Days on the Rove: Exhibition感想

Exhibition感想

2017/04/02

カッサンドル ポスター展

名称:カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命
場所:埼玉県立近代美術館
会期:2.11〜03.26
入場料:¥1000
見学日:3/26(またしても最終日!)
図録:あり。購入。¥1800

 カッサンドル (1901-1968) は、ウクライナに生まれ、フランスで活躍した20世紀を代表するグラフィックデザイナーです。キュビスムやバウハウスから影響を受け、1920年代に制作した幾何学的でダイナミックなポスターは、時代の先駆的な表現として、グラフィックデザイン界に「革命」とも言うべき大きなインパクトをもたらしました。カッサンドルのポスターに共通する壮観な構図とスピード感は、機械と大量消費の時代をまさに体現していたのです。1930年代に入ると、画家バルテュスとの出会いから絵画制作に熱中する一方、アメリカでファッション雑誌『ハーパーズ・バザー』の表紙を手がけるなど、芸術家として活動の舞台をさらに広げていきました。

 この展覧会では、2018年に没後50年を迎えるカッサンドルの仕事を、ファッションブランド「BA-TSU」の創業者兼デザイナーである故・松本瑠樹氏が築いたコレクションを通してご紹介します。松本氏のカッサンドル・コレクションは、保存状態の良好なポスターの代表作、およびカッサンドル直筆の貴重なポスター原画を含むものとして、世界的に高く評価されています。国内ではおよそ20年ぶりの回顧展となる本展で、カッサンドルが到達した至高のポスターデザインをご堪能いただければ幸いです。

カッサンドルとの出会いは沢木耕太郎の深夜特急。あの表紙にはしびれたなぁ。同じ間隔の人は多いのではあるまいか。

黄金比、透視図法といった幾何学性も自分の好みとマッチするのではないだろうか。

以下、作品を見たメモを。

グラン=スポール
写実的なハンチングと幾何学的な顔の輪郭で構成。

メゾン・ドレーで
デザインされた文字だけのポスター。書体と色と大きさの違いだけ。
本来広告デザインとはこういうものなのかもしれない。

ゴールデンクラブ
タバコの広告。箱から大きく立体的に飛び出した三本のタバコ。その飛び出した タバコの先に金色でクラブ(タバコの名称と掛けているのか?)を描いている。

L.M.S.
鉄道会社のポスター。(ロンドン、ミッドランド、スコットランドの頭文字みたい)
蒸気機関車の動輪を描く。
車輪から赤い火花が散っているのだが、これ向きが逆ではないのか?
機関車自体(進行方向といえばいいのか)は右向きにみえるのだが、車輪から散る火花も右側。
火花の散る方向はそういうものなのか、俺の機関車向きの見立てがおかしいのか。
でも左向きに動くのって、なんだか違和感があるような気がするのですけどねぇ。

ノール・エクスプレスやラ・ルート・ブルーといった深夜特急の表紙を飾った絵たち、いやあ眼福ですがな。

ロアゾ・ブルー
プルマン社(鉄道用客車製造・運行会社とでもいうのかな)のもの。
大きなツバメのシルエット。日本のC62蒸気機関車のツバメに似ている。

ワゴンバー(ワゴン=リ社鉄道用客車製造・運行会社の食堂車? )
ワインとグラス、ソーダ水入れとカクテルグラス、その後ろに鉄道車両の車輪(ここだけ写真)

これらのものと比べて後半生のものはちょっと頂けなかった。
シュルレアリスム的影響を受けた作品群。素直に見られるものではない。
もともと画家志望というのも関係があるのだろうか。

本人がデザインしたタイポグラフィの展示も。ペニョー体。(他に二つあるそうだ)
雑誌などで読むためのものとして開発。
小文字のデザインは劣化したものと捉えていた(A→a、B→bとか)ため、大文字と全く同じデザインを小さくした物を利用。
自身の展覧会のポスターでこのタイポグラフィのみを利用している。

交通の発展と観光への情熱(そしてスピードへのあこがれ)という時代性を強く感じた。
タイポグラフィや幾何学的なデザインの美しさも十二分に。

常設展というかコレクション展もなかなか眼福。
古川吉重のFIELD-12と山村耕花の雀跳瞬間が気に入った。
タイトルは失念したが小村雪岱と鏑木清方の作品もよかった。

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2016/12/12

161211横浜ベイブルーイング戸塚工場オープニングフェス

横浜と鎌倉の狭間にして、世界の中心・戸塚で、乾杯の声をあげる。喉を高々と鳴らし、杯を空にせよ! #寒さなんて関係ない

横浜と鎌倉の狭間にして世界の中心・戸塚で、乾杯の声をあげる。喉を高々と鳴らし、杯を空にせよ! 寒さなんて関係ない!

ということで、友人達と総勢7名で横浜ベイブルーイングの新工場のオープンイベントに行ってきました。
2500円で5時間飲み放題。これは、おいしいイベント!と思ったのですが、あまりの混雑ぶりにさほど呑みきれませんでしたよ。運営の方も予想を超えて、ドタバタしたのではないかと想像します。ご苦労様でした。
天気もさほど寒くならず、風もなく、屋外でビールを頂くには丁度いい天気でした。一安心。ビールを飲むには寒すぎるのではと、心配していたので…。

飲んだビールは…

①ベイピルスナー無濾過
②IBUKIフレッシュホップ
③ベイヴァイス
⑦ダーチービター with 窒素
⑧ブラックマイルド with 窒素
⑤ドラゴンスリーパーIPA

好みは2番。さわやかなホップの薫りが好きなので…これが。いつまでも飲んでいられる感じ。

飲めなかったのは…
④パイルドライバーIPA
⑥ベイホワイト(仮)
⑨ベイピルスナー(DHCビール委託製造分ラスト)

6番は気になったけれども飲めなかった…。残念。

来年三月には戸塚駅から徒歩3分に、横浜ベイブルーイングのお店ができるそうなので、戸塚という地に根付いてくれるといいなぁ。飲兵衛のみなさん、こちらの店もぜひ行きましょう!

帰路は戸塚駅まで酔歩。途中の文明堂の工場のショップに立ち寄り。(偶然ではなく、わざとそのルートを選んだのですからね!)日によっては、おこわも販売しているようなので日をあらためて買いに行くつもり。カステラ、あまり好きではないのだが、案外おいしく感じたので…。

大船ヒグラシで一杯。その後、Dining & Bar 月なみ屋 にて打ちあげ。愉しい1日だった。感謝。

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2016/12/06

161120みちくさ市@雑司ヶ谷とLIXILギャラリー

朝、モーレツな朝霧に出掛ける気分をそがれる。

意を決して重い腰を上げ雑司ヶ谷へ。まずは朝昼兼用の食事。鬼子母神近くの居酒屋でランチ。魚がおいしい店らしいが、揚げ物と刺身の両方を食べたくて中途半端なメニューを選んでしまった。反省。揚げ物か刺身のどちらかに拘るべきだった。まあ、とろろご飯はおいしかったのだが。

鬼子母神境内の手創り市 鬼子母神・大鳥神社を覗く。素敵なクラフトの数々!手持ちの金が少ないので手を出せず…素敵な手ぬぐいがあったのになぁ。

ふらふらと鬼子母神参道へ、おお!古本フリマ(一箱古本市とは名乗らない←これ、結構重要なことらしいよ)みちくさ市のお店がちらほらと見える。
にしても昔は鬼子母神付近は小洒落たお店はあまりなかったような気がするのだが(メロンパン専門店?カレーパンだったかな?あとは工房系とか)…嗚呼、幾星霜。学生時代に訪れていた頃とは風景が一変。時代は変わりますなぁ。

みちくさ市、いい感じ。
写真は人の少ないところを撮影。いろいろ面倒な時代故ね。

レインボーブックスさん、古ツアさんにご挨拶。レインボーさんからは一箱古本市の雑誌「ヒトハコ」を購入。ようやくの入手!うれしい。レインボーさんに感謝。
読書空間みかもの主催者を紹介される。こんど、みかもの古本市も行ってみよう。12/18かな。奥沢にて。
古ツアさんの場所はちょっと微妙な場所で、往路では全く気がつかず。復路で帰り際に気がついて立ち寄るった次第。せっかくなので2冊ほど購入しました。サイン頂けるように著書を持っていけばよかったな。そこが残念。

鬼子母神で開催中の手創り市と相まって、街の雰囲気がとてもいい。勝手出店(街のお店が店先に本を並べる)もあるようで、本と人と街のいい関係があるように見えました。
また、各地の古本屋を巡る古本修羅道は前からのものですが、各地の古本市を巡る(出店or客として。スタッフは一カ所で十分かなw)古本市修羅道にも踏み込んだ予感が…
当然、ブックカーニバルへのいい刺激も貰いました。ガンバラネバ!

というわけで戦利品。

今日のみちくさ市の #今日の戦利品 レインボーさんに古書現世、古ツアさんから!

次は銀座(京橋)へ。池袋からなら地下鉄か山手線を使えばいいのだが、あえて都電で大塚へ(時間に余裕があれば  王子駅まで乗りたかった!)

鬼子母神停留所の線路下が大きな空間になっていて驚く。都電と並ぶ予定の都道と関係ある工事なのかな… 以前は都道の工事もなく(もちろん副都心線なんて地下鉄も!)、鄙びた雰囲気の街だったのにだいぶ変わりましたなぁ。都電の車両も見慣れぬ車両ばかりでビックリ。

LIXILギャラリーの一階ロビーで開催された「LIVING CULTURE-LIXILギャラリーのグラフィック 35年の視点」を見に。いいねえ。みんな大好きLIXILギャラリー!
展覧会ごとに発行されたポスターやリーフレット、案内はがき、ブックレットなど、700点余にのぼるグラフィックの一部が展示してあるというもの。
広報・記録ツールとしてのグラフィックの重要性を再確認しましたよ。にしても、そのグラフィックの素晴らしさ!一つ一つ丹念に見ているといくら時間があっても足りないという…。(どうせなら、このグラフィックをまとめたブックレットも出版してくれないかな…)
見逃した・見られなかった展覧会をいくつも発見。せめて展覧会のブックレットぐらいはどうにかして入手したいな…(古本屋では結構まとめておいてある叢書なので、探すのは難しくない…はず)

LIXILギャラリーのグラフィックを見に。いいねえ。みんな大好きLIXILギャラリー!

二階に上がりLIXILギャラリーにて、「水屋・水塚 -水防の知恵と住まい-展」を見学。
洪水地帯での暮らし方・住まいとその地域性のある景観についての展示。

水屋・水塚展。中央の写真には土間の屋上に小舟が載せられている。こういう風景は氾濫常習地域だった、横浜市戸塚周辺でも話を聴くが、実際に見たことはない。

中央の写真には土間の屋上に小舟が載せられている。こういう風景は氾濫常習地域だった横浜市戸塚周辺でも話を聴くが、実際に見たことはない。

船の舳先型に生け垣を張り巡らして、水の流れに逆らわない方法。
まるで城のような石垣をつくるすまい。高床とステータス。お金ができるとまた一段挙げる 。家財の重要度で高さを変える蔵。
家屋が高くなる道沿いで一軒だけ路の高さのままの店・よろずや。客の出入りがしやすいように、家屋を高くしない。
低湿地を圃場化するために土を掻き上げる(と水路もできる)その風景。まるで日曜パズルの迷路のようだ。

さほど期待していた展示ではなかったのだが、見てみるとやはりおもしろい。
地域性で変化する風景のなかに地理的要因・気象的要因というのも関わってくるというのを感じられたように思う。もう一度、風土論(ベルグの「風土の日本」もかな)を再読してみよう。

LIXILブックギャラリーも当然ながら覗く。建築・都市・生活文化などを中心とした書籍群とその関連分野の本がセレクトされておいてある書店。
いつ行っても楽しいお店で、東京方面に出かけたときはなるべく寄るようにしている書店。今回は懐具合が寂しいので、歯噛みしながら店をでてきましたよ。

体調も気分もイマイチな中、意を決して出かけて大正解だった。感謝。

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2016/11/09

161105みちくさ部三浦七福神めぐり後編

いやあ、歩き疲れましたがな。友人からのお誘いで参加したイベント。参加して大正解。
歴史、自然(植物)、地理の解説を受けながらの三浦の大地をスキャニング。頭と目(と足も!)がフル回転。愉しい一日でした。
小網代の森は初めて、黒崎の鼻は20年ぶりかな?また個人的にでも行こう。

植生と地形、地形と自然地理学(地層、堆積、火山などなど)を組み合わせて考える面白さ。
個人的には、白鬚神社の構造が鎌倉におけるやぐら構造と同じと看破できたのが、ちょっとうれしい。

こういう街歩きというかフィールドワークは、様々な切り口・手法があると(今回も)感心しきり。自分でフィールドワークを主宰するときの勉強になりますなぁ。
(個人的メモ。指示棒と大きな虫眼鏡、写真を撮るときの定規)

やはり、「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」ですな。またお誘いがあれば、可能な限り参加しよう。

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161030荻窪暗渠展

荻窪暗渠展を見学前に、後学のため西荻窪・荻窪の古書店をいくつか訪問。
老舗風古書店(二間間口の!)、新古本店、セレクトショップ風の古書店、サブカルに強そうな店などなど、様々なタイプの店が同じまちなかに共存しているのが何とも羨ましい。
川崎長太郎の抹香町の初刊行本と(現在の)文庫本がさらりと棚に置いてあったり、アラーキーと杉浦日向子の写真・対談集「東京観音」の初版(帯付き)が、とんでもなくお安いお値段で棚に置いてあったりして、驚愕しきり。あれは、目の毒じゃね…
街の個性と古書店の棚に何か因果関係があるのかどうか、これからもいろいろな街の古書店めぐりを続けたいと再確認。古本修羅道だねぃ…。

メインイベントは、杉並区郷土博物館分館(杉並区荻窪駅近く)で開かれていた、「荻窪暗渠展」の見学。
博物館の展示ながら企画展ではなく、市民主宰の展示という面白さ。こういうスタイルは他では見かけませんね。他でもやってみるといいのに。
暗渠のあり方を追求する分析型と暗渠の歴史やその周辺の物語を追求する深掘り型が両輪としてうまく回転している感じでした。
自分のスタイルと同じである深掘り型に共感しつつも、分析型のスタイルを知った故か、未知な荻窪〜阿佐ヶ谷のフィールドワークなのに暗渠を見つけるセンサー(足での地形のスキャニング、目による(暗渠)ランドマークの発見・再確認などを通じて)が働いたような気がします。はじめての街で、暗渠をあんなに発見できるとはね。ちょっと面白い感覚でした。
横浜や鎌倉が主の地形感覚の自分から見ればフラットすぎる武蔵野台地なのですが、細かく見ていくと小さな高低差が見えてきて、これまた面白い。横浜や鎌倉の暗渠よりも、武蔵野台地の暗渠の面白さは一歩抜きんでているのかもしれないと感じました。

杉並区郷土博物館分館の二階では、企画展「天沼弁天池があった頃 三人が残した足跡」が開催。
天沼弁天池は郷土博物館分館がある、まさにその場所(そして暗渠になった川の水源でもあるという)。 脚
気治療の薬を作った軍医、日本画家、天沼弁天池のほとりに住んだ資産家?(息子が同じ場所で中華懐石の料亭。その後、西武鉄道に買収)の三人。その足跡の紹介と共に、古い地図が多数。眼福でした。

| 猫綱 | | *Lifelog2016 Exhibition感想 | Comment (0)

2016/09/08

横浜の企画展三件

名称:細心精緻な幕末絵師「貞秀」ワールドにようこそ
場所:横浜市中央図書館1階展示コーナー
会期:8.16〜9.19
入場料:無料
見学日:9.7
図録:なし。展示目録・参考文献リストあり

横浜浮世絵と鳥瞰図を描いた幕末の絵師・五雲亭貞秀についての展示。
以前より気になる絵師。まさか図書館で展示があるとは思わなかった。(過去に県立歴史博物館で展示あり)
まずは貞秀の浮世絵師としての位置づけから。
国貞門下(国貞はあまり作品を知らないので、今後気をつけてみてみよう)。
パリ万博の浮世絵(総代)代表として参加(どんな作品が展示されたのだろう?)。
馬琴の作品の挿絵を描く。(八犬伝にも書いていたはず。貞秀の文字を見た記憶が)

次は作品
横浜土産という。詩画集。詩歌は他の人のもののようだ。(ちゃんと読めなかった)
幕末・開国時の横浜の風景。鳥瞰図的手法で、眺めていてい飽きない。作品を間近でしげしげと見られるのは、微細なところまで確認できて面白い。
絵の中に本牧十二天の崖を見つける。今では想像がつかない風景。
当時の横浜周辺の村の名で聞き覚えがないものを発見。首をひねる 。

鳥瞰図。
武蔵国全図。武蔵の村と街道を描いた地図。他にもいくつかの国で描いているようだ。(相模国もあればねぇ…)
富士山真景全図。富士山を描いた図。展示されていたのは、組み立てて富士山を立体的に見るもの(一種の立万古か。神奈川県立歴史博物館で販売している記憶)。
実際に彼自身が富士登山の経験があるようで、それ以来鳥瞰図的手法を会得したものらしい。

参考文献の展示と電子アーカイブの紹介。(うまく繋げてあるなぁ!)

コンパクトながら見応えのある展示でした。

名称:豊かな海と暮らし 金沢区柴の昭和史
場所:横浜市中央図書館地下1階(横浜市史資料室)
会期:7.16〜9.22
入場料:無料
見学日:09.07
図録:なし。チラシと市史通信

小柴の海苔、シャコ、そしてタイラギ(という貝)について。資料と写真を中心とした展示。漁労史にとどまらず地域史的視点も含めた面白さ。
タイラギという貝が気になる。貝柱を寿司ネタとして利用したものらしい。今でも食べられるのかな。潜水服による漁法はやはり房総からきたものだろうか。
海苔の生産方法の技術革新。出荷量が最大だったのは、金沢の埋立がはじまる昭和40年代。それ以前は微々たるもの。
海苔生産の道具の展示。八聖殿郷土資料館からのもの。八聖殿も行ってみなくてはね。

横浜市史資料室の展示は毎回素晴らしいのに、なかなか入ってこないのが難。(図書館の展示も…だけど。何かいい方法はないものか。)

名称:重要文化財指定記念 まるごと氷川丸
場所:日本郵船歴史博物館
会期:7.16〜12.25
入場料:¥400(博物館のみ)
見学日:09.07
図録:あり。値段不明。未購入。(購入予定)

これは横浜市民なら行っとけレベル。図面、絵葉書、パンフレット、写真、メニュー表などの資料の一つ一つが面白い。食堂などのカラースキーム透視図が見応えあり。(設計チームの違いを見るべし)

戦中の病院船時代や、戦後すぐの復員船・引揚船・商船(内航)時代や、シアトル航路に復帰の資料などもあり、(くわえて横浜係留後のも!)まさに「まるごと」でした。

館内に展示された氷川丸の艦船模型と実際の氷川丸も含めて見て回るとよい。できれば展示説明も聴きたいところ。(今日は寄れなかったが、横浜みなと博物館の柳原良平展もいくべし)

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2016/08/15

企画展感想棚卸

名称:江戸の博物学 〜もっと知りたい!自然の不思議〜
場所:静嘉堂文庫美術館
会期:6/25〜8/7
入場料:¥1000
見学日:7/17
図録:なし

私たちをとりまく大いなる自然。博物学とは、この自然に存在するモノについて幅広く研究する学問です。東洋では、それらは本草学として特に薬の分野で発達してきました。我が国も古くから中国の本草学を取り入れてきましたが、江戸時代後期の1700年代半ば頃から西洋の博物学がもたらされるようになり、その影響を受けるようになってきました。

本展では本草書の歴史をたどりつつ、それと並行して江戸時代の人々に西洋博物学がどのように受け入れられてきたのかをご紹介します。そこには、現代の私たちと同じ“自然への探求心”を見出すことができるでしょう。「江戸の博物学」の魅力をご堪能ください。

最近気になっているのが、江戸時代の本草学(博物学)。以前LIXILギャラリーで本草学関連の展示を見たが、今回は本草学にとどまらない範囲のもの。

以下メモ
中国の植物図鑑(元時代)と同じ物を江戸時代に復刻したもの。その差異。
備前焼の香炉。雁と雉。精細・写実。そしてかわいらしさ。いい。
天保時代の植物図譜。自然学と美術のいい関係。精緻さの中の絵師の絵心がほのかに神まみえる。
司馬江漢、杉田玄白、平賀源内、青木昆陽など。医学や科学、宇宙、オランダ語辞書まで。(やっと博物学らしく)
西洋の植物学手法を使った植物図鑑。分類にリンネの分類法を使用。(日本の本草学はあくまで植物の利用法として発達してきた故)
木村黙老の「鱗鏡」。260種の魚類図鑑。実際の絵を見られるのは展示の都合上一部だけだが、パネル化して全部を展示してあるのがよい。黙老という名に聞き覚えがあるのだが、畸人伝か森銑三の評伝で見かけた名だろうか。

コンパクトな展示だが、見応えはありました。

名称:ザ・模型 —NYK Model Ships—
場所:日本郵船歴史博物館
会期:4.23〜7.10
入場料:¥400
見学日:2016.05.04
図録:なし

日本郵船の艦船模型の展示。
メモ紛失につき詳細不明。スクリューと舵の位置関係が気になったことは覚えている。
あと、一部の艦船模型を半分にカットしているのに複雑な気分になったのも。竜田丸があったような。

名称:「しでんほーる」開館記念 第2回しでんの学校写真展「横浜市電が走っていた あの街この街」
場所:横浜市電保存館
会期:8/13〜9/4
入場料:(市電保存館入場料¥400)
見学日:2016/08/13
図録:なし

友人たちの肝煎りなので、開催初日に遠征。
写真自体も見応えがある。それ以上に写真の前で繰り広げられる多士済々の会話が非常に面白い。
当日は、写真展終了後に野毛で酒飯。鎌倉に移動し「怪談の夕べに」参加。最後は大船で酒。
「怪談の夕べ」は怪談そのもの…というよりは、日本近代文学のなかで怪談めいたもの(人間の業を描いたもの)を朗読会でした。
鎌倉の路地の家(静かで涼しい!)の雰囲気と相まって、いい会でした。

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2016/08/11

スリバチナイト4

楽しかったぁ! #スリバチナイト

愉しい一夜でした。そして刺激を受けました。

IMG_4819

個人的には、漫画「ちづかマップ」の衿沢世衣子さんのお話が非常に良かった。
続編を希望します。(サインをお願いすれば良かった!)

東京から広がったスリバチ学会的視点、大阪でも新たな視点を獲得しているのですね。
さて、われらが横浜・神奈川はどうか?俺もなんらかの形でコミットできたらと思います。

スリバチナイト4

スリバチナイト4togetter

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2016/07/31

つなしま桃物語

7月24日に横浜市港北図書館で「つなしま桃物語」の上映会が開催されました

今の綱島からは想像できない風景(まさに桃源郷!)で、綱島温泉も相まって東京近郊の遊楽地だったとのこと。

明治40年代から昭和10年代ぐらいまで桃が作られていたそう。「一度だけ」出荷量が岡山を超えて一位になったことがあるそうだ。綱島で作られた日月桃という品種は早生。酸味は強いが味や香りは素晴らしいとのこと。食べてみたい。

以下メモ

明治40年代、川崎の種苗商人から提案。桃は水害に強い故。
早生種というより極早生種。通常7月の出荷が6月から可能。
東横線で桃を運ぶための引き込み線が用意された。
昭和12年。東京園と街道を挟んだ側に、集荷場を開設。(東京園はもとは東急が開設した日帰り温泉施設らしい。往復切符で入浴可)
東急の橋梁と並ぶ桃畑の写真。(河川敷?そんなに広かったかな?)
最盛期は寺の住職まで桃畑を作るほど。(村中で誰も彼も桃作りにいそしんだ)
商店街の名が今でも「桃栄会」←名残。
昭和13年(と16年)の洪水で低調に。県の指導で桃以外の生産を指導(戦争による食糧増産)

他に2本ビデオを鑑賞。
飯田家。天然氷の製造を試みる。舟運で横浜に出荷(ということは開港期ということか?)。
綱島の温泉は鶴見川改修で鉱泉を発見したことにはじまる(碑があるらしい)
温泉は新幹線開通による交通の変化までは生き残っていた模様。

面白い上映会でした。

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2016/05/17

生誕140年 吉田博展@千葉市美術館

名称:生誕140年 吉田博展
場所:千葉市美術館
会期:4/9〜5/22
入場料:¥1200
見学日:5/3
図録:あり、購入、¥2300*

ラルティーグを見たあと、武蔵野線で移動。西船橋→京葉線→千葉都市モノレールって、こりゃ鉄ですなw

なんつーか、見慣れた感じ漂う。

見慣れた雰囲気あるよねぇwしかもそれが複線なんだぜ!

海外の風景を日本的な木版画にした人というイメージ(それもシャープネス効いたハイコントラストの)が強いけれど、デッサン、水彩、油彩どれをとっても一流の人でした。シャープネス云々も題材よって変化するので一概なことは言えないですね。

本人も登山をする人であったようで、山の風景の版画が多い。小島烏水との関係もあったよう?で、これはちょっと面白い。(小島烏水。登山家・作家・銀行家。横浜出身。日本山岳会の創立メンバー。美術コレクションが横浜美術館に寄贈。)

若いころから武者修行的に洋行を繰り返す。洋行して、現地で即売会して生活費・旅行費を得る。それが、新版画で海外の風景を描いた理由の一端かも。

帆船という一枚の版木から、刷りをかえて「朝」「午前」「午後」「夕」「夜」「霧」を表した私家版。各作品を見比べて、同じ版木であることを確認できた。同じ版木で発売されたものは「朝日」「夕日」「日中」。私家版の方が叙情性が高く見える。

欧州シリーズ。ユングフラウ山。ルガノ町。スフィンクス
米国シリーズの、ナイアガラ瀑布、グランドキャニオン。
日本アルプス十二景。全体にシャープネスきつめだが、霧や雲のやわらかい表現が素晴らしい。

いかにも浮世絵的デザインがこらされた「亀井戸」、「堀切の志ょうぶ」。「隅田川」「植物園の睡蓮(小石川?)」「百花園の秋」に描かれた東京とは思えない野趣にあふれた風景。

日本的情緒と海外の風景の取り合わせが妙なのだろうが、それ以上に吉田博の才能が上回っている印象を受けた。

同じ新版画でも川瀬巴水と吉田博は何かが違う。それが何かはまだ五里霧中である。
川瀬巴水が評価され、展覧会も多く開催される中、吉田博の新版画を多く見られる機会はありがたかった。

浦和と千葉をめぐる一日。眼福多しといえども、移動距離の長さにぐったりとさせられた一日だった。

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