斉藤文夫コレクション〜
入場料:¥500
期間:前期 8月22日(土)~9月13日(日) 後期 9月19日(土)~10月18日(日)
見学日:2020/09/22
図録:なし?不明。

本当は太田記念美術館の月岡芳年展「血と妖艶」をみたかったのだが、まあその代償行為で。
とはいえ、川崎浮世絵ギャラリーをようやく覗くことができたので、よしとするか。

血まみれ芳年のイメージとは違う丹精な作品群。題材がそうさせるのか。
月を題材としながらも、歴史上の人物をはじめ、妖怪や幽霊、動物達も登場し、また物語から得た題材も多く描かれる作品群。
神経を病んだ最晩年に描いた作品と知ると、いろいろ思いがあふれてくる。また、そう知ったせいか緊張感の走る作品に感じたかな。

次は川崎から東急バス五反田行きで大田区立郷土博物館へ。ここに行くには川崎からのアクセスが便利だとつくづく思う(個人の感想)。

名称:川瀬巴水―日本を歩く―
場所:大田区立郷土博物館
入場料:¥0 無料
期間:08.18〜09.22
見学日:2020.09.22(最終日!)
図録:なし

これもコロナ禍で中止になった特別展の代替コーナー展示。

コーナー展示とはいえ作品と現地での写生帖を並べたりして、眼福の展示でした。

この日は、3つの展示がすべて浮世絵の展示という誰得?/俺特!の一日。
冒頭でも触れたが、コロナ禍と自分の体調不良で、散々な今年のお出かけ事情。こうやって、すこしづつありふれた日常を取り戻せていくといいな。

 

2019/11/07

20191103路探祭・路上探検フェス@湘南モノレール湘南江の島駅

11/3〜11/4にかけて湘南モノレール湘南江の島駅にて開催された、路探祭・路上探検フェスに参加してきました。
11.3に出店者のひとりとして。これは、本来の出店者・暗渠マニアックスさんのお誘いでした。感謝です。

自分が用意したのは、以前作成した暗渠のZINE。トラブルがあって17部しか用意できず。残念。
まあ、そのせいもあってか、完売できたのはうれしいところではありますが。

路探祭公式

路探祭とぎゃったー

暗渠マニアックスさんの販売案内

鎌倉経済新聞の記事

盛況ですがな #路探祭
会場の様子

というわけで、昨日の #路探祭 の戦利品。 これにジオ菓子と暗渠コーヒー豆が追加されてます。
戦利品など

2019/08/18

2019/7/15渡邊庄三郎が生み出した新版画@大田区立郷土博物館

名称:渡邊庄三郎が生み出した新版画
場所:大田区立郷土博物館
入場料:無料
期間:2919/7/2〜7/31
見学日:7/15
図録:なし

大正期に浮世絵的な手法で版画を再構築した新版画の版元・渡邊庄三郎。その作品群を紹介したミニ展示。
来年は大田区立郷土博物館で大規模な川瀬巴水の回顧展がまた開催されるらしい。(2012と2016にも開催。’12は行ったはず)

川瀬巴水の最初期の作品をはじめ、伊東深水、高橋松亭、フリッツ・カペラリ、エリザベス・キース、チャールズ・パートレットなど約30点を展示。

気に入ったのは、バートレットのIWABUCHI、ISOGO(杉田湾が奇麗に)、伊藤孝之の小台の渡し、月島の夕照あたりかな。外国人絵師の作品はあまり見た記憶がないので、こういうのはうれしいね。

絵師の腕前よりも彫師・刷師の技術向上が大きかったようにみえた。資金を用意しプロデュースして販路を確保する人がいて、才能のある絵師、技術を上げる彫り師・摺師がいて…。もちろん大正期のツーリズムの広がりという要素もあるけれど、良い時代だったのだなぁ。

常設展も面白い。発掘物による大田区の歴史、馬込文士村、藁細工(大田区の有名な産物だったらしい)、海苔、民俗、町工場、六郷用水(二ヶ領用水も含めた詳細地図)、玉川水道など。

この日は、西馬込にバスを使うルートを選んだけれど、このルートは使い勝手が良いと感じた。もうひとつ、西大井から徒歩で中延→西馬込も。

2019/08/17

2019/08/15一枚の切符から昭和のあの頃へ@都市発展記念館

町田の後は横浜に移動。

名称:一枚の切符から昭和のあの頃へ 思いだす昭和のイベント、ニッポンの風景
場所:横浜都市発展記念館
入場料:¥300
期間:7/13〜9/23
見学日:2019/08/15
図録:あり。購入。¥1080

観光文化史と横浜の地域史的な興味で見学に。決して鉄道趣味ではない。

まずは横浜のものから

絵入り切符の黎明は大正昭和期から。皇室関連・軍事関連・博覧会など。
大正初期の市電の新線開通記念の乗車券も展示。
震災の復興完了とか復興記念博覧会の記念乗車券、観艦式、開港記念祭のものなど横浜らしさを感じるもの多数。

戦後。貿易博覧会、皇太子ご成婚記念、東京オリンピックのものなど(後ろふたつは横浜は関係ないが)。
オリンピックあたりから切符が急に華やかになってくる。
新幹線開通。みなと祭99周年(根岸線開通と一緒に)。

私鉄のものも。
昭和31年の東急東横線高島町ー桜木町駅間複線化記念乗車券。とか、相鉄の保有車両100両突破記念。こういう地味なものも記念になるのね…
デザイン的には京急の都心乗り入れ記念とか相鉄の複線完了記念のものが良い。いかにも昭和のデザインだけど、好みである。

万博以降の旅行の大衆化とディスカバージャパンの時代。
乗車する切符が記念化するのではなく、記念乗車券自体がコレクションの対象になるような時代…とでもいえばいいか。

時代はもうちょっと後になるが、横浜スタジアムのオープン記念は(デザインとかが)懐かしい感じ。ああ、昔のジャイアンツのマーク(野球帽を被った下ぶくれのおっさん)やホエールズ(バットを持った一つ目小僧みたいなの)のそれ。
開港120周年とかみなと祭でSLを走らせた時のものなど、たぶん持っている様な気がする。
他、横浜駅の中央自由通路開通のもの。昔は馬の背を登ったところに国鉄の改札があったのよね…。懐かしいなぁ(ノスタル爺…)

次のコーナーは切符の歴史と各地の記念切符なのであまり興味が湧かず、ざっくりとみるだけでした…。

一番の切符はドリームランドモノレール開通記念のもの。ドリームランドモノレールって本当にあったんだ…

2019/08/16

2019/08/15山男と縄文と

夏休み中、夏バテやら台風の影響やらで延び延びになっていた町田行きをようやく敢行。
雨雲レーダー(Xバンド) を睨みながら、雨は降らないとの判断だったが…町田に到着後、大雨に。さすが雨男の判断力は悪い…

名称: 畦地梅太郎・わたしの山男
場所:町田市立国際版画美術館
入場料:¥800
期間:7/6〜9/23
見学日:08/15
図録:なし。展示目録はあり

町田(鶴川ね)在住だった山の版画家・畦地梅太郎の版画展。山の文芸誌・アルプで画文を書かれていた方なので、とくに興味がある人。

初期の版画の画風が全く違う。端正な作品と創作版画運動っぽい感じのものと。時代的に創作版画運動と被っていることに気がつく。なるほど。

石鎚山の版画。これは画文集に出ていたものか。のびやかな雰囲気。

そして山男シリーズ。山男シリーズは山を描いた版画が、リアルでない(稜線がちがう!とかそういうの)と指摘されるのに辟易として、山を描かないものにしたとのこと。写実とは違うところにも作家性は現れるのにねぇ。

ピッケルを抱えたもの。ザイルを背負ったもの。鳥(雷鳥)と一緒のもの。浅間山(煙の上がる山)を後ろに従えたもの。などなど。
山男の家族ものは表情がよい。キャプションには畦地の家族がモチーフと書いてあった。
鳥を抱いた男のもので好きなのがあったのだが…会場では見つけられなかった。他のバリエーションもあるのかな。
山の家族のプリント違い。山男のフードがオレンジ(茶?)の物はリュック?椅子?までわかるのでこちらの方がよいのではないか、と。

町田市の公民館?の緞帳の下絵になったもの。鶴(鶴川の意味か?)と団地。いまでもあるのかな?残して欲しい。

抽象画に挑戦した時期のもの。山におどる。お、おう…。評価をあまりされず、やめてしまったらしいが、これはこれで…。

期間開催中、山男総選挙やってました。投票用紙と投票箱ががちのものを使っているという…。やるな!

そういえば町田市立国際版画美術館の畦地梅太郎展で山男総選挙やってました。投票箱と投票用紙がガチという…

やわらかくのびやかな版画を目にして、こちらも愉しくなってきましたよ。画文集を久しぶりに読み返そう…そして、鶴川のアトリエを改装したギャラリーにも行ってみなくてはね。(あとりえ・う一部の作品はWebで見られます

別会場の企画展・インプリントまちだ展2019-田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起もなかなかよかった。

常設コーナーでの若き畦地梅太郎の仲間たち―1930-40年代の日本の版画は眼福。藤牧義夫、平塚運一、前川千帆、谷中安規、小野忠重…などなど。やはり創作版画運動だよなぁ。

美術館を出ると、またしても大雨。しばらく美術館の軒先で停滞。レミオロメンの歌(←古いなw)のようには晴れ上がらず、とぼとぼと移動。

名称:縄文土器をよむ―文字のない時代からのメッセージ
場所:町田市民文学館ことばらんど
入場料:無料
期間:7/20〜9/23
見学日:2019/08/15
図録:なし。

縄文土器の装飾性のみに拘った展示。さほどの期待も(興味も)なく覗いたのだが、これが素晴らしい展示。
紋様の妖しさと力強さにすっかり魅了されてしまいました。

写真でいくつかを紹介したい。

IMG_7608
こんな感じで展示。結構大きいのもあって迫力がある。

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装飾の妖しさ!実用性はどうでもよくなってくる。

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なにか意味があって撮った写真なのだが…。縁の逆三角形の中にある紋様だったかな。

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楕円形の中の模様が上中下でそれぞれ違う。どういう意味合いがあったのか。

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土器の黒ずみに生活感をみる。煮炊きに使ったのかな。
紋様が唐草模様っぽくみえて…観ているときはあれこれ考えたな。

IMG_7605
耳飾りらしい。中の紋様はそれぞれ違う。直径5センチぐらいだったかな。ブローチっぽく見えた。

こんな感じで、それぞれの土器をじっくりと眺める感じ。詳しいこととかはすっ飛ばしても、現物を眺めるだけでも十分に愉しい。
こんな展示を文学館で開催するなんて…まあ、町田は博物館を閉館したからかな(怒)

町田は縄文遺跡が結構あるらしい。まあ、多摩丘陵と相模原台地の際で、境川や鶴見川の谷底がある場所と考えると、その通りなのだが。
町田にも興味を持ったので、今後町田の神奈川併合運動に参加…ではなくて、町田方面のフィールドワーク遠征も考えたい。

2019/07/15

07/07 すみだ景観フォーラム 水のない水辺

7/7に墨田区役所で開催された墨田区の都市計画WGのすみだ景観フォーラム特別講座、〜水都すみだの水のない水辺〜に参加してきました。
講座と聴いていたので、いつもお世話になっている暗渠マニアックの吉村さん・高山さんの講演を聴くだけと思っていたら、後半にワークショップまで(^^;)。いろいろ慌てましたが、あえて積極的に(変化球ではあるけれども)攻める方向で、討議に参加しましたよ。

まずは高山さんの暗渠入門的な講演から。
暗渠と加工度や暗渠サインの説明。墨田区に実際に残る(わかりやすい)暗渠サインの少なさを指摘。
そして、高山さんの得意の分析力の発揮。東京23区内の交差点名から橋の名がつくもの、さらにそこから暗渠に架かる橋の数をカウントしたものを発表。
…これで区別に分けると橋の名がつく交差点は中央区が多いという結果に。(墨田区は4位)
さらに暗渠となると、墨田は2位になるが、一位の中央区とは圧倒的大差。(厳密には、○○橋×丁目という交差点もそれぞれ別カウントなので、実際には3橋しかない)

ということで、墨田の暗渠は心の目で見る必要があるという結論で〆。

最後に街歩きのスタイルの変化を指摘して終了。
これが、しっくりきた。自ら見つける時代…。

すみだ景観フォーラム。聴講だけと思っていたらワークショップまで!なによりも、この表がツボ。俺のなかでは、散歩の達人前に東京人と江戸東京学ブームと江戸東京本の再刊があるのだが…。とりあえず隅田川以東の東京を歩かないと。せっかくの機会なのでね。 #水のない水辺 #墨田

次に、吉村さんの講演。
吉村さんは歴史を深く掘り込んでいくのがスタイル。

まずは墨田区の地域(向島と本所)における暗渠(水路?)のスタイル(直線と蛇行)の違いから。
人工水路と自然河川の入り乱れ具合の面白さ。
その理由として、地形的要因、歴史的要因、都市化時期の違いなどを指摘。

そして向島と本所を両方に流路があった曳舟川を紹介。
曳舟川。名前の由来は文字どおり『船を曳』いたから。地上から人力で船を牽いて、川を行き来させたのが理由。
曳舟川を描いた明治期の浮世絵師・小林清親の版画。
東京小梅曳船夜図…ああ、この絵知っているぞ!好きな絵師の好きな絵なのに、その場所までは気にしていなかった。
浮世絵と地理…これは、最近気になっているテーマでもあったりする。もう少し描かれた場所を気にしてみるようにしなければ…。

最後は、墨田区内の水路の埋立の歴史についての話。通水がなくなってドブ化したものの話があり、これは地形的な違い(少なくとも横浜のそれとはイメージが違う)かなと感じました。

お二人の講演が終わって、8グループに分かれてワークショップ。
墨田区内の八カ所の暗渠(水路)の写真から、気に入ったものをグループごとに発表するというもの。自分の班は京橋三丁目の水路を選択。
これは、自分も押したもの。墨田区に土地勘の無い自分には、写真がすべてでした。ので、個人的記憶・体験と重なる風景というものを選択した。歴史的経緯とか街歩きしやすいという意見は、他の方から必ずでてくると考えたので、あえて変化球を投げ込む様にしたのだが、よかったのだろうか?

結果、京橋三丁目がグループの選択にも、8グループの集計でも1位になったのはちょっとうれしいところではあります。

まずは、せっかく墨田区とも縁ができたので、墨田の街を歩いてみたいですね。そういう誘われ方もいいのではないかと。

特別講座終了後は、小雨続きの天気に気力を喪失。他の目的をキャンセルして帰宅。

2019/06/11

カメラが撮らえた横浜-古写真にみる開港場とその周辺-@横浜開港資料館

名称: カメラが撮らえた横浜-古写真にみる開港場とその周辺-
場所:横浜開港資料館
入場料:¥200
期間:4/27〜7/15
見学日:2019/06/09
図録:なし

明治期の開港時の古写真を通じて、横浜を振り返る展示。
展示スペースの関係でコンパクトな展示なのは変わらず。
神奈川県立歴史博物館の横浜浮世絵ともある意味関連するような展示でした。

写真の撮影場所と方向を地図に図示してあるのは素晴らしいと思う。古写真の場合は、撮影場所と方向、そしてなにが写っているかを読み解く(興味の対象以外のものも含めて)のが大切なのだと思うので。

ベアトの写真帖。こちらでも貞秀の浮世絵(パネル)。写真と比較させるもの。州干島(参道の写真はよかったな)・十二天遠景・外国人遊歩新道(ミシシッピ・ベイ=根岸湾)などなど。だいたい神奈川県立歴史博物館の展示とはリンクする。ミシシッピ・ベイの写真はよく見る写真だけど、結構見飽きないぞ、これ。

山手の丘から関内〜吉田新田方向を写した二枚の写真がよかったな。大きく引き延ばしてパネルにしてある。夏と秋の違だけなのに、建物の様相が違って見える。まさに普請中。

貞秀の浮世絵、パネル(実物ではない)が、最初の版と改正版を並べて展示。これは実物でも比べてみたかったな。

他、神奈川宿、鎌倉、八景、生麦(事件の場所を)、江ノ島などなど。
ベアトの写真帳。そこに架かった文章を翻訳して展示。結構興味深い。とくに生麦のものが。

中村川と堀割川の分岐あたりの写真。これも、今では思いつかないぐらい田舎の風景。そう、横浜は田舎だったのだ。(苫屋の煙♪だものねぇ)

吉田新田と派大岡川のあたりの写真。やはり埋立地なんだよね。堤防というか堤がある。

根岸競馬場の写真。谷を埋めて馬場をつくってある。千代崎川の水路が見えないか…と目をこらしたが確認できず。

神奈川県立歴史博物館の浮世絵と開港資料館の古写真。どちらも横浜の古い景観を知ることができるいい展示だった。

2019/06/10

横浜開港160周年横浜浮世絵@神奈川県立歴史博物館

名称: 横浜開港160周年横浜浮世絵
場所:神奈川県立歴史博物館
入場料:企画展のみ¥600(後期展は前期チケットで¥100割引あり←失念して未利用)
期間:4/27〜6/23(後期展は5/30〜)
見学日:5/26と6/9
図録:あり。¥1500。購入。

開港前後から明治期に掛けての一時期、横浜の風景・人物・事物を描いた浮世絵群があった。それが横浜浮世絵。
今年は開港160周年(あのY150から10年!)ということで、その大規模な回顧展が開催された。

まずは前期展の感想から。

最初の展示は江戸名所図会から横浜弁財天社。
開港以前の横浜の浮世絵が少ないことを指摘(箸にも棒に引っかからないような場所だった)。これ、結構重要なことと思うのだが、案外忘れがちなことよね。江戸名所図会の中でも横浜地域のって結構少ないはず。あと、後期展では神奈川沖浪裏も展示されるようで、これが楽しみ。

キャプションで絵師の名を「北斎」とか「国芳」とか名前だけで表記してある。理由は一理ある(名字の改名が多い故)けれど、一瞬頭の中で考える必要が…。「芳員」をみて、「…一川…だったかな?」と自信なく思いだすような事もあったからね。
五雲亭貞秀=歌川貞秀=玉蘭斎とか知っている人はいいけれども。

個人的な興味故か、人物・事物よりもその風景に目が行く。特に地形とその表現。これは特殊な見方だろうねぇ。
なんて前期展を見た後は独りごちていたのだが、開催中の太田記念美術館の企画展や雑誌・東京人の特集を知ると、こういうものの見方が最近あるのだと言うことに気がつかされた。流行なのかぁ。

東京人 2019年 07 月号 [雑誌]

都市出版 (2019-06-03)

例えば本牧十二天の崖の高さとか、港崎を囲む堤防の高さとか、州干島弁天付近の地形とか。こういう事に目が行くようになって、昔の横浜の姿を想像してみたくなるときがある。州干島弁天が今でもそのままあったとしたら…ねぇ。十二天の山頂から眺める横浜港とか…

異国人酒宴遊楽之図の人物構図が万延元年遣米使節を描いた銅版画と一致するのは面白い。他の絵師の絵や写真、海外の新聞などから、写し取るというのは当たり前のことだったみたい。コピペといえばコピペなんだが…

虎を描いた今昔未見生物猛虎之真図。暁斎…暁斎って河鍋暁斎よね?これがいい感じ。他の絵師が書いた虎よりも虎(実際には豹なわけだが)らしい感じ。これは仮名垣魯文が文を書いていた。

開港後の鉄道を描いた浮世絵。どの程度真実なものなのか。機関車の両側に車両を繋げた絵もあるのだが、こんな運用を当時したのかね??
これも海外の絵や写真などから描いたのではないかと想像する。

東京蒸気車鉄道一覧之図という鳥瞰図。新橋から横浜までの線路を一直線に描いてあるもの。一直線に描いてある故に、地形コンシャスではない線路のそれが見えてくる面白さ。海を渡り、切り通しを抜けて横浜を目指す鉄路の一種異様さが。

最後に横浜浮世絵の認知のコーナー。丹羽コレクションと齋藤コレクションの話。ここに石渡江逸(野沢屋の図案部出身で、川瀬巴水の弟子。横浜の風景を描いた)の浮世絵も展示。たかだか一作品だけど、これはうれしい。

ここから後期。後期は展示を総取替なので、あたらしい目線で見ることができる。

前期展のチケットを持っていくのを忘れるという不始末(¥100割引にされず)。こういったリピートのチケット割引は、利用すべきだと思っている。リピーターの割合を知りたいのだろうからね。昔は、ちゃんと支払ってこそ…と考えていたけれども。

北斎の神奈川沖浪裏。初めて見たよ。案外ちっちゃいものなんだな。迫力がある故か、もっと大きいかと想像していた。
まあ、そういうことに気がつかされるだけでもいいのだろうな。実物を見るという意義がそこにはある。

貞秀の再刻御開港横浜之全図。前期のものとくらべると風景の違いがわかる。そして細かい地形に目が行く。横浜はそれなりに背後に山があるためか、垂直方向への強調はあまり気にしなくてもいいのかもしれない。(江戸・東京のソレと比べて)
御開港横浜之全図。手前に東海道を配して、右に帷子川河口(湾)。中央に関内。左手は本牧十二天までを配置。州干島というか州干弁天の辺りの地形表現に目が行く。これが今でも残っていたら、面白い風景になっていたろうなぁ。(前期と同じことを思っているw)
この当時(慶応元(1865)年頃)、 東海道から浅間下あたりで分かれて横浜を目指す横浜道は海の上。帷子川の河口はもっと内陸側だったわけだ。ここらへんも今の横浜の景観しか知らないと、ちょっと想像できない風景かな。

今回も地形表現にほぼ目がいってしまう。前期展以上に異人図や蒸気船・鉄道にはあまり興味がいかなかった。
とはいえ、貞秀の横浜異人商館之図と横浜異人商館売場之図が、以前は別の絵として扱われていたものだったが、2009年の展覧会の時に1Fと2Fとして繋がるものだったことが判明。確かに階段の位置が一緒! こういうのは貞秀らしい気もするな。

最後に石渡江逸の横浜万国橋。昭和初期の作品だが、これも立派な横浜浮世絵。これを見るためだけでも価値があったというもの。自分は大正新版画の系譜に連なる江逸の絵が本当に好きなのでね。

2019/06/09

190526キン・シオタニさんトークライブ(tvk秋じゃないのに感謝祭より)

今日のキン・シオタニさんのトークのヒトコマ。お話がとっても面白かったです! #キンシオ

最近お気に入りのテレビ番組・キンシオ(tvk)の出演者トークライブ。
たった30分?!と思うぐらい、話が面白かった!

2019/06/08

20190518ブックカーニバルinカマクラ2019

ブックカーニバルに。

ブックカーニバルは二年ぶり。昨年は倒れて参加できず。今年からはスタッフを離れて、ただの客としての参加。
懐かしい顔、不義理をしてしまった方と会話。
俺が現地に着いた瞬間に雨が降り出し、やはり自分の雨男ぶりを実感。
寂しい話あり、うれしい話ありのカーニバル。来年も是非、盛大に。

#今日の戦利品

戦利品は、これだけ。
体調的に微妙だったので、ヒグラシ文庫のヒトハコにも寄れずに撤退。

より以前の記事一覧