Days on the Rove: Exhibition感想

Exhibition感想

2019/11/07

20191103路探祭・路上探検フェス@湘南モノレール湘南江の島駅

11/3〜11/4にかけて湘南モノレール湘南江の島駅にて開催された、路探祭・路上探検フェスに参加してきました。
11.3に出店者のひとりとして。これは、本来の出店者・暗渠マニアックスさんのお誘いでした。感謝です。

自分が用意したのは、以前作成した暗渠のZINE。トラブルがあって17部しか用意できず。残念。
まあ、そのせいもあってか、完売できたのはうれしいところではありますが。

路探祭公式

路探祭とぎゃったー

暗渠マニアックスさんの販売案内

鎌倉経済新聞の記事

盛況ですがな #路探祭
会場の様子

というわけで、昨日の #路探祭 の戦利品。 これにジオ菓子と暗渠コーヒー豆が追加されてます。
戦利品など

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2019/08/18

2019/7/15渡邊庄三郎が生み出した新版画@大田区立郷土博物館

名称:渡邊庄三郎が生み出した新版画
場所:大田区立郷土博物館
入場料:無料
期間:2919/7/2〜7/31
見学日:7/15
図録:なし

大正期に浮世絵的な手法で版画を再構築した新版画の版元・渡邊庄三郎。その作品群を紹介したミニ展示。
来年は大田区立郷土博物館で大規模な川瀬巴水の回顧展がまた開催されるらしい。(2012と2016にも開催。’12は行ったはず)

川瀬巴水の最初期の作品をはじめ、伊東深水、高橋松亭、フリッツ・カペラリ、エリザベス・キース、チャールズ・パートレットなど約30点を展示。

気に入ったのは、バートレットのIWABUCHI、ISOGO(杉田湾が奇麗に)、伊藤孝之の小台の渡し、月島の夕照あたりかな。外国人絵師の作品はあまり見た記憶がないので、こういうのはうれしいね。

絵師の腕前よりも彫師・刷師の技術向上が大きかったようにみえた。資金を用意しプロデュースして販路を確保する人がいて、才能のある絵師、技術を上げる彫り師・摺師がいて…。もちろん大正期のツーリズムの広がりという要素もあるけれど、良い時代だったのだなぁ。

常設展も面白い。発掘物による大田区の歴史、馬込文士村、藁細工(大田区の有名な産物だったらしい)、海苔、民俗、町工場、六郷用水(二ヶ領用水も含めた詳細地図)、玉川水道など。

この日は、西馬込にバスを使うルートを選んだけれど、このルートは使い勝手が良いと感じた。もうひとつ、西大井から徒歩で中延→西馬込も。

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2019/08/17

2019/08/15一枚の切符から昭和のあの頃へ@都市発展記念館

町田の後は横浜に移動。

名称:一枚の切符から昭和のあの頃へ 思いだす昭和のイベント、ニッポンの風景
場所:横浜都市発展記念館
入場料:¥300
期間:7/13〜9/23
見学日:2019/08/15
図録:あり。購入。¥1080

観光文化史と横浜の地域史的な興味で見学に。決して鉄道趣味ではない。

まずは横浜のものから

絵入り切符の黎明は大正昭和期から。皇室関連・軍事関連・博覧会など。
大正初期の市電の新線開通記念の乗車券も展示。
震災の復興完了とか復興記念博覧会の記念乗車券、観艦式、開港記念祭のものなど横浜らしさを感じるもの多数。

戦後。貿易博覧会、皇太子ご成婚記念、東京オリンピックのものなど(後ろふたつは横浜は関係ないが)。
オリンピックあたりから切符が急に華やかになってくる。
新幹線開通。みなと祭99周年(根岸線開通と一緒に)。

私鉄のものも。
昭和31年の東急東横線高島町ー桜木町駅間複線化記念乗車券。とか、相鉄の保有車両100両突破記念。こういう地味なものも記念になるのね…
デザイン的には京急の都心乗り入れ記念とか相鉄の複線完了記念のものが良い。いかにも昭和のデザインだけど、好みである。

万博以降の旅行の大衆化とディスカバージャパンの時代。
乗車する切符が記念化するのではなく、記念乗車券自体がコレクションの対象になるような時代…とでもいえばいいか。

時代はもうちょっと後になるが、横浜スタジアムのオープン記念は(デザインとかが)懐かしい感じ。ああ、昔のジャイアンツのマーク(野球帽を被った下ぶくれのおっさん)やホエールズ(バットを持った一つ目小僧みたいなの)のそれ。
開港120周年とかみなと祭でSLを走らせた時のものなど、たぶん持っている様な気がする。
他、横浜駅の中央自由通路開通のもの。昔は馬の背を登ったところに国鉄の改札があったのよね…。懐かしいなぁ(ノスタル爺…)

次のコーナーは切符の歴史と各地の記念切符なのであまり興味が湧かず、ざっくりとみるだけでした…。

一番の切符はドリームランドモノレール開通記念のもの。ドリームランドモノレールって本当にあったんだ…

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2019/08/16

2019/08/15山男と縄文と

夏休み中、夏バテやら台風の影響やらで延び延びになっていた町田行きをようやく敢行。
雨雲レーダー(Xバンド) を睨みながら、雨は降らないとの判断だったが…町田に到着後、大雨に。さすが雨男の判断力は悪い…

名称: 畦地梅太郎・わたしの山男
場所:町田市立国際版画美術館
入場料:¥800
期間:7/6〜9/23
見学日:08/15
図録:なし。展示目録はあり

町田(鶴川ね)在住だった山の版画家・畦地梅太郎の版画展。山の文芸誌・アルプで画文を書かれていた方なので、とくに興味がある人。

初期の版画の画風が全く違う。端正な作品と創作版画運動っぽい感じのものと。時代的に創作版画運動と被っていることに気がつく。なるほど。

石鎚山の版画。これは画文集に出ていたものか。のびやかな雰囲気。

そして山男シリーズ。山男シリーズは山を描いた版画が、リアルでない(稜線がちがう!とかそういうの)と指摘されるのに辟易として、山を描かないものにしたとのこと。写実とは違うところにも作家性は現れるのにねぇ。

ピッケルを抱えたもの。ザイルを背負ったもの。鳥(雷鳥)と一緒のもの。浅間山(煙の上がる山)を後ろに従えたもの。などなど。
山男の家族ものは表情がよい。キャプションには畦地の家族がモチーフと書いてあった。
鳥を抱いた男のもので好きなのがあったのだが…会場では見つけられなかった。他のバリエーションもあるのかな。
山の家族のプリント違い。山男のフードがオレンジ(茶?)の物はリュック?椅子?までわかるのでこちらの方がよいのではないか、と。

町田市の公民館?の緞帳の下絵になったもの。鶴(鶴川の意味か?)と団地。いまでもあるのかな?残して欲しい。

抽象画に挑戦した時期のもの。山におどる。お、おう…。評価をあまりされず、やめてしまったらしいが、これはこれで…。

期間開催中、山男総選挙やってました。投票用紙と投票箱ががちのものを使っているという…。やるな!

そういえば町田市立国際版画美術館の畦地梅太郎展で山男総選挙やってました。投票箱と投票用紙がガチという…

やわらかくのびやかな版画を目にして、こちらも愉しくなってきましたよ。画文集を久しぶりに読み返そう…そして、鶴川のアトリエを改装したギャラリーにも行ってみなくてはね。(あとりえ・う一部の作品はWebで見られます

別会場の企画展・インプリントまちだ展2019-田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起もなかなかよかった。

常設コーナーでの若き畦地梅太郎の仲間たち―1930-40年代の日本の版画は眼福。藤牧義夫、平塚運一、前川千帆、谷中安規、小野忠重…などなど。やはり創作版画運動だよなぁ。

美術館を出ると、またしても大雨。しばらく美術館の軒先で停滞。レミオロメンの歌(←古いなw)のようには晴れ上がらず、とぼとぼと移動。

名称:縄文土器をよむ―文字のない時代からのメッセージ
場所:町田市民文学館ことばらんど
入場料:無料
期間:7/20〜9/23
見学日:2019/08/15
図録:なし。

縄文土器の装飾性のみに拘った展示。さほどの期待も(興味も)なく覗いたのだが、これが素晴らしい展示。
紋様の妖しさと力強さにすっかり魅了されてしまいました。

写真でいくつかを紹介したい。

IMG_7608
こんな感じで展示。結構大きいのもあって迫力がある。

IMG_7587
装飾の妖しさ!実用性はどうでもよくなってくる。

IMG_7596
なにか意味があって撮った写真なのだが…。縁の逆三角形の中にある紋様だったかな。

IMG_7599
楕円形の中の模様が上中下でそれぞれ違う。どういう意味合いがあったのか。

IMG_7600
土器の黒ずみに生活感をみる。煮炊きに使ったのかな。
紋様が唐草模様っぽくみえて…観ているときはあれこれ考えたな。

IMG_7605
耳飾りらしい。中の紋様はそれぞれ違う。直径5センチぐらいだったかな。ブローチっぽく見えた。

こんな感じで、それぞれの土器をじっくりと眺める感じ。詳しいこととかはすっ飛ばしても、現物を眺めるだけでも十分に愉しい。
こんな展示を文学館で開催するなんて…まあ、町田は博物館を閉館したからかな(怒)

町田は縄文遺跡が結構あるらしい。まあ、多摩丘陵と相模原台地の際で、境川や鶴見川の谷底がある場所と考えると、その通りなのだが。
町田にも興味を持ったので、今後町田の神奈川併合運動に参加…ではなくて、町田方面のフィールドワーク遠征も考えたい。

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2019/07/15

07/07 すみだ景観フォーラム 水のない水辺

7/7に墨田区役所で開催された墨田区の都市計画WGのすみだ景観フォーラム特別講座、〜水都すみだの水のない水辺〜に参加してきました。
講座と聴いていたので、いつもお世話になっている暗渠マニアックの吉村さん・高山さんの講演を聴くだけと思っていたら、後半にワークショップまで(^^;)。いろいろ慌てましたが、あえて積極的に(変化球ではあるけれども)攻める方向で、討議に参加しましたよ。

まずは高山さんの暗渠入門的な講演から。
暗渠と加工度や暗渠サインの説明。墨田区に実際に残る(わかりやすい)暗渠サインの少なさを指摘。
そして、高山さんの得意の分析力の発揮。東京23区内の交差点名から橋の名がつくもの、さらにそこから暗渠に架かる橋の数をカウントしたものを発表。
…これで区別に分けると橋の名がつく交差点は中央区が多いという結果に。(墨田区は4位)
さらに暗渠となると、墨田は2位になるが、一位の中央区とは圧倒的大差。(厳密には、○○橋×丁目という交差点もそれぞれ別カウントなので、実際には3橋しかない)

ということで、墨田の暗渠は心の目で見る必要があるという結論で〆。

最後に街歩きのスタイルの変化を指摘して終了。
これが、しっくりきた。自ら見つける時代…。

すみだ景観フォーラム。聴講だけと思っていたらワークショップまで!なによりも、この表がツボ。俺のなかでは、散歩の達人前に東京人と江戸東京学ブームと江戸東京本の再刊があるのだが…。とりあえず隅田川以東の東京を歩かないと。せっかくの機会なのでね。 #水のない水辺 #墨田

次に、吉村さんの講演。
吉村さんは歴史を深く掘り込んでいくのがスタイル。

まずは墨田区の地域(向島と本所)における暗渠(水路?)のスタイル(直線と蛇行)の違いから。
人工水路と自然河川の入り乱れ具合の面白さ。
その理由として、地形的要因、歴史的要因、都市化時期の違いなどを指摘。

そして向島と本所を両方に流路があった曳舟川を紹介。
曳舟川。名前の由来は文字どおり『船を曳』いたから。地上から人力で船を牽いて、川を行き来させたのが理由。
曳舟川を描いた明治期の浮世絵師・小林清親の版画。
東京小梅曳船夜図…ああ、この絵知っているぞ!好きな絵師の好きな絵なのに、その場所までは気にしていなかった。
浮世絵と地理…これは、最近気になっているテーマでもあったりする。もう少し描かれた場所を気にしてみるようにしなければ…。

最後は、墨田区内の水路の埋立の歴史についての話。通水がなくなってドブ化したものの話があり、これは地形的な違い(少なくとも横浜のそれとはイメージが違う)かなと感じました。

お二人の講演が終わって、8グループに分かれてワークショップ。
墨田区内の八カ所の暗渠(水路)の写真から、気に入ったものをグループごとに発表するというもの。自分の班は京橋三丁目の水路を選択。
これは、自分も押したもの。墨田区に土地勘の無い自分には、写真がすべてでした。ので、個人的記憶・体験と重なる風景というものを選択した。歴史的経緯とか街歩きしやすいという意見は、他の方から必ずでてくると考えたので、あえて変化球を投げ込む様にしたのだが、よかったのだろうか?

結果、京橋三丁目がグループの選択にも、8グループの集計でも1位になったのはちょっとうれしいところではあります。

まずは、せっかく墨田区とも縁ができたので、墨田の街を歩いてみたいですね。そういう誘われ方もいいのではないかと。

特別講座終了後は、小雨続きの天気に気力を喪失。他の目的をキャンセルして帰宅。

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2019/06/11

カメラが撮らえた横浜-古写真にみる開港場とその周辺-@横浜開港資料館

名称: カメラが撮らえた横浜-古写真にみる開港場とその周辺-
場所:横浜開港資料館
入場料:¥200
期間:4/27〜7/15
見学日:2019/06/09
図録:なし

明治期の開港時の古写真を通じて、横浜を振り返る展示。
展示スペースの関係でコンパクトな展示なのは変わらず。
神奈川県立歴史博物館の横浜浮世絵ともある意味関連するような展示でした。

写真の撮影場所と方向を地図に図示してあるのは素晴らしいと思う。古写真の場合は、撮影場所と方向、そしてなにが写っているかを読み解く(興味の対象以外のものも含めて)のが大切なのだと思うので。

ベアトの写真帖。こちらでも貞秀の浮世絵(パネル)。写真と比較させるもの。州干島(参道の写真はよかったな)・十二天遠景・外国人遊歩新道(ミシシッピ・ベイ=根岸湾)などなど。だいたい神奈川県立歴史博物館の展示とはリンクする。ミシシッピ・ベイの写真はよく見る写真だけど、結構見飽きないぞ、これ。

山手の丘から関内〜吉田新田方向を写した二枚の写真がよかったな。大きく引き延ばしてパネルにしてある。夏と秋の違だけなのに、建物の様相が違って見える。まさに普請中。

貞秀の浮世絵、パネル(実物ではない)が、最初の版と改正版を並べて展示。これは実物でも比べてみたかったな。

他、神奈川宿、鎌倉、八景、生麦(事件の場所を)、江ノ島などなど。
ベアトの写真帳。そこに架かった文章を翻訳して展示。結構興味深い。とくに生麦のものが。

中村川と堀割川の分岐あたりの写真。これも、今では思いつかないぐらい田舎の風景。そう、横浜は田舎だったのだ。(苫屋の煙♪だものねぇ)

吉田新田と派大岡川のあたりの写真。やはり埋立地なんだよね。堤防というか堤がある。

根岸競馬場の写真。谷を埋めて馬場をつくってある。千代崎川の水路が見えないか…と目をこらしたが確認できず。

神奈川県立歴史博物館の浮世絵と開港資料館の古写真。どちらも横浜の古い景観を知ることができるいい展示だった。

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2019/06/10

横浜開港160周年横浜浮世絵@神奈川県立歴史博物館

名称: 横浜開港160周年横浜浮世絵
場所:神奈川県立歴史博物館
入場料:企画展のみ¥600(後期展は前期チケットで¥100割引あり←失念して未利用)
期間:4/27〜6/23(後期展は5/30〜)
見学日:5/26と6/9
図録:あり。¥1500。購入。

開港前後から明治期に掛けての一時期、横浜の風景・人物・事物を描いた浮世絵群があった。それが横浜浮世絵。
今年は開港160周年(あのY150から10年!)ということで、その大規模な回顧展が開催された。

まずは前期展の感想から。

最初の展示は江戸名所図会から横浜弁財天社。
開港以前の横浜の浮世絵が少ないことを指摘(箸にも棒に引っかからないような場所だった)。これ、結構重要なことと思うのだが、案外忘れがちなことよね。江戸名所図会の中でも横浜地域のって結構少ないはず。あと、後期展では神奈川沖浪裏も展示されるようで、これが楽しみ。

キャプションで絵師の名を「北斎」とか「国芳」とか名前だけで表記してある。理由は一理ある(名字の改名が多い故)けれど、一瞬頭の中で考える必要が…。「芳員」をみて、「…一川…だったかな?」と自信なく思いだすような事もあったからね。
五雲亭貞秀=歌川貞秀=玉蘭斎とか知っている人はいいけれども。

個人的な興味故か、人物・事物よりもその風景に目が行く。特に地形とその表現。これは特殊な見方だろうねぇ。
なんて前期展を見た後は独りごちていたのだが、開催中の太田記念美術館の企画展や雑誌・東京人の特集を知ると、こういうものの見方が最近あるのだと言うことに気がつかされた。流行なのかぁ。

東京人 2019年 07 月号 [雑誌]

都市出版 (2019-06-03)

例えば本牧十二天の崖の高さとか、港崎を囲む堤防の高さとか、州干島弁天付近の地形とか。こういう事に目が行くようになって、昔の横浜の姿を想像してみたくなるときがある。州干島弁天が今でもそのままあったとしたら…ねぇ。十二天の山頂から眺める横浜港とか…

異国人酒宴遊楽之図の人物構図が万延元年遣米使節を描いた銅版画と一致するのは面白い。他の絵師の絵や写真、海外の新聞などから、写し取るというのは当たり前のことだったみたい。コピペといえばコピペなんだが…

虎を描いた今昔未見生物猛虎之真図。暁斎…暁斎って河鍋暁斎よね?これがいい感じ。他の絵師が書いた虎よりも虎(実際には豹なわけだが)らしい感じ。これは仮名垣魯文が文を書いていた。

開港後の鉄道を描いた浮世絵。どの程度真実なものなのか。機関車の両側に車両を繋げた絵もあるのだが、こんな運用を当時したのかね??
これも海外の絵や写真などから描いたのではないかと想像する。

東京蒸気車鉄道一覧之図という鳥瞰図。新橋から横浜までの線路を一直線に描いてあるもの。一直線に描いてある故に、地形コンシャスではない線路のそれが見えてくる面白さ。海を渡り、切り通しを抜けて横浜を目指す鉄路の一種異様さが。

最後に横浜浮世絵の認知のコーナー。丹羽コレクションと齋藤コレクションの話。ここに石渡江逸(野沢屋の図案部出身で、川瀬巴水の弟子。横浜の風景を描いた)の浮世絵も展示。たかだか一作品だけど、これはうれしい。

ここから後期。後期は展示を総取替なので、あたらしい目線で見ることができる。

前期展のチケットを持っていくのを忘れるという不始末(¥100割引にされず)。こういったリピートのチケット割引は、利用すべきだと思っている。リピーターの割合を知りたいのだろうからね。昔は、ちゃんと支払ってこそ…と考えていたけれども。

北斎の神奈川沖浪裏。初めて見たよ。案外ちっちゃいものなんだな。迫力がある故か、もっと大きいかと想像していた。
まあ、そういうことに気がつかされるだけでもいいのだろうな。実物を見るという意義がそこにはある。

貞秀の再刻御開港横浜之全図。前期のものとくらべると風景の違いがわかる。そして細かい地形に目が行く。横浜はそれなりに背後に山があるためか、垂直方向への強調はあまり気にしなくてもいいのかもしれない。(江戸・東京のソレと比べて)
御開港横浜之全図。手前に東海道を配して、右に帷子川河口(湾)。中央に関内。左手は本牧十二天までを配置。州干島というか州干弁天の辺りの地形表現に目が行く。これが今でも残っていたら、面白い風景になっていたろうなぁ。(前期と同じことを思っているw)
この当時(慶応元(1865)年頃)、 東海道から浅間下あたりで分かれて横浜を目指す横浜道は海の上。帷子川の河口はもっと内陸側だったわけだ。ここらへんも今の横浜の景観しか知らないと、ちょっと想像できない風景かな。

今回も地形表現にほぼ目がいってしまう。前期展以上に異人図や蒸気船・鉄道にはあまり興味がいかなかった。
とはいえ、貞秀の横浜異人商館之図と横浜異人商館売場之図が、以前は別の絵として扱われていたものだったが、2009年の展覧会の時に1Fと2Fとして繋がるものだったことが判明。確かに階段の位置が一緒! こういうのは貞秀らしい気もするな。

最後に石渡江逸の横浜万国橋。昭和初期の作品だが、これも立派な横浜浮世絵。これを見るためだけでも価値があったというもの。自分は大正新版画の系譜に連なる江逸の絵が本当に好きなのでね。

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2019/06/09

190526キン・シオタニさんトークライブ(tvk秋じゃないのに感謝祭より)

今日のキン・シオタニさんのトークのヒトコマ。お話がとっても面白かったです! #キンシオ

最近お気に入りのテレビ番組・キンシオ(tvk)の出演者トークライブ。
たった30分?!と思うぐらい、話が面白かった!

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2019/06/08

20190518ブックカーニバルinカマクラ2019

ブックカーニバルに。

ブックカーニバルは二年ぶり。昨年は倒れて参加できず。今年からはスタッフを離れて、ただの客としての参加。
懐かしい顔、不義理をしてしまった方と会話。
俺が現地に着いた瞬間に雨が降り出し、やはり自分の雨男ぶりを実感。
寂しい話あり、うれしい話ありのカーニバル。来年も是非、盛大に。

#今日の戦利品

戦利品は、これだけ。
体調的に微妙だったので、ヒグラシ文庫のヒトハコにも寄れずに撤退。

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2019/05/05

20190428吉田謙吉と12坪の家ー劇的空間の秘密@LIXILギャラリー&不忍ブックストリート

名称:吉田謙吉と12坪の家ー劇的空間の秘密
場所:LIXILギャラリー
入場料:無料
期間:2019/3/7〜5/25
見学日:2019/04/28
図録:あり。未購入。

舞台美術家であり、今和次郎とともに考現学をリードした吉田謙吉の回顧展。
今和次郎に比べると注目される度合いが低く残念に思っていた方の回顧展なので、どうしても行きたかった。

まずは関東大震災後の東京で活動したバラック装飾社の話。美術学校の仲間たちと、震災後の東京を綺麗にするという目的で結成。あり合わせのバラック建築に装飾を施すもの。東方書店の装飾をしたらしいが、東方書店って、あの神保町の東方書店のことか?
今のセルフリノベに似ている感がw

そして考現学のあれこれ。当時の書籍、風俗のスケッチや調査データ等の実資料など。なんつーか、これを見られただけでも、来て良かったよ。

そして本業の舞台装飾。築地小劇場系。舞台も舞台美術も門外漢なので、俺にはなんとも判断できない。
いくつかの店舗設計の写真と設計図(ラフスケッチ?)。バー機関車というのがあったが、なかなかいい感じ。蒸気機関車風の内装。実際のレールをステップに使うなど。オーナーは俳優で鉄道趣味者だったらしい。吉田謙吉もそっち系のようなことが書いてあった。
その店のマッチラベルの原画も展示してあって、実際のマッチ箱が欲しくなるような感じだったな。

舞台装飾や店舗設計から派生した、(それぞれの事情に応じた)住まいの工夫の紹介記事。学校、教員、仮設住宅、ひとり暮らしのOL、アマチュアカメラマン(暗室兼書斎)など。押し入れをベッドにする提案なんかもあったな。昔の暮しの手帖のような雰囲気とでもいえばよいか。

そして自宅であった12坪の家。実際には使われたことはないらしいが、小舞台が家の中にあるような構造。実物展示は、卓袱台に抜き差し可能な足をつけてテーブルにしたもの。ほんま生活の工夫だわ。そして建築模型も展示。じっくり眺めてしまったよ。(つーか、けっこうな庭があったのね。)

IMG_7106

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(写真撮影可ですので。為念。)

12坪なのは、戦時中の住宅規制とかなんとか読んだような気が。二階に上がるのは居間?から脚立で登るらしい。それでも日々の暮らしで窮屈さはなさそうに見えたかな。

家を紹介されている当時の雑誌記事中に、「戦後満州から引き上げて七里ヶ浜の電車を修理して住んでいたが…」を記載されている。これって江ノ電のこと…だよね?
電車ハウス?は江ノ電でもあったのか。キャンプファイアーで燃やしたのは、何かで読んだような気がしたけれども(それも戦前だったような…?)。

銀座で考現学の採集をしている姿の写真。これが実にスマート。街に溶け込み、目立たない感じ。自分のフィールドワークもこうでありたい。あと、展示されていた採集用メモが野帳をだった。自分はうまく使いこなせない野帳だけど、うーむ、野帳はやはり便利なのか…

今和次郎のビッグネーム感に負けている吉田謙吉だけど、絶対に面白い人。娘さんが書いた評伝があるらしいので、これは絶対に読みたい。(吉田謙吉単体の考現学本もおもしろいですよ)

日暮里へ移動して、不忍ブックストリートに。昨年までの引率係から、今年はひとりで(お忍びで)一箱古本市を楽しむ。

エピソード的にアレコレ。

カレーのアンソロジーがとある一箱で販売されていて、手に取りアレコレ見て、その本を買おうと心に決めたときに隣で本を見ていた女性がその本をガン見していることに気づく。(自分より、その本への読書欲が高そうだったので)声をかけて手渡したのだが、あの女性は購入しただろうか。

クッキーフリマで有名になった元ユリイカ編集長が編集したユリイカ(特集「文化系女子カタログ」2005)が販売されていた。なんとタイムリー。店主はその本が話題であることを知らなかったようだった。中身を見たが俺にはついて行けず、購入は回避したけれども。
(オッサンによる女子視線のキモさでTwitterで取り上げられていた)

今日買った本が、以前からの蔵書の紙型違いであることに帰宅後に気がついた件。(以前からのものが改訂版)古本野郎あるあるだな。

昨年、一部で話題になった超よもぎ(蒸しパン?)。今年もありました。店主がいなくて買えなかったのが残念。あと、動物パンの店がどこだが思い出せなかった。

移転した古書ほうろうさんの新しい店を確認。弥生美術館に向かう途中の場所。タナカホンヤからも大した距離に感じなかったな。前の店より狭いらしいけれど、結構な広さ。正式オープンしたら、必ず漁書に伺います。

そして、小田原と横須賀の主宰、鎌倉の重鎮に出会ってしまった(こちらはお忍びなのにw)。悪いことはできないですなぁ。

一箱古本市、お客としてもやはり愉しい。また、どこかの一箱古本市へ出掛けよう。

#今日の戦利品 一箱古本市にいったのに、買ったのは古書店でという…。あと、タナカホンヤさんの店頭で販売していたサンドイッチ小屋さんの塩豚のエスニックサンドが最高でした。パッケージも可愛くて、とっておきたいレベル。

戦利品。購入は古本市ではなく古書店なんだけど…

ほんまにこのサンドイッチの袋は、可愛いデザインだなあ。

タナカホンヤさんの店頭で販売していたサンドイッチ小屋さんの塩豚のエスニックサンドが最高でした。パッケージも可愛くて、とっておきたいレベル。

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2019/05/04

20190421浮世絵でめぐる横浜の名所@横浜開港資料館

名称:浮世絵でめぐる横浜の名所
場所:横浜開港資料館
入場料:¥200
期間:2019/2/2〜4/21
見学日:4/21
図録:関連資料のみ。「貞秀「神奈川横浜二十八景之内」」¥432 購入。

横浜における名所絵は神奈川宿だった台町からの眺望から始まる。その後、神奈川宿そのものから横浜方向への視線へ変化。そして横浜圏のそれぞれ名所へ変わっていく(といっても横浜が都市化していく中での作られた物に過ぎないのだが)。
この視点方向の変化は面白い。過去にこのあたりを指摘した方はいなかったのではないか。

台町(神奈川宿ですね)三十五景の視点方向。横浜のにぎわいの様子の浮世絵。横浜八景(これは一時調べたな)。横浜名所之内大日本横浜根岸万国人競馬興行之図(要は根岸競馬場。水路が描かれていないかマジマジと見てしまったw、)

そして五雲亭貞秀の「神奈川横浜二十八景」。空とぶ絵師の面目躍如といったところか。遊郭の絵も多くじっくりと。
図録(¥400)はこの「神奈川横浜二十八景」のみなのが残念でもある。全体のそれについても後で見返したいのに…。

入場料は相変わらずの¥200。ホントにこれでいいの?っていつも思う。開港資料館なのでコンパクトな展示だが、見応えのある展示だった。

神奈川県立歴史博物館の「横浜の浮世絵」展もハシゴの予定だったが、これは来週からの開催でしたw。GW中に行かなくては。

最後にみなとみらい駅の駅ナカ古本ワインフェスタに。古本とワイン?という気もしていたのだが、盛況感があり。これはこれでいいのかも。

最後に戦利品を。

#今日の戦利品 駅ナカ古本ワインフェスタで、横浜の伝説のタウン誌浜っ子を二冊(ホエールズを藤木幸夫が語る号、牧野イサオ特集号)と開港資料館の図録。五雲亭貞秀のそれなら買わずばなるまいて。

横浜の伝説のタウン誌浜っ子を二冊(ホエールズを藤木幸夫が語る号、牧野イサオ特集号)

いい一日だった。感謝。

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2019/05/03

201900430スーマーライブ@大船ヒグラシ文庫

スーマーさんとジュンさん。ちょいと寂しい報告も聞きつつのライブなり。寂しいな〜。

スーマーさんのライブ(ジュンさんの飛び入りも!)。そしてヒグラシ文庫8周年。久しぶりの仲間との邂逅はうれしかった。
が、寂しい報告がありつつのライブ。なんというか、寂しい夜。しんみりと聴き入る。
体調が微妙で中座。猫のような女を聴く寸前で…残念。

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2019/05/02

20190502あたらしい時代の始まり@鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

名称:あたらしい時代の始まり
場所:鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
期間:2019/04/20〜2019/05/06
入場料:¥500
見学日:2019/05/02
図録:なし

2016年に閉館した神奈川県立近代美術館鎌倉館を改修した上で鶴岡八幡宮が取得し、ミュージアムとして開館するもの。
今回はプレオープンイベントで、この歴史的建築物の意匠を残したまま、最新の技術で補強、復原、機能を向上させた改修工事を紹介するもの。

個人的には、なによりも建物を綺麗に保全と活用がされたことに感謝したい。

まずは坂倉準三とその師匠であるル・コルビュジエの紹介。当時の設計図や写真資料など。
当初の設計図では、展示室のガラスの反射を防ぐため、くの字型になっているのが面白い。
そして中庭二階の壁面に映写用スクリーン(ロール式の!)があったという…。これは実際に使ったのだろうか。

今回の改修工事の様子。こういうのも映像で記録しているのね。
2階床の鉄骨立体トラス。思った以上にシンプルな構造。
特徴的な大谷石の外壁。耐震補強のためにブレスを入れる必要性に迫られたが、スライスして使うには脆くなっており、あたらしい大谷石を用意したという話。

などなど、結構興味深い話。補強と復原には、建て替えと同じぐらいの大変な手がかかっていたのね…。

あとは写真をいくつか 

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外観。以前とは違って八幡宮参道側が表玄関に。
ところで以前はこちら側に新館が建っていて、本館から橋を渡って通ったものなのだが…。

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写真は2016年のもの。二枚目の奥に見える建物が新館。
なので、おそらく源平池の一部を埋め立てたのではないかと推察。

新館は耐震性の問題があって(東北大震災以後?)、閉館前から使用を中止していた。
新館は新館で、展示室が池に張り出した構造と二階までの一面のガラス壁が実にいい雰囲気で好きな建物だったのだが。

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こんな感じ。写真は2016年のものなので展示用には利用されていない。

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喫茶室にあった女の一生という壁画。これもある時期までは隠されていたらしいが、閉館前数年のあいだ再公開されたもの。
綺麗に剥がして、いまは葉山の神奈川県立近代美術館に持っていったらしい。

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建物を挟んで池とは逆側にあった管理棟だか収蔵庫だかも、取り壊されてガラス仕立ての建物に。ここも展示に利用されるのかな。

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中にはも雰囲気が変わりましたね。まあ、彫刻がなくなったので当然とも言えますが。
まあ、開館当時の意匠に近づけたそうですけどね。(もとは玉砂利。バリアフリー的に問題があるので、今回の復原では玉砂利洗い出しらしいです)

今後、どのような展示がされるのか楽しみです。八幡宮に関する神宝や事物に拘らず、広く鎌倉を感じさせる展示をお願いしたいですね。

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2019/04/17

20190327野口久光シネマ・グラフィックス

こんなのを見に来たんですよ!野口久光!眼福!

名称:野口久光 シネマ・グラフィクス
場所:横須賀美術館
会期:2019.02.21〜2019.03.31
入場料:¥900
見学日:2019.03.21
図録:あり。未購入。

急の休暇、おもいったって横須賀美術館に。ある種のサボリみたいなもの。

戦前戦後の東和商事系(川喜多!)の洋画日本版ポスターの作成に携わった人。これがなんともいい感じの絵。後年はジャズ評論家としての活動も(むしろ自分はこちらで知っていた人であった)。

思いつくままに。大人はわかってくれない、第九交響楽、夜の空を行く、巴里の空の下セーヌは流れる、第三の男、赤い風船などなど。
個人的にはとある日本映画(角川系)の3つが、ああ…という感じ。あの映画を作った人たち(特に監督)、本当に映画好きだったのねぇという感慨が。

あと、川喜多邸でのトリュフォーの写真とか、淀川長治・植草甚一(太っていた頃の)と一緒に写っている写真とか。

図録は¥2571だったかな。買わなかったけれど、買った方が良かったかな。うーむ。(まあ、買うべきなのだろうな。次に行く機会があれば…)

春の観音崎の海がとても綺麗だった。あと、エントランスから海と船が見える様子とか。ああ、リア充向きなのね!(フン!)
美術館自体は津波や高潮、大丈夫なんかいなという気もちょっと。光が入る構造なのも作品の管理でどうなのかな〜とも。 後はアクセスがねぇ…

リア充系の美術館にひとりで行くのは気が引けたが、行ってよかったよ。サボリもまたよし。

なんつーか、サボりでございます

 

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2019/04/16

20190121富士屋ホテルの営繕さんー建築の守り人ー@LIXILギャラリー

名称:富士屋ホテルの営繕さん-建築の守り人-
場所:LIXILギャラリー東京
会期:2018.12.06〜2019.02.23
入場料:無料
見学日:2019.01.21
図録:あり。未購入。※

 

箱根の老舗ホテル・富士屋ホテルの営繕部にスポットライトを当てた企画展。
改装のため休業中のホテルから実際の物品を持ち込んでの展示。
あの独特な様式のリゾートホテルを維持している営繕部の働きにいちいち驚嘆する。

建築ではなくその保守(というか営繕だね)に目が向く展示というのは珍しいのではないか。修繕だけではなく、リファインするその手仕事に感嘆。しかも営業しながらなわけだし。

展示には活版印刷のもの(活字と名前失念(テキン?))もあり。営繕室内に印刷室があったとのこと(!)。メニューその他の印刷に使ったようだ。展示は写真撮影可だったので、写真を撮ったのだが…ブログであげるのは控えておく。

実物の修繕部を見ても全くわからないという…。そういったちいさな積み重ねがブランドを作るのだとしみじみと感じました。あと、富士屋ホテルにもいろいろ興味。アレとかコレとかでも名前が出てくるのが、富士屋ホテルだものねぇ。

あとは富士屋ホテルの建物の建築様式はなにと言ったらいいのかねぇ。ちょっと気になったかな。

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2019/04/15

20190224湯河原ブックストリート

湯河原ブックストリート!

今年初開催の湯河原の一箱古本市。盛況なり。手作り感と街を感じさせる一箱古本市だった。

湯河原という街にあまりなじみがなかったのだが、じっくりと散歩してみたい街だった。

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2019/04/14

20190330新井英一ライブin鎌倉と滝の川散歩

今年もここに。歌声に酔いしれます。

新井英一ライブin鎌倉VIIに行く。
時々飲みに行く鎌倉の立ち飲み屋ヒグラシ文庫の有志で開催。今年で7回目。そのうち5回参加。
オリジナル曲が半分ぐらいかな。情熱的な歌声に酔う時間だった。
お誘い頂いたことに感謝。ここ最近は新井英一ライブで春を感じるようになったように感じますね。

その後白楽に移動する。暗渠マニアック!のお二人と路上園芸学会さん、そして星羊社のお二人と滝の川フィールドワーク。
それぞれの視点に目から鱗。自分の視点だけでは見えないものが、見えてくる瞬間の面白さを改めて気がつかされる。自分がすでにフィールドワークしたところでも、他の方の視点で見るとまだまだ発見があるものだと、自分の視点もまだまだ一面的なんだと思い知らされる。
橋台とか護岸とか気がつかなかったものが多数だったなぁ。逆に俺は局所的な都市形成史的な見方などは、持っていたと思う(ガンタ積みとか石碑とか)。ガンタ積みによる都市形成史から見た暗渠(って、上手く説明できないが)、そういう姿勢は維持したいところではある。
また、フィールドワークで住民との対応の仕方に違いがあるなぁと。自分は(ひとりというのもあるのかもしれないが)不審に思われないように、その場所から離れることが多いかな…。まあ、それぞれの性格もあるので難しいところではある(特に俺は)。

そのあとは六角橋の世界長に移動して打ち合わせ(と称した飲み会?)。さて、今後どうまとめられるか…。相変わらずの口福なお店。また行きたい。

最後は、地元の立ち飲み屋に移動(リニューアル後初めて)。友人と熱い会話。研究成果と今後の方向性、そして主体性とはなにか(超訳)など。久しぶりに語り尽くした夜。いい夜だった。すべてに感謝。

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2019/02/02

2019/01/20『白い孤影 ヨコハマメリー』出版記念 トーク×講談会 〜挟み撃ち 真昼の横浜メリー

白い孤影 ヨコハマメリー (ちくま文庫)
檀原 照和
筑摩書房
売り上げランキング: 17,939

横浜の伝説的老女。ヨコハマメリーについての書籍が刊行。著者からのお誘いでそのトークイベントに参加。なぜに横浜でなく東京で開催なのか。横浜人猛省せよ。
メリーさん、時代的には目撃してもおかしくないのだが、自分は記憶がない。

まずは講談師田辺銀治さんのヨコハマメリー講談。初めて生の講談を聴いたのだが、テレビなどで見ていたのとはまた違う感想を持ったかな。今度、講談を聴きに行ってみようと思いました。(じつは講談でホロリときた)
次の新作「岩亀楼亀遊」…なんて話があって、それはマジで聴きたいと思いましたよ!是非横浜の地で!是非!

メリーさん神話の解体。メリーさんの人生を追うだけではない、メリーさんを受容する文化やメディアをしっかりと見つめていくと言うこと。

横浜という都市のアイデンティティを仮託する対象としてのヨコハマメリー。/アウトサイダーアーティストとしてのヨコハマメリー。(黒ギャルとメリーさんの相似性という話があって、いろいろ納得感。)

メリーさんの人生を追うだけではない、メリーさんを受容する文化やメディアを追いかける姿勢。

ライターとしてどこまで追求するか/書籍化する編集性(現実性)とのバランスと苦悩。

壇原さんのお話をまた伺ってみたいと強く感じさせられたトークイベントでした。

再度書くが、自分はメリーさんを見かけた記憶がない。ただし、メリーさんと認識せずに見た可能性はあるのではないかと思う。横浜中心部に遊びに行くようになった自身の高校生時代、メリーさん神話は多くの人口に膾炙していたとは思えないのだよね。

じつはトークイベントの時は書籍を読めていなくて、残念に思うことも多数あり。
横浜の傷痍軍人のはなしとか、したり顔でしてしまった自分が恥ずかしい…。

以下本の感想も付けくわえておく。

ヨコハマメリー神話の解体。これに尽きるのではないか。
そして神話を神話として受け入れるだけでなく、検証していく姿勢も著者の大きな力ではないだろうか。
神話化する過程に横浜という都市の没個性化が関係しているという視点は、横浜で生まれ育った人間にはなかなか持てない視点ではないか。いろいろな意味で横浜人よ、猛省せよ。

個人的には横須賀にいた情報屋兼靴磨きのサイパンという男のことが気になった。
矢作俊彦の二村永爾シリーズにでてくるヤマトのモデルなのではないだろうか。

ノンフィクション?評伝が出版されているようなので、読んでみようと思う。

愉しい晩でした。お誘いに感謝。つい二次会まで参加してしまったなぁw

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2018/12/30

181117江戸東京たてもの園へ

Photo Embed by Google Photos 江戸東京たてもの園、iPhone8

大好きな常盤台写真場!それを見られれば十分。

名称:東京150年 ―都市とたてもの、ひと
場所:江戸東京たてもの園
会期:07.24〜01.20
入場料:無料。常設展示代のみ
見学日:11.17
図録:不明

落ち着いてみるという感じではなかったのだが、ひととおり見学。
自分の知識のなさで、咀嚼しきれなかったのが残念。

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2018/12/17

2018/12/17第1回ヨコハマみなとみらい・駅ナカ古本まつり


Photo Embed by Google Photos

横浜市・みなとみらい駅、iPhone8

仕事の合間に、第1回ヨコハマみなとみらい・駅ナカ古本まつりへ。みなとみらい駅という場所(いったことがある人ならわかる。なんつーか、Hi)で、よく開催した物だと。

古本の詰められたワゴンの数はかなりの物。じっくり見て歩くと結構な時間が必要かな。なかなかこちらの琴線に触れる本はなく、成果無しで撤退。残念。

電車が通るたびに、風が吹き抜ける中での古書展。違和感のある風景ではあるが、続いて欲しいですな。

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2018/12/16

2018/12/15スーマー、ヒグラシで唄を追ふ Vol.9@大船ヒグラシ文庫

スーマーさんのライブなう!

月曜日の白楽に続いてのスーマーさんのライブ。もう、追っかけの域ですな。
ヒグラシ文庫(大船ヒグラシも含む)は久しぶり。10ヶ月ぐらいぶりかな?

スーマーさんの歌、旨い酒と肴、素敵な仲間との会話で愉しい一晩でしたよ。
かなり酔っぱらったようだが、事故なく家に帰宅。

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2018/12/14

2018/12/09時計×航海ー緯度ヲ発見セヨー@日本郵船歴史博物館

名称:時計×航海ー緯度ヲ発見セヨー
場所:日本郵船歴史博物館
会期:2018.11.03〜2019.02.03
入場料:¥400
見学日:2018/12/09
図録:あり。未購入。価格不明。

セイコーミュージアムとの共催。

航海における航法に必要な道具群の通史。メインはクロノメーターの展示。

航海法のあれこれ(沿岸航法からスタート)。アストラーペ、ハンドログ(knotの語源)、六分儀の実物を眺められたのが良かった。日本の航海法(和船時代ね)の道具たち、垂揺球儀や卦算時計なども。さすがにスターナビゲーションの言及はなかった よw。

クロノメーターは結構早い時期に製作されていることに驚いた(18世紀?)。バイメタルもクロノメーターを安定させるためには必要なものだったのね。(バイメタルは小学校時代の学研の付録でいじった記憶w)

それにしても、クロノメーターへの飽くなき情熱に驚き。国内も戦中のあれこれ(電波航法は使えない)で開発が進むとか。実際に完成したのは戦後だったようだが。(海洋気象台と関係があった?)

そんな苦労も、いまやGPS時代。当時は画期的だったろう電波航法すら過去の物だものねぇ。

個人的にイメージがいまだに湧かないスターナビゲーション(太平洋諸島の古代航海法)への言及があれば最高だったのだが。

ちいさな展示だが、見応えのある展示だった。

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2018/12/13

2018/11/25第2回みなまき一箱古本市

みなまき一箱古本市。盛況ですよ!

前回が明け方まで大雨だったことを思うと、今回は本当に天気に恵まれましたね!

知り合いの方々にご挨拶。せっかく広がったご縁は大切にしないとね。

みなまき一箱古本市の戦利品

というわけで、今回の戦利品。なかなかのチョイス(自画自賛)。

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2018/12/12

2018/12/09反町古書会館展

#今日の戦利品 反町古書会館展にて。昭和46年の鉄道雑誌は、湘南モノレールが表紙なので、つい。

じつは初めての神奈川古書会館の反町古書会館展。

文庫や新書よりも紙物や絵葉書、郷土資料などに掘り出し物がありそうな雰囲気。個人的には銀花や東京人が相当量あったのに萌え。県内の横浜や鎌倉以外の郷土資料を掘るのは愉しそうな気がしましたよ。市民グラフヨコハマはあまりなかったなぁ。

もっとお客がいても良さそうな雰囲気なのだが、場所も関係するのかな。ジモティがふらっとという感じでもなく、もっさいオッサンが主体でしたかね(自分のことは棚に上げてw)。

戦利品は写真の二冊。昭和46年の鉄道雑誌は、湘南モノレールが表紙なので、ついw

折をみてまた行こう。(でもその前に第1回ヨコハマみなとみらい・駅ナカ古本まつりだ!12/13〜12/19)

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2018/12/02ネコーシカ展覧會

ネコーシカ展覧会に。星羊社さんのイベント!盛況ですよ!

伊勢佐木モール入口にあるイセビル内の星羊社オフィスで開催されたネコーシカ展覧會へ。あっという間に完売状態だった模様。そうだろうねぇ。

ネコーシカの前に、大船に新しく開店した個人書店ポルベニール・ブックショップを覗く。

ポルベニールブックストアに来ました。好物の本が多くて入り浸りそう!また伺います!

好みの本が多くて、うれしい感じ。せっかく大船の街にできた書店。積極的に覗いていこうとおもう。

#今日の戦利品 ポルベニールブックストアと星羊社でのネコーシカ展覧会にて。

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2018/12/11

2018/12/10スーマー@白楽Sammy's

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久しぶりにスーマーさんのライブへ。

会場が暗渠の上ということもあって、暗渠マニアック!のお二人もゲスト参加。
暗渠マニアック!とトークイベントを行った横浜のふたり出版社・星羊社のお二人もいらっしゃって、なんだか同窓会気分。

スーマーさんの歌声にしびれる。「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」と「猫のような女」が沁みた。自分の生き方を振り返ったり、なんてw

唄のあとは、暗渠マニアック!のお二人による白楽の暗渠についてのトーク。

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ライブ会場となったSammy's Hawaiian Cafeの店の中を暗渠が流れているというご縁もあってのトーク。これが、面白い。横浜が主戦場ではないお二人なのに、非常に深く掘り込んであって、地元民としてはいろいろ反省させられましたよ。ケーシー高峯ならぬゲースィ(下水)高山なる人物が登場して、それもまた面白かった。

いろいろなご縁を頂いてのライブ、愉しませて頂きました。感謝。

(こんなのもあったのだ…)

幻のZINE、10冊完成。とあるライブに持ち込みます。

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2018/11/25

20181123鎌倉ゆかりの芸能と儀礼

名称:鎌倉ゆかりの芸能と儀礼
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:10.27〜12.9
入場料:¥900(企画展のみ)
見学日:2018.11.23
図録:あり。購入。¥1500

神奈川県立歴史博物館の「鎌倉ゆかりの芸能と儀礼」展を見にいく。

鎌倉の芸能・儀礼というと御霊神社の面掛行列ぐらいしか思いつかない程度の知識なのだが、興味深いものを見られたように思う。もともと面掛行列の異相の面には興味があり、日にちさえ合えば見にいきたい鎌倉の祭りの一つでもある。

異相の面の意味性を知る事は浅学の自分には無理な事だろうが、異相の面をじっくり観賞できただけでも、よかったのではないだろうか。滑稽なのか、異相故の忌避の対象になるのか、よくわからないが。

鎌倉という地域にとどまらず、相模国内のそれらも取り上げられていて、鎌倉文化の影響下にある地域というものについて考えさせられた。相模国だけではなく、伊豆や武蔵を含めた東国として考えねばならぬのだろうな。

湯花神楽も取り上げられていて、これも興味深い。県内の分布図が掲げられていて、地域的な偏りに注目したい。そして職掌系のはなしも。

(県内では、鶴岡八幡宮の職掌8家(しきしょうはっけ)・神楽男(かぐらお)と呼ばれた、当時この神楽の奉仕をされていた家(神社)があり、神楽を継承されております。佐野系・吉田系の2系統に分かれており当社は吉田系を継承しております)〜相州藤沢白旗神社HPより

職掌系以外の湯花神楽もあって、それらの分布を見ているのも興味深い。
(このあたりの話って、昔の横浜検定で設問があった記憶)
つーか、この話は興味を持ってくれる方はいなさそうな気がしてきた。

個人的には陵王の面を見る事ができたのが収穫。なるほど、ああいう面なのね。なぜ陵王なのか…今度、本人に尋ねてみよう。

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2018/11/24

20180924杉並銭湯展ほか

名称:杉並銭湯いまむかし 〜つながる人、まち〜
場所:杉並区立郷土資料館分館
会期:7.28〜9.30
入場料:無料
見学日:2018/09/24
図録:なし

ちいさな展示。横浜の銭湯展にいけなかったかたきを杉並で討ってもらう感じかな。杉並の銭湯の歴史・地図・史料群、暗渠と銭湯の関連性、これからの銭湯。という三部構成。

杉並区内の銭湯の生没年グラフが興味深かった。地域性としての銭湯(横浜南部はもともと銭湯が少なかったイメージ)宅地化の時期の差もあるのだろうか。杉並の銭湯は密集感が強いし、ゆえに暗渠との関連性も有意であることを発見しやすい様に感じた。

暗渠になりやすい川の流れ方(地形というべきか)というのもありそうな気がした。横浜だと丘陵〜谷戸〜川というある意味かっちりした地形(うまい言葉が思いつかないが)だものね。武蔵野的な緩い傾斜と平地(野・原)のなかで微地形を細かく流れると言えばいいのかな。

最後のコーナーの銭湯を立体図として書き上げた作品群に驚く。そうか、銭湯もこういう形で記録できるのか。(考現学的にはよくある手法なのだがね)

ペンキ絵を描く手順写真とか、ケロリン風呂桶が黄色い理由とか(!なるほど!って感じ)、暖簾、番台(実物)など、なかなか興味深かった。番台はちょっと登ってみたかったが、テレもあって遠慮しました。

名称:海を渡ったニッポンの家具-豪華絢爛仰天手仕事-
場所:LIXILギャラリー東京
会期:9.6〜11.24
入場料:無料
見学日:9.24
図録:あり。未購入

展示そのものよりも、LIXILブックギャラリーが(知ってはいたが)閉店していることに衝撃。さほど興味の無い展示でも、ブックギャラリーに行けると思うだけで行く気になったのにな。寂しいよ…

今回の展示ではないけれど眞葛焼も含めて、キッチュ感と手仕事の素晴らしさと…難しい塩梅だと思いました。ライディングデスクの机部分が寄せ木細工になっていて使いやすいのかと。それでも手仕事の技巧に驚くばかり。眼の保養になりました。

逆輸入したものはともかくとして、国内にはほとんど残っていない中、サカタのタネの創業者の家に家具セット一式があったということにハタと膝を打つ。サカタのタネも横浜の創業だものねえ。

国家レベル?で図案のアイデア本(これちゃんと確認しなかった!)みたいのがあるのも興味深い。クールジャパンではないけれど、国家的なそれもあったのねぇ。

名称:没後20年 工業デザイナー黒岩保美
場所:旧新橋停車場鉄道歴史展示室
会期:7.10〜10.24
入場料:無料
見学日:9.24
図録:あり。購入。¥500

いや、テツではないのだが(強調)

お名前は昔よく拝見していたが、デザイナーとは知らなかった。有名な趣味者なのだと思っていた。反省。

ヘッドマークや車両の塗り分けデザインのそれを見たかった。とくに、没案を。(没案を見ると、決定したデザインがぴったりしっくりくるようにもみえるのが不思議)

意外とハンドレタリングされた文字が、数学的?ではないのが面白かったかな。近くで見ると野暮ったくもみえるのだが…。あと、車両ナンバー?の文字のデザインでネジ位置まで決めてあるのが、興味深い。適当ではなかったのね。(あたりまえ)

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2018/11/18

20180624空から見る相模と日本 鳥瞰図の系譜

名称:空から見る相模と日本 鳥瞰図の系譜
場所:藤沢市藤澤浮世絵館(藤沢市・辻堂)
会期:2018/06/19〜9/2
入場料:無料
見学日:2018/06/24
図録:無し。目録のみ。

鳥瞰図。しかも幕末〜明治の五雲亭(橋本・歌川とも)貞秀。そして大正から昭和にかけて活躍した吉田初三郎。
加えて、鎌倉・金沢・江ノ島の観光絵図となれば、好物だらけ。行かないわけにはいかない!

こういうのはじっくりと見学するのが吉。かつ、撮影OKなのが、素晴らしい。

今回は時間が余り取れず、ざっくりとしか見られなかった。期間中にもう一度行ければ良かったのだが。

個人的なポイントとしては、近年まで鎌倉に新刊書店として存在した後藤邦栄堂の絵地図があったこと。この書店は、戦後もたしか観光絵図を販売していたはず。ちょっと調べてみよう。

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2018/07/26

トークイベント「はじめての横浜暗渠散歩」@試聴室その3 終了しました!

7月21日に横浜の試聴室その3で開催されたトークイベント『~暗渠のそばに歴史あり。暗渠のそばに酒場あり。はま太郎・猫綱・暗渠マニアックスとめぐる…~はじめての横浜暗渠散歩』が無事に終了いたしました。
ご来場の皆様、会場となりました試聴室その3の皆様、会場準備と運営にご尽力頂いた星羊社さま、今回の企画の提案者(にしてメイン登壇者)の暗渠マニアックの吉村さま・高山さまに深く深く御礼申し上げます。

企画の経緯は、高山さんのブログ星羊社のサイトで説明されているので、割愛します。
が、セッティングだけで、後は当日の受付でも…と考えていた自分にまさかの登壇依頼があるとは!
(星羊社さんと暗渠マニアックのお二人を引き合わせた時点で、自分の仕事は、ほぼほぼ終わったと思っていたのになぁ…)

ここから深い悩みが始まったのです。

暗渠は好きだが、そこまで研究しているわけでも無い自分。いわば、雰囲気暗渠趣味者。
そんな自分が語れるテーマなんてあるのか…と、悩みました。
直近で、散歩がてらフィールドワークした磯子の暗渠群をテーマにすることにしたものの…
同じテーマで某横浜系サイトに記事があることを、テーマ決定後に発見。一時弱気になったものの、暗渠サインに拘ることで切り口を変えられると思い、突き進むことに。
暗渠サインと(他のメンバーはあまりしないと想像して)地形的な話の二本立てを考えたものの、地形の話が相当難しい。咀嚼できたとは思うが、俺が説明するとノイズが多いような気がして断念。暗渠サインのみで行くことにしたのだが…。
開催の一週間前の打ち合わせで、他の登壇者のスライドをざっくり鑑賞させて頂くと、そのクオリティに青ざめる。やばいよ…俺。どうする?俺?。
それに加えて自宅でトークの練習をすると、あまりにも時間が持たない。どうやっても15分程度で終わってしまう。再び頭を抱える俺。どうする、俺?
それで、思いついたのが。古い地図を加えて川の流れを明示するとともに、路上観察や地誌・地理的なことを加えていく(市電、区役所、水族館、養魚場、埋立による改変、都市形成史、路上観察的なことなど)手法。当日は結構省いたことも多かったけれど、それでも時間を若干オーバーしたぐらいには纏めることができた…かな。

でも、お客様に助けられたなぁ。バスの系統を訊いたりしてすぐに反応があるのがうれしかった(アドリブも結構飛び出していたしw)。でも、一番のポイントは「川界」の境界標。これは小田原在住のOさんに感謝。

自分があがり症だとか、プレゼンの出来がアレとか、声が震えていたとかをすっ飛ばして、お客様の反応に引っ張られたような気がします。結果、ちょっと愉しんでいた自分がいたことに、あとから気がつきました。結果、愉しんでいたんですよ、俺w。

心から信頼する友人の感想からの敷衍ですが、これからも好きなものを一途に愚直に追いかけていこうと思います。そしてそれを言葉にしていこうと改めて思いました。

本当にありがとうございました。そして、次回は?の声にちょっぴり反応してしている自分に、驚いています。次回…、あるのかなw?どうなることやらw

当日のTwitterまとめがアップされています。感謝。雰囲気が伝わるかな。

| 猫綱 | | FieldworkYokohama InsideoutFieldStudyExhibition感想Lifelog2018 | Comment (0)

2018/06/18

180609浮世絵モダーン@町田市立国際版画美術館

名称:開館30周年記念 浮世絵モダーン 深水の美人! 巴水の風景! そして ・・・
場所:町田市立国際版画美術館
会期:4/21〜6/17
入場料:¥800
見学日:6/9
図録:あり、未購入、¥2500(たぶん購入する)

浮世絵版画の復興を目指して大正初期に登場し、昭和10年代まで制作・出版された「新版画」と称する伝統木版画の展覧会。当時の時代背景や技術、表現方法に触発された当時の最先端なのだそうだ。よくよく考えれば、「浮世」絵なのだから、時代の最先端を目指すのは当然か。

最初に展示された石井柏亭や、外国人画師カペラリの作品。(外国人絵師の作品は多かった。これらを見ることもできたのが、収穫のひとつ)
そして北野恒富の舞妓を堪能。鷺娘、いい。北野恒富の良さをうまく表現できないのが、残念。とにかくいいのだ。

小早川清のモダンガールのもの。こういうのも美人絵の系譜なのか。
日本画のイメージが強い伊東深水。新版画ものも結構あるのね。
山川秀峰の婦女四題 秋。顔立ちがくっきりとしたモガと着物姿。そして、構図は美人絵っぽさ。いい感じ。

とはいえ、風景画の吉田博や川瀬巴水の線描の細かさ、ちょいとHDR風味のものがやはり好きなのかもしれない。役者絵や花鳥にはあまり心が動かなかったな。(女性、風景、役者、花鳥、創作の五部構成)

今回の展示の中で、江戸趣味としての技法なのか、表現としてのそれなのかは厳密に分けるべきと、(特に外国人絵師のもので )感じた。

他、笠松紫浪、土屋江逸、石渡光逸も(横浜者としては石渡の作品は気になる。ノエル・ヌエットの横浜磯子という作品も)。

橘小夢、小村雪岱をみられたのも眼福なり。それでも今回は北野恒富の舞妓にかなう作品はないかもね。

図録は¥2500ナリ。値段に躊躇して買わなかったが、これは買っておくべきだろうなぁ。

常設展で畦地梅太郎の作品を見られたのもうれしい。俺はアームチェア・ワンゲル(書斎登山部)なので、なおさら。

版画美術館のあとは町田市民文学館ことばらんどへ。北原白秋の展示を見る、というよりは以前時間が取れなくて断念した文学散歩の先達・野田宇太郎の企画展図録を買いに。とはいえ、白秋のの展示も興味深かった。

最後は(暑さでゲンナリしていたため) 最近できたばかりの古書店を覗かずに、町田の九龍城・高原書店へ。

じっくり一棚一棚をみていかないと、ダメな古書店。かなりの時間を費やした。ただ、以前よりも叢書で探すのが難しくなった感があったかな。中公文庫の古いのを探すと何カ所かに分かれていたような気が。昔はもうちょっとまとまっていたような…。中小系の絶版文庫もあまり見つけられなかったな。
なによりもカラーブックスも以前より少なくなったなぁ。昔よりもファンが増えたせいもあるのかもしれないが。昔は棚一面カラーブックスだったのに…。

例の件(って二つあるのだがw)以来、すっかり外のみをする自信がなく、そのまま帰宅。まあ、自重は必要よね。

#今日の戦利品 町田の九龍城古書店と、都合がつかなくて断念した展示の図録。平仄はとれて…いる?

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2018/06/17

180524伸びる鉄道、広がる道路-横浜を巡る交通網@横浜都市発展記念館

名称:伸びる鉄道、広がる道路-横浜を巡る交通網
場所:横浜都市発展記念館
会期:4/14〜7/1
入場料:¥300
見学日:5/24
図録:あり、未購入、価格失念

横浜の都市形成史を交通の発展と絡める企画展。都市発展記念館ではおなじみのスタイル。

過去の企画展の焼き直し的にも感じるところはあった。とはいえ、古い写真、古いパンフレットなどは幾ら見ても飽きない。そして、構想段階で潰えた都市計画的な交通網計画図は、あり得たかもしれない横浜の姿にいろいろな感慨を覚える。

老眼化してきたのか、眼鏡の乱視が合っていないのか、地図なんかを見るには、ガラスケース分の距離があると無理。単眼鏡を持っていけば良かった…。(眼鏡は、ホントに作りなおさなくてはねぇ…)

横浜の交通網の歴史を網羅的にやると、対東京・対横浜中心部・対郊外(さらに時代的にはもう一度対東京も加わるのかな?)で全く違う様相をみせるので、うまく纏めないと散漫になってしまう傾向はある。今回の展示では、そこのあたりはうまく纏めていたようには感じたかな。

いろいろケチをつけているとはいえ、SM分離ポスター(この言い方で普通の人は脱落するはず。東海道線と横須賀線の分離。’80頃だったかな)や市営地下鉄の朝倉南(タッチ)の市営地下鉄の戸塚駅までの延伸ポスターとか、懐かしくて涙が出る。ここら辺は個人的体験の話だが。

こういった、写真・ポスター・切符などの資料はみていて飽きないものだとあらためて。
気になったのは関東大震災あとの写真で、市電の線路が敷石ごと曲がっている物があったのだが、当時は市電の軌道以外は無舗装だったのかね?古い写真で見るかぎり、そのようにみえるのだが…

ここの展示は興味のある人以外にはキツいかな?とは思いつつも、こういう資料群を眺めるだけでも面白いと思う。7/1まで

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2018/06/03

180524つなぐ、神奈川県博 ―Collection to Connection―@神奈川県立歴史博物館

名称:神奈川県博開館51周年記念 つなぐ、神奈川県博 ―Collection to Connection―
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:4/28~7/1
入場料:¥600。常設¥300?
見学日:5/24
図録:あり。未購入。価格不明。展示品リストあり。

リニューアル工事のため休館していた神奈川県立歴史博物館の改装後1回目の展示。
子供の頃は自然史部門も一緒で神奈川県立博物館だったな。懐かしい記憶。

ドーム(建物)、人、空間、研究、未来の五部構成。展示物は若手の学芸員が決めたらしい。なるほど、未来へつなぐ。

眞葛焼や広重(田辺コレクションだっけ?)、吉田初三郎をみられて眼福。歴博のこれまでと(特に)これからを期待させる展示だった。

資料的価値の有無・高低にかかわらず、保存される資料群。それを見出して、掘り起こしていくのは、博物館の学芸員の仕事。某大臣が学芸員をディスる発言があったが、いやいやそんな物ではない。地道でコツコツとした積み重ねが必要な仕事だよ。敬服。

個人的には、近所の庚申講の展示が気になった。2006年まで続いていて、道路拡幅に伴い解散。資料群を(石碑とともに)寄贈されたものらしい。って現地写真(として展示されていた)は今年のものだったぞ?その写真を見ても場所に覚えがないという…。どこだったのかなぁ。

企画展の最後のコーナーに、収蔵品を記録する道具たちを紹介していたのは良かった。考古学系で使う測量?的な道具に萌えた。
こういうことが地域博物館を将来に繋ぐことなのだと感じた。道具をただ展示するだけではなく、その使っている姿をビデオで見せてもよかったのではないかとは思ったが。

てなことを言いながら、一番のショックは、ずいぶん昔(20年前!)の五雲亭貞秀の企画展の図録がプロパーで販売されていたこと。以前は歴博のショップにもなくて、最近古書店経由で買ったんだよ…結構な値段で…プロパー…。(倉庫に眠っていたのかな)

常設展も一部リニューアル?古代、中世、近世は展示物が変わったような気がした。
サイン系も新しくなったような。

7/1まで。5/29から後期がはじまり、一部展示物の入替あり。

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2018/05/03

180414路上の異次元@ブックスペース栄和堂

#今日の戦利品 #路上の異次元 マニアパレルさんの手ぬぐい三種。団地手ぬぐいの別色バージョンを入手できた!いゃっっっっほう!

4.14に鎌倉市深沢のブックスペース栄和堂で開催された、路上の異次元というスライドトークに行ってきました。
やはり路上観察は面白い。人は自分の視点しかわからないわけで、他の人の視点を知ることの面白さを強く強く感じました。

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2018/05/02

Someday, Somewhere*180318 上野と荻窪

ふわー!

こんなのを見に。

上野・弥生美術館の滝田ゆう展と西荻窪の杉並暗渠展をハシゴ。

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Someday, Somewhere*180218

戦利品と移動のお供。

大磯から自由が丘に向かう一コマ。なぜか、アルコール?

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Someday, Somewhere*180224

カマフルに来たゾウ。

カマゾウで一箱古本市だゾウ(@かまくら駅前蔵書室での一箱古本市)に来たゾウ。

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20180429不忍ブックストリート一箱古本市

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不忍ブックストリートを小田原ブックマーケットと横須賀ブックミュージアム、そして我らがブックカーニバルin鎌倉メンバーで研修と広報活動という名の合同遠足。

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(相模湾一箱連合というらしい)遠足メンバー間のコミュニケーション、(顔なじみの)出店者やスタッフとご挨拶などできて良かった。
企画者として少しはみんなのお役に立てたかな?

コンプリート!時間が遅くてノベルティなし。残念〜

スタンプラリーは、コンプリートしたものの時間がギリギリだったせいかノベルティは無し。残念。ことしは『ちいさなうちゅうを20周』でした。
20周年ではないけれど、イベントを20回も続けている事に感嘆。本当に素晴らしい。

不忍ブックストリートを小田原ブックマーケット、横須賀ブックミュージアム、我らがブックカーニバルin鎌倉メンバーで研修と広報活動という名の合同遠足。お互いの想いが聴ける飲み会もまた愉し。

遠足あとの懇親会?反省会もまた愉し。お互いの(熱い)想いを覗くことができた。
自分を省みて、まだ何かできるのかもと考えてみる。

#昨日の戦利品

そして戦利品。遠足ガイド役(引率係かw)に集中していたせいか、あまり一箱を覗くことができなかったのが残念なところ。買った本も新刊なわけで…

愉しい一日だった。ご一緒したメンバーに感謝。

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2018/04/08

04.07横須賀ブックミュージアム

横須賀で開催された一箱古本市を含むイベント、横須賀ブックミュージアムにスタッフとして参加しました。

大盛況!#横須賀ブックミュージアム

大盛況!沢山のお客様にご来場頂けて、本当に良かった。
ご来場頂いた皆様、ご出展の皆様、一緒に働いたスタッフのみなさん、主催のお二人に感謝。
出店主のみなさんや小田原ブックマーケットしおり隊のみなさんとコミュニケーションを図れたのも良かった。横須賀BMのオペレーションとともに勉強になりました。

#昨日の戦利品 #横須賀bm

戦利品。Twitterであがっていた決め打ちの二冊など。缶バッチは人気の品。

愉しくて、刺激を受けた一日でした。さて鎌倉、いざ鎌倉ですな。

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2018/04/01

20180331新井英一ライブin鎌倉

新井英一ライブin鎌倉に行く。今年で6回目(うち四回拝聴)。 魂を揺さぶられる歌声と、歌詞に感じられる優しさに涙。今年も行くことができてよかった。 鎌倉女子大学の二階堂学舎は大きな窓に鎌倉の緑が映るホール。こんなすてきな場所があるんだね。 心に響く歌があったけれど曲名を失念。ちょっと残念。

新井英一ライブin鎌倉に行く。今年で6回目(うち四回拝聴。結構来ているのだな。)。
魂を揺さぶられる歌声と、歌詞に感じられる優しさに涙。 心に響く歌があったけれど曲名を失念。ちょっと残念。
今年も行くことができてよかった。お誘い頂いて感謝。

俺は二度目かな?いい場所だねぃ。

鎌倉女子大学の二階堂学舎は大きな窓に鎌倉の緑が映るホール。こんなすてきな場所があるんだね。

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2017/12/27

171209多摩・武蔵野と澁澤龍彦

まずはパルテノン多摩の歴史ミュージアムへ。
ここで昔の展示図録を購入したのが理由で、展示を見たかったわけではない。
購入したのは「郊外行楽地の誕生 ハイキングと史蹟めぐりの社会史」というもの。
登山とまではいえないハイキング文化に興味がある。秩父・多摩・高尾山・丹沢・箱根にいたる途中の丘陵地帯を歩く文化について。
この本については、そのうちブログに書きたいと思っている。

とはいえ歴史ミュージアムも鑑賞。常設では板碑を発見。鎌倉文化は多摩にも広がっている(当然だが)とあらためて感じた。
企画展の「多摩市ツバメ調査から見た地域~30年前の調査とくらべて~」も興味があまり掛ける分野だが、興味深く見た。
巣の分布の変化(都市の変化で変わるもの・変わらないもの。マンションでの巣のある階数と土地の高低差の関連など)。
過去に害虫対策でツバメを他地域から放鳥したことなども知る。そんなことをしたんだ…

国立に移動。多摩信用金庫国立支店の中にある。たましん歴史・美術館へ。

名称:武蔵野文化協会創立100周年記念展「"武蔵野"研究100年ー鳥居龍蔵と井下清−」
場所:たましん歴史・美術館(多摩信用金庫国立支店内)
会期:2017/11/28〜12/10
入場料:無料
見学日:2017/12/09
図録:無し。展示リストのみ配布。

武蔵野文化協会やその前身武蔵野会を簡単に説明すると、戦前に歴史・考古・人類学・民俗学などが分化する前に、武蔵野(といっても山手線西側も含む)をフィールドとしたグループのこと。今でも存続しているし、江戸東京たてもの園の前身の武蔵野郷土館の運営も行っていた団体。
最近個人的に多摩・武蔵野がブームなのもあって、興味を持った。

展示内容は武蔵野会・武蔵野文化協会の資料。武蔵野会の重鎮、鳥居龍蔵と井下清の書簡・原稿。旧石器時代から現代までの発掘・遺品・文化財など。
個人の趣味で鳥居龍蔵の書籍と江戸から明治期の地図に興味を持った。
特に鳥居龍蔵の書籍。武蔵野関係の書籍は文庫とかで読めないものかなぁ。
(あとは武蔵野会が委託を受けた発掘調査の記録に横浜市金沢区のものがあったのは記録しておきたい→称名寺貝塚)
ブログを書くに当たって展示リストを見ていたら、村尾嘉陵の本も展示していた模様。うーむ、気がつかなかった。惜しいことをした…

考古学的なものにあまり興味が湧かない人なので、ちょっとオーバーヒート気味だったかな。
階下にあった図書室が充実しているみたいなので、調べ物にぜひ活用したい場所になったかな。
多摩信用金庫が出しているPR誌が郷土資料的に充実していて、バックナンバーを頂いてきた。それぞれに面白い本でした。

#今日の戦利品 その二。偶然入手。電子版もあるらしいが…。多摩信用金庫刊行の冊子。特集がおかしい。(俺は大好物ですがw)

国立から京王線に乗る手段を散々悩んだ末に、中央線→武蔵野線→南武線→京王というルートを選択。バスや徒歩を使えば、もっと楽だったかな…(まあ、多摩センターに行くのに小田急線をつかったり、無理矢理感がある一日ではあった)

芦花公園に移動。世田谷文学館で澁澤龍彦展を!

名称:澁澤龍彦 ドラコニアの地平
場所:世田谷区立世田谷文学館
会期:10/7〜12/17
入場料:¥800
見学日:12/9
図録:無し?

学生時代、澁澤龍彦の小説にかぶれた。(正確にはそのまえに、異端文学・芸術紹介の随筆を読んでいた)
中でも絶筆になった高丘親王航海記は日本の三大幻想文学のひとつだと思っている。(ほかは、森敦の月山・鳥海山、折口信夫の死者の書)
澁澤のコレクションや当時の掲載雑誌、書籍が並んでいるが、やはり高丘親王航海記の原稿に目を奪われる。
あの透明感と幻視にあふれる小説の原稿・肉筆が目の前に…。食い入るように眺める。
推敲のあとをながめ、言葉の選び方をじっくりと味わう。ああ、至福の時間。
この展示はそれだけで十分。それだけで…

あの原稿に魂を吸い取られたのか、新宿へ出て紀伊國屋書店とベルグで楽しむつもりが、イマイチ乗り切れず新宿駅からそのまま帰宅。フナラシすることも無く家へ。
移動距離が長かったせいか、精神力を使ったせいかは判らぬが、なんだかとっても疲れた日だった。目玉は至福を味わったようだったがw

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2017/12/17

171111神奈川の養蚕展

名称:「横浜・生糸」ものがたりⅠ”かいこ”と暮らす ーかながわ養蚕録ー
場所:シルク博物館
会期:2017.10.7〜2017.11.12
入場料:¥700
見学日:11.11
図録:あり。購入。¥1000

神奈川の養蚕について以前から興味を持っている。
近現代の横浜港をひとつの起点としたシルクロードであると思っている。くわえて、横浜の近郊でも養蚕が近年まで行われていて、その遺構もいろいろ残っている。
また、近世の養蚕が近代の養蚕への入口になったのも事実。
調べれば深い世界が広がっているように感じている。

今回の展示は、神奈川の養蚕そのものにスポットを当てた展示。

江戸期の養蚕の教科書。元禄時代のものも。
養蚕錦絵という図解された養蚕の様子。絵に記された言葉は古い養蚕の手引き書のものらしい。
喜多川歌麿の錦絵も。広重や五雲亭貞秀(横浜錦絵の!)も。
芸術性(とくに歌麿だと、そう感じるw)と手引きとしてのアンマッチw
双六状のものもあり、いいアイデアだなと感じた。

神奈川県の養蚕の統計データ。
明治期に最大の生産農家数になった明治30年代と、戦後のピークになった昭和32年の桑園面積、農家数、出荷量を地域ごとにカルトグラフィ?にしたもの。(ただしデータを纏める地域が違うので一概には比較できない )

昭和32年、横浜市内には337軒の養蚕農家!そんなにいたのか。(市内の分布を知りたい気がする)
昭和32年の段階で鎌倉市から三浦半島には養蚕農家はすでに消滅。明治では(旧三浦郡で)113軒ほどいたのだが…。

平成元(1989) 年までは横浜市内でも養蚕農家がいたそうだ。(青葉区)。その写真。
県内でみれば2010年にそれまで残っていた養蚕農家12軒が一斉に廃業。
(たしか国の農業政策の変更で、補助金を競争力がある分野・地域に重点配分する様になったのが原因だったと記憶)
そのうちの一軒の写真とビデオ。見ていると結構な重労働(蚕の扱いが面倒)なのに驚かされた。たかだか一ヶ月間とはいえ、家族総出でおちおち寝てもいられなさそうな雰囲気。
(幼虫の状態で購入して育てるものらしい。卵からとなれば期間も手間も増えるのだろうしな)

最後が養蚕信仰について
これはね、護符を見るだけで満足。今でもこういう護符ってつくっているのだろうか。
川崎の日本民家園の中に養蚕信仰の祠が移築されているらしいので、現地に行ってみてみようと思う。
小正月の繭玉って、養蚕信仰のひとつの表れとは知らなかった。今まで自分の中でつながっていなかった。これからはそういう意味で小正月を見ることができる。

今回の展示は大満足。近代のシルクロード系の展示もいつかやってくれるのではないかと期待したい。
(あとシルク博物館、案外外国からの旅行者が多く見られたような。ちょっと驚きでした)

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2017/12/16

171104小田原へ

ブックカーニバルin鎌倉のジオ好きメンバーで小田原に遠征。小田原では小田原ブックマーケットのジオ好きメンバーと合流。県立生命の星地球博物館へ

名称:地球を「はぎ取る」 地層が伝える大地の記憶
場所:神奈川県立生命の星・地球博物館
会期:2017/7/15〜11/5
入場料:¥720(招待券利用)
見学日:11/4
図録:あり。購入。¥900

地層を標本化する方法が、はぎ取り方。地層表面に接着剤と裏地を貼り付けて、剥がすという方法。結果として1枚のシートに地層を薄く転写した状態になる。
簡易的にホットメルトでもできるらしいので、どこかでやってみたいw

はぎ取る様子のビデオ、結構無造作で笑う。そのはぎ取りの厚みや立体感に感心。こういうのは見なくてはわからない。

はぎ取ったシートは展示用に広げているが、普段は丸めて保管してあるのこと。地層を丸めてあるということに、ちょっとした笑いがこみ上げたのだが、これは個人的な感覚か。

地層をはぎ取るだけではなく手彫り?隧道の内側をまるっとはぎ取ったもの。こういう地層の残し方もあるのね。その展示方法になるほど、と。
はぎとりには、接着剤?とグラスウール。露出した面というより、その奥の裏側がはぎとりの見える側になるのね。なるほど。

さまざまなはぎ取りが合ってなるほどと思いつつも残念だったのは、昨年?話題になった天地返し(降り積もった富士山の火山灰と耕土を入れ替えるもの)のはぎ取りがなかったこと。あれだって立派なかながわの記憶でしょ。もったいないなぁ。

メンバーがジオ好きということもあって、それぞれのはぎとりの前で話が弾むことw。こんなに面白い機会はなかなか無かったかもしれない。

以前の石展2よりもずっと力が入っているように見えた。(まあ歴史博物館の石展を見ているので、二番煎じ感が抜けなかった俺の問題もあるのだが)

あとは、この展示を見たことが、あの本のあの部分に生きているのかなとか、あとから感じました。(これは本人に突っ込んでみたいw)

常設展に入る前に、神奈川の宙観図(人工衛星視点の鳥瞰図)の前で喧々諤々。鎌倉のメンバーはしっかりミュージアムショップで宙観図のクリアファイルを買って帰るというw

常設展も規模が大きすぎてなかなか飲み込めないという要素はあったものの、地元ネタでようやく復活。上倉田層・長沼層の出土物を見られたのが、個人的ハイライト。今の現地で絶対に露頭を見つけたいですよ。

生命の星・地球博物館に行く前に温泉地学研究所の門前まで行けたのがうれしかった。いつかはあのロビーを見学したいと思っています。

小田原に戻ってから小田原BMの主催者と合流。彩酒亭 洞というお店で一箱意見交換会。このお店が本当に素敵なお店。料理も酒も素晴らしい。
その席ではお互いの違いを超えた意見を交わせたと思う。こういう機会があると自分たちの行動も客観的に見えてくるのでよいね。来年も不忍遠征は合同で行いたいと思ってます 。

今日の一番の発見は小田原って案外近いということ。また行こう。そして黒糖焼酎紅さんごの旨さよ。どこかで入手したいw

いい一日だった。感謝。(小田原のお二人に特に感謝。)

#昨日の戦利品 生命の星・地球博物館の企画展良かったあ。自然史資料はタンポポネタがあったので入手。そして鳥瞰図クリアケース。ごはんイケルで、これ。

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20171007かまくらブックフェスタ

#昨日の戦利品 かまくらブックフェスタとmobloさんにて。北と南さんにご挨拶、なぜか暗渠トークを展開する俺。映画酒場の月永さんまで巻き込んでしまったw

鎌倉の秋のブックイベント。かまくらブックフェスタ
今年もいい感じ。北風が吹いていたのに、室内は暑いぐらい。
出版社のかたに声を掛けつつ、様々に本を見ていく、それが愉しい。
一箱古本市とはまた違った雰囲気。それも愉しいね。

ブックフェスタ来ました〜

のんびりといいイベントでした。終了後はモブロ→ヒグラシの定番コース。
ヒグラシでは入れ替わり知人が来るもので、つい長居をしてしまった。いけないなぁ、反省。

久しぶりの鎌倉ヒグラシ!

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2017/12/05

171117『東京の編集者』重版記念展「山高登が愛した昭和の東京」@コミュニケーションギャラリーふげん社

夏葉社からでた山高登「東京の編集者」の記念展。以前の東京古書会館の展示には行けなかったので、情報を知ったときには小躍りをしたぐらい。

元新潮社の編集者。当時から装釘を手がけ、退職後は木版画家として過ごしている方。昔の東京の写真もよく撮影されていて、それが「東京の編集者」にも多数掲載されている。今回はその木版画と写真の展示。

11/7-18『東京の編集者』重版記念展「山高登が愛した昭和の東京」

木版画の温かみはやはり実物に限る。丹念に眺めた。写真のキャプションで、場所を特定できた写真もいくつか。そうか、あんな場所だったのか。(牛田とはね)

開催されたスペース(コミュニケーションギャラリーふげん社)は書籍の印刷会社の事務所。そこの一部を書店・ギャラリー・カフェとして開放している場所。とても素敵な空間で、しばらくのんびりと過ごしていましたよ。また再訪したい。

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2017 11月 17 2:42午前 PST

敬愛する歌人・水原紫苑さんのトークイベントも開催されているので、サイン本が販売されていた。つい購入。
秋田の日本酒手ぬぐいは、新橋の交通会館内の秋田のアンテナショップで購入。

突然のオフになったこの日は、自分の誕生日でもあった。いいプレゼントを貰った一日だった。感謝。

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2017/08/16

20170813藤沢と横浜へ

今年の夏期休暇は期間も短く、体力的な不都合もあり、あまり遊べなかった印象。

名称:藤沢・相模の地図と歴史
場所:藤沢市藤澤浮世絵館
会期:7.22〜09.24
入場料:無料
見学日:2017/08/13
図録:なし

初めて行った藤沢浮世絵館。ちいさな展示スペースだがいい展示をしているみたい。浮世絵好きは行ってみるといいよ。

まずは常設っぽくなっている東海道・藤沢宿・江ノ島の展示。(どうやら企画展示が変わる際にこちらも別の展示になるらしい)

東海道は「行列東海道」という徳川家の上京(京都に向かうのをなんといえばいいのですかね?)を描いた複数画家による連作(文久3年)。直接徳川の紋を入れるわけにはいかないので、頼朝に仮託し桔梗紋が描かれている。
大磯に虎姫が描かれていたりして、お約束系多し。まあイメージって大切だものなぁ。

藤沢宿は小栗判官。
ちゃんと鬼鹿毛も描かれた作品もあったりして面白い。からくり(覗き絵紙芝居のようなもの?)の文句を集めた一枚版が面白かった。文句をずっと読んでしまった。
吉田初三郎の遊行寺鳥瞰図も展示されていて眼福ですがな。

江ノ島は海岸風景の変化。
浮世絵と彩色石版画、彩色写真(横浜写真とも?)での表現の違いを見るという構成。
表現は違っても絵の構成(見る位置と角度?)は変わらないのが面白い。

絵葉書の展示もあって、江ノ島の対岸、龍口寺の脇に昭和三年から6年間の間、遊園地があったらしい。そこが発行した絵葉書が展示されていた。遊園地には高さ六階の展望台もあったようだが、その展望台の写真がなかったのが残念でした。どんな風景だったのかな。(場所も知りたいですな)

ようやく企画展示。
江戸から明治/大正までのあらゆる地図が展示。
いろいろあったが、吉田初三郎の震災鳥瞰図の脇に広島の原爆鳥瞰図を貼っているあたりに、意志を感じた。
ミニコーナー的に藤沢ゴルフ場と辻堂の空襲のパネルも貼ってあったのも特筆すべきかな。

本当にちいさな美術館だし、無料なのも心配だけど、これからもいい企画展示を期待したい美術館かな。(斉藤コレクションの展示先としてもね)

横浜に移動して図書館の展示を鑑賞。

まずは県立図書館の「ヨコハマ浮世絵散歩 図書館で楽しむ横浜絵」
実物と複写パネルによる展示。
まあ本当にちいさなコーナーなので期待はしていなかったが、見ることができることと知見を得られるのはありがたい。横浜絵そのものは6年ぐらいしか流行らなかったなんて行かなければ知らなかっただろうな。

もうひとつの「江戸期神奈川の紀行文ー「江戸を読む」出版記念ー」
これもちいさな展示。大きく取り上げられていたのが、十返舎一九の「金草鞋 箱根山七温泉江ノ島鎌倉廻」という作品。地図で実際のルートを明示してあったほど。

こういうのはわからなくても見ておくべきかな。いつか引き出しから取り出せれば愉しいと思うので。

横浜市中央図書館館内にある横浜市史資料室の展示「昭和横浜の構想図・完成予想図 過去に描いたヨコハマの未来」

これは面白い展示だった。
今とは違う横浜の姿がいろいろ展示されていた。
震災復興よりも戦後の復興の方が面白い。
横浜市庁舎の案の模型写真。今の市庁舎以外は凡庸…とおもいつつも、鎌倉市や逗子、平塚と同じような建築案(低いバルコニーで各回が囲まれているようなもの)があるのに驚いた。これって当時の標準設計みたいのがあったのかね?

鶴見某所のオートレース場計画やそごう側にモノレールを走らせる計画(まじか)、杉田総合駅の計画図、綱島駅再開発でアンダーパスを作る計画など、本気なのか大風呂敷なのか笑ってしまうほどの計画のあれこれ。

1970年の野毛再開発ショッピングモールのパースなんて爆笑するレベルでした。あんな野毛、野毛とは呼びたくない…

ベイブリッジの完成予想図、今のような吊り橋ではない姿。あれだと、港の風景も違って見えただろうね。そして橋をくぐれる船の制限もあって大変だったろうなぁ、と。

…沢山ありすぎてめまいがするほど。見にいくなら気力体力時間をたっぷり使ってみるべし。しかし作られなかった横浜の姿、荒唐無稽なものと、完成していたら便利だっただろうものと…嗚呼。

当日は大船ヒグラシ文庫でスーマーさんのライブがあったのだが、体調も考えて回避。それが一番の残念。夏休み中、外で一度も呑まなかったなぁ…とほほ。

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2017/08/15

20170715地図を見にいく企画展二つ

名称:ハマッ子、三浦半島を行く
場所:横浜市歴史博物館
会期:06.21〜07.17
入場料:¥500(常設展込。企画展のみは¥200)
見学日:07.09
図録:あり。¥500。未購入(当日気がつかず)

江戸時代を中心とした横浜と三浦半島の関係を扱った展示。
付録的に三浦半島の海食洞窟遺跡の展示も。

コンパクトながら興味深い展示。横浜と三浦半島のつながり。
伊豆や三崎から江戸へ魚を輸送。その資料群。
中近世では陸路と海路の組み合わせによる交通があったようで、伊豆から逗子〜金沢(など)を抜け江戸へ海路でというルートがあった模様。

ほかに朝比奈峠の茶屋の写真。永嶋家によるお台場への石材輸送など。
地図、浮世絵(複写の展示が多かったかな?)を眺められたのはよかった。
後半の海食洞穴遺跡、貝塚はいぜんの展示の抜粋かな?

館内ロビーで神奈川考古財団の発掘速報?が展示。地元の発掘成果が出ていて興奮。資料を貰ったので、じっくり読むつもり。

名称:横浜・地図にない場所~消えたものから見えてくる、ハマの近代~
場所:横浜開港資料館
会期:4/26〜7/17
入場料:¥200
見学日:7/9
図録:あり。購入。¥432

今の横浜からは消えてしまったものたちを取り上げた展示。
最初に現在の地図に明示して、そこに何があったのかを考えさせる構成。
地図を眺めても案外思いつかなかった。答え合わせで、なるほどという感じ。
辨天社、塩田、魚市場、元町百段、監獄、海岸、吉田川、海水浴場など
今はなくなってしまったものの理由を最後に考察しているところがよい。地図から消えた理由を、開港・震災・高度経済成長の三つにわけている。が、戦災、バブル、最近ならY150〜林市政の三つも(展示で紹介された場所ではないけれども)加えるべきかなと俺は思います。

横浜の地図や沿線案内地図、五雲亭貞秀の鳥瞰図も見られたのはよかった。
なかでも石渡江逸の木版画が二つも見られたのは眼福。長島橋と柳橋かな。

帰りしなに横浜都市発展記念館にたちより、見る機会を逃した「ようこそ横浜地図ワールドへ!」の図録を購入(¥1728ナリ)。 歯噛みしながら読みましたw

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2017/07/10

20170514鎌倉にまつわる企画展ふたつ。

名称:鎌倉映画地図
場所:川喜多映画記念館
会期:2017.3.17〜7.2
入場料:¥200
見学日:5.14
図録:あり。購入。¥600

“鎌倉を舞台にした映画”と“街歩き”を組み合わせた展示。
鎌倉diaryが半分。4姉妹の浴衣が展示。(しみじみ眺める…って、おいw)
ツィゴイネルワイゼンとか、山の音をちゃんと見てみたいものだと。
日本初の映画製作所だった大正活映(横浜、浅野総一郎の息子が出資。谷崎潤一郎も関係。最初の映画は鎌倉が舞台)に触れられていたのもよかった。

名称:春の特集展 長谷寺のちょっとむかし ―幕末・明治・大正・昭和―
場所:観音ミュージアム(長谷寺)
会期:2017.2.9〜5.14
入場料:¥300(拝観料)+¥300(入館料)
見学日:5.14(またしても最終日)
図録:なし

幕末・明治・大正・昭和という激動の時代の中で、長谷観音として親しまれてきた鎌倉・長谷寺。この特集展では、近現代の長谷寺と周辺地域の移り変わりを、貴重な写真、絵図、資料、そして昭和初期のフィルム映像でふり返ります。

第1章では、幕末・明治・大正の長谷寺をご覧いただきます。長谷のシンボル、大きな茅葺の観音堂。さまざまな写真や絵葉書に登場します。しかし大正12年(1923)の関東大震災では大きな被害を受けてしまいました。 貴重な写真や資料で幕末から関東大震災までの長谷寺の様子をご紹介いたします。

第2章は、昭和初期の観音堂復興再建の一大プロジェクトを中心に展示します。 関東大震災で傾いた観音堂はしばらくの間、棒で支えるだけの応急処置が施されていましたが、昭和2年(1927)に再建が計画されました。 本格的に工事が始まったのは昭和5年(1930)。その後、昭和の大恐慌や日中戦争、太平洋戦争が勃発し国内情勢は悪化、観音堂内陣が完成したのは着工から13年後の昭和18年(1943)のことでした。 困難な時代の中で進められた観音堂再建事業の写真は必見です。

第3章では、昭和の観光パンフレットや鎌倉でおみやげとして販売されていたポストカードなどを展示し、昭和のあれこれをご覧いただけます。 その中でも一番のみどころは、昭和初期の9ミリと16ミリフィルムの映像(個人蔵)です。 全6時間以上ある映像を約20分にまとめ、映された場所・年代などの特定を行い、新たにテロップを付けました。「長谷寺と長谷のくらし」「鎌倉の風景」「鎌倉のくらし」「長谷の祭りと鎌倉カーニバル」の4テーマをお楽しみいただけます。 人々の生き生きとした暮らしや、祭りの賑やかさなど、昭和初期の活気ある生活が実感できる貴重な映像となっています。

第三章が目的。ポストカードとフィルム。
特にフィルム。石渡源三郞商店の先代の撮影。鎌倉?アマチュア倶楽部という映画グループを設立。
戦前の鎌倉カーニバルの映像(これがとてもいい!)鎌倉にとどまらず、大船、鎌倉山、山崎の自動車練習場(あそこかな?)なども。
地元民を撮した物が中心だが、別荘族のものも。暮らしぶりが違う!天と地ほども違うように見える。
アマチュア倶楽部という名は、先に記した大正活映のインスパイアだよな。石渡さん、映画を見たと想像。

長谷寺のは震災、観光についても説明。本堂の復興(戦中!)も興味深いものだった。

この後はかまくら蔵書室を覗いて、ヒグラシ文庫へ。まかない4杯と絶品ポテサラ、牛すじカレー。

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2017/07/09

20170707七夕古本夜話@大船ヒグラシ文庫

大船ヒグラシ文庫で開催された第4回 books moblo(古本屋)+ヒグラシ文庫(立ち飲み屋)共同企画「本」とその周辺をめぐる不連続レクチャー『七夕古本夜話』 南陀楼綾繁(編集者、文筆家) インタビュアー:荘田賢介に参加。

一箱古本市の生みの親とブックカーニバルの主催者のトーク、場所がヒグラシ文庫となれば参加は必須というところ。
鎌倉のスタッフや出店者、小田原のメンバーなど見知ったかたが、多くちょっとした同窓会気分でしたね。

一箱古本市、古書、出版文化など話は多岐に広がりましたが、どれも興味深い話ばかりで愉しい宵の口でした。

…とはいえ、会場の熱気と酸欠、昼食抜き(そういえば水分もあまり…)の状況で、体調不良を起こす始末。一部の方にはご心配とお手数をおかけしちゃいました。スイマセン。
一時は救急車(タクシー)を呼んで貰うべきかと思ったほどでした。(今は回復済み)

自分の体調は自分で整えるしかないわけで、自重すべきところは自重しなくては。

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2017/06/21

170521 平塚美術館

名称:リアルのゆくえ-高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの
場所:平塚市美術館
会期:17.04.15〜17.06.11
入場料:¥800(招待券で無料入場)
見学日:05.21
図録:なし?

 江戸時代から徐々に招来された西洋画は、その科学的な写実技法が伝統的な日本の絵画と大きく異なり、当時の人々に衝撃を与えました。高橋由一は西洋の石版画と邂逅し、その迫真の描写に感動して洋画家を志しました。彼にとって写実とは、自然や身近なものなど外界に対する清新な感動を伝える手立てとして機能しました。さらに大正期、岸田劉生は北方ルネサンスの巨匠たちの「クラシックの美」をめざし卓抜した描写力で写実を極めました。それは現実を超え出る写実であり「内なる美」の表出として高く評価されています。劉生および彼の率いる草土社は同時代の青年画家たちに大きな影響をもたらしました。ここにおいて写実は外界の描写のみならず内面を表出する手段として機能しました。由一と劉生の事物に対するアプローチは異なりますが、両者とも偽りのない心情を示すため細部まで写実的に再現する必要があったことに変わりはありません。

 その後、写実絵画は時代の変遷とともに、様々な役割を担いました。また、写実という概念そのものも時代の思潮により変化をきたしました。それは西洋由来の写実をいかに消化し己のものにするかという意識の表れかもしれません。

 今また細密描写による写実が注目されています。本展は、移入され150 年を経た写実がどのように変化しまた変化しなかったのか、日本独自の写実とは何かを作品により検証し、明治から現代までの絵画における写実のゆくえを追うものです。   

リアリズムってなんだろう?見ればみるほどわからなくなってくる。感想が「写真みたい!」では意味がないものなぁ。 少しでも感情が載っている作品の方が、理解できる気がした。

そういう意味では長谷川潾二郎の猫はリアルさよりも心情的な空間のひろがりを感じさせられたように思うのだが。(猫だからという理由ではあるまい)
猫のヒゲをつい確認してしまった。これはいい絵だなぁ。もう一度、洲之内徹の気まぐれ美術館を読みたくなったよ。

ほか高野野十郎、岸田劉生、中村不折、五姓田義松、犬塚勉など。

名称:斎藤文夫コレクション 浮世絵・神奈川名所めぐり
場所:平塚市美術館
会期:17.04.15〜17.06.11
入場料:¥400(上記招待券で無料入場)
見学日:05.21
図録:あったらしい?

 太平の世を謳歌していた江戸時代後半、多くの人が旅に出るようになりました。その背景として、江戸・日本橋を起点とした各街道が徐々に整備されて道中の安全性が高まったこと、経済の発展により人々の生活に余裕が生まれたこと、また、十返舎一九作『東海道中膝栗毛』の大ヒットにより旅への関心が強まったことなどが挙げられます。旅に出ることが叶った人々は、伊勢神宮などへの参詣を名目に、東海道を上りながらの物見遊山を楽しみました。

 現在の神奈川県域は、江戸時代には武州(武蔵国)・相州(相模国)と呼ばれ、江戸の庶民が信仰した寺社や古くからの景勝地が点在していました。江の島や大山は信仰の場所として多くの参詣者を集め、金沢は風光明媚な場所として、箱根は湯治場として人気がありました。また、武州・相州には、京と江戸を結ぶ主要な幹線道路である東海道が通り、平塚をはじめとする宿場町が賑わいをみせていました。各地のそのような賑わいが、多くの浮世絵師によって描き出されています。

 本展は、川崎・砂子(いさご)の里資料館館長・斎藤文夫氏が長年にわたって精力的に収集した浮世絵の中から、神奈川県内の名所・東海道の宿場を題材とした優品200 点をご紹介することで、郷土の魅力を再確認しようとするものです。ここでご覧いただく名所の多くは、現在も変わらず私たちにとって馴染み深い観光地です。その今昔をお楽しみください。

砂子の里資料館、館での公開はやめたのよねぇ…。
とはいえ、こういう貸出を行うのはありがたい。神奈川だけの特権か。

浮世絵自体はそれほど感銘を受けない(おい)のだが、描かれているものには興味を持って眺めていた。たとえば大山。大山自体を描くとか阿夫利神社を描くのではなく、大山のアイコンとして良弁の滝が必ず描かれている。あの滝がキャッチという訳か。
金沢八景もアイコンとしての金沢なわけで、実際に金沢に行ってがっかりした旅人も多かったのではないか。
そういう目をもっと働かせれば、いろいろ発見も多いかな。今後の課題。

ほかに小林清親、川瀬巴水、石渡江逸が見られたのはめっけもの。笠松紫浪が気になった。
さすが、斉藤文夫センセコレクションという感じかな。神奈川は押さえてあるね。

このあと道を挟んで反対にある平塚市博物館も見学。

人文・自然とも雑多感(ごった煮)はあるものの、コンパクトながら押さえるところは押さえてある印象。地方の公共博物館はかくあるべし。(野外講座系も強いと聞いた記憶が、違ったかな?)

鎌倉に出て、中央図書館で貸出カードを作成(横浜市民でも作成可能になったのだ。感謝。)。ヒグラシ文庫にて、まかないを3杯。酔うて候(まだ日も高いというのにw)

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2017/04/02

カッサンドル ポスター展

名称:カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命
場所:埼玉県立近代美術館
会期:2.11〜03.26
入場料:¥1000
見学日:3/26(またしても最終日!)
図録:あり。購入。¥1800

 カッサンドル (1901-1968) は、ウクライナに生まれ、フランスで活躍した20世紀を代表するグラフィックデザイナーです。キュビスムやバウハウスから影響を受け、1920年代に制作した幾何学的でダイナミックなポスターは、時代の先駆的な表現として、グラフィックデザイン界に「革命」とも言うべき大きなインパクトをもたらしました。カッサンドルのポスターに共通する壮観な構図とスピード感は、機械と大量消費の時代をまさに体現していたのです。1930年代に入ると、画家バルテュスとの出会いから絵画制作に熱中する一方、アメリカでファッション雑誌『ハーパーズ・バザー』の表紙を手がけるなど、芸術家として活動の舞台をさらに広げていきました。

 この展覧会では、2018年に没後50年を迎えるカッサンドルの仕事を、ファッションブランド「BA-TSU」の創業者兼デザイナーである故・松本瑠樹氏が築いたコレクションを通してご紹介します。松本氏のカッサンドル・コレクションは、保存状態の良好なポスターの代表作、およびカッサンドル直筆の貴重なポスター原画を含むものとして、世界的に高く評価されています。国内ではおよそ20年ぶりの回顧展となる本展で、カッサンドルが到達した至高のポスターデザインをご堪能いただければ幸いです。

カッサンドルとの出会いは沢木耕太郎の深夜特急。あの表紙にはしびれたなぁ。同じ間隔の人は多いのではあるまいか。

黄金比、透視図法といった幾何学性も自分の好みとマッチするのではないだろうか。

以下、作品を見たメモを。

グラン=スポール
写実的なハンチングと幾何学的な顔の輪郭で構成。

メゾン・ドレーで
デザインされた文字だけのポスター。書体と色と大きさの違いだけ。
本来広告デザインとはこういうものなのかもしれない。

ゴールデンクラブ
タバコの広告。箱から大きく立体的に飛び出した三本のタバコ。その飛び出した タバコの先に金色でクラブ(タバコの名称と掛けているのか?)を描いている。

L.M.S.
鉄道会社のポスター。(ロンドン、ミッドランド、スコットランドの頭文字みたい)
蒸気機関車の動輪を描く。
車輪から赤い火花が散っているのだが、これ向きが逆ではないのか?
機関車自体(進行方向といえばいいのか)は右向きにみえるのだが、車輪から散る火花も右側。
火花の散る方向はそういうものなのか、俺の機関車向きの見立てがおかしいのか。
でも左向きに動くのって、なんだか違和感があるような気がするのですけどねぇ。

ノール・エクスプレスやラ・ルート・ブルーといった深夜特急の表紙を飾った絵たち、いやあ眼福ですがな。

ロアゾ・ブルー
プルマン社(鉄道用客車製造・運行会社とでもいうのかな)のもの。
大きなツバメのシルエット。日本のC62蒸気機関車のツバメに似ている。

ワゴンバー(ワゴン=リ社鉄道用客車製造・運行会社の食堂車? )
ワインとグラス、ソーダ水入れとカクテルグラス、その後ろに鉄道車両の車輪(ここだけ写真)

これらのものと比べて後半生のものはちょっと頂けなかった。
シュルレアリスム的影響を受けた作品群。素直に見られるものではない。
もともと画家志望というのも関係があるのだろうか。

本人がデザインしたタイポグラフィの展示も。ペニョー体。(他に二つあるそうだ)
雑誌などで読むためのものとして開発。
小文字のデザインは劣化したものと捉えていた(A→a、B→bとか)ため、大文字と全く同じデザインを小さくした物を利用。
自身の展覧会のポスターでこのタイポグラフィのみを利用している。

交通の発展と観光への情熱(そしてスピードへのあこがれ)という時代性を強く感じた。
タイポグラフィや幾何学的なデザインの美しさも十二分に。

常設展というかコレクション展もなかなか眼福。
古川吉重のFIELD-12と山村耕花の雀跳瞬間が気に入った。
タイトルは失念したが小村雪岱と鏑木清方の作品もよかった。

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2016/12/12

161211横浜ベイブルーイング戸塚工場オープニングフェス

横浜と鎌倉の狭間にして、世界の中心・戸塚で、乾杯の声をあげる。喉を高々と鳴らし、杯を空にせよ! #寒さなんて関係ない

横浜と鎌倉の狭間にして世界の中心・戸塚で、乾杯の声をあげる。喉を高々と鳴らし、杯を空にせよ! 寒さなんて関係ない!

ということで、友人達と総勢7名で横浜ベイブルーイングの新工場のオープンイベントに行ってきました。
2500円で5時間飲み放題。これは、おいしいイベント!と思ったのですが、あまりの混雑ぶりにさほど呑みきれませんでしたよ。運営の方も予想を超えて、ドタバタしたのではないかと想像します。ご苦労様でした。
天気もさほど寒くならず、風もなく、屋外でビールを頂くには丁度いい天気でした。一安心。ビールを飲むには寒すぎるのではと、心配していたので…。

飲んだビールは…

①ベイピルスナー無濾過
②IBUKIフレッシュホップ
③ベイヴァイス
⑦ダーチービター with 窒素
⑧ブラックマイルド with 窒素
⑤ドラゴンスリーパーIPA

好みは2番。さわやかなホップの薫りが好きなので…これが。いつまでも飲んでいられる感じ。

飲めなかったのは…
④パイルドライバーIPA
⑥ベイホワイト(仮)
⑨ベイピルスナー(DHCビール委託製造分ラスト)

6番は気になったけれども飲めなかった…。残念。

来年三月には戸塚駅から徒歩3分に、横浜ベイブルーイングのお店ができるそうなので、戸塚という地に根付いてくれるといいなぁ。飲兵衛のみなさん、こちらの店もぜひ行きましょう!

帰路は戸塚駅まで酔歩。途中の文明堂の工場のショップに立ち寄り。(偶然ではなく、わざとそのルートを選んだのですからね!)日によっては、おこわも販売しているようなので日をあらためて買いに行くつもり。カステラ、あまり好きではないのだが、案外おいしく感じたので…。

大船ヒグラシで一杯。その後、Dining & Bar 月なみ屋 にて打ちあげ。愉しい1日だった。感謝。

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2016/12/06

161120みちくさ市@雑司ヶ谷とLIXILギャラリー

朝、モーレツな朝霧に出掛ける気分をそがれる。

意を決して重い腰を上げ雑司ヶ谷へ。まずは朝昼兼用の食事。鬼子母神近くの居酒屋でランチ。魚がおいしい店らしいが、揚げ物と刺身の両方を食べたくて中途半端なメニューを選んでしまった。反省。揚げ物か刺身のどちらかに拘るべきだった。まあ、とろろご飯はおいしかったのだが。

鬼子母神境内の手創り市 鬼子母神・大鳥神社を覗く。素敵なクラフトの数々!手持ちの金が少ないので手を出せず…素敵な手ぬぐいがあったのになぁ。

ふらふらと鬼子母神参道へ、おお!古本フリマ(一箱古本市とは名乗らない←これ、結構重要なことらしいよ)みちくさ市のお店がちらほらと見える。
にしても昔は鬼子母神付近は小洒落たお店はあまりなかったような気がするのだが(メロンパン専門店?カレーパンだったかな?あとは工房系とか)…嗚呼、幾星霜。学生時代に訪れていた頃とは風景が一変。時代は変わりますなぁ。

みちくさ市、いい感じ。
写真は人の少ないところを撮影。いろいろ面倒な時代故ね。

レインボーブックスさん、古ツアさんにご挨拶。レインボーさんからは一箱古本市の雑誌「ヒトハコ」を購入。ようやくの入手!うれしい。レインボーさんに感謝。
読書空間みかもの主催者を紹介される。こんど、みかもの古本市も行ってみよう。12/18かな。奥沢にて。
古ツアさんの場所はちょっと微妙な場所で、往路では全く気がつかず。復路で帰り際に気がついて立ち寄るった次第。せっかくなので2冊ほど購入しました。サイン頂けるように著書を持っていけばよかったな。そこが残念。

鬼子母神で開催中の手創り市と相まって、街の雰囲気がとてもいい。勝手出店(街のお店が店先に本を並べる)もあるようで、本と人と街のいい関係があるように見えました。
また、各地の古本屋を巡る古本修羅道は前からのものですが、各地の古本市を巡る(出店or客として。スタッフは一カ所で十分かなw)古本市修羅道にも踏み込んだ予感が…
当然、ブックカーニバルへのいい刺激も貰いました。ガンバラネバ!

というわけで戦利品。

今日のみちくさ市の #今日の戦利品 レインボーさんに古書現世、古ツアさんから!

次は銀座(京橋)へ。池袋からなら地下鉄か山手線を使えばいいのだが、あえて都電で大塚へ(時間に余裕があれば  王子駅まで乗りたかった!)

鬼子母神停留所の線路下が大きな空間になっていて驚く。都電と並ぶ予定の都道と関係ある工事なのかな… 以前は都道の工事もなく(もちろん副都心線なんて地下鉄も!)、鄙びた雰囲気の街だったのにだいぶ変わりましたなぁ。都電の車両も見慣れぬ車両ばかりでビックリ。

LIXILギャラリーの一階ロビーで開催された「LIVING CULTURE-LIXILギャラリーのグラフィック 35年の視点」を見に。いいねえ。みんな大好きLIXILギャラリー!
展覧会ごとに発行されたポスターやリーフレット、案内はがき、ブックレットなど、700点余にのぼるグラフィックの一部が展示してあるというもの。
広報・記録ツールとしてのグラフィックの重要性を再確認しましたよ。にしても、そのグラフィックの素晴らしさ!一つ一つ丹念に見ているといくら時間があっても足りないという…。(どうせなら、このグラフィックをまとめたブックレットも出版してくれないかな…)
見逃した・見られなかった展覧会をいくつも発見。せめて展覧会のブックレットぐらいはどうにかして入手したいな…(古本屋では結構まとめておいてある叢書なので、探すのは難しくない…はず)

LIXILギャラリーのグラフィックを見に。いいねえ。みんな大好きLIXILギャラリー!

二階に上がりLIXILギャラリーにて、「水屋・水塚 -水防の知恵と住まい-展」を見学。
洪水地帯での暮らし方・住まいとその地域性のある景観についての展示。

水屋・水塚展。中央の写真には土間の屋上に小舟が載せられている。こういう風景は氾濫常習地域だった、横浜市戸塚周辺でも話を聴くが、実際に見たことはない。

中央の写真には土間の屋上に小舟が載せられている。こういう風景は氾濫常習地域だった横浜市戸塚周辺でも話を聴くが、実際に見たことはない。

船の舳先型に生け垣を張り巡らして、水の流れに逆らわない方法。
まるで城のような石垣をつくるすまい。高床とステータス。お金ができるとまた一段挙げる 。家財の重要度で高さを変える蔵。
家屋が高くなる道沿いで一軒だけ路の高さのままの店・よろずや。客の出入りがしやすいように、家屋を高くしない。
低湿地を圃場化するために土を掻き上げる(と水路もできる)その風景。まるで日曜パズルの迷路のようだ。

さほど期待していた展示ではなかったのだが、見てみるとやはりおもしろい。
地域性で変化する風景のなかに地理的要因・気象的要因というのも関わってくるというのを感じられたように思う。もう一度、風土論(ベルグの「風土の日本」もかな)を再読してみよう。

LIXILブックギャラリーも当然ながら覗く。建築・都市・生活文化などを中心とした書籍群とその関連分野の本がセレクトされておいてある書店。
いつ行っても楽しいお店で、東京方面に出かけたときはなるべく寄るようにしている書店。今回は懐具合が寂しいので、歯噛みしながら店をでてきましたよ。

体調も気分もイマイチな中、意を決して出かけて大正解だった。感謝。

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2016/11/09

161105みちくさ部三浦七福神めぐり後編

いやあ、歩き疲れましたがな。友人からのお誘いで参加したイベント。参加して大正解。
歴史、自然(植物)、地理の解説を受けながらの三浦の大地をスキャニング。頭と目(と足も!)がフル回転。愉しい一日でした。
小網代の森は初めて、黒崎の鼻は20年ぶりかな?また個人的にでも行こう。

植生と地形、地形と自然地理学(地層、堆積、火山などなど)を組み合わせて考える面白さ。
個人的には、白鬚神社の構造が鎌倉におけるやぐら構造と同じと看破できたのが、ちょっとうれしい。

こういう街歩きというかフィールドワークは、様々な切り口・手法があると(今回も)感心しきり。自分でフィールドワークを主宰するときの勉強になりますなぁ。
(個人的メモ。指示棒と大きな虫眼鏡、写真を撮るときの定規)

やはり、「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」ですな。またお誘いがあれば、可能な限り参加しよう。

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161030荻窪暗渠展

荻窪暗渠展を見学前に、後学のため西荻窪・荻窪の古書店をいくつか訪問。
老舗風古書店(二間間口の!)、新古本店、セレクトショップ風の古書店、サブカルに強そうな店などなど、様々なタイプの店が同じまちなかに共存しているのが何とも羨ましい。
川崎長太郎の抹香町の初刊行本と(現在の)文庫本がさらりと棚に置いてあったり、アラーキーと杉浦日向子の写真・対談集「東京観音」の初版(帯付き)が、とんでもなくお安いお値段で棚に置いてあったりして、驚愕しきり。あれは、目の毒じゃね…
街の個性と古書店の棚に何か因果関係があるのかどうか、これからもいろいろな街の古書店めぐりを続けたいと再確認。古本修羅道だねぃ…。

メインイベントは、杉並区郷土博物館分館(杉並区荻窪駅近く)で開かれていた、「荻窪暗渠展」の見学。
博物館の展示ながら企画展ではなく、市民主宰の展示という面白さ。こういうスタイルは他では見かけませんね。他でもやってみるといいのに。
暗渠のあり方を追求する分析型と暗渠の歴史やその周辺の物語を追求する深掘り型が両輪としてうまく回転している感じでした。
自分のスタイルと同じである深掘り型に共感しつつも、分析型のスタイルを知った故か、未知な荻窪〜阿佐ヶ谷のフィールドワークなのに暗渠を見つけるセンサー(足での地形のスキャニング、目による(暗渠)ランドマークの発見・再確認などを通じて)が働いたような気がします。はじめての街で、暗渠をあんなに発見できるとはね。ちょっと面白い感覚でした。
横浜や鎌倉が主の地形感覚の自分から見ればフラットすぎる武蔵野台地なのですが、細かく見ていくと小さな高低差が見えてきて、これまた面白い。横浜や鎌倉の暗渠よりも、武蔵野台地の暗渠の面白さは一歩抜きんでているのかもしれないと感じました。

杉並区郷土博物館分館の二階では、企画展「天沼弁天池があった頃 三人が残した足跡」が開催。
天沼弁天池は郷土博物館分館がある、まさにその場所(そして暗渠になった川の水源でもあるという)。 脚
気治療の薬を作った軍医、日本画家、天沼弁天池のほとりに住んだ資産家?(息子が同じ場所で中華懐石の料亭。その後、西武鉄道に買収)の三人。その足跡の紹介と共に、古い地図が多数。眼福でした。

| 猫綱 | | Exhibition感想Lifelog2016 | Comment (0)

2016/09/08

横浜の企画展三件

名称:細心精緻な幕末絵師「貞秀」ワールドにようこそ
場所:横浜市中央図書館1階展示コーナー
会期:8.16〜9.19
入場料:無料
見学日:9.7
図録:なし。展示目録・参考文献リストあり

横浜浮世絵と鳥瞰図を描いた幕末の絵師・五雲亭貞秀についての展示。
以前より気になる絵師。まさか図書館で展示があるとは思わなかった。(過去に県立歴史博物館で展示あり)
まずは貞秀の浮世絵師としての位置づけから。
国貞門下(国貞はあまり作品を知らないので、今後気をつけてみてみよう)。
パリ万博の浮世絵(総代)代表として参加(どんな作品が展示されたのだろう?)。
馬琴の作品の挿絵を描く。(八犬伝にも書いていたはず。貞秀の文字を見た記憶が)

次は作品
横浜土産という。詩画集。詩歌は他の人のもののようだ。(ちゃんと読めなかった)
幕末・開国時の横浜の風景。鳥瞰図的手法で、眺めていてい飽きない。作品を間近でしげしげと見られるのは、微細なところまで確認できて面白い。
絵の中に本牧十二天の崖を見つける。今では想像がつかない風景。
当時の横浜周辺の村の名で聞き覚えがないものを発見。首をひねる 。

鳥瞰図。
武蔵国全図。武蔵の村と街道を描いた地図。他にもいくつかの国で描いているようだ。(相模国もあればねぇ…)
富士山真景全図。富士山を描いた図。展示されていたのは、組み立てて富士山を立体的に見るもの(一種の立万古か。神奈川県立歴史博物館で販売している記憶)。
実際に彼自身が富士登山の経験があるようで、それ以来鳥瞰図的手法を会得したものらしい。

参考文献の展示と電子アーカイブの紹介。(うまく繋げてあるなぁ!)

コンパクトながら見応えのある展示でした。

名称:豊かな海と暮らし 金沢区柴の昭和史
場所:横浜市中央図書館地下1階(横浜市史資料室)
会期:7.16〜9.22
入場料:無料
見学日:09.07
図録:なし。チラシと市史通信

小柴の海苔、シャコ、そしてタイラギ(という貝)について。資料と写真を中心とした展示。漁労史にとどまらず地域史的視点も含めた面白さ。
タイラギという貝が気になる。貝柱を寿司ネタとして利用したものらしい。今でも食べられるのかな。潜水服による漁法はやはり房総からきたものだろうか。
海苔の生産方法の技術革新。出荷量が最大だったのは、金沢の埋立がはじまる昭和40年代。それ以前は微々たるもの。
海苔生産の道具の展示。八聖殿郷土資料館からのもの。八聖殿も行ってみなくてはね。

横浜市史資料室の展示は毎回素晴らしいのに、なかなか入ってこないのが難。(図書館の展示も…だけど。何かいい方法はないものか。)

名称:重要文化財指定記念 まるごと氷川丸
場所:日本郵船歴史博物館
会期:7.16〜12.25
入場料:¥400(博物館のみ)
見学日:09.07
図録:あり。値段不明。未購入。(購入予定)

これは横浜市民なら行っとけレベル。図面、絵葉書、パンフレット、写真、メニュー表などの資料の一つ一つが面白い。食堂などのカラースキーム透視図が見応えあり。(設計チームの違いを見るべし)

戦中の病院船時代や、戦後すぐの復員船・引揚船・商船(内航)時代や、シアトル航路に復帰の資料などもあり、(くわえて横浜係留後のも!)まさに「まるごと」でした。

館内に展示された氷川丸の艦船模型と実際の氷川丸も含めて見て回るとよい。できれば展示説明も聴きたいところ。(今日は寄れなかったが、横浜みなと博物館の柳原良平展もいくべし)

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2016/08/15

企画展感想棚卸

名称:江戸の博物学 〜もっと知りたい!自然の不思議〜
場所:静嘉堂文庫美術館
会期:6/25〜8/7
入場料:¥1000
見学日:7/17
図録:なし

私たちをとりまく大いなる自然。博物学とは、この自然に存在するモノについて幅広く研究する学問です。東洋では、それらは本草学として特に薬の分野で発達してきました。我が国も古くから中国の本草学を取り入れてきましたが、江戸時代後期の1700年代半ば頃から西洋の博物学がもたらされるようになり、その影響を受けるようになってきました。

本展では本草書の歴史をたどりつつ、それと並行して江戸時代の人々に西洋博物学がどのように受け入れられてきたのかをご紹介します。そこには、現代の私たちと同じ“自然への探求心”を見出すことができるでしょう。「江戸の博物学」の魅力をご堪能ください。

最近気になっているのが、江戸時代の本草学(博物学)。以前LIXILギャラリーで本草学関連の展示を見たが、今回は本草学にとどまらない範囲のもの。

以下メモ
中国の植物図鑑(元時代)と同じ物を江戸時代に復刻したもの。その差異。
備前焼の香炉。雁と雉。精細・写実。そしてかわいらしさ。いい。
天保時代の植物図譜。自然学と美術のいい関係。精緻さの中の絵師の絵心がほのかに神まみえる。
司馬江漢、杉田玄白、平賀源内、青木昆陽など。医学や科学、宇宙、オランダ語辞書まで。(やっと博物学らしく)
西洋の植物学手法を使った植物図鑑。分類にリンネの分類法を使用。(日本の本草学はあくまで植物の利用法として発達してきた故)
木村黙老の「鱗鏡」。260種の魚類図鑑。実際の絵を見られるのは展示の都合上一部だけだが、パネル化して全部を展示してあるのがよい。黙老という名に聞き覚えがあるのだが、畸人伝か森銑三の評伝で見かけた名だろうか。

コンパクトな展示だが、見応えはありました。

名称:ザ・模型 —NYK Model Ships—
場所:日本郵船歴史博物館
会期:4.23〜7.10
入場料:¥400
見学日:2016.05.04
図録:なし

日本郵船の艦船模型の展示。
メモ紛失につき詳細不明。スクリューと舵の位置関係が気になったことは覚えている。
あと、一部の艦船模型を半分にカットしているのに複雑な気分になったのも。竜田丸があったような。

名称:「しでんほーる」開館記念 第2回しでんの学校写真展「横浜市電が走っていた あの街この街」
場所:横浜市電保存館
会期:8/13〜9/4
入場料:(市電保存館入場料¥400)
見学日:2016/08/13
図録:なし

友人たちの肝煎りなので、開催初日に遠征。
写真自体も見応えがある。それ以上に写真の前で繰り広げられる多士済々の会話が非常に面白い。
当日は、写真展終了後に野毛で酒飯。鎌倉に移動し「怪談の夕べに」参加。最後は大船で酒。
「怪談の夕べ」は怪談そのもの…というよりは、日本近代文学のなかで怪談めいたもの(人間の業を描いたもの)を朗読会でした。
鎌倉の路地の家(静かで涼しい!)の雰囲気と相まって、いい会でした。

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2016/08/11

スリバチナイト4

楽しかったぁ! #スリバチナイト

愉しい一夜でした。そして刺激を受けました。

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個人的には、漫画「ちづかマップ」の衿沢世衣子さんのお話が非常に良かった。
続編を希望します。(サインをお願いすれば良かった!)

東京から広がったスリバチ学会的視点、大阪でも新たな視点を獲得しているのですね。
さて、われらが横浜・神奈川はどうか?俺もなんらかの形でコミットできたらと思います。

スリバチナイト4

スリバチナイト4togetter

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2016/07/31

つなしま桃物語

7月24日に横浜市港北図書館で「つなしま桃物語」の上映会が開催されました

今の綱島からは想像できない風景(まさに桃源郷!)で、綱島温泉も相まって東京近郊の遊楽地だったとのこと。

明治40年代から昭和10年代ぐらいまで桃が作られていたそう。「一度だけ」出荷量が岡山を超えて一位になったことがあるそうだ。綱島で作られた日月桃という品種は早生。酸味は強いが味や香りは素晴らしいとのこと。食べてみたい。

以下メモ

明治40年代、川崎の種苗商人から提案。桃は水害に強い故。
早生種というより極早生種。通常7月の出荷が6月から可能。
東横線で桃を運ぶための引き込み線が用意された。
昭和12年。東京園と街道を挟んだ側に、集荷場を開設。(東京園はもとは東急が開設した日帰り温泉施設らしい。往復切符で入浴可)
東急の橋梁と並ぶ桃畑の写真。(河川敷?そんなに広かったかな?)
最盛期は寺の住職まで桃畑を作るほど。(村中で誰も彼も桃作りにいそしんだ)
商店街の名が今でも「桃栄会」←名残。
昭和13年(と16年)の洪水で低調に。県の指導で桃以外の生産を指導(戦争による食糧増産)

他に2本ビデオを鑑賞。
飯田家。天然氷の製造を試みる。舟運で横浜に出荷(ということは開港期ということか?)。
綱島の温泉は鶴見川改修で鉱泉を発見したことにはじまる(碑があるらしい)
温泉は新幹線開通による交通の変化までは生き残っていた模様。

面白い上映会でした。

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2016/05/17

生誕140年 吉田博展@千葉市美術館

名称:生誕140年 吉田博展
場所:千葉市美術館
会期:4/9〜5/22
入場料:¥1200
見学日:5/3
図録:あり、購入、¥2300*

ラルティーグを見たあと、武蔵野線で移動。西船橋→京葉線→千葉都市モノレールって、こりゃ鉄ですなw

なんつーか、見慣れた感じ漂う。

見慣れた雰囲気あるよねぇwしかもそれが複線なんだぜ!

海外の風景を日本的な木版画にした人というイメージ(それもシャープネス効いたハイコントラストの)が強いけれど、デッサン、水彩、油彩どれをとっても一流の人でした。シャープネス云々も題材よって変化するので一概なことは言えないですね。

本人も登山をする人であったようで、山の風景の版画が多い。小島烏水との関係もあったよう?で、これはちょっと面白い。(小島烏水。登山家・作家・銀行家。横浜出身。日本山岳会の創立メンバー。美術コレクションが横浜美術館に寄贈。)

若いころから武者修行的に洋行を繰り返す。洋行して、現地で即売会して生活費・旅行費を得る。それが、新版画で海外の風景を描いた理由の一端かも。

帆船という一枚の版木から、刷りをかえて「朝」「午前」「午後」「夕」「夜」「霧」を表した私家版。各作品を見比べて、同じ版木であることを確認できた。同じ版木で発売されたものは「朝日」「夕日」「日中」。私家版の方が叙情性が高く見える。

欧州シリーズ。ユングフラウ山。ルガノ町。スフィンクス
米国シリーズの、ナイアガラ瀑布、グランドキャニオン。
日本アルプス十二景。全体にシャープネスきつめだが、霧や雲のやわらかい表現が素晴らしい。

いかにも浮世絵的デザインがこらされた「亀井戸」、「堀切の志ょうぶ」。「隅田川」「植物園の睡蓮(小石川?)」「百花園の秋」に描かれた東京とは思えない野趣にあふれた風景。

日本的情緒と海外の風景の取り合わせが妙なのだろうが、それ以上に吉田博の才能が上回っている印象を受けた。

同じ新版画でも川瀬巴水と吉田博は何かが違う。それが何かはまだ五里霧中である。
川瀬巴水が評価され、展覧会も多く開催される中、吉田博の新版画を多く見られる機会はありがたかった。

浦和と千葉をめぐる一日。眼福多しといえども、移動距離の長さにぐったりとさせられた一日だった。

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ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて@埼玉県立近代美術館

名称:ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて
場所:埼玉県立近代美術館
会期:4/5〜5/22
入場料:¥1000
見学日:5/3
図録:あり、購入、¥2400*

ラルティーグは、20世紀初頭のフランスのアマチュア写真家。 その作品は、写真の勃興期ながら評価はたかい。 アート性のある写真から極めて日常的なスナップ写真まで多種多様である。そこがアマチュア写真家と呼ばれる理由かな。

自分がラルティーグの存在を知ったのは、90年台前半のセゾン美術館の展示だったように思う。リブロポートから出版されていた写真集が結構な値段で入手を断念したのを覚えている。

いわゆるベルエポックと呼ばれる時代で、裕福な家庭環境(子供にカメラを買い与えられるような!)だからこその部分もあるのだが、その時代の幸福感も伝わってくるような写真である。失われた郷愁というのも、あるのかもしれない。

子供時代の写真。
いかにも子供が撮るような写真、タイトルの名付け方。
飛行機への憧れ、自動車への興味(オートレース)。 家族ぐるみでグライダーを作ったりするなんて!
家族や親戚を俳優として、自分で撮った映画。
実際の伯父さん。ぼくのおじさん的人物。こういう人が少年時代にいると、何かが違うのだろうなぁ。

子供の時に買い与えられたカメラ(と同じもの)の展示。ゴーモン社のブロックノートというクラップカメラ(cf.)。たぶん、印画紙でもフィルムでもなく、乾板式?

写真単体だけではなく、アルバムの存在・展示。アルバムは写真作品ではなく、個人的な記録故の面白さ。
日記帳。写真のデータ、撮影方法なども記載。

初期の映画撮影のスチールカメラマンだったことも。女優の写真やピカソ(!)の写真。 オートクローム、リバーサルフィルム(戦後、アメリカで再発見?されて以降のもの) 細密感や発色の違いがかなりある。オートクロームがいい感じだが、今の技術では再現は不可能なのだろうなぁ。

とにかく見られてよかった。20年来の願いが叶いました。

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2016/04/25

20160306植物図譜・建築・石の1日。

名称:薬草の博物誌 -森野旧薬園と江戸の植物図譜-展
場所:LIXILギャラリー東京(東京・京橋)
会期:3.3〜5.21
入場料:無料
見学日:3.6
図録:あり。購入。¥1944

江戸時代の植物画。西洋の博物学のそれとは違い、極めて日本画的な美しさ。
絵画と本草学の相互作用も感じさせる。
多くの植物画を見ていると、真を写す(必要がある)植物図譜・博物画の中に、絵師の創作性すら感じてくるようになる、不思議。
日本の近代植物学の父、牧野富太郎も子供時代は本草学に親しんだというのが面白い。

いつもながら、LIXILギャラリーは面白い展示をするなあ。眼福でした。

その後、一階のLIXILブックギャラリーの「ほんとの本」(3/29で終了)を覗く。
本(が抱える問題)に関する本を集めたブックフェア。
テーブルふたつ分かな?そこに集められた本たちの素晴らしさよ。
堪能しました。(購入したのは、「ほんとの本」に並べられた本ではなく、LIXILの図録を2冊ですがw)

銀座の歩行者天国をブラブラ。書店・教文館へ。
このキリスト教系書店の建物を設計したのが、アントニン・レーモンドという建築家なのだ。

名称:教文館創業130年記念企画 アントニン・レーモンド展
場所:教文館
会期:1.22〜3.10
入場料:¥500
見学日:3.6
図録:あり。購入。¥300

設計図と建築模型が中心の展示。
設計したビルが安定感があるのに対し、教会・礼拝堂はひとりの建築家とは思えない多様性(変化?)がある。見れば見るほど不思議な気分に。
群馬音楽センター(群馬交響楽団の本拠地)を設計したレーモンドと井上房一郎(群馬交響楽団のスポンサー)の関係。加えていえば、井上房一郎はブルーノ・タウトとも交流があったわけで、いろいろ見えてくる物があるような気がする。地方の資産家(かつ文化的貢献をする)ってのは各地にいるものなんだな。(秋田のアレとか)
教文館、いいビルなので見にいくといいと思うよ。

横浜へ移動。今日のメインイベント。

名称:石展 -かながわの歴史を彩った石の文化-
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:2.6〜3.27
入場料:¥900
見学日:3.6
図録:あり、購入、¥900

かながわの石を自然史的、人文史的にひもとく展示。
歴史博物館と生命の星・地球博物館の共同企画。って、昔の分離前の県立博物館を思わせるではないですか!
県内で見られる石の展示からスタート。
地層はともかく、岩石・鉱物系はよくわからないね。気になったのはトーナル石。あれ、どっかで見たことあるような…
県内から産出する石の石切の道具や石切場の様子。
古代に(道具として利用した)石から、中世・近世の生活道具、信仰、近現代の建築まで。かなりの広範囲。

みんな大好き板碑の展示も。
真言律宗(忍性=極楽寺)と石工集団の関係。後北条氏による石工支配。相州堅石と浦賀や横浜のドック。白丁場石が赤坂離宮や日本銀行。さらには横浜正金銀行本店(要は県立歴史博物館の建物)にも使われていたり…嗚呼、情報過多。

一日がかりで咀嚼すべきだった…。ざっくり見るだけではもったいない。
せめて図録を眺めて咀嚼しなおしています。本当にもったいないことをした展示だった。

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2016/02/29

かながわ建築祭2016

名称:かながわ建築祭2016
場所:みなとみらい線馬車道駅コンコース
会期:2.26〜2.28
入場料:なし
見学日:2.28
図録:なし

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体調と気力がイマイチで、28日が最終日の浦和・竹橋・三茶の展示には足が動かず。
無理矢理身体を引きずり見学したのが、同じく28日最終日のこれ。
ずいぶん昔にも、かながわ建築祭は記事にしたことがある。あれ、2012年だったのか…

さまざまな展示があるが、自分の目的は神奈川近代建築展と復興橋梁・防火帯建築展というパネル展。こういうのが自分の興味ある分野。

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展示の方法はこういう形。なるほど。壁面を有効活用できる方法で。運搬・準備・撤収が楽と(メモメモ)。

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横浜の都市形成史の一部分を成すものだけに興味深かった。
これだけの内容なら、冊子化して欲しいぐらい。
必要な部分は写真でメモってあるので、精査・精読する予定。

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お昼は馬車道のそば屋で韃靼そばを食す。うまい。日本酒や酒肴も揃っているようなので、今度は夜に行くつもり。

食事後は神奈川県立歴史博物館の「石展」すら見学せずに帰宅。すぐに布団に潜り込む。
最近ちょっと疲れ気味。とはいえ気分転換は這ってでもやらなくてはね。

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2016/01/31

1.10 鎌倉からはじまった。1951-2016 PART3 1951-1964 「鎌倉近代美術館」誕生

名称:鎌倉からはじまった。1951-2016 PART3 1951-1964 「鎌倉近代美術館」誕生
場所:神奈川県立近代美術館 鎌倉館
会期:10.17〜1.31
入場料:¥1000(一期、二期を見ているので無料)
見学日:1.10
図録:なし?

閉館となる神奈川県立近代美術館鎌倉館を3部構成で振り返る展示の3期目。一期二期は見学済み。

閉館が大々的に伝えられたためか、大混雑。作品はじっくりと見ることができる状態にはあらず。
なので美術館の建築をじっくりと見ていくことに変更。

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中庭。こんな状態だものねぇ…

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二階展示室から中庭・ピロティに降りる階段。午後なので天井に浮かぶ波紋は綺麗に撮れず。

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中庭のこけし(イサム・ノグチ作)そういえばじっくり見たことはなかったな。

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三階の旧学芸員室から吹き抜け廊下と中庭を見下ろす。光が綺麗だった。

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同じく旧学芸員室から喫茶室の壁画・女の一生(田中岑 作)。2003年の改修までは、壁の裏に隠れていたらしい。

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震災後、展示には使われなくなった新館。水に浮かぶガラスウォールが美しい。中からの風景を見られないのが残念。水の上に浮かんでいるかのような空間だったよね…

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建築に詳しくはないけれど、この柱の処理とか、せり出した床面とかが好印象を与えているのだろうな。

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新館へと渡る廊下。平家池の上を渡る。ガラスで完全に覆われていない(閉鎖形でない)部分がいいんだよね。
もう二度と、渡ることはできないんだよなぁ(溜息)

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本館の彫刻室からみれば、こんな感じ。嗚呼…

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ミュージアムショップで買った吉村弘さんのCD。鎌倉館と葉山館のオープニング・クロージングBGM。それぞれの館にあわせた絵楽譜が同封されている。このCDは必聴です。

当初から八幡宮との50年賃貸という話はあったし、県の財政難、耐震性と文化財保護法の問題があり、現状維持は無理だったのかもしれない。
とはいえ、この地にこういう箱があったことは記憶しておきたいと思う。
そして本館だけは八幡宮側も維持の意向を示しているようだが、具体的な計画などは聞こえてこない。今後も注視は必要だと思っている。

ありがとう、カマキン。さようなら、カマキン。

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2016/01/17

SUEMARRライブ@山本餃子

1月16日、鎌倉の山本餃子でひらかれたSUEMARRさんのライブを堪能。

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心にじんわりと沁みる唄でした。乾杯

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2015/12/29

12.11鎌倉文士 前夜とその時代@鎌倉文学館

名称:開館30周年記念特別展 鎌倉文士 前夜とその時代
場所:鎌倉文学館
会期:10.7〜12.13
入場料:¥400(優待券利用¥100円引き…だったかな?)
見学日:12.11
図録:あり。購入。¥864

昭和に入り、里見弴、大佛次郎、久米正雄らが暮らす鎌倉に、小林秀雄、林房雄、深田久弥、川端康成らが移り住みます。世代や主義をこえた彼らの活動は、鎌倉文士たちがまとまるきっかけの一つとなり、昭和11年に鎌倉ペンクラブが発足しました。開館30周年を記念し、鎌倉文士を「文學界」、鎌倉カーニバル、鎌倉ペンクラブ、貸本屋鎌倉文庫、鎌倉アカデミアなどの活動とともに貴重な資料で紹介します。

ブックカーニバルの企画展示にも関わる部分なので、じっくりと鑑賞した。

文士村と呼ばれる場所は幾つかあるが、鎌倉のそれは文士たちがまちづくりに深くコミットしていた部分が、他の地域との大きな違いだと自分は考えている。

いくつかメモ

久米正雄の町会議員立候補の文章。以前他で読んだものでは、由比ヶ浜海岸への観光船桟橋の設置問題が主足る要因のように書かれていたが、展示されていたものでは内容がちょっと違うようであった。

鎌倉カーニバルの実行委員用開襟シャツ(アロハ?)絵は横山隆一。すげえ!

文士たちが戦争末期にはじめた貸本屋、鎌倉文庫を描いた清水崑の絵。2枚目を知らなかった。(むしろその絵の方が繁盛ぶりが見えてくる)

戦後、里見弴が書いた鎌倉ペンクラブ解散の通知書。有名無実化していた団体を延命意味無しと一存で解散させたもの。若き文士時代と違って、それぞれが大家となった頃には活動する余裕はなかったのだろうな。

この展示を自分の血肉にできるのだろうか、(最近自分の限界を感じているだけに)心配ではある。

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2015/12/06

11.23生誕140年柳田國男展

名称:生誕140年柳田國男展 日本人を戦慄せしめよ ー「遠野物語」から「会場の道」、あで
場所:神奈川近代文学館
会期:10.3〜11.23
入場料:¥600
見学日:11.23(最終日!)
図録:あり。購入。¥700

言わずと知れた民俗学の巨人。柳田國男の回顧展。
「遠野物語」が有名か。

まずは子供時代。柳田という姓は婿養子先のもの。本来は松岡。松岡五兄弟の資料。
井上通泰(国文学者・森鴎外と友人)、医師、言語学者、画家(松岡映丘)。そうそうたる兄弟。
農政官僚(貧困の解消)を目指すきっかけとなったとある絵馬。
祠の神体である蝋石の玉をみて、神秘体験する國男。なんだか柳田の民俗学って、他の民俗学の創始者たちに比べて柳田は神秘性を全く感じないのだが、本人は神秘体験をしているという不思議。

学生時代、田山花袋、国木田独歩、島崎藤村(唱歌・椰子の実は柳田國男の実体験だものね)らとの交遊。特に田山花袋との交流は深い。
文学と民俗学の関係性もちょっと考えてみたくなる。
(田山や独歩は散歩文学も書いているので、似通った部分はあるのかもしれない)

農民の救済を目指し、農政官僚に。(しかし、法制局、内閣書記官室、貴族院書記官と歴任、昔は省庁を越えての移動があったのか。本人の思いや如何)
郷土会での内郷村(相模原市緑区)の村落調査。今和次郎の名も出るかと思ったのに…。
南方熊楠との交流。手紙を冊子体にまとめた物。あれを交流と呼ぶのか。一方的に翻弄されたようにも見える。
龍土会という文学サロンでの写真。これって、新東京繁昌記の誰か(吉井勇?)に出てきた物かな?

折口信夫との交流。折口宛の手紙の文章(自分の意図とは違うことを反対する)に苦笑。結構粘着質的なのかもしれないな。

遠野物語。それぞれの説話を抜粋して紹介。全編を読んでないので、興味深く眺める。見学時、水木しげるのあれこれを思い出していたら、しばらくして訃報に接する。腑に落ちる部分があったような、なかったような。

官僚を辞して朝日新聞社に入社。旅と採集の生活がはじまる…と思ったら、国際連盟の委任統治委員として洋行することに。官僚の世界っていろいろあるんだな。
渡欧壮行会の写真に、ロシア人の好事家・民俗学研究者のネフスキーの姿。他の人の名前がわからないのが、惜しまれる。岡茂雄などもいたのかもしれない。

当時の書籍、原稿、絵葉書など。面白かったのは採集用の手帖を作っていたこと。そのまま柳田に郵送すればいいようになっている。アイデアだな。

戦後、社会科や国語の教科書を沢山編集する。これは貧困の解消のために農政官僚になった柳田の思いだったのかもしれない。それこそ民俗学もそこにあったのかもしれないな。

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2015/11/25

11.22藤沢391

藤沢391とは藤沢391街区のこと。
有隣堂藤沢店が入居しているブロックのこと。

「391街区」―― フジサワ名店ビル、ダイヤモンドビル、C-Dビルの3ビルが建つ藤沢駅南口のこの地は、人々からこう呼ばれています。

再開発前、この辺りは日の出町と呼ばれ、391街区は391番地に位置していました。391番地にはみのる百貨店、美栄堂百貨店をはじめ沢山の百貨店や商店があり、また沢山の地権者や借地権を有する建物所有者がおりました。

1962年の「藤沢防災建築街区基本計画」では、この辺りを含む日の出町一帯が区画整理事業および防災建築街区造成事業の対象となり、多くの商店主や地権者は再開発ビルへの移転を余儀なくすることになりました。再開発では地権者間での合意形成がうまく進まず、計画通りに進まない場合が非常に多い中、391街区では、地権者が一体となって協働し、まとまりのある街区の実現に尽力した結果、単なる建築物ではない、街のような回遊性のある、縦の商店街が生み出されました。

「391番地」の名前は現在も「391ビル商店会」という名前で継承され、再開発前の店舗は現在も391ビルの中で営業を続ける等、再開発前の文脈を継承しており、日本の都市再開発の歴史を伝える重要な都市計画遺産と言えるのではないでしょうか。

私たち慶應義塾大学 中島直人研究会 都市計画遺産班(以下都市遺産班)では、この391街区の魅力の発信を通じて、都市計画の歴史を研究し、都市の未来を考えていきます。

今年は3回目の展示。そして最後の展示。非常に残念だけど仕方がない。
(この萌芽が花開くこと切に望みます)

写真、模型、各フロアの店舗推移表、ビデオなど。
説明を受けたけれど、しっかりと調査しているようでいい感じでした。(なんつー上から目線w)

別々のビルで窓の意匠をあわせたり、中庭の動線をあえて中庭に集中させるようにしたり、いろいろ考えて作られたことを感じさせる展示でした。

自分にとっては横浜中心部に見られる防火帯建築と対比させて考えてみたくなりました。

書籍も購入。2000円也。
この本が藤沢391街区にとどまらず、宿場町、地形、(歓楽街も!)をも、調査研究の対象としてある本で、なかなかの読み応え。これからじっくり読みます。

詳細はこちらのHPを見るべし。古い写真も見られます。

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2015/11/24

11.21小田原ブックマーケットと川崎長太郎の一日。

小田原へ。小田原ブックマーケット という一箱古本市へ。
主催者、出店者ともに鎌倉のアレでお世話になった方々。ご挨拶を。(あとは今年大変お世話になった方にもご挨拶。12/15を楽しみにしておりますよ!)

なんつーか、当事者ではなくただのお客としてくると、こんなにも愉しいイベントなんだな、と。いや、運営も愉しいのだけれども、ただのお客も本当に愉しい。

今回の衝撃はこれ。

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スタッフによる出店。これって鎌倉で自分の肝煎り企画(しかも3年間も!)。
自分のやってきたことが、間違ってなかったと思うことができた瞬間でした。
(って、当日は気がつかなかったのですがw)

運営のみなさん、出店者のみなさん、お疲れ様でした。十二分に楽しむことができましたよ。

各拠点、まちなか会場を巡りながらたどり着いたのが、小田原文学館。
ここで、私小説家・川崎長太郎の展示をやっているのだ。

名称:没後30年特別展 川崎長太郎の歩いた路
場所:小田原文学館
会期:10/10〜11/29
入場料:¥250
見学日:11.21
図録:なし?充実した資料集を頂く。

基本は写真と書籍と原稿。
トタンでできた物置小屋暮らしをしながら、小説を書き続けた人。
同じ(様に見える)私小説家の葛西善蔵を批判した文章があるのに、驚き。
川崎長太郎に言及したつげ義春(ああ、なんとなくシンパシーがあるのだろうな)の書籍の付箋。

物置小屋を再現した様子。

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頂いた資料にある、中山義秀(友人だったらしい)の文章がとてもよい。

代表作の抹香町ものは読んでみようとは思っているが、なかなか機会がない。
これを機会に読んでみるのもいいのかもしれないな。

せっかくなので、小田原を歩いた写真からいくつか。

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途中で見つけたコーヒー豆店。タイポグラフィに注目。
建物の色もコーヒー色。
あと、脇にある宮小路の看板。もとは小田原の歓楽街の一つだったようで。
加えてこの奥に川崎長太郎の生家があった模様。
タイポグラフィまでは、自分のセンサーが働いたのに…。宮小路までは気がつかなかったな。

Photo

小田原文学館の建物。
古い洋館で、ちょっと気になって調べたら、明治の元勲・田中光顕の別邸だそうで。
そういえば、小田原も政財界の大物の邸宅が多いものねぇ。

あとは写真に収めることはできなかったが、途中で見つけた開渠が気になって調べたら、箱根板橋から取水した用水路の分水の模様。詳細がわからないので、今後研究の対象にしたい。

#今日の戦利品 楽しい小田原行きでした!

今回の戦利品。結構満足。
ただし中途で背筋を痛め(新しいカバンのせいか?)、他の予定をキャンセル。スゴスゴ帰ることに。

とはいえ、満足な一日。感謝。

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2015/11/22

11.15鉄道に関する二つの展示。

鉄道に関する二つの展示をめぐった一日。
とはいえ、鉄道が主ではなく、温泉(観光史)と地域文学史、近代化遺産についての展示が、鉄道と絡めてあったというのが本当のところ。
一応、念のため申し添えておくと、テツではありませんからね。

名称:温泉と文芸と鉄道
場所:旧新橋停車場鉄道歴史展示室
会期:8.4〜11.23
入場料:無料
見学日:11.15
図録:あり。¥700。購入。

まずはお雇い外国人のドイツ人医師ベルツの展示。
ベルツって海水浴でも登場する人なので、日本の観光には欠かせない人物かもしれない。
論文、ベルツの年金証書など。
熱海の石版画の鳥瞰図。石版画はいまいちよくわかっていない。でも鳥瞰図的な魔のによく用いられている印象がある。要研究。

国営の(医療用)温浴場、噏滊館なるもの。そんなものがあったのか!

国鉄熱海線の開通による温泉の普及。(その前の人車軌道時代はそれほどでもなかったのかな?)

尾崎紅葉の金色夜叉。鏑木清方の口絵!眼福。

(資料の時代が行きつ戻りつするが) 昭和17年の東京からの短距離の旅行鳥瞰図。初三郎ではなさそう。横浜〜鎌倉周辺で主なる観光地としてあげられているのが、三渓園、総持寺・花月園、金沢八景、三崎、鎌倉、江の島、柏尾川桜(おお!)、岡野公園…岡野公園?。要研究。

伊香保温泉。
伊香保に鉄道があった模様。高崎ー渋川ー伊香保。もしくは前橋ー渋川ー伊香保。
伊香保って、バスか車を使わないと行きづらいところなんだよね。今でもあればいいのに。
とはいえ、車両は路面電車状の物。大した乗客は運べないだろうな…
文芸と言えば、前橋の荻原朔太郎などなど、榛名まで含めて竹久夢二も取り上げられている。

草津・軽井沢。
草津と言えば草軽軽便鉄道。軽井沢から山越え・川越えをして草津まで。
軽井沢の駅前に機関車が今でも置かれているような記憶。

(どの地域でも、古写真、観光パンフは面白いね。じっくりと見たよ。だけど特別な物でなければ割愛)

松川二郎なる旅行ライターの先駆けとなる人物の紹介。
ちょっと山師的な部分もあったようだが、面白そうな人物。
その著作は読んでみたいね。

那須塩原。
どちらかというと観光地と言うよりは、明治の政治家たちの農場というイメージが強いかな。
大山巌、松方正義など。
初三郎の鳥瞰図。ようやく本家がでてきましたな。他の鳥瞰図とは出来が違う。
川瀬巴水の絵も。いっとき巴水は塩原で暮らしたのだったかな?記憶が曖昧。

最後は花巻。しかし、どの路線も官営鉄道から引かれた私鉄があるのは面白い。温泉と観光は、鉄道を走らせるだけの魅力があったということなのか。

全般的に文芸要素は薄く、「温泉と鉄道」といった向きの展示。

名称:鉄道遺構・再発見 Rediscovery--A Legacy of Railway Infrastructure
場所:LIXILギャラリー(東京)
会期:8.7〜11.21
入場料:無料
見学日:11.15
図録:あり。購入。¥1944

鉄道の廃線跡を近代化遺産として読み替えていくためのリソース集。

おおきく取り上げられていたのは、佐渡の鉱山鉄道、高知の森林軌道、北海道の廃線跡、足尾銅山など。

建築技法(古いコンクリートや煉瓦)、遺構そのものがもつ歴史性・遺産性、異化される風景などがテーマ。

個人的には北海道のダムに沈んだコンクリ橋梁と九州の煉瓦橋かな。特に九州の煉瓦橋。複線の予定をひとまず単線だけ作ったので、煉瓦の一部が平面にならずにデコボコしているのが、それそのものがデザインのように見えて面白い。

中央線の旧トンネルが散歩道として整備。歩いてみたい。
清水港のテルファー。一種のクレーン。形は違えど、大船駅にもテルファーはあったらしいよ。
横浜は新山下の霞橋。これは新川崎の江ヶ崎跨線橋の一部。そういえば写真に収めてブログにしたな。

横浜の臨港線。
今の汽車道、赤レンガ倉庫近くのプラットホーム、山下臨港線プロムナードなど。
そういえば横浜も鉄道遺構は沢山あるよね…

こちらの展示は身近にもこういう遺構(もしくは古い現存例)がありそうな気がしてきた。
そういえば、近くのJR線に、元河道を地下道に転用した例があるのだが、煉瓦だったような気がしてきた。今度じっくり見てみたら面白いのかも。

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2015/11/16

11.8フィールドワークとアーカイブを考えた一日。

まずは三越前駅コンコースでひらかれている地図展2015首都東京1945に。
勘違いして日本橋駅コンコースを探したのは内緒の話。

戦時改描や建物疎開した地図たち。
そのほとんどは意味がなく、米軍が制空権を確保してからは航空写真や地図で、東京の状態が明らかに。
なんとなく桐生悠々の「関東防空大演習を嗤う」をおもいだすなど。そしてこの文章で筆禍事件に巻き込まれた桐生悠々が書いた、「言いたい事と言わねばならない事と」という文章を強く共感していることを思いだした。

航空写真に残された空襲で焼け野原になった場所の記録。以前に見た関東大震災の航空写真とともに記録することと保存されることの意味をあらためて感じさせられた。

そして大判で見る地図はいいな。それだけで地理・地誌好きとしては楽しめたよ。

原宿に移動。中華料理店・燕 東京茶楼 という店で食事。この店はメニューの文字が独特で有名。

いい文字。

Photo

Twitterやtumblrでは特に有名。そして同人誌も販売されるほど。太子楼五體字類という本。同じメニューでも書体がそれぞれに変化しているのを丹念に集めた本。こういうフィールドワークのアーカイブっていいな。
友人から借りて読んだだけだが、これは自分もコレクションしたい本。再販の機会は逃したくないな。

そしてメインディッシュのマンホールナイトに行くため王子に移動。

マンホール好き(マンホーラー?)というわけではないが、路上観察やフィールドワークに興味のある以上は参加してみたかったイベント。

そしてなんといっても路上観察の現人神・林丈二さんが登壇するとあってはいかねばなるまいよね。
その林丈二さんの講演「絵葉書で見る鉄塔およびその前身になる木塔、そして火の見やぐらなど」も面白かったが、他にも穴あきブロック(ブロック塀のアレ)や消火用吸水孔についての講演も大変興味深かった。

特に消火用吸水孔。フィールドワークから発して、アーカイブ(公文書)まで探索するその姿勢に、自分もやりたいことを実践している方のそれに、あらためて自分もやるべき事をやらなくては、と決意する。

前週の高円寺フィールドワークとトークショーとこの日の3つの体験で、もっと意識的に行動しなくてはと感じた。さて、今からでも遅くない。フィールドワークを再開せねば。

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2015/11/03

11.1高円寺フェストークイベントとフィールドワーク

境界協会'15第6回フィールドワーク・杉並区vs中野区+α:高円寺フェス2015連動企画

高円寺フェス すぎなみ「道草のススメ」トークイベント ~下も向いて歩こう~

11.1お誘いを受け、二つのイベントに参加。
まずはフィールドワーク。
電車の乗り継ぎに失敗し、時間ぎりぎりの参加。
到着時間が遅かったために、資料地図が貰えず(70部がすべて売り切れ!)。これが後々響くことに。

マンホール、暗渠、古道、境界。ああ、豊かなる路上観察の世界!(加えて、個人的にタイポ、トマソン、石碑も拾えたので大満足)

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桃園川たかはら支流暗渠

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桃園川緑道の裏側。開渠時代の擁壁かなぁ?まさかね…

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三級(三等にあらず)基準点の蓋。杉並区独自の基準点なのだそうで。

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荒玉水道の人孔蓋。残っているのね!すごい!

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途中で発見したトマソン。原爆タイプというか、(今は)ダンメン

2015/11/01境界協会'15第6回フィールドワーク・杉並区vs中野区+α:高円寺フェス2015連動企画 GPSログ
ツアー中のGPSログ。こんな道を歩いていたのか…

トークイベントに移動。
ツアーを先達したマンホール、暗渠、古道、境界の専門家が登壇。加えてタレントのはなさんも参加。生で見るはなさんは可愛かった!

個人的には四人の専門家の話を聴いたあとのはなさんが、『みなさん、食べ歩きのネタはないのですね…』とつぶやいたのが非常にツボでした。

#今日の戦利品 マンホールと境界標ビスケット。正直、これの面白さがわかる人は、Twitterはともかく顔本にどれだけいるのかw

マンホールと境界標サブレ、これを作られたA.K.Laboという名に聞き覚えが。
調べたら、世田谷文学館のクラフト・エヴィング商會展でお菓子を販売した製造元でした。納得。
もったいなくて食べられない…とはおもいつつもおいしく頂きました。また、どこかで購入できる機会があるといいなぁ。

どうしても横浜や鎌倉に特化しがちな自分ですが、東京も悪くないと深く感じたトークとツアーでした。機会があれば、また東京を歩いてみよう。ああ、Keep Walling

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2015/11/02

11.1『月映(つくはえ)』 田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎展@東京ステーションギャラリー

名称:『月映(つくはえ)』 田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎
場所:東京ステーションギャラリー
会期:9.19〜11.3
入場料:¥900
見学日:11.1
図録:あり。未購入。(11.2売り切れ)

東京駅が開業した1914年、三人の友情による画期的な雑誌が生まれました。

珠玉の作品集『月映』は、20代前半の美術学生、田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎らによる木版画や詩をまとめた雑誌です。田中恭吉の死を迎えた頃、1年ほどで終刊となりましたが、日本の版画史に足跡を残しました。

大正初期、文芸誌『白樺』などでさまざまな西洋美術が紹介されました。 三人の学生たちはムンクやカンディンスキーらに刺激を受けつつ、独自の画境を切り開いた竹久夢二や周辺の人々からも影響を受け、自らの表現を模索します。 そんななか、自分たちの雑誌が、夢二と懇意の出版社から発刊されることが決まります。

当時の画家たちにとって、木版画による表現手段は主流ではありませんでしたが、三人はそれを跳ね返すように、自画・自刻・機械刷りによる木版詩画集づくりに熱中しました。 田中恭吉は結核を患い、命を削りながら、内面の葛藤を表出するような物悲しい木版画と詩を生み出し、藤森静雄は木版画の特徴を生かした内省的な作品を残しました。 そして、恩地孝四郎は『月映』創刊号の編集を一人でこなし、また、日本で最初期の抽象表現に到達しました。

本展は、公刊『月映』(洛陽堂)の紹介に中心をおきながら、三人の出会い、公刊『月映』の準備期間に制作した限定の私家版『月映』、田中恭吉の死後発刊された萩原朔太郎の初めての詩集『月に吠える』(田中恭吉ペン画11点と恩地の木版画3点を収録)に関連する作品や資料など、約300点を展示します。

木版画好きとしては、外せない展覧会。だが、俺の能力ではついて行けない部分も多いのも事実。

自画・自刻による創作版画運動の勃興期の作品集である「月映」の私家版と公刊版を中心にした展示。
創作版画運動と新版画は俺にとっての二大潮流。対照的なんだけど、どちらも好き。
木口木版画らしい作品もあれば、べた塗りっぽい作品もある。抽象もあれば具象的作品もあるという実験性に富んだ作品群でした。
中でも藤森静雄の作品になにか惹かれる物がありました。恩地の作品よりもなんだか、ね。
(気になった作品のリストを紛失したので、中途半端な記事に。すいません。)

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10.25鎌倉震災史@鎌倉国宝館

名称:鎌倉震災史~歴史地震と大正関東地震~
場所:鎌倉国宝館
会期:10/24〜12/6
入場料:¥500
見学日:10/25
図録:あり

平成23年3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震では、未曽有の大規模地震とそれに伴う津波災害により多くの貴い人命が失われました。また文化財に与えた影響も甚大で、発生4年目を迎えた現在に至ってもいまだにその傷跡は癒えていません。

本展では、震災以降活発化している地震に関する研究成果をふまえながら、中世から近世に至る時期の鎌倉における歴史地震を概観するとともに、大正関東地震の被害状況やその後の文化財復興の歩みについて検証していきます。

本展が、すでに風化しつつある地震被害に対する再認識の場となり、また文化財保護について改めて見つめ直す契機となれば幸いです。

最近増えてきた地域系の災害史の展示。その鎌倉版。
鎌倉の場合、他と違うのは文化財が多い場所ということ。
加えて鎌倉国宝館そのものが大正関東地震後に、文化財の保護施設として誕生したことも大きな違いだと思う。

いつもの常設展示の仏像群にご挨拶。
今回は展示の関係で一部配置が変更になっている。
いつもの薬師三尊と十二神将立像。十二神将立像、ラグビーのマフィ選手や五郎丸にそっくりなのがいるw。
木造の五輪塔と板碑もいつもの通り。展示位置が違うので、見つけられなかったがな。

まずは大正関東地震で破壊され、その後修復された仏像群。
修復の際に頭が別の物とすげ替えられた仏像や、(破壊されたことで発見された)胎内墨書銘文など。全壊した本堂と、そこから引き出された仏像の古写真。本堂前に放置されているように見える。

次は中世の地震。鎌倉時代の地震。
日蓮、栄西、蘭渓道隆の資料。吾妻鏡の地震の記録。
古い日本地図。日本のまわりを蛇が取り囲んでいる。
地震は仏法の威力であると書かれた書物。
日蓮聖人註画賛に描かれた文字。単眼鏡で見れば、見にくい文字も一目瞭然。買って良かった。

近世の地震。
祐之地震之記という戸塚宿で元禄小田原地震に遭遇した梨木祐之という京都の神官の記録集。これが以前も話題にした貝殻坂の記録を残していて、驚く。当時から貝殻坂と言ったのか…(そして当時から切通状になったいたのか)

英勝寺・鶴岡八幡宮領結界図。
現在のいわや不動のあたりが崩れたようで、その記録絵図。そうか、あそこは崩れたあとなのか…

そして関東大震災。
鎌倉大震災絵巻。全6巻。こういうのを残した意味があるのだなぁ。
震災後の修理図。そういうのまで残してあるんだな。
航空写真や古写真の数々。
火災範囲や津波の範囲がわかる航空写真は、今後の対策としての意味がおおきい。

アーカイブの意味を深く感じる展示でした。

名称:Ryo Yamamoto Photo Exhibition ー 静かなる鼓動
場所:books moblo
会期:10/20〜11/8
入場料:なし
見学日:10/25
図録:なし

ブックカーニバル第一回の公式写真を撮った山本遼さんの写真展。
モノクロームで撮影された山岳写真の美しさ。色のない風景なのに、色を感じる不思議さ。いいなぁ。

mobloをでたあとは、クラウドファンディングに協力したかまくら駅前蔵書室 に蔵書。
最終的には知人のお祝い会に参加。かなりへべれけになったようでw

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2015/10/12

鎌倉散歩

鎌倉の小さな展示とイベントをめぐった一日の感想を。

名称:鎌倉市図書館振興基金で購入した資料のお披露目展示会 「資料で見る「観光都市鎌倉」」*
場所:鎌倉市中央図書館
会期:10/5〜10/13
入場料:なし
見学日:10/11
図録:なし

中村滋郎という吉田初三郎の弟子による鎌倉の観光鳥瞰図「国際観光都鎌倉市観光鳥瞰図絹本彩色原画」の展示がメイン。

水戸光圀監修の新編鎌倉志の原本、イギリスの新聞に載った大仏の銅版画、江戸期の鎌倉観光地図、初の西洋式ホテル・海浜ホテルの資料、絵葉書、ステレオ写真、鎌倉大観などなど、たまらない資料群。
後藤邦栄堂という書店が発行した観光地図が年代別に多数展示。邦栄堂は昨年末まで若宮大路沿いに小さな書店として存在していたはず。もっと気に掛けておけば良かった…。(建物も素敵だったらしい。すでに更地になっていました、嗚呼。)

中村滋郎は横須賀の観光鳥瞰図が有名。というか横須賀在住だったような。
それにしてもこういう鳥瞰図は見ていて飽きませんね。舐めるように眺めていましたよ。
展示は小さいけれど、司書の方の熱い説明もあって愉しく見ることができました感謝。

かまくらブックフェスタに移動。お声がけしたかった出版社はいくつかあれど、チキンハートの自分には声がけできませんでしたよ(汗)。いつものようにモブロさんにだけ挨拶。
会場になったくるくるという古民家の空間がとても素敵。来年のアレでは利用できないかな。

更にブックスモブロに移動。HANGER HOLIC Exhibition of brocante hanger というハンガーの展示を鑑賞。

ハンガー展に、来ました!

ハンガーを展示?でも、それぞれの用途、仕組みなど、それぞれに面白さがあって愉しくなってくる。
「用の美」でもあるかもしれないし、今和次郎が提唱した考現学ともつながる者かもしれない。
自分が好きな路上観察的な観点からすれば採集して集まってこそ、その小さな違いが光ってくるという話がある。
このハンガーたちもそういうものなのだろうな。これだけ集めた情熱に頭が下がる。そして、展示スペースとして貸し出したモブロさんにも。

最後は当然、これ。

今日はとことん楽しむんだ。

久しぶりに大船ヒグラシへ。まかない三杯、焼鳥、ポテサラ、小鉢(中身失念w)でへべれけに。久しぶりに酔っ払いましたよw

のんびりと楽しんだ一日だった。感謝。

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秋田へ

どうしても見たい展示のため、日帰りで秋田へ。そんな酔狂を。

名称:池田修三展「プロフィル profile」
場所:秋田県立美術館1F 県民ギャラリー
会期:9/19〜10/12
入場料:無料
見学日:10.4
図録:なし

池田修三は両親の故郷の木版画家。少女をメルヘンティックに描く人。
興味を持ったきっかけはなにだったかな。ちょいと失念。

池田修三展を見に。はるばる秋田まで。

儚い少女の姿だけかと思っていたら、いろいろ試行錯誤の時代があったようで、墨一色の時代、仏画風(まるで棟方志功←本人も認めている)や飛鳥時代の人を描いたものなど多数に渡る。
仏画で気になった作品が一つ(タイトル失念)。円空仏のようなシャープな線。
飛鳥時代のものは、少女絵につながる雰囲気が感じられる。

モノクロから多色刷りへ変化。時期がちょうどカラーテレビ普及期。直接は関係ないのだろうとは思うが、面白い符合。

子どもが生まれたときに描いた母子の画。これがなんとも素敵。優しい線描と愛情が伝わってくるような絵。

風景画。池田修三の故郷、象潟や鳥海山を描いたもの。
自分が子供の頃、両親に連れられて見た風景がそこにはあった。自分にしかわからない感覚。

竹芳洞という版画の摺師(横浜の方らしいよ)が、池田修三の版木を刷ったものが販売されていた。お値段がそれなりで手はでなかったが、しばらく躊躇した。

わざわざ見にいく甲斐はあったなぁ。いい時間をすごせました。

にかほ市象潟の象潟郷土資料館にも展示スペースがあるようなので、いずれ伺おうと考えている。

次は同じ秋田県立美術館の企画展を。(さほど興味のある分野ではないのだが、見ておいて良かったという…)

名称:企画展 藤田嗣治と平野政吉 まぼろしの美術館1936-1938
場所:秋田県立美術館
会期:10/3〜1/13
入場料:¥310
見学日:10.4
図録:なし?

 1936年7月、平野政吉は、急逝した藤田嗣治の妻・マドレーヌの鎮魂のために、秋田に美術館の建設構想を打ち出します。この構想を受けて藤田は、自作を多数、平野に譲渡。美術館の設計に関わることを表明し、秋田をテーマにした壁画を描くことを宣言します。

 壁画《秋田の行事》は、1937年2月から3月にかけて、平野家の米蔵で制作されました。美術館は、壁画完成の翌年、1938年春に秋田市八橋の日吉八幡神社境内に着工。しかし、戦時体制下、まもなく建設工事は中止となります。まぼろしと終わった美術館の図面が、近年、平野家親族の家から発見されました。この図面をもとに、秋田県立大学建築環境システム学科の込山ゼミが、美術館の内観と外観のCG映像を製作しました。

 本展では、ヨーロッパの建築を髣髴とさせるガラス屋根だったまぼろしの美術館が日吉八幡神社境内のどこに建設され、壁画がどのように展示される予定だったかを、リアルな映像と模型で紹介します。あわせて、藤田がまぼろしの美術館に飾ることを想定していた絵画を展観します。また、藤田が自身の個人ギャラリーを、平野は藤田作品を中心にしながらも多岐にわたるジャンルを網羅する美術館をイメージしていたことを、当時の資料で明らかにします。

この解説文でほぼすべて言いたいことは表しているけれど、いくつか補足。
平野政吉は秋田の富商。戦後発足した秋田県立美術館自体、平野のコレクションからはじまったようで、正式名称が秋田県立美術館(平野政吉コレクション)となっている。

まずは藤田嗣治の大絵画「秋田の行事」。
解説がなければわからない部分も多数。油田はわからなかった。
とはいえその迫力は素晴らしい。

「秋田の行事」を描いた、平野の蔵での製作の様子を(推理して)建築模型にしたもの。
壁画の大きさは蔵の大きさに規定されていたのか…。

藤田の絵や平野のコレクションも展示してあるが、ここらは省略する。

なによりも「幻の美術館」がメインディッシュ。
鉄骨木造(一部石を利用か?)。そして屋根の一部はガラス。
雪の重みや、日光による美術品の劣化という問題が生じるだろうと予想。
トイレ、学芸員室、事務室的なものも用意されていないのは、手落ちかな。
とはいえ、夢想としての美術館。なんだか理解できるような気がする。

現在の秋田県立美術館は、2013年に開設されたもの。コンクリート打ちっ放しで、空間の使い方もちょっと寒々しく、あまり褒められたハコとは思えなかった。
なんというか、美術館としての使いやすさよりも、設計者の自我の表現の主体になっているように見える。
(帰宅後、設計者を調べたら安藤忠雄。納得。深く、納得。)

2013年まで利用されていた旧館が、道を挟んだ千秋公園内にあり、この建物がまた面白いデザイン。

旧秋田県立美術館。なんか面白いデザイン。誰の設計だろう?

いろいろ位置を変えて撮ろうとしたが、いい場所を見つけられず…。
1Fはピロティ構造的な部分もあるのに、上階は日本的なデザインがモチーフになっているように見える。建築家はいまだわからずじまい。誰なのだろう?

このあとは、近くの赤レンガ郷土館(旧秋田銀行本店本館)で池田修三と勝平得之(これも秋田の版画家)のミニ展示をみる。
勝平の土着性、池田との交流がメインかな。
あとは池田修三の多色刷りの行程展示。10回刷り!てまひまを考えると気が遠くなりますな。

Photo

池田修三に関していえば、男性から見た幻想としての少女性を強く感じた。
対抗軸としての例を挙げれば、野中ユリあたりになるのかな。(ジャンルは違えど、矢川澄子や倉橋由美子にも通ずるなにかだとおもう)

ふと思い立って実行した、秋田日帰り。収穫はおおきかったものの、疲れもかなり引きずりました。
とはいえ、日帰りで遠距離遠征する自信はついたかなw。

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2015/10/10

10.3 鎌倉からはじまった。1951-2016 PART2 1966-1984 発信する近代美術館

名称:鎌倉からはじまった。1951-2016 PART2 1966-1984 発信する近代美術館
場所:神奈川県立近代美術館 鎌倉館
会期:7.4〜10.4
入場料:¥1000
見学日:10.3
図録:なし?

閉館となる神奈川県立近代美術館鎌倉館を3部構成で振り返る展示の2期目。
一期目も見学済み。

時期的には行ったことのない時期(行ったことはあるような気もする(家族と?遠足で?記憶にはない))。

ポンチ絵のワーグマンの水彩画。日本人妻を描いたもの。

五姓田義松の絵。初めて見ましたがな。横浜の人なのね。神奈川県立歴史博物館の展示も見にいくべきかなぁ。

青木繁の下書き?三枚組。こんな絵もコレクションしているのか

荻須高徳のフランスの街の風景画。ユトリロかとおもいましたがな。

中村不折、村山槐多。つーか、洋画系はわからんよ。後半の現代美術系になればなるほど。岸田劉生(龍子像ですぜ!)とか村山槐多とか棟方志功(これは別館の版画)とか、知っていても、あえて見にいこうとは思わないような方々の作品も見られたのは収穫。こういうのがコレクション展の意義であるのかもしれない。

鎌近開館前に伊勢佐木の湘南デパートで、複製美術展(要は絵画の印刷コピー)を開催したらしいのだか、湘南デパートって?どこ?要研究。

鎌近が登場する文学作品というビデオを放映していた。7分程度だが、なかなかのもの。

鎌近の新館。構造がどうしても思い出せない。2Fに上がる階段は一つだけだったかな。
東北大震災がらみだったか、耐震性に難ありで展示には使用しなくなったのは残念。
本館と新館の並ぶライン*。ガラスウォールの美しさ。水の上に浮かぶような展示室。嗚呼。

*本館のピロティ部の柱と、新館のガラスウォールが一列に並んでいる。小さな統一感。

鎌近、近美葉山の開館・閉館に使われている吉村弘の音楽。CDはミュージアムショップでも売っていた。(3期の時に買おうと思う)。調べたら、雨と休日でも販売しているみたい。さすがだ。

あとからFBで知ったが、喫茶室の焼きプリンが絶品らしい。毎日はないらしいが、これは食べてみたい(花より団子かw)。

別館に移動。こちらは版画の展示。

江戸時代の鯰絵(見たな、これ)!玄々堂なる人物・銅版画(綺麗)、小林清親、川上澄生、畦地梅太郎、恩地孝四郎、谷中安規、藤牧義夫(企画展みたぞ!)、野中ユリ(企画展みたぞ!)。
ああ、眼福ですがな。そしてやはり木版画は自分の好みだと再認識。

魯迅に連なる中国の版画。政治性(魯迅だものね)。コレクターは内山書店の内山氏。神保町の中国書籍を扱う店舗の主人。魯迅ともお付き合いがあったのか。納得。

川西英という、神戸の風景を版画に描いた方の作品が目を引いた。横浜の(版画家ではないけれど)柳原良平さんを思い出した。

そして今回も展示そのものだけではなく、建物に目が行く。最後に新館も含めた建築ツアーを開催してくれないかなぁ。

本館の解体は免れたようだが、利用方法や耐震補強をおこなうための法改正(県レベルでいいらしいのだが)がどうなるのか注視しなくては。

そして10.17より最後の企画展。「鎌倉からはじまった。1951-2016 PART3 1951-1965 「鎌倉近代美術館」誕生」 がはじまる。必ず行かなくては(タダ券利用とちゃんとお金を払っての2回は、必ず。)。

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2015/09/20

横浜の歴史を振り返る展示3つ

横浜の歴史を振り返る、三つの展示についてまとめて感想を。

名称:我が街・ヨコハマの歩み展
場所:横浜タカシマヤ
会期:9/2〜9/14
入場料:¥500
見学日:9/6
図録:なし

神奈川新聞の報道写真アーカイブから戦後の写真を展示したもの。

内山・神奈川県知事が街頭で質問に答えるラジオ番組の収録の様子。
いまの自治体首長は見習うべきかとw

関内牧場と呼ばれた米軍の飛行場の様子。

横浜駅東口の駅舎。昔は東口が表玄関だったのだなぁ。
旧駅舎時代、利用したはずなのだが駅舎の記憶はない。

ドリームランド開園時の写真。
ドリームランドは自宅からは若干遠かったせいか、あまり行った記憶はない。
冬のスケート教室と夏のポストに投函される優待券を利用してプールに行ったぐらいかな。

飛鳥田市長を中心とした革新市長が並ぶの図。(横浜、川崎、鎌倉…横須賀かな?)

村雨橋事件の写真。いろいろ功罪はある人だが、これは評価したいひとつ。

高島屋ストア。当然知るよしもない。こんな風景だったのか。

横浜駅東西自由通路開通式典の写真。(1980)
これ、自由通路になる前の横浜駅の記憶がある自分には懐かしい写真。
定期入場券の利用が多かったとか聴いた事がある。(郵便局のためかな?)

新横浜駅前に水田が広がる写真。
なんというか、隔世の感ですなぁ。

こういう地域写真の展示では、見学者のおしゃべりを(こっそり)聴くのも愉しい。
写真を通して広がる記憶の連鎖とでもいうのか。

デパ展のタダ券を貰って見る人でも、今回の展示は相当楽しんだのではないかな。

名称:戦後70年 かながわの発展~都市化の光と影~
場所:馬車道プラザみらい(全国共済ビル)
会期:8/8〜8/23
入場料:無料
見学日:8/23
図録:なし

こちらも神奈川新聞の写真アーカイブ。
前記の高島屋と被る写真も多かったかな。

過去の街風景写真を展示して場所を当てさせるクイズ形式の展示。
同行者と白熱w。案外わからない物なのねぇ。

公害、騒音、開発、通勤地獄、オイルショックなど横浜が高度成長期に抱えた問題の数々の写真群。

地域史系の同行者とあれこれ喧々諤々の蘊蓄語りw。過去に見た展示や知識とあわせると広がりますなぁ。

写真の前で立ち止まる事多し。大した量の展示でもないのにだいぶ時間をかけました。
観覧者が少なかったのはもったいないなぁ。

その後、同行者とともに馬車道を移動。神奈川県立歴史博物館の馬車道のまちづくり展示を見学(以前見学済み)。先に馬車道を通ってから、展示を見るという形。ちょっとしたチューター気分w
そしてメインイベントに移動

名称:ここから鉄道の歴史が始まった〜ヨコハマと鉄道の始まりと秘密を探る物語
場所:横浜みなと博物館
会期:8/16〜8/30
入場料:この展示自体は無料。
見学日:8/23
図録:なし

二代目横浜駅100周年を記念してJR東日本横浜支社がおこなった展示。*pdf

自分には鉄道系というよりも、横浜絵(浮世絵)に期待していったのですが、実物ではなくパネル展示でした。残念。浮世絵自体は川崎の砂子の里資料館のものだったので、今度行ってみよう決意。

それ以上に驚いたのが、常設展示。いやあ、横浜の地域史は好きなくせに、港湾史や港の構造についての知識は全くなかったことに気がつかされました。また行こう。

日本丸見学もいいですね。つーか、船舶は本当に知らない分野だなぁ。いろいろ発見があって愉しかった。船舶信号旗をしまう棚とかね。(ミュージアムショップに立ち寄る時間がなくなったのは残念)

ということで横浜のいまだにいったことのないミュージアム(ex.シルク博物館、八聖殿…)もしっかり見てみようと思いましたよ。もちろん企画展だけでなく、常設展もじっくり見学しなくてはね。

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2015/09/14

アートで見る南総里見八犬伝@金谷美術館

名称:アートで見る南総里見八犬伝
場所:金谷美術館
会期:06.11〜9.13
入場料:¥800
見学日:9.13(またしても最終日!)
図録:あり。価格不明。未購入。

滝沢馬琴の南総里見八犬伝に関する展示。同年代なら角川映画の世代かな。NHKの人形劇はさすがに記憶がない。
最近、滝沢馬琴を主人公にした小説や浮世絵でなじみがあるようになってきたというのもあり、海を渡って見学する事に。(鎌倉の歴史を勉強する中で、関東武士の話(ex.古河公方、結城合戦など)も知るようになってきたのも一端かもしれない)

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フェリーに乗り込んだあとはビール(一杯目)

浜金谷で地魚の食事…と思ったら、微妙な感じ。結局フェリー乗り場にあった道の駅的建物で食事(ワイン&ビール二杯目)。魚を食べたいなら三崎の方が楽しめるかな。

気を取り直して、美術館へ。房州石も使った瀟洒な建物。

まずは、馬琴の南総里見八犬伝の全冊揃いの展示。合計106冊!そしてその106冊が入る木箱。今で言えばBOX SETのような感じ。

馬琴の直筆原稿。失明寸前のもので字が乱れている。
妻に口述筆記させた原稿。字が綺麗。医者の娘で学はあったようだが、馬琴にあれこれしかられたという逸話がある。馬琴の要求が高いのだろうなぁ。奥様に同情。
(同行者の知人から指摘。息子の妻に口述筆記させた原稿。字が綺麗。医者の娘で学はあったようだが、馬琴にあれこれしかられたという逸話がある。馬琴の要求が高いのだろうなぁ。息子の妻に同情。 )

馬琴の本が難しかったようで、絵入りの翻案本というものが展示されていた。名を「犬の草紙」。
ただし、文字は細かくてそれでも読みにくかったろうと想像する。絵があるだけマシだったのか。

それぞれの挿絵。二代目豊国、国芳(おお!)、月岡芳年、歌川貞秀の名も(五雲亭貞秀ですすよ!おお!) 。河鍋暁斎もあったような記憶。

次のフロア。浮世絵の展示。

二代目豊国や国芳が中心。(他は名を失念。メモを取っていなかったのが悔やまれる…)
物語の名場面からいくつかを紹介。ところが八犬伝の超抄本しか読んだ事の無い自分にとっては難物。
同行者や解説員の説明でようやく思い出したり、思い出さなかったり。八犬伝もそうだが、鎮西(初稿でこう書いていました。指摘多謝)椿説弓張月、雨月物語など、読んだ事がない本(のくせに知ったかぶりしている)が多すぎる。(時代は違うけれど、泉鏡花も宿題だよねぇ…)

浜路くどきの場。同節の火遁の術(国芳!)。芳流閣の決闘の図。
芳流閣は二代(三代?)豊国と国芳のものが並べて展示。豊国が登場人物の羅列なのに対し、国芳のなんと生き生きとした描写ぶり!屋根の上で登場人物が躍動している。(やはり国芳は凄い絵師なのだなと思わされた場面だった)

船虫の悪女ぶり、その目の描き方。目の描き方でこんなにも違うのか。

犬塚信乃の女装姿。いやなんつーかw。(痣云々の話も知人から聴いて、ようやく思い出す次第。物語を知らないというのは、こういうときに楽しめないのね…)

なにのシーンか忘れたけれど、狸が沢山現れる様子。これも国芳の絵。国芳ならではのものかなぁw

次のフロア。八犬伝の派生品。

演劇、映画のポスターなど。
宝塚でも八犬伝を演じたのはいいが。「バウ・ロマン」とは…。まあ、角川映画と同じ鎌田敏夫だから、それでいいのかも。

新八犬伝の人形二体。辻村ジュサブローですよ!これ、うれしがる人いるのではないかなぁ。
新八犬伝の宣伝パンフ等も展示。

切り絵作家、宮田雅之の展覧会ポスター。山田風太郎の翻案本の挿絵だそうで。これがなんとも素敵。艶っぽく、格好いい。このポスターは欲しいなぁ。

八犬伝の立版古、双六など。立版古は面白いね。復刻版を出せば面白かったのに。

農村歌舞伎の衣装。よく作ってあるなぁ。鳥の柄だったのは、なにか意味があるのかな。

別館(最初からそこでも展示があると教えてくれれば!)

別館は房州石でできた蔵。房州石の摩耗具合は鎌倉石のそれとも違って、曲線が美しい。(浜金谷の街には結構石積みが多いので、散歩すれば楽しめるかも)

新八犬伝のビデオ上映。だから、こういうのは前もって教えてくれないと!(見る時間を確保できなかったよ、残念。)

別館二階は現代の八犬伝のマンガ、書籍が展示。SFっぽいのとか、妖怪戦記っぽいものもあって微苦笑。久米正雄の翻案ものがあって、それは読んでみたいようなw。

見学終了後は古民家カフェでコーヒー(個人的には再訪したいレベル)。

帰りのフェリーでまたビール。京急まわりの逗子で、ようやく新鮮な魚にありつくw(雨後の月はやはり美味。ああ…)。

金谷美術館は小さいハコだけど、なかなかの展示。ついて行けなかったのは、俺の知識量の少なさ故。もっと本を読まなくてはね。(今回は同行者の知識量に助けられました)

金谷美術館、いい展示もしているようなので、今後もチェックしていくつもり。

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2015/08/16

リハビリがてらのミュージアム巡り

せっかくのお盆休み(しかも今年は過去最長!まあ、代休とかいろいろ込みなんですがw)なのに、猛暑による夏バテでほとんど動けぬ日々。ようやく落ち着いてきたので、リハビリがてら博物館・美術館巡りを敢行。

名称:浮世絵師 歌川国芳展
場所:そごう美術館
会期:08.01〜08.30(後期8.17〜)
入場料:¥1000
見学日:08.15
図録:あり ¥2300+消費税 未購入

猫だけなら見にいかなかったであろう幕末の浮世絵師。横浜浮世絵があるということで、出掛けたようなもの。

まずは武者絵。
水滸伝は名前を見てもピンと来ない。それは当然で読んだことがない。
やはりこういうときは素養のあるなしが物を言う。少々参る。

源頼朝の富士牧狩り、川中島の武田勝頼(川中島って参戦してたのか?)、真田昌幸の初陣、真田与一と俣野吾郎など。ここいらは名前がわかるだけ感情移入しやすい(笑)

妖怪もの。
酒呑童子や頼光関連のもの。
有名な「相馬の古内裏」。作品解説でようやく浮世絵全体の意味がわかる。骨格の描写の素晴らしさよ。(これの元になった作品ってなんだったかな?)

「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」。馬琴の鎮西弓張月のひとコマ。これも作品解説がキモだった。為朝と讃岐院=崇徳上皇(悲劇の人!)そして琉球王朝流離譚。ああ、滝沢馬琴の世界だな。崇徳上皇でピンとくるだけでも自分も成長したもんだ(笑)

肉筆画。
「文を読む女」。決して、普通の美人画ではないが、いい感じ。清方の絵の女性を心を乱れさせた感じ。1890年にパリで行われた日本美術の展覧会のポスターになったとの事。むべなるかな。

「高輪大木戸の大山講と富士講」
これもいいねぇ。大山講と富士講の容姿の違い。わかる?わかると更に面白い。お互いに引くことができず、一触即発。

シャレとユーモア、そして猫。
どれも見ていると愉しくなってくる。武者絵や妖怪ものの筆致とは全く違う筆遣い。
アイデアも面白いし、何より猫が!猫好きにはたまらないな。
「猫の当字」。あはは。猫って流体だよね。全く。

「流行猫の狂言づくし」。猫が役者絵を演じる。役者絵でもあり猫絵でもあるという。

「其まゝ地口猫飼好五十三疋」。東海道五十三次の地名を猫の仕草に洒落て描いたもの。下巻しかなく、当地近辺のシャレがわからなかったのは残念。

ああ、猫づくし。たまりません(笑)
ほかに狸もあるが、これは自主検閲ですな。

役者と伊達男
歌舞伎も役者名もイマイチピンと来ないが、絵に驚いたのは、「しんば連 魚かし連 市川三升へ送之」という作品。
普通の武者絵ではなく、のぼり旗の中に武者絵が描かれている。(多分うしろに鯉が描かれているから、五月の節句なのだろう)。その武者絵の描き方が素晴らしい。

多少端折って、最後に横浜浮世絵「横浜本町之図」
これか!見たことあったけれど、これが国芳とは思わなかった。(ほかにも江戸の風景画が展示されている)。猫にしても街にしても徹頭徹尾観察した人のように見えた。

「猫だけでは…」なんて言っていた自分が恥ずかしい。もっと浮世絵も観なくてはね。

名称:仏のすがた祈りのかたち -県博の仏教美術-
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:07.25〜08.23
入場料:¥300(常設展の値段のみで入館可能)
見学日:2015/08/15
図録:未確認、目録はあり

少々手に余った展示だったかな。
気になったのは、2点。
寳生寺と弘明寺の所蔵品が多いということ。鎌倉時代以前まで遡ると、この二寺のものがおおきいのかな。
パンフレットにも写真が使われている「僧形神坐像」の素朴ながらも神々しい(といっていいのか)お姿。いつまでも眺めていられるお姿だった。

名称:コレクション展 地図と写真で見る馬車道
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:07.11〜08.30
入場料:なし。無料で見学可能
見学日:2015/08/15
図録:無。目録はあり。

神奈川県立歴史博物館に行ったのは、こちらが目当てでした。(企画展も興味はあったけれど…ね)

五雲亭貞秀の鳥瞰図(地図)。展示では橋本玉蘭斎貞秀になっていたけど、間違いなく五雲亭貞秀。
「横浜地名案内」と「横浜新誌」(ここら辺は自分の趣味なので、わからなくても大丈夫)

横浜市電馬車道電停の駅名標。市電保存館以外でも市電関連の遺物を蒐集しているところあるのね。

震災で焼失したドームのない姿。(旧横浜正金銀行→東京銀行時代。再建は県立博物館になる際→後述)これは衝撃的な姿。建物としてのバランスが非常に悪い。

県立博物館実現の要請書。要請したのは関内商店街協同組合の理事長。馬車道のまちづくりと一体で県博をつくろうという計画。
ドーム(再)建設中の写真。
馬車道の街頭アーチもこの時に作成。

県博は当初、馬車道側の入口(ドームの真下)はなかったらしく、陳情があってはじめて開放した模様。その際の開所式の様子の事物が展示。

馬車道まつりなるイベントの様子。アイスクリーム発祥の碑もこの時につくられたようだ。(では牛馬水飲口のあれは?ちょっと調べてみよう )

横浜東宝会館の資料群。今はなき横浜東宝会館。横浜で映画を観たければ、横浜東宝会館かオデヲン座か相鉄ムービル(以前のもムービルでしたかね?相鉄劇場でしたかな?)のどれかという時代を過ごしたので、懐かしい場所のひとつ。
この展示はあれこれ言うよりも、実際にみた方が愉しいかも。
会場奥ではニュース映画の上映もしているしね。

このあとは、いろいろ計画はあったものの、無理はしない方針で帰宅。とりあえずそれでいいのだ。

しかし、今年の夏バテはひどかったなぁ。

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2015/08/05

20150628植草甚一展と朗読PF

名称:開館20周年記念 植草甚一スクラップ・ブック
場所:世田谷文学館
会期:04.25〜7.5
入場料:¥800
見学日:6.28
図録:あり 世田谷文学館収蔵資料目録3 植草甚一関連資料 ¥1800 未購入

散歩だけにとどまらず、映画、海外文学、ミステリ、映画、古本などの大先達、植草甚一の回顧展。世田谷文学館では2007年にMy Favorite Thingsという展示をして以来のもの。(拙ブログでの感想。あれから8年か…。月日の経つのは早いやね)

展示自体は実物が見られる!以上の感慨は少ない。が、名刺帖のなかに、早稲田のジャズバンドのマネージャーの名刺。名前は森田一義(つまりタモリ)。植草甚一が亡くなった後、ジャズレコードのコレクションをすべて買い取ったのがタモリさんなので、こういう前段階でのつながりは、興味深かったな。

展示の白眉は、植草甚一が開店を夢想した古書店・三歩屋を再現(?といっていいのかなw)したもの。ここだけは撮影OKなので、うれしかったな。(建物自体は、クラフト・エヴィング商會展のものを利用)

植草甚一展・三歩屋の風景

しかし、展示方法に若干の見覚えと、置いてあったレジが某古書店が実際に利用しているもので、既視感にあふれていたかなぁ。(とはいえ、こちらの展示ももっと頑張らなくちゃ、ね)

文学館一階ではせたぶん・マーケットという販売系のイベントを開催(プロデュースは三歩屋と同じ方々) 。古書・雑貨・飲食などの販売で、いい感じのスペースになっていた。
会場内はカレーの匂いが漂い、どこぞの某イベントのとある事態をおもいだすなどw。

IMG_3692

結局、なにも買わなかったものの十二分に楽しんだ古書マルシェだったかな。
なにより文学館でこういう事が出来るということに感慨を覚えた。

新橋に移動して、旧新橋停車場 鉄道歴史展示室の企画展「野球と鉄道」を見る予定だったが、旧新橋停車場を場所を勘違いして、汐留の街で迷子に。結局時間がなくなり断念。

時間がなくなったのは、そのあと鎌倉でブックカーニバルの「大人の朗読会」でお世話になっている紅月劇団の石倉正英さんによる朗読パフォーマンスがあったから。

題材は久生十蘭の「湖畔」。学生時代に読んだきり、ストーリーを全く忘れていたので、新たな気持ちで作品世界に入り込むことができました。

読書とも音読とも朗読とも違う朗読パフォーマンス。その場所の雰囲気や、伴奏の素晴らしさもあいまって、素敵な時間を過ごすことができました。

そのあとは友人と「TSUMUGI」で食事。
ドタバタはあったもののいい一日でした。感謝。

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2015/08/03

20150801スリバチナイト3@カルカル

名称:東京スリバチ学会のスリバチナイト3~スリバチの法則??
場所:東京カルチャーカルチャー
会期:2015.08.01
入場料:前売¥2500

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東京スリバチ学会の会長皆川、副会長石川、大山顕という日本を代表する“地形萌え”3人が、またも独自の視点で凹凸地形にまつわる最新のスリバチ地形研究結果をエンタメプレゼン!
スリバチ学会会長と副会長からの、相変わらずの?絶好調ノリノリ最新地形ネタ披露に加え、MCの大山顕からも驚愕のネタが発表!?

東京カルチャーカルチャーで開催されたスリバチナイト3。地理・地誌趣味の自分としては参加せずにはいられない内容。(とはいえ、カルカルも久しぶりな状況。トホホ。 )

感じたのはフィールドワークの重要性。やはり、フィールドワークは重要ですよ。「今年はフィールドワークの充実を!」なんて年頭に宣言していたのに、まだ一回しかしていない…残りの四ヶ月をなんとかしなくては。

アップした写真は石川初さんのスライド。

スリバチナイト3スライド

スリバチを含めた路上観察(という活動)の石川さんによる意味・意義づけは、目からウロコなものでした。

写真を取り損ねたスライドの中に、歩いてこそ初めて高低差が見え、されに歩けば周辺の土地との関係性が見えてくるというお話がありました。それは、自分の中で十二分に腑に落ちたような気がします。それは石川さんの言葉ならスケールの変更として表現されるもの。数学科出身の自分っぽく解釈するならば、土地を積分化・微分化して見えるものがあるということでしょうか。

って、つらつらと難しいことを書いているように見えますが、要は「Keep Walking」ってことですかね。
ということで歩き続けなくては。フィールドワークに出掛けるぞ!

あとはトークの中で話題となった、地形が分かる写真。
これは悩みどころ。なにかポイントというかテクニックがあるのかな?。ちょっと研究してみたい。

スリバチナイトの戦利品

あらためて昨日のスリバチナイト戦利品。東京の地形が浮き出たポストカードといいちこは、カルカルからの頂き物。 地図中心最新号は吉田初三郎特集。買わないわけにはいかないね。 あとはマニアパのテトぐるみ!

東京の地形が浮き出たポストカードといいちこは、カルカルからの頂き物。 地図中心最新号は吉田初三郎特集。買わないわけにはいかないね。 あとはマニアパのテトぐるみ!
いやあ、いい買い物しましたw

終演後、野毛に移動して一杯…の予定だったが、ゆりかもめが混雑して断念。おとなしく帰宅。
(りんかい線を使えば…残念)

愉しいトークイベントでした。また来年。(そして秋のFWで参加できそうなものは、なるべく参加したいですね)

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2015/07/26

20150621「鎌倉からはじまった。1951-2016」PART1

名称:「鎌倉からはじまった。1951-2016」PART1: 1985-2016近代美術館のこれから
場所:神奈川県立近代美術館鎌倉館・鎌倉別館
会期:4.11〜6.21
入場料:¥1000
見学日:6.21(またしても最終日!)
図録:なし

これに。第一期、今日まで。

またしても最終日。今年度末で閉館になる神奈川県立近代美術館の鎌倉館。
その歴史を振り返る回顧展を開催。一期は1985−2016。
つまり、じぶんが見た展覧会を振り返る機会になる。

さすがに一ヶ月も経っているので、印象が薄れている。
当時のメモ(Twitter)をそのまま掲載する。

付けくわえるならば、吉村弘のインスタレーション。神奈川県立近代美術館の各館のオープンとクローズの音楽を作曲しているそうで、かなり気になった。
CDと小さな作品も売店で販売しているそうなので、要チェック。CDは必須かな。

あとは、(閉館するとは思っていなかったので)じっくり見たことがなかった、建物そのものの素晴らしさ。
建物をしっかりと見学するツアーを最後に開催してくれないかな。

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残りの2期、3期も必ず行かないと。未知の作品・展示になりそうだが。

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2015/04/12

150411東京へ

久しぶりの東京散歩

まずは上野東京ラインにようやく乗車。
東京で乗り換えることなく上野に向かうことができる不思議さ。これからは気分的な距離感が縮まるかも(湘南新宿ラインができたときの城南・城西が近くなったような気分にちかいかも)

まずは京橋・LIXILギャラリーへ。開催中の「科学開講!京大コレクションにみる教育事始展」を鑑賞。
明治期の実験器具や標本の展示。器具のデザインの面白さ。機械としての精巧性、無駄にも思える情熱ぶりを堪能した。

京大コレクションにみる教育事始展@LIXILギャラリー。撮影O.K.なので、つい撮影。しかし、道具のかたちって面白いなあ。

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宝石のカット見本(物はガラス製。なじみ深い名前のカッティングの物もある。上側の説明文の雰囲気も悪くない)

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ヘリオスタットと呼ばれるもの。太陽光を室内に取り込むため道具だが、ゼンマイ仕掛けの自動追尾装置つき!
なんだか格好いいぞ、これ!

見学しながら考えていたのは、クラフト・エヴィング商會の作ったものみたいに見えるということ。
現実が想像力を喚起するのか、想像力が現実を超えるのか…うーむ。

LIXILギャラリーとそのブックストア。しばらく伺ってなかったけれど、やはり素敵な場所。また遊びに来よう。

そのまま銀座八丁を下り(今和次郎のフィールドワークですよ!考現学ですよ!←興奮状態)汐留に向かう予定だったが、小腹が減ったので急遽変更、学生時代二、三回訪れたトンカツ屋、水道橋のかつ吉へ。懐かしさとその肉の旨さを堪能。ああ、また行きたくなる…

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あらためて汐留の、アド・ミュージアム東京へ。「すごいやり方。One Show 2014展」を鑑賞。世界三大広告賞のひとつで、その2014年の受賞作品を紹介。
広告作品そのものというよりは、キャンペーンや広告による成果を中心に据えているようにも見えたかな。
気になった作品もいくつかあるが、詳しい説明は抜きでキーワードのみ(二ユーキャッスルブラウンエール、スクラブルWi-Fi、菊地成孔JAZZ、ダヴ)

横浜に帰り、同行した知人と軽く呑み。
頂き物が、これ。

東京野球ブックフェアの前日(昨日)にいただいた、とあるCD。これ、デジタルリマスタリング版なんだってよ。オマリーの六甲おろしをなぜにデジタルリマスタリング…

なぜに…これ。いや、まあ、タイガースファン(今はそれほどでも)だけど、ねぇ。
オマリーの六甲おろし…しかもデジタルリマスタリング…うーむ。

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2015/03/29

03.28ARAI EIICHI Live in Kamakura Ⅲ

ARAI EIICHI Live in Kamakura Ⅲ
03.28 鎌倉・妙本寺
¥3800(前売価格 )

昨年も楽しんだ新井英一のライブ。
ほかのイベントと重なり今年は回避しようと決めていたのだが、もろもろの事情でイベントをハシゴして(もう一つのイベントは中座。失礼しました。)参加することに。

行けば必ず非常に楽しめるライブなんだけどね。

今年はオリジナル曲は歌わず、昭和歌謡からセレクト。いいチョイスでしびれました。
おもわずCDも買っちゃったぐらいw

あまり(熱いうわごとめいた)感想を書くと、昨年のようにいろいろ言われるので心に秘めておきたい。

ライブの実行委員のみなさま、ご苦労様でした。

ライブ終了後は鎌倉の某店で軽く一杯、大船に移動して二杯ほど。
いい一日だった。感謝。

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2015/03/23

03/22鎌倉・映画・文学~鎌倉を彩る名作の世界@鎌倉市川喜多映画記念館

打ち合わせの待ち時間に、二件ほど鎌倉の企画展を鑑賞。
博物館・美術館巡りも久しぶり。体調不良も落ち着いてきたのか…な?(自愛せねば)

名称:鎌倉・映画・文学~鎌倉を彩る名作の世界
場所:鎌倉市川喜多映画記念館
会期:1月04日(日)〜3月29日(日)
入場料:¥200
見学日:2015/03/22
図録:なし

“鎌倉文士”といわれた作家をはじめ、多くの芸術家に愛された街・鎌倉。本企画展では、鎌倉ゆかりの文学の映画化作品を中心に、映画資料の展示と13作品の映画上映でご紹介します。戦前の貴重な「鞍馬天狗」、「丹下左膳」の映画ポスターや献呈署名本などの展示、小津安二郎監督の鎌倉を舞台にした名作『晩春』、『麦秋』で登場する「北鎌倉」の駅名標も特別展示いたします。その豊かな作品世界と“文学と映画の街”鎌倉の魅力をお楽しみください。

鎌倉文士と映画の関係。以前から気になっているテーマ。
古いポスターや原作本の展示。
ポスターは文芸映画と呼ぶには若干扇情的(特に川端康成のが)で、目が点に。
大正活映の鎌倉が舞台になった作品のスチールや、山口瞳、吉野秀雄のものまで展示していて、網羅されている感じ。
鎌倉アカデミアと映画・文士の関係や、鎌倉文庫、寅さんと鎌倉の展示まであって結構楽しめた。

名称:ひな人形
場所:鎌倉国宝館
会期:2月21日~3月29日
入場料:¥400
見学日:3/22
図録:なし。展示一覧のみ。

ひな人形がみたかったと言うよりも、常設を久しぶりに眺めにいった様な感じ。
常設の板碑二枚に深く感心。
ひな人形は内裏雛にはそれほどそそられなかったが、小さな芥子人形や精巧に細工された調度品には深く興味を覚えた。
直接は関係ない(のだろうが)、江戸期のガラス製の子犬像がとてもかわいらしく見えた。

打ち合わせまでまだ時間があったので、立ち飲み二軒をハシゴ。打ち合わせ後にも呑んだが、それがひどく効いたようでかなりのへべれけに。反省。

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2015/01/28

1.18 第47回 地図展 横浜のまち みち みなと

名称:第47回 地図展 横浜のまち みち みなと
場所:横浜港大さん橋国際客船ターミナル 2階 CIQプラザ(くじらのおなか)
会期:1.15〜1.22
入場料:なし
見学日:1.18
図録:なし

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いやはや、楽しませて貰いました。
各時代の地図や空中写真を床に貼り付け、柱には鳥瞰図が多数。
横浜の歴史は(他の都市に比べて)幕末以降に偏っている(加えて、幾度もスクラップ・アンド・ビルドされている)だけに、それぞれの地図がそれぞれに興味深い。

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聴きたい講演も多かったけれど、日程と時間の問題で参加できたのはひとつだけだったのが、残念。

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ああ、それでも至福の時間でした。

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2015/01/27

1.11あこがれの「団地」高度成長とベッドタウン横浜@横浜都市発展記念館

名称:あこがれの「団地」高度成長とベッドタウン横浜
場所:横浜都市発展記念館
会期:10.11〜1.12
入場料:¥300
見学日:2015.01.12
図録:あり・購入・¥864

横浜市内にも多数ある団地をテーマにした企画展。
自身も団地生まれなだけに、興味は尽きないテーマ。

まずは地図の展示。
首都圏鉄道網地図。首都圏整備法改正による近郊整備地帯の図示。(改正前のグリーンベルト構想にも触れてあるのがうれしい)
住宅公団の団地分布図。見事に郊外。
横浜市の道路計画図。環状道路が5本計画(おっと)。東急が計画した高速道路も(第三京浜〜境木〜舞岡〜公田〜江の島)。
公団、市の広報物。横浜銀行の広告版下など。

団地の広告。入居申込み案内。
日吉のスターハウス。公田団地の入居開始当時の写真(棟に焼却炉の煙突が!懐かしい風景)。
住宅団地の分布図。公団だけではなく、公営や民間の開発のものも。
私鉄による住宅開発。
相鉄の路線図。開発した団地が描き込まれている。(新線として(原)町田〜二俣川〜杉田海岸という路線も。ええ?)
昭和35年の東横線大倉山駅付近の写真。水田のなかを走る東横線。今では信じがたい風景。
多摩田園都市関連の資料多数。そうか、アレも横浜だものね。

団地の住まいの手引き書。団地住まいのノウハウを教えなければならなかった時代。(そういえば洋式トイレの使い方のシールって、しりません?そんなのありましたよね?)
団地内のスーパーマーケット。プレハブの仮設校舎。急行バスの運転。
宅地化とともに交通状況も悪くなる。
歩道のない道路脇を通学する小学生。路駐の増加。電車・バスの混雑。都市化による集中豪雨の発生、など…
鉄道の輸送力の強化の資料。東海道と横須賀線の分離運転。分離運転にともなう貨物線建設の反対運動ビラ。
洪水対策を唱える政党ビラ。(柏尾川放水路。戸塚付近から公田を通って、材木座に放水って…?)

団地の生活道具。炊飯器・トースター・扇風機。百科事典(あったねぇw)

あと、どのコーナーに出ていたのか忘れたが、根岸線の磯子以南の計画が三路線あって、それぞれ興味深かった。

自分の生まれ育った団地も写真二枚程登場。生活感云々よりも。団地以後の交通施策の話が面白かったな。団地手ぬぐいがなくて、残念。

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2014/12/07

11.24大おにぎり展@横浜市歴史博物館

名称:大おにぎり展出土資料からみた穀物の歴史
場所:横浜市歴史博物館
会期:10.11〜11.24
入場料:¥300(チラシをおにぎり型に折ったので、団体料金¥240で入場)
見学日:11.24(またしても最終日w)
図録:あり。購入済。¥1000

最近いろいろな意味で飛ばし気味の横浜市歴史博物館の企画展。
市内で出土したおにぎりらしき物体から、食物考古学・民俗学といった領域まで広がった展示で興味深い内容だった。
普段の歴博よりも客数が多い(老若男女!子どもの姿も)ように見受けられ、歴博が頑張っている成果が出ているのだと思う。今後もぜひ飛ばして欲しい。

以下メモ。
有機物が残るための二つの方法(炭化と無酸素化←湿地帯)。

狩猟採集時代の栽培(稲作文化渡来前でも、栽培して収穫を得ていた)という事実。
どうしても稲作以前は狩猟採集のイメージが強いが、栽培で収穫を得る事もあった。(そうしても採集のイメージに引きずられる…)

木の実の種類の時期差と地域差。
時期差:どんぐり・クルミ→栗→トチノミ
地域差:東日本→栗、西日本→どんぐり類
植生の違いかな?時期の差は調理方法の進化(あく抜き?)かな?

収穫量増加のための品種改良。
出土する栗の大きさが、後になればなるほど大型化している。
大きい実をつける物を選択して残していくような一種の品種改良がおこなわれたらしい。(おお!)
同じ事は豆やアズキでも確認できる。

出土したおにぎりの実物。炭化しているのでよくわからない。
何個かのおにぎりがまとまっている。
三方スケッチやCTスキャンによる断面図。(調べるって大変なんだなw)

土器に残された穀物痕を調べる方法は、警察の足跡採集(げそ痕というのかな?)と同じ手法。

戦国時代のおにぎり(場所から推定される戦いもw)

調理技術の変化と土器の形・品種の変化。土器の調理痕から推理する調理方法。
大きく分ければ、炊く、煮る、蒸す、茹でるの四種。変形を含めれば方法は多岐にわたる。
餅米とうるち米の違い(粘性の大小)と調理法の違い。(これは、アジア米と日本米の違いみたいな部分にもつながる)
土器の形と調理痕(煤の痕)から調理法を推定できる。
各時代毎に展示がされていて、これは興味深かった。

陸稲(!)実物を初めて見た。中学の授業で存在は知っていたけれど、実物はなかなか。
今でも栽培事例ってあるのかな?

歴史資料に残るおにぎりの事例。
万葉集。源氏物語。江戸名所図会、昔話、国語読本など…

梅干しと海苔と鰹節の歴史。そもそもおにぎりに具が入るのは近世以降?もとはごくシンプルな物だったようだ。(今のコンビニなんて幾つ種類があるのだろう…w)

寿司の歴史。
発酵させるなれずしから、簡略化されたにぎり寿司までの歴史。

おにぎり=おむすび論争と形の地域差問題。
どちらも有意差が見られるのは、コンビニおにぎり発生以降。三角形でおにぎりが現在の全国的スタンダード。

駅弁としてのおにぎり。最後には崎陽軒のシウマイ弁当!(おにぎりではないけれど、たわら型に一応なっているものね)

自分の興味ある方面ではないけれど、十二分に楽しめた展示でした。

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2014/12/01

11.16生き放題、死に放題 山崎方代の歌@鎌倉文学館

名称:生き放題、死に放題 山崎方代の歌
場所:鎌倉文学館
会期:10.04〜12.07
入場料:¥400
見学日:11.16
図録:有。購入。¥800

以前もブログに書いた歌人・山崎方代。その歌の不思議な魅力にはまっている。
その展示があるなら行かなくてはなるまい。

第一部はその「歌」の展示。

彼の短歌を短冊・色紙・書(中には短冊形にプリントした物も)で展示。
方代の直筆は(書に詳しいわけではないので、感想を言うのは気が引けるが)、あまりうまくない。勢いだけで書いたような筆。それが味わいといえば、味わいか。

歌稿も展示。歌稿よりも創作ノートを見てみたかった。清書された(それでも推敲のあとはあるのだが)ものよりも、苦吟(短歌でもこの言葉を使っていいのかどうか)した様子がうかがえる物が見てみたかった。

方代を写した写真も要所要所に展示。ポーズを決めたような写真が多いな。

第二部はその「人」の展示。

18歳の写真。地元の短歌会の集合写真。(当然ながら)蓬髪でもなく、普通の田舎の青年といった趣き。

戦前の短歌雑誌。山崎方代ではなく山崎一輪という号。
詠嘆調の歌。ごく普通の作歌ぶり。

軍服姿の写真。裏には住所や歌・詩が書かれている。
(横浜市神奈川区浅間町4丁目と書かれているようだが…。浅間町は方代の姉がいた場所なので間違いないと思うが、神奈川区だったことあったかな?要調査。)

自費出版した歌集。あっさりとした表紙。こういうフォーマットがあったのかな。当時の他の歌集を見てみたい。

會津八一からのはがき。賛辞が書かれている。(もうひとつ、家を訪ねてくるなという内容のものもあったように思うが、記憶不鮮明。)

吉野秀雄の日記。方代が訪ねた様子が書かれている。

毎日新聞に掲載された方代の記事。栄区田谷に住んだときの住まい(というか作業小屋)が写った写真。この場所を以前から同定したいのだが、なかなか…

交流があった鎌倉飯店の暖簾。方代が揮毫した物。

特に感銘を受けた展示ではなかったが、方代の直筆や歌集を見られたのが収穫かな。

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2014/11/30

11.9鬼才の画人谷中安規展1930年代の夢と現実@町田市立国際版画美術館

名称:鬼才の画人谷中安規展1930年代の夢と現実
場所:町田市立国際版画美術館
会期:10.04〜11.24
入場料:¥800
見学日:11.9
図録:有、購入。¥2500

谷中安規は1930年代から昭和前期に掛けて活躍した版画家。内田百間の作品の装丁をおこない、彼から「風船画伯」と命名されたいわれを持つ人物。
もともと木版画が好きなことと、'98に鎌倉近美で開催された「モボ・モガ展」において、藤牧義夫と共に気になった人物(他に写真の堀野正雄)。

モボ・モガ展で見知ったせいか、ずっとモダニズム系・都市系の版画家だと思っていたのだが…

まずは初期の作品。
妄想と名付けられた連作。エロティックでグロテスク。まるで地獄絵のよう。
本人は当時、「眩法派」と名乗っていたようだ。めまいなのかめくらましなのか。
日夏耿之介との関係。ゴシック・ロマンス。日夏耿之介が出した雑誌「奢灞都」の目次縁装飾。解説にはマヴォとの同時性を指摘。なるほどモボ・モガ展…。

「眩 第十一座」という連作。(たしか)ペン画。
地獄絵とサーカスと宗教画をあわせたような感じ。(住んだこともある)朝鮮の寺院建築を思わせる建物の姿。
方向性は全く違うが、ペンのタッチに建築家ブルーノ・タウトのアルプス建築を思い出す。

初期の後半の作品。前半とは線刻の表現法が違う。単純化。
「月に吠える」という作品。禍々しさと静謐さ。好みだな。

「シネマ」という作品。光と影の演出。
スクリーンの明るさ。ほのかに照らされる映画館の壁。映画を見る人々の影。
そういえば映画も光と影の演出。そしてこの時代の産物。

他に、「夢の国の駅」「月」など。
「月」この作品は御茶ノ水駅ホームから見た聖橋っぽくみえる。男たちが月を見上げている。とても静かな風景。

連作「影絵芝居」。死魔の花に翻弄される子と母と夫の物語。
とても悲しい作品。版画の美しさがそれを引き立てている。

連作「少年画集」。おそらく少年時代の追想したもの。空想に彩られながらも懐かしさを感じさせる。

関東大震災後の東京の作品群。曰く「土着と幻想のモダニズム」
連作「街の本」
「シネマ」、「ムーラン・ルージュ」(!)、「渋谷」など
一枚の版木の色つけを変えることで違った風景に魅せている。(目眩ましだ!)

モダニズムのあとには軍国主義の時代が近づいてくる。
作品の中に軍艦らしきもの、大砲のような物が登場する。
芸術家自身も軍国主義の中に囚われていく。「戦争版画集」という作品。

エログロ→光と影の時代とも違う。宗教画のような作品が増えてくる。
谷中安規のような人には生きづらい時代だったのかもしれない。(そして今、その匂いは近づいているような気がしてならない)

内田百間の書籍の口絵。あの苦虫をいつも噛みつぶしているような内田百間と谷中安規につながりがあったとは(笑)

真珠湾攻撃前の作品。もう、谷中安規は夢の中で生きるしかない。
童子図(牛と馬)(鷲)、童子騎象、虎上の吹奏。
エログロも、光と影の演出もない、ただひたすらにメルヘンティック。美しくも悲しい作品。線刻もどこか弱く見える(柔らかいわけではない)

新日本百景(大川端)。1940年の作品。遠くに国技館のドーム。
戦災で失われる戦前の東京の姿がそこにはある。

キーワードとなる(モチーフとまではいわないが)のは裸像・ダンス・蝶・朝鮮・自転車。

エピソードをひとつ。

戦災で焼け出された谷中安規。彼の行方を案じた内田百間は安否広告を新聞に出す。連絡が取れて、生活費を百間は幾度か渡す。渡したのは門下生の平山三郎(あのヒマラヤ山系)。掘っ立て小屋暮らしでカボチャの栽培を試みるが、栄養失調がひどく、1946年9月9日、亡くなっているのが発見される。
谷中安規は戦争に心と体、その二つを殺された版画家だった。

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2014/11/26

11.9尾辻克彦×赤瀬川原平 ー文学と美術の多面体ー@町田市民文学館ことばらんど

名称:尾辻克彦×赤瀬川原平 ー文学と美術の多面体ー
場所:町田市民文学館ことばらんど
会期:10.18〜12.21
入場料:¥400
見学日:11.9
図録:有り・購入。¥1000

トマソン・路上観察・考現学・今和次郎・宮武外骨・中古カメラ・桜画報などなど、自分がさまざまな影響を受けた町田在住の芸術家・赤瀬川原平(作家・尾辻克彦)の展覧会。期間中の10.26に亡くなり、そのまま追悼展になるという…。なんという偶然というかタイミングというか…(赤瀬川さんは偶然好きでもあった)

まずは林丈二さんにあてた病院からの葉書が特別に展示。いろいろな意味で感慨深い。

本編最初は、町田在住が故の自宅・ニラハウスの紹介から。
路上観察仲間の藤森照信さんが設計。
屋根のニラはともかく、内部空間は居心地が良さそうな雰囲気が漂う。(昔の太陽(平凡社)の赤瀬川原平特集号で詳しく知っていたとはいえ、いいなぁ)

次は千円札裁判の記録。
芸術作品として千円札を模写したものが、紙幣の偽造に当たるとして逮捕されたときの裁判記録。
裁判の結果がどうなるかよりも、裁判そのものを祝祭に見立てたかのような大騒ぎの姿が面白い。最高裁が現代芸術の展示場になるとは。見てみたかった。
加えて梱包作品と宇宙の缶詰(カニ缶のラベルを内側に貼り付け、蓋を閉じたもの。宇宙そのものが小さな缶詰の中身となる)が見られたのは嬉しかった。

桜画報と美学校の活動。
桜画報はパロディ・ジャーナリズムだったのか。山藤章二やマッド・アマノのそれと比べたことはなかったな。原画を見て、細かい描き込みぶりに驚く。文庫版ではわからない描き込みぶり。
マッチラベルコレクションや古書値札のコレクション。古書値札のそれは、宮武外骨の滑稽新聞、スコブル、面白半分があって興味を引く。

作家・尾辻克彦としての活動。
芥川賞受賞作の原稿。賞状と記念品の時計。原稿執筆記録ノートやスケジュール帳など。
映画・利休の台本。これ、未見の作品。DVDとかになっているのかな。要確認。

カメラのコレクションとトマソンの写真群。
カメラのコレクションはマニアなら垂涎のものなのだろうが、自分には今ひとつピンと来なかった。自分のカメラ感覚が、ローライ35やコンタックスT2あたりで止まっているためかな。一時のカメラ熱が継続していれば違ったのかもしれない。
トマソンの写真群。赤瀬川原平さんのキャプションが素晴らしく良い。これがあってこその、トマソンの写真なのだなとあらためて実感する。
スライド上映を見るだけでも価値がある展示した。

直接行動主義の現代芸術家が徹底した観察者となり、さらに概念を抽出して弄ぶ…それが赤瀬川さんだったのだなとあらためて感じた。
赤瀬川さん亡き今、徹底した観察と概念の抽出ができる方はいるのだろうか。'70年代よりも混沌とした世の中を見極める人は必要なのだが。
あと、小説家・尾辻克彦の再評価は、これからの課題かなと思う。まずは小説の復刊を希望する。

千葉市美術館の赤瀬川原平の芸術原論-1960年代から現在まで-も必ず行く予定。12.23まで。チケット半券の割引が相互である模様。

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2014/11/25

9.23ディスカバー・ディスカバー・ジャパン展@東京ステーションギャラリー

名称:ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい
場所:東京ステーションギャラリー
会期:9.13〜11.9
入場料:¥900
見学日:9.23
図録:あり。購入。¥2000

70年代、国鉄のキャンペーンを振り返った回顧展。
さすがにディスカバー・ジャパンの記憶はなく。「一枚の切符から」、「いい日旅立ち」、「チャレンジ2万キロ」あたりからなので、懐かしさよりも目新しく感じさせられた。

同じCMプランナーの手による富士ゼロックスのCM群。興味はあるが本筋ではないので、ここでは記さない。

ディスカバー・ジャパンのポスター群。最初の頃のものは若い女性たちが、日本の風景の中にいるもの。まるでアンノン族のよう。

後期は女性は登場しなくなり、風景や情景が中心になる。
それよって、ディスカバー・ジャパン(以下DJ)のDJたるものの概念が抽出されているように感じた。

国鉄によるポスター群だけではなく、協賛した会社、地方の観光協会などによるポスターが続く。国鉄によるものに比べれば、凡百のポスターに見える。
それでも、国鉄が民間企業などを巻き込んでキャンペーンを張った意味は大きいように見えた。(過去にそういう事例はあったのかな。調べてみたい。)

協賛社である日立のカラーテレビ(キドカラー)の宣伝でもあったポンパ号に関する資料。こんな物を走らせていたのか…と思いつつも、筑波科学万博の際にみた特別列車を思い出す。その源流はポンパ号なのか…

記念切符・記念スタンプの登場。これもこの時代から始まったものなのか不明。ただ、DJとの親和性は高いと感じさせられる。

絵葉書型の旅行からの脱却がDJにはあったようだが、大量消費型の観光に反旗を翻す方向が、実際には新たな大量消費型の観光を招いただけ、と見ることもできるような気がしてならない。
これは、近ツーの支援の元に宮本常一の観文研がやろうとしていて失敗したことにもつながるような気がしてならない。(観文研と近ツー側では温度差があったように見えるので)
(ついでにいえば、DJが始まったのが万博後の1971年。観文研が始まったのが1966年。相互作用ってなかったのかな。このあたり深く掘り下げたら面白いと思うよ)

日本テレビの番組「遠くへ行きたい」。この番組もDJが発端だったのか!
上映されていた作品(伊丹十三のもの)は時間の関係で見られなかったのが残念。

国鉄自体の観光施策って、戦前からある(鳥瞰図絵師・吉田初三郎もその流れの中にいる)けれど、DJは広告や社会的影響は与えたとしても、観光文化そのものは変化させられなかったように見えた。結局。大量消費型の観光にしかならなかったように。

交通史、観光史、広告・デザイン史、文化史などの学際的興味がある自分には、なかなかの展示でした。

最後に。DJのフレーズの中に登場する「美しい日本と私」。川端康成のノーベル賞「美しい日本の私」は’68。角栄の日本列島改造論は’72。ここに観文研の'66と万博の'70を並べると、いろいろ見えてくるものはありそうです。

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2014/08/29

企画展感想2014/08/24

名称:蒔田の吉良氏-戦国まぼろしの蒔田城と姫君-
場所:横浜市歴史博物館
会期:07.19~08.31
入場料:¥600(常設展込。企画展のみ¥300)
見学日:08.24
図録:あり。購入済¥1200

忠臣蔵の敵役・吉良上野介と同族になる吉良氏。東京・世田谷と横浜蒔田が本拠地。
室町期から小田原北条氏の活躍した時代が、それに当たる。

まずは蒔田城の立地。今の横浜共立女子高校のある場所。当時は横浜湊(入江)を望む台地の上。要衝。

吉良氏の繁栄ぶり。武蔵南部を確保。そして足利氏よりも血筋が良いので格式が高かった。(これが後に吉良上野介の高家につながるわけだ!)

家臣団には、後に保土ヶ谷の本陣・名主・問屋を務めた軽部(苅部)氏なども。(他に、江戸氏、喜多見氏、大平氏など)

崎(さき)姫伝説。「名残常盤記」。鷺草伝説など。(歌舞伎作品になりそうな感じ)

(直接吉良氏とは関係ないが)中世の蒔田(前田・真板とも)氏。鎌倉材木座の小代官、藤沢の大工の棟梁、藤沢の本陣を務めた一族になるとのこと。小田原北条氏の家臣山中氏との関係。(自分の中では別の話とリンクして驚いているという…)

杉山神社の別当寺・無量寺(蒔田城のすぐそば!)と頼朝の庶子・貞暁。(これまた、自分の中では別の話とリンクして驚いているという…)

結構盛りだくさんの内容だった。自分ひとりでは見落とした部分も多かったかもしれない。

名称:コレクション展「庶民の祈り -御札・御守のさまざま-」
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:07.19〜08.31
入場料:コレクション展のため無料
見学日:2014/08/24
図録:無し。展示一覧表のみ。

当館所蔵の多様な御札・御守と、それらを保存しておくための札箱などを紹介します。また、江戸時代後期から長期間にわたって集積され続けてきた大量の御札・御守から、人々が神仏へ何を願ったのかをみていきます。

とにかく、御札を見たかった。三峯・御岳系の大口真神(オオカミ)の御札。さまざまなデザインの物があって驚かされた。
戸塚の富塚八幡の御札と版木のコレクションの多さ。今は色紙を切ったものにゴム判を押したようなものだけど、昔は立派だったのか…

大山寺・阿夫利神社、江ノ島、大雄山最乗寺、薬王院(高尾山)、比々多神社、寒川神社んなどなど、神社の地域的広がり。(ちなみに採集地は川崎市多摩区が多かった。これも地域性の一つかな?近年までそういう風習が残っていた/古い民家が残っていたと見るべきか…)

祈願内容の種々さ。火伏、盗賊除け、厄除け、豊作祈願、安産・子育て…なかには養蚕守護(おお!日本のシルクロードにつながる…か?)や地震除けなんてのも。

シンプルな展示なので、説明がほとんどないのは残念。読み解けないね…

引用したtweet。実物を眺めてみたけど、全く判ぜず。何と書いてあるのかな…

名称:横浜市広報ポスターにみる昭和40年代
場所:横浜市史資料室・横浜市中央図書館
会期:2014.07.23〜2014.09.15
入場料:無料
見学日:8.24
図録:なし。展示物一覧表あり(市史通信に当該特集あり)

昭和40年代、経済的成長・人口増加のなかで生まれた歪みを是正しようとした市役所の広報ポスター群の展示。

公聴会の開催、ネズミ・害虫の駆除、環境保護、災害、福祉など、ありとあらゆる広報ポスターたち。

デザイン的に素晴らしいのだが、このデザインは外注なのかな?市役所内でデザインを担当する部署があったのかが、気になるところ。

当時の問題を示す写真群も展示。気になったのが、食品価格の高騰(オイルショックがらみかな?)に対応した動きの写真。市内の小売業者に販売組合を作らせ、市がそこに補助金を投入して共同購入を行わせて価格安定をはかるという施策。
公がそこまで行っていたのか!という驚きと、(市内にあった)公設市場の意味合いも、わずかに把握できたような気がする。

とにかくデザインの素晴らしさと、当時の市政の問題点がよく見える展示でした。

三カ所を巡ったあとに、直会として喉を潤す予定だったが、時間が中途半端でそのまま帰宅。家飲みで気を紛らわす。

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2014/08/17

遊行寺とおぐり@遊行寺宝物館

名称:遊行寺とおぐり
場所:遊行寺宝物館(藤沢・遊行寺境内)
会期:7.19~10.6
入場料:¥500
見学日:2014/08/16
図録:なし

当地を中心とした小栗判官と照手姫の伝説と遊行寺(時宗)の関係を中心にした展示。

宝物館は毎日公開ではないので注意。(一度それで失敗している)

小栗判官と照手姫は歌舞伎や浄瑠璃でも有名だが、自分にとっては地元の伝説に過ぎない物語。

展示は遊行寺資料(これは常設かも?)、小栗判官資料、東海道関連資料で構成。

まずは遊行寺資料。

目をを引いたのが熊野十二所権現曼荼羅(涅槃図だったかな?)。
ええと三所権現からはじまり…(名前を失念。覚えてこようとしたのだがw)
途中に役行者も配置され、本地垂迹と修験道について、ぼんやりと思いを巡らす(このあたりは全く未知の分野。もっと勉強しないとな)
熊野と十二所という言葉から、鎌倉の十二所を連想。あの地名はやはり熊野神社由来なのかな。

初三郎の遊行寺鳥瞰図。大正時代のもの。あまりにも小さいもので、単眼鏡を持つべきと確信。やはりこういう展示には必要だな…。
しかし、鉄道案内のような鳥瞰図が主体かと思っていたよ、初三郎。境内案内もつくっていたのね…

天保年間の(寺領の)領地図等をも展示。かなりの大判。
素人目ながら正確な測量と作図と見えた。諏訪神社(!)の位置を確認。山王神社方面にかまくらみち・作場道(?)の文字を発見。別の測図では、山王道と記載。ルートの確認と作場道という名前の由来は今後の課題。

次は小栗判官資料。
黒鹿毛(物語に登場する馬)の轡と鐙や、照手姫の持仏と姿見が展示(おそらく伝ではあるのだろうけれど、ね)。読本、浮世絵(国芳と豊国かな?)、双六風の名場面集など。

次は東海道資料。
おきまりの道中記・分間絵図。東海道の鳥瞰図(江戸から静岡までが一枚に!)、道中双六、東海道名所図会など。

解説が少ないので、予備知識を持つことが必要か。時宗と小栗判官伝説の深い関わりは、物語以上には見えてこず、残念。

展示でも紹介されていた敵味方供養塔。遊行寺内の東海道(国道)沿いにある。国指定史跡。
上杉禅秀の乱の供養塔。時期的には関東公方・足利持氏の頃なので、小栗判官の話ともリンクする。
こういったものは、鎌倉の歴史ともリンクするので狭い範囲だけを見ていてはいけないと、あらためて実感。

藤沢敵味方供養塔。上杉禅秀の乱の供養塔。国指定史跡。

こうやって見ると角柱型とは言え、意匠が相模型板碑に似ているね。

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2014/05/25

企画展感想棚卸

まとめて感想を

名称: 愛とブンガク
場所: 鎌倉文学館
会期: 4/26~7/6
入場料: ¥400(招待券利用)
見学日: 5/14
図録: あり?価格未確認

文学者の愛の描き方を現代女性作家がひもとく企画展。
夏目漱石の妻に宛てた手紙が、甘くて破顔してしまった。あとは三島由紀夫の写真かな。大規模展とは違うけれど、好企画だと思う。

名称: 魅惑のニッポン木版画
場所: 横浜美術館
会期: 3/1~5/25
入場料: ¥1100
見学日: 5/25(またしても最終日!w)
図録: ¥2100未購入。購入予定。

木版画好きとしてはたまらない企画。国芳、(五雲亭時代ではなく歌川時代の)貞秀、清親(新大橋雨中!)、安治。柏亭、恩地、川上澄生!、畦地!前川千帆、五葉、巴水(東京十二題)、吉田博!、最近気になっている石渡江逸などなど、よだれが垂れそうなメンバー。

吉田博の作品を観られたことと、新版画に連なる外国人版画家の作品群を観られたのが収穫。外国人版画家の浮世絵風の版画は、版画と言うよりも水彩画の技法に近いように感じた。

川上澄生の千代紙が素敵だった。いまでも十二分に売れると思う。

戦後・現代では吉田穂高という方の作品に興味を持った。エッチング風。

同時開催のコレクション展。ハイネのペリー横浜上陸の図やベアトのものなど実物が展示。これは思いもかけず眼福。

横浜美術館に開館後すべての企画展のポスターが展示してあった。
チェックしたところ…
フランク・ロイド・ライト(’91)
アジアへの眼外国人の浮世絵師たち(’96)
眞葛 宮本香山(’01)
小島烏水('06)
って、それぐらいしか観てないのか…俺。何かもっと観ているような気がするんだけど…見落としているのがあるのかなぁ…

名称: 東洋汽船そのあしどり
場所: 日本郵船歴史博物館
会期: 4/25~7/27
入場料: ¥400(招待券利用)
見学日: 5/25
図録: ¥400 購入。

東洋汽船は横浜と関係の深い浅野総一郎系の船会社。日本郵船に先んじてサンフランシスコ航路を開いたことで有名。日本郵船の博物館で開催されるのは、のちに日本郵船に吸収されたため。

国策会社でもなく、合併で大きくなったわけでもなく、あくまで浅野財閥の回漕から始まった会社が、小型快速船と油槽船で世界に乗り出すのは痛快の極み。
ファンネルは黄色にトップが黒の2本ファンネル。日本郵船とはまた違って格好良いかな。

日本郵船がシアトル航路を開いた1年後には西海岸最大の港サンフランシスコとの航路を開設した。(常設の展示では日本郵船はシアトル経由の鉄道会社と組んで、ニューヨークに一日早くたどり着けたことを強調してあった。日本郵船にとって東洋汽船の動きは面白くなかったのだろうなw)

パンフレットやチラシ、絵葉書のデザインは日本郵船が垢抜けている感じがした。東洋汽船のそれは、ちょっと野暮ったいかな。

ただ結局体力のなさが経営に響いた感じは否めないかな。左前になってきたときに、航路維持のため国策で日本郵船との合併が進められたみたいだ。結局国策会社にはかなわないのかねぇ…

常設では、氷川丸の模型(戦中の対日資産凍結により、カナダ政府に没収された)が展示を開始してあった。日本郵船には涙の出るような出来事なんだろうな。籾山の模型なので細部まで細かくつくられているので、一見の価値あり。
(横にサンフランシスコ航路の一回り大型の鎌倉(秩父)丸が展示されているので見比べべてみると面白い。時間も忘れて見入ってしまったw)

名称: “蚕の化せし金貨なり…”-明治大正の生糸産地と横浜
場所: 横浜開港資料館
会期: 4/19~7/13
入場料: ¥200
見学日: 5/25
図録: ¥834 未購入。

富岡の蚕糸関連近代化遺産が世界遺産登録の運びとなったときにタイムリーな企画展。(シルクセンター、神奈川県立歴史博物館でも蚕糸関連展示あり)

絹糸の生産方法と流通システムの紹介。
家内制手工業からから近代化されるまでの過程。一飛びに近代化された訳でもなく、中途の段階を経ているということを知る。
増産、品質向上・安定への努力。共進会のもたらしたもの。各地域での蚕王?の誕生。
手工業時代の出荷される絹糸の組み方に各地ごとの手法。偽ブランドが横行したので、国内統一化。(運びやすい、積みやすいという理由もあるように思われた)
横浜に本店がある銀行の支店が蚕を育てる地域にあるということ。(系統をくむ横浜銀行だって…群馬に今でもありますよ!)

横浜の近代化は横浜だけの問題ではない。日本のシルクロードをたどらなくては。

(もうひとつ別にコーナー展示で、保土ヶ谷にあった絹糸紡績工場の話。短い絹糸のくずを脱色・紡績する話でした。横浜にも絹糸工業があったのですねぇ)

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2014/04/22

4/19公演【くたばれ道元!】~里見弴へのオマージュ~@西御門サローネ(鎌倉路地フェスタ)

名称:【くたばれ道元!】~里見弴へのオマージュ~
場所:西御門サローネ
会期:4/19〜4/20
入場料:¥2000
見学日:4/19

ブックカーニバルで「大人の朗読会」をなさっている石倉正英さんの劇団の公演。
曹洞宗(本山が永平寺)の祖・道元禅師の評伝を書くことになった里見弴の苦闘を描く物語。

演じた場所は西御門サローネ。まさしく里見弴が暮らした場所。舞台はその応接間。
その空間だけで十分なほどw。

このtwitterだと何をいっているのか自分でもよくわからないけれど、その舞台のなかでなにか人間の本質をつくような何かがあったように感じさせられた。
とりあえず里見弴の「道元禅師の話」は読んで見たいと思う。

道元禅師の話 (岩波文庫)
道元禅師の話 (岩波文庫)

くわえて、突然特別出演することになった友人の存在を記しておく。
その名演技を目にした偶然。記録に残せなかったのが残念。せめても記憶には残しておきたいw。

当日はイベントの打ち合わせも込み。開演前は茜草屋。終演後はカフェで。
そのあとはお決まりのヒグラシ文庫で呑み。いい1日でした。

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2014/04/15

[企画展感想]04/13 港を巡る二都物語 江戸東京と横浜@横浜都市発展記念館

名称:港を巡る二都物語 江戸東京と横浜
場所:横浜都市発展記念館
会期:1/25〜4/13
入場料:¥300(常設、ユーラシア込)
見学日:4/13(またしても最終日w)
図録:あり。¥1000。未購入。(躊躇している)

幕末、横浜が開港した背景には外国に都市を開くことを望まない江戸にかわり、横浜が江戸の外港として選ばれたという事情があった。しかし、明治時代になると東京は商業都市をめざして港湾の建設を計画。横浜はこれに対抗して本格的な港を整備する。昭和期に入り商工業が発展してきた東京は、関東大震災をきっかけに築港を進め、横浜の猛反対にもかかわらずついに開港した。

 横浜にとって港はそのアイデンティティと言うべき存在だが、東京が港とどう関わるか、ということは横浜につねに大きな影響を及ぼしてきた。本展では、港をめぐる江戸・東京と横浜の動きを横浜開港(1859年)から東京開港(1941年)までたどりながら、ふたつの港の歴史的風景を紹介する。

健康診断後の空き時間を利用して見学。

横浜検定を勉強していると横浜と東京の微妙な関係が見え隠れする。
それを再確認するにはいい機会であった。

以下メモ、思いだしたことなど。

ブランドンの横浜築港計画図。象の鼻から山下町側に大きく張り出した象の鼻状の港。
これが実際に行われていたら…横浜港の発展はなかったに違いない。

江戸五品回送令の書状(実物)。検定を勉強していると、こういう実物を見るだけで感動するw

東京港が開港できなかった物理的な理由。遠浅の海岸であるがゆえ。(だからこそ、芝浜や品川心中の世界が成り立つわけだ)

東京の築港計画図。基本は今と変わらない。隅田川の水をどのように放出するか。お台場を埋立の起点として使うといったあたり。

実際に東京開港に至る経緯。横浜の戦災復興にかかる財政問題。
とはいえ反対運動の凄まじいこと。ビラ、新聞広告、市電の車体にアジ文(!)など。

東京開港当時の少年向け紀行漫画。横浜と東京の対立の話からの、京浜港としてともに発展みたいな内容。
小説家・長谷川時雨の「東京開港」。横浜に対しシニカル(ぜひ読まなくては)

井上安治晩年(というか小林端渓時代)の作品「東京市区改正地図」。
井上安治の(いわゆる井上安治の)作品をみているといかにも凡庸。(杉浦日向子さんが「YASUJI東京」で言っていたのは、このことかと納得)

前川千帆の「新東京百景工場地帯本所」。
こんな作品まで展示するのか!(企画展の意味を超えて)眼福。

都市発展記念館のミュージアムショップでは何も買わず、神奈川県立歴史博物館のショップで、いろいろお買い物(笑)。

健康診断の結果も相まって(いろいろな意味で一安心)、いい1日でした。

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2014/04/04

3/30星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会

名称:星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会
場所:世田谷文学館
会期:01/25〜03/30
入場料:¥700
見学日:03/30 またしても最終日!
図録:あり。星を賣る店 (平凡社)¥2310。現地にて購入。

またしても最終日、しかも雨男の本領発揮。
若干、日和ってしまいそうになったが、行かなければ後悔すると思い、意を決して出撃。

これに。幸せな時間。どこにもないものの考現学。文学とデザインのマリアージュ、想像力を添えて。

SNS情報で、開館前に並んだ方がよいと聞いていたので、休みの日なのに朝6時起床で行動開始。現地には開館15分前に着いたが、すでに行列ができている。大雨だというのに、酔狂な。(自分もです)

クラフト・エヴィング商會は「どこかにいってしまったものたち」以来のファン。あの本の衝撃は今でも忘れられない。

まず、会場に入ってすぐの過去の作品(商会の品物)の展示にやられる。
棚卸しというコンセプトで、白い箱(靴箱?ぐらい)に作品が展示されている。
チケットの星屑から始まり、電球、青巻紙、ビスケットの袋、天使の矢、電気ホテルのパンフ(これは作品ではなく当時のものらしい?)、睡魔の枕、そして冬眠図書館のシチュー券などなど…。
シチュー券は大好きな作品。実物が見られてよかった。(その説明文にもクスリと笑わされた)
展示されている作品のひとつひとつを見ると、その作品が出ている書籍をそれぞれ思い出すというなんとも不思議な感覚。
手品師が何もない空間からハトを取り出すように、書籍の中でとりだされたありもしないモノたちが、文学館の中で実際に目の前にあるという不思議(さっきから不思議しか形容していないw)
今回始めてみたモノの中で小さなカメラがあった。実際に使える(過去に販売されていた)モノらしいけれど、ちょっと欲しくなった。何というカメラなんだろう?

次のコーナーの入口には病院の案内看板。不審に思いながら入ると、突然どこかの街角が現れる。
ショーケースが照らされた小さな古本屋。(古書・一角獣だったかな?)そこに置かれた書籍たち。(それは作品ではなく、実際の本)
次のスペースにはクラフト・エヴィング商會の工作室。大きな看板。入口脇には従業員募集の張り紙(五歳以上の男子求む、だったかな?w)
中には電気ホテルの見取り図と、アイデアを膨らませるために書き出したブロックメモを壁一面に。そのブロックメモを読んでいるだけで結構楽しい。
ふと、朔太郎の猫町を思い出す。懐かしくて、でもどこにも存在しない町。クラフト・エヴィング商會の作品の中に潜り込んでしまったような気分に。
(つむじ風食堂のある町なんでしょうね、あれは)

とある作品で使われたビートルズのホワイト・アルバムのコレクション。
吉田音名義の作品に出てくる、猫が拾い集めてきたおかしなガジェット。まるで昆虫標本のような展示方法。

自分達の書籍と装丁を担当した書籍の展示で終了。
(気がついていなかったけれど、おお!これもか!という気分になった。結構装丁しているのですね)

最後のコーナーに書かれていた文章に「ドア」をつくる仕事みたいなことが書かれていた。
それを読んで自分が感じたのは、クラフト・エヴィング商會の作品が僕らに与えるのは、常識から自由に空想に飛び立てる「どこでもドア」ではなくて、常識の中に潜むドアを見つけるような行為だということ。つまり「どこでもドア」

どこにもないものの考現学。作品が組み合わさって放つ物語性。
クラフトと文学のマリアージュ、想像力のスパイスを添えて。

幸せな時間でした。

今回の戦利品。
写真に見えるライスクッキーも実は作品。¥350ナリ。
美味しくいただきました。(でも、食べるのもったいなかったなぁw)

#今日の戦利品 その1。ライスクッキーは作品なので、食べるのがもったいないなぁ。

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2014/04/03

3/30生誕120年川瀬巴水展ー郷愁の日本風景(@横浜高島屋)

名称:生誕120年川瀬巴水展ー郷愁の日本風景
場所:横浜高島屋
会期:03/19〜03/31
入場料:¥800(招待券で入場)
見学日:03/30
図録:あり(¥2000)。千葉市美術館のもの。現地にて購入。

以前、千葉市美術館で開催されていたものの巡回展。(7月には川越市美術館でも開催予定。なるべくそちらも見るようにしたい)

時代別に作品を展示してあるので、大田区立郷土博物館の巴水展よりも見比べやすい利点がある。
すべての年代のものを鑑賞すると、川瀬巴水が川瀬巴水になったのがいつ頃なのかみえてくる。
初期の作品は(いわゆる)巴水らしさを感じない。普通の風景木版画。
旅みやげ第一集、東京十二ヶ月から日本風景選集あたりまで。

震災を体験して、すべてのスケッチをうしなってしまう。気力を失っていた巴水を旅に勧めたのが、巴水の版元・渡邊庄三郎。
102日間の写生旅行をへて、巴水が川瀬巴水として、巴水らしい絵になっていく。
旅みやげ第三集から、代表作東京二十景あたり。

芝増上寺、新大橋、池上市の倉、明石町雨後、馬込の月を見る。眼福。

個人的には「郷愁の日本風景」という、企画展の言葉には違和感を覚える。
すくなくとも郷愁ではないよね。そこにあるのはノスタルジアではない。

戦争と巴水。芸術家には避けて通れぬ時代。
日本兵の姿を描いた作品が二枚。戦争協力者(というレッテルはきらいだが)としてではなく、巴水の絵の源である写生を続けるための通行証だったのだろう。

戦後の電通の海外向け雑誌(Japan Trade Monthly)に描いたものが興味深い。
巴水の画趣に沿っているものには見えないが、これはこれで海外受けする画題(いかにもニッポンらしいイメージ)と自分の感性の合わせ具合がほのかに見えて面白い。

戦後のものは巴水らしさは感じられるが、それ以上に作者の芸術性を感じられる。
それまでの平明・清明さともちがう技巧が画にあるように感じられる。

最近、巴水のブームぶりが目立つけれど、巴水はやはりひっそりと眺めるのがいい。
ひとつひとつの木版画が、それぞれの世界に誘う現実世界に開いた窓なのだから。

相州江ノ島や大仏、相州前川の雨(前川ってどこ?)も見られて眼福。
かならず川越市美術館の巡回展にも訪れなくては。

同時展示の川瀬巴水の弟子、石渡江逸(いしわたこういつ)の横浜の風景木版画がいい。万国橋や本覚寺、野毛遠望など。新しい事物を取り入れた横浜浮世絵と大正新版画(新版画が新しいものを写さなかったわけではないが)の組み合わせみたいなもの。ちょっとキニナル。

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2014/03/09

2.16金沢文庫企画展「武州金沢道しるべ」

名称:武州金沢道しるべ
場所:神奈川県立金沢文庫
会期:12/6〜2/16
入場料:¥250
見学日:2/16(またしても最終日w)
図録:なし(非常に残念)

前週に予定していた企画展見学と古道歩きが大雪のため中止。
せめて、企画展だけでも見学をということで、雪残る中金沢文庫へ。

一対で語られることの多い、鎌倉と金沢。しかし金沢は金沢で独立した観光地だった。
江戸時代からしても金沢は旧跡に過ぎない。ただ景勝は優れていたようだ。
展示は八景関連の碑文。資料。当時の地図など。

八景の元になったのは能見堂。ここからのの風景が美しかったことから発展。
ところが海の干拓(内川沿い。当時は内陸部まで海だった!)のため景勝が変化。
以降、九覧亭(八景+富士)に物見のポイントは変化するが、ここも地震による飛石(という古跡)の落下で景勝地としての地位を失っていく…。

以下、メモ

内川暮雪の場所
九覧亭の位置、飛石の落石による人気の低下
干拓による能見堂の人気の低下
太寧寺 範頼の墓
東光禅寺白山道沿いから関東大震災で移動
大観亭~光倉陣屋の物見台?詳細不明(幕末前後の話?)

個人的には鎌倉と金沢(六浦ではなく)を結んだ白山道とリンクさせて展示を見ていた。
白山道成立の経緯である内川入江のだいたいの位置が把握できたので満足。
これで前週のフィールドワークができていれば…非常に残念。

もう一つ、金沢を中心とした三十三観音霊場巡りがあったらしい。國別でも郡別でもなく、あくまで金沢中心(鎌倉も入っているわけではない!)。
ただ、観音巡りはわかっていないことが多いようだ。今後の研究次第というところか。
ツアコンというかプロデューサーみたいな人がいたのだろうな。商業主義と信仰との組み合わせみたいな。その信仰一辺倒ではない、観光・商業的部分が面白いと思う。

個人的には、今の自分の興味とリンクしたので大変に満足。
ただ大雪でフィールドワークを実施できなかったのが非常に残念。

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3.8 ARAI EIICHI Live in Kamakura

鎌倉の妙本寺本堂にて開催された新井英一のライブに行く。
鎌倉での呑み仲間のお誘いによるもの。

新井英一の歌はCDなどで知ってはいたけれども、ライブはそれとは全くの別物。
本堂にその歌声が流れた瞬間、心をすべて奪われてしまった。

ライブ直後のこの感想がすべて。
お誘いに感謝。実行委員の奮闘に敬意。

ライブ終了後は野毛へ移動。いつもの店で軽く三杯。
自分が実行委員をしているイベントの懸案がクリアできたこともあって、酔い心地に。

いい一日でした。

明日はこのライブに行きます。楽しみ!

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2013/12/20

11/10泉鏡花2館と大佛次郎。

まずは鎌倉。
鏑木清方記念美術館に「泉鏡花生誕140年記念 清方が描いた鏡花の世界」を見に行く。
泉鏡花とは関係ないが妖魚が展示。これは見に行かないと。
ひさかたぶりの対面。いわゆる清方美人画とは趣を異にするが、このエロティシズムは魅力がある。
他に鏡花の小説の口絵、表紙絵が多数。妖魚のイメージが強すぎて記憶にあまり残っていないw。

横浜に移動、元町裏のバルで食事。昼食なのに生ハムでワインを頂くという有様w。
元町厳島神社脇の湧水(生活用水として使われている)を同行者に案内しようとしたが、具体的な場所を失念。どうしても見つけられず。(また確認しないと)

次いで神奈川近代文学館の「生誕140年記念 泉鏡花展-ものがたりの水脈」を鑑賞。
清方記念美術館をみると割引になるのが地味に嬉しい。
新派と鏡花の親和性。
女系図に興味。
書籍の口絵・表紙絵が多数。こちらは清方にとどまらず、鰭崎英朋(なんと!)、橋口五葉、小村雪岱(日本橋だった…かな?)などなど。
ゲニウス・ロキあふれる作品群。主に逗子。草迷宮や春昼など。あのあたりをそういう舞台として使うのか!という気もする。作品を実際に読んでみなくては。
'80年代?に映画化された作品群の紹介。なぜあの時期だったのかねぇ。興味あるな。
昔の書籍の装丁の面白さ。決して今の装釘が派手というわけではないと言い切れるかな。

近代文学館の展示の内容の濃さにビックリ。展示スペースが広いのも理由のひとつだとは思うけれど…。文学探偵としてはなんども通う必要があるかな…。

つづけて霧笛橋を渡ってお隣の大佛次郎記念館に。
「90年前のメディア・ミックス<新聞・雑誌・映画> ―大佛次郎、登場―」をみる。
新聞連載の年表に驚く。一度に2〜3連載も当たり前。そして連載がとぎれた事がほとんど無い。凄いなぁ。
新聞小説しかり、映画しかり、ちょうど新しいメディアの登場機期にめぐりあわせた運の良さ。
次回の企画展の鞍馬天狗も気になるな、これ。

桜木町で軽く一杯。そのあとは鎌倉へ移動。
ヒグラシ→萬屋酒店→ヒグラシに戻る。
スーマーさんのライブがあったため。
沁みる歌声。酒を飲みながらその歌をじっと噛みしめる。

昨日のヒグラシ文庫のライブの様子。

とてもステキな一日だった。まるで夢の中。感謝。

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2013/12/19

12/15第六回 はやま一箱古本市

今年も葉山の一箱古本市へ行ってきました。

一箱古本市に!

身を挺して飲んでます!

会場にはなぜかビアサーバー。売上を図書館に寄付するとのことなので、身を挺して寄付。3度(杯?)ほど。昼酒は効く…。

ブックカーニバルの主催者やスタッフ仲間、出展者に(ほろ酔いで)ご挨拶。
いろいろ話で盛り上がる。来年のアレの件も…。

今年は前回よりもにぎやか。とはいえ葉山らしいのんびりとした雰囲気。
各店をじっくり廻るにはちょうどいい感じ。

昨日の葉山の一箱古本市での #戦利品 なかなかの猟書でした。

というわけで、今回の戦利品(もとい猟書)

岬(三崎にあらずw)を書いた大竹新助は文学散歩・旅行系の写文家。前から気になっている人物。
野田宇太郎が文学散歩の嚆矢となる「新東京文学散歩」を日本読書新聞に連載したときに、写真を担当したのが大竹新助。のちに自分でも文学散歩を手がけるようになった人。本人も文筆家崩れ…などなど、この人の話なら何時間でも語れますw。

赤瀬川さんの櫻画報大全はながく入手できなかった(入手しそびれた)本。'90年代後半or’00年代前半に一度復刊したときにも手元に置かず、ようやく入手。嬉しいね。
赤瀬川原平が現代美術家からトマソンに至る間の一時期のスタイル。最近のイラストのスタイルをみていると、信じられない劇画調の筆致。じっくり読もう。

国鉄の登山パンフレットは、まずデザインにやられる。中身も当時の登山事情(臨時列車、特別割引切符)等がわかって面白い。
この手で探せば、以前から気になっている「東京都市近郊の私鉄によるハイキング整備」といった事も探せるかな…。まあ、まずはこの本をのんびりと読もう。

古本市のあとは帰鎌。呑み仲間につれられヒグラシ→奈可川→マイクスとはしご酒。
かなりの痛飲(若干翌日に残る程度。とはいえ、痛飲の割りには残っていない)。

肉吸いとあんこう鍋とタルタルステーキが最高にうまかった。(あと塩辛が!自家製かな?)
オレンジを搾ってつくったカンパリオレンジのうまいこと!何杯呑んだのかなw

楽しい1日でした。感謝。

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2013/12/03

09/14震災の記憶と鎌倉文士のまちづくり

横浜鎌倉をハシゴ。その記録。(書きかけで放置。メモを無くしたのでごくあっさりと。やはり鉄は熱いうちに、ブログは印象ふかいうちにですね)

名称:被災者が語る関東大震災
場所:横浜開港資料館
会期:7/13〜10/14
入場料:¥400(※都市発展記念館との共通入場券)
見学日:09/14
図録:¥700?(都市発と同一)未購入

名称:関東大震災と横浜 廃墟から復興まで
場所:横浜都市発展記念館
会期:
入場料:¥400(※開港資料館との共通入場券)
見学日:09/14
図録:¥700?(開港資料館と同一)未購入

名称:レンズがとらえた震災復興 1923~1929
場所:横浜市史資料室(横浜市立中央図書館内)
会期:7/13〜10/14
入場料:なし
見学日:09/14
図録:なし

東日本大震災以降に過去の地域の災害を振り返る必要性が叫ばれる中で、今年が関東大震災から90年ということでタイムリー(加えて重要)な企画展。
加えて9/28から横浜みなと博物館でも展示。鎌倉中央図書館でも震災と鎌倉というパネル展がおこなわれてた(すでに終了)。

個人の震災の記録がおおいということ。写真、手記(公開目的・私的記録のものも含めて)。これらが後世に残ることが大切だと言うことに気がつかされる。
公的な歴史だけではない、それぞれの息づかいにも似た歴史さえも、その事象(今回は地震)の全容を明らかにするのに役立つと言うこと。やはりアーカイブは大切なことなのだ。

市史史の展示では震災の記憶をアーカイブするために市が市民に蒐集の拠点として小学校に持ち込むようお願いする文章が展示されていた。
横浜にも震災記念館という史料館が戦中まであったこと。過去の記録を残し展示していくことの重要性。(追記、はまれぽでも記事になっていた。)

以下、メモより

戸塚、高島橋の落橋の写真(二種類)。地元近くでもあり、なじみのある場所。その落橋の写真によって震災が遠い過去の記憶ではなく身近なものであると感じさせられた。

崎陽軒のシウマイ弁当の掛け紙に震災標語「復興の花は強き自覚の幹に咲く」

義援金目的の震災絵葉書、千社札など。狂歌や阿呆陀羅経の様なものも。

大桟橋中央が崩壊した写真。ちょうど大桟橋に寄港していた船の船員が撮った写真なども。

刑務所(当時の刑務所は滝頭付近。今の滝頭車庫あたりか?)のお解き放ち(一時開放)。まるで江戸時代みたいだが、実際には法令で制定されていたらしい。そういうものなのか。

パノラマ写真に写り込んだ、焼け落ちた神奈川県立歴史博物館(当時は横浜正金銀行)ドーム。

横浜の新聞三社(横浜貿易新報、横浜日日新聞、横浜毎朝新聞)が横浜市と協力して発行した横浜市日報。協力して必要な情報を正しく出すことの意義。

鳥瞰図絵師・吉田初三郎の震災鳥瞰図。こんなものまで描いていたのか…

落橋した谷戸橋を復旧したのは、千葉県にあった陸軍鉄道第二連隊の工兵たち。
市電の路線復旧は鉄道第一連隊だった…かな?

埋立されたばかりの新山下町に仮設住宅。これが同潤会アパートにつながったのかな?

復興建築助成株式会社という組織。助成を受けた第1号が伊勢佐木モール入口右側にあるイセビル。モール最古の建物だった筈。(今度じっくり眺めてみよう)

横浜貿易新報社の新社屋完成記念品の、ウサギの眞葛焼。(こんなところにまで眞葛焼!うさぎの顔がちょっとかわいい)

震災後、新しく建てられたニューグランドホテルの総料理長サリー・ワイルの使用した「タイプライター」。タイプライターですか…。

高台から一年ごとに定点観測したパノラマ写真。
復旧・復興の素早さにはただ驚かされるばかり。(ふと別のことを思い出す…う〜ん)

それぞれが暮らす場所の災害の記録は必ず残っている。それを再認識・再検証することは大切ですね。各地でこのような展示がなされることを期待します。
そして、どんなかたちであっても記録を残すことの重要性。公式記録だけではない、一人の感想・記憶としての記録であっても、そこから立ち上がるものは必ずあるということですね。

ほかに開港資料館にて生麦事件の犠牲者、リチャードソンの発見された写真を鑑賞。
ちょうど151年前の9/14が事件発生の日でした。

名称:キングの塔誕生!-神奈川県庁本庁舎とかながわの近代化遺産-
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:7/20〜9/16
入場料:¥600(特別展のみ)
見学日:09/14
図録:価格不明。未購入。

県本庁舎のコンペ図案が面白い。一定の制約下のもとに様々な建築家(前川國男も!)が設計しても、大抵の雰囲気は似てしまうという面白さ。細部はそれぞれに違うようでしたが…。

コンペを勝ち抜いた小尾嘉郎(おび・かろう)は東京市電気局の建築技手(調べたら市電関連の事をやっていたみたい→ちょっとキニナルw)

こちらも設計図から棟上げ式関連の写真・資料までなにからなにまでアーカイブされている。やはりアーカイブしておくことの重要性を強く感じました。

名称:大佛次郎と落語
場所:横浜にぎわい座
会期:9/7〜10/15
入場料:無料
見学日:09/14
図録:なし

落語にも(実際のところ大佛次郎)にも大して詳しくないものの興味深く拝見。
大佛次郎が主宰した雑誌「苦楽」に落語記事→演芸記者・安藤鶴夫に執筆依頼→二人の交流→安藤鶴夫「巷談本牧亭」で直木賞→そのときの選考委員が大佛次郎という関係が面白かった。

名称:資料展示:鎌倉文士とまちづくり ー鎌倉カーニバルと鎌倉文庫を中心にー
場所:鎌倉中央図書館
会期:9/12〜9/18
入場料:無料
見学日:09/14
図録:なし

内容、質ともに圧倒される。これからやりたかったテーマ?がすべてあったような…w。
もっと頑張らなくちゃだな。

他に鎌倉中央図書館で終了した震災展示の一部が展示継続されていたので鑑賞。
やはり資料が残っている意味が大きい。図書館の機能は(一部の公立図書館で重要視されているようには見えない)アーカイブにもあるのではないか、と。

夜は材木座の角打ち萬屋酒店、とむず、河岸を変えて大船g'zでしたたかに酔う。

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2013/08/12

130811ERDE OPERA管弦楽団「ラ・トラヴィアータ」@神奈川県立音楽堂

2回目のオペラ鑑賞。前回と同じくエルデオペラのもの。

批評を言えるほどオペラの世界を知らないので、「単なる」感想を。

前回の作品(蝶々夫人)と同じく男性の身勝手さが目立つ作品。

主人公ビオレッタが愛を告白されたアルフレードに椿の花を渡し、「この花がしおれるころに…」再開を約束するシーン、自分はふと漱石の夢十夜の百合を思いだした。

アルフレードが恋敵と金を掛けたゲームをするシーンがあるのだが、あれはなんのゲームなのかな?カードかな?舞台ではサイコロのように見えたけれど…

あらすじがわかっていてもビオレッタとアルフレードが再会するシーンはうるっとするものだなぁと。
ただアルフレード役の方の雰囲気のせいか、(悲しみに暮れずに)さらっと次の恋に進みそうな雰囲気にもみえた(笑)

お招きいただいて感謝。オペラのみならず、これからもお誘いいただいたものは積極的に楽しんでみようと思いましたよ!

ちなみに劇中の「乾杯の歌」。自分のイメージはこれですw

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130810マリノスvs サガン鳥栖@ニッパツ三ツ沢競技場

R1000489
横浜市・ニッパツ三ツ沢競技場、RICOH PX

初めてJリーグを観戦しました。
(ちなみにサッカー自体は観戦経験あり。(信じられない人もいるだろうけれど)一時期サッカーをしていましたからね)

友人がいい席を確保してくれたので(感謝)、とても臨場感のあるプレイを楽しめました。
マルキーニョスのオーバーヘッドを目の前で見られた至福は、ずっと忘れられないだろうなぁ〜

しばらくスポーツ観戦から遠ざかっていましたが、様々なスポーツを観戦していきたいですね
(ひいきのチームがないからできることでもありますし…ね)

R1000490

それにしても、このカメラでは限界があるなぁ…そろそろ…

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2013/07/05

企画展・イベント、感想まとめ Vol.2

相も変わらぬ手抜き記事。しかもため込んだ感想を一挙に片付けようとする安易な記事。いかんなあ…一回毎に、しっかり記事にしなくてはね。

名称:観〇光 ART EXPO 2013鎌倉展 ~日本の美とこころ~
場所:鎌倉 円覚寺ほか
会期:4/12〜4/21
入場料:なし。入山料必要
見学日:4/21
図録:なし

通常はアートイベントの会場にならない寺院を利用して現代アートを展示したイベント。
…なんて、小難しく考える必要のない楽しいイベントでした。
鎌倉では有名人だった瓜南さんの作品(初めて見た!圧倒された)など。
一番はしりあがり寿さんの「ぷっぷるーぽっぽろー」ですかね。
作品の展示している会場に入ると、自身も作品の一部になり、また作品と実際の環境の境がどんどん曖昧になっていく作品でした。「ぷっぷるーぽっぽろー」という音も…

名称:瀬戸神社~海の守護神~
場所:神奈川県立金沢文庫
会期:4/29〜6/9
入場料:¥600
見学日:5/11
図録:あり。未購入

瀬戸神社は金沢八景の駅前にある神社。源頼朝が伊豆の三島神社を勧進したもの。ということで、文化財、資料が豊富。
今回驚いたのは神主を務めたのが千葉氏(これも頼朝の旗揚げに深く関係あり)の一員であったこと。三浦と房総の地勢的意味(ミクロ・マクロ視点でも)。鎌倉は鎌倉のみで屹立していたのではなく、多くの地域と交流があったと言うことなのですねぇ。房総(もちろんそれ以外も)の歴史まで観ていかないと、鎌倉の歴史は終えないと言うことですね…。
あとは展示されていた古地図による金沢の古景観。宮川沿い(金沢図書館とダイエーの間を流れる川)沿いに大きな入江が存在していたことを寡聞にも知らなかった。
そのため山沿いに大きく迂回する白山道が必要に…これはまた別のお話。自分の興味範囲とうまくリンクしましたね。

名称:常盤山文庫70周年記念名品展 特集 墨蹟
場所:鎌倉国宝館
会期:5/16〜6/30
入場料:¥500
見学日:5/25
図録:なし。リーフレットのみ。

故・菅原通済のコレクション・常盤山文庫から墨跡を展示したもの。書道は心得があっても、美的な違いは全くわからない。が、鎌倉文化と中国の関係がよく見えたかな。あとは青磁(古い青磁は大好きなので)のいいものを。眼福。

常設展も十二神将や円応寺関連のものがよかった。

名称:長谷川伸没後50年記念企画 横浜市立図書館と長谷川伸~図書館を支えたパトロンたち~
場所:横浜市立中央図書館3F展示コーナー
会期:6/21〜7/28
入場料:無料
見学日:6/22
図録:なし。

横浜出身の作家・長谷川伸と図書館の関係を探った展示。
図書館に自身の蔵書を提供した。仲立ちをしたのは北林透馬。長谷川の友人であった?斉藤昌三(!)も登場。図書館報や目録から当時の様子を探り出す。そして現代の図書館への協力を求める内容。探求書リストも展示(意外と入手可能そうな本もあるんですけど…)
個人的には以前の図書館の建物が好ましく感じた。(もちろん今の図書館を否定するわけではないけれど)

名称:大佛次郎ってだれ?-横浜ゆかりの作家、大佛次郎の生涯-
場所:横浜市立中央図書館1F展示コーナー
会期:6/21〜7/15
入場料:無料
見学日:6/22
図録:なし。

ブックカーニバルでも取り上げた大佛次郎だけれど、やはりポイントを押さえている図書館の展示。人となりから始まり、作品、資料を展示。構成がしっかりしていると感じた。次の企画展示の構成はもうちょっとしっかりやらないとね。
(あとは、スイッチョねこって読んだことないかも…チェック)

名称:【頼朝アバンギャルド】〜古民家バージョン〜
場所:カジュ・アート・スペース
会期:6/29〜6/30
入場料:¥2000
見学日:6/29
図録:なし。

久しぶりの演劇鑑賞。きっかけはカーニバルの打ち上げで紅月劇団の主宰者(大人の朗読会に出演)に誘われたから。
頼朝の鎌倉の都市設計に星の形をモチーフにしたのではないかと書かれた小さな本(いい本です)から、話を膨らませてつくられた舞台。

場所、空間、空気、音楽、役者、脚本が相まって、鎌倉の根底に眠る物語とその悲しみが眼前に表れたようでした。

名称:野中ユリ 美しい本とともに
場所:神奈川県立近代美術館鎌倉別館
会期:6/8~9/1
入場料:¥250
見学日:6/30
図録:あり。未購入。

幻想的なコラージュや銅版画の数々。突き抜けた幻想性は実は苦手なジャンル(正確には理解できないという感じかな)。
自分の表現したい幻視(ヴィジョン)にに忠実すぎることを、少女性と呼んで表現したけれど、それが正しいのかはわからない。一面性はとらえているとは思うのだが…
(展示を見ながら、想起したのは山尾悠子や倉橋由美子、尾崎翠の小説たち。我が敬愛の歌人・水原紫苑もそれに当てはまる)
多分、自分を含め多くの人は野中ユリのイメージの奔流に、ただ圧倒されるだけで終わってしまうような気がしてしまう。
ただ、彼女が装釘した書籍には見覚えのある物が多数あり、それらは(文字通り)美しい本たちでした。
あとは自分の興味に引きつけると、表現形式とメディア/マシンの関連性かな。コラージュという表現方法が、Photoshop時代ではない、Xerox時代の産物のようにも感じた。

閑話休題。

この手の感想はいつ書くのがベストなのだろうか?
観た直後のまだ熱いものがあるうちがいいような気もするし、自分の中で整理できてからがいいような気もする。
どちらでもいいので、しっかりとした感想を書くことが大切なのですけどね…

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2013/06/23

江戸時代 かながわの旅 -「道中記」の世界-@神奈川県立歴史博物館

名称: 江戸時代 かながわの旅 -「道中記」の世界-
場所:神奈川県立歴史博物館
会期: 4/27〜5/19(前期)、5/22〜6/23(後期)
入場料: 特別展+常設展¥1200
見学日: 前期5/6、後期6/22
図録:あり¥900?未購入(購入予定)

まずは旅行ガイド=道中記から。大きく分けると冊子形と絵地図形がある。

分限図=測量図
方角をデフォルメしたものと、方角を正確にした物がある。
正確な方角を写したものは冊子に収まらないので、冊子に紙を貼り付けて方角を正確にする。

分限図の情報を極限まで減らし持ち歩きに便利にしたもの
各宿場と距離のみ記載されている。(=道中案内)
各地の名所や名産まで記載されているもの(=名所案内)

一枚の大きな絵地図になっているものもある。
これは、旅に携行するものではなく家でみるもの(時刻表みたいなものか)
デザインが年代の違いがあっても似ている。過去の絵地図のデザインを利用しているのだろう。
一枚の紙に日本全土を収めるため、位置の関係性は無視して宿場のつながりのみを重要視している(トポロジーだ!)やはり時刻表の地図に似ている…

絵地図形は双六に似ている。ということで双六も展示。
すごろくもやはり一種の観光案内的要素がある。(東海道53次なんてそのまま双六だ)ちなみに双六の一回休みもある。宿場は戸塚(わかるひとにわかれば…)。

われらが(?)五雲亭貞秀の絵図も展示。やはり欠かせないよねぇ…

浪速講という旅商人向けの講。講の鑑札を持っていれば、各地の宿場でサービスされるというもの。江戸時代のJTBみたいなものか…

各宿場の案内。
よね饅頭(ミュージアムショップで販売も!)、富士の人穴、左富士、虎の雨、ういろう(歌舞伎の外郎売を調べないと…)、など
神奈川、小田原、箱根などは有力町人が宣伝をいろいろ行っている。(福住楼っていまもあるような…)
箱根宿の宿場と湯治宿は全く違う物であるらしく、それぞれの客を取らない協定書が展示。興味深い。

後半は街道筋から外れた大山道・鎌倉・江ノ島・金沢八景・杉田(!)などの展示。
関東三十三霊場の資料も。

なかでも、大山道の道標に不動明王が乗っているものが展示。道標と庚申塔が一体化したもの(各面で分類)などは知っているけれど、こういうのははじめて。迫力も含めて驚いた。
(道標に不動明王が…というよりも不動明王像に道標としての機能が…といった感じ)

個人的には鎌倉〜横浜近辺の古地図にくぎ付け。鎌倉絵図江ノ島金沢近景という地図。復刻版とかないのかな。ちょっと欲しい。

後期展は基本的には浮世絵の入替。それでも十二分に楽しめたかな。

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2013/03/29

企画展・イベント、感想まとめ

過去に行った企画展、イベントの「まだ記事化していないもの」を一気に片付ける記事。(手抜き!)

名称:地図ナイト4・新年会「凸凹vsスリバチ!東京びみょ~地形!」
場所:東京カルチャーカルチャー
会期:2013/01/04
入場料:¥3300
見学日:2013/01/04
図録:なし

地図・地形についての鼎談。今尾恵介さんのお話を聞けたのが非常に嬉しい。
スリバチ学会にも行かなくちゃ!と感じさせられたイベントでした。
客数も非常に多く、熱気も大変なものでありました。

名称:千歯こき-こうして横浜へやってきた-
場所:横浜市歴史博物館 
会期:1/26〜3/24
入場料:¥300(常設展込¥500)
見学日:2013/02/24
図録:あり。購入せず

行商(主に山陰方面から来る)の人的ネットワーク。宿だけではなく、道具の集積所みたいな場所まで用意している。まるで、キャラバン。

踏み台の高さの地域差。同じ横浜市内でも地域差がある。伝統・伝承というか、meme(ミーム・文化遺伝子) である。

道具である以上、効率性への改良・工夫は行われている、その変遷を追うと面白い。
(さらに効率性を求めていくと脱穀機が登場し、千歯扱きは淘汰される)

引き札(一種のチラシ)の面白さ。こういうものを集めるだけでも、なにか見えてくる物がある。

同じ道具もたくさん集めて展示すれば、小さな差異に嫌でも気がつかされる。そういう展示でした。

あと「SenBaKoki48 印象に残る千歯扱きはどれ!?」というアンケートを開催していて(イベント力あるなぁ…)、投票しました。
ちなみに俺の押しセン(千歯こき)は三番です。美しいんですよ、これが!
残念ながら結果発表では、上位5位までに3番は入らず。無念。(全順位公開して欲しいです…)
2013/03/30追記 FBで全順位発表されています。No.3は18位…

名称:観光地鎌倉と鎌倉彫 -近代鎌倉のガイドブック-
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:2/16〜3/24
入場料:¥700(常設展¥300)
見学日:2013/02/24
図録:あり。ひとまず購入せず

鎌倉彫にとどまらず、観光絵地図の変遷を時系列で追うことができた。
寺社の境内図石版画という物があって、参拝記念のお土産として売れたものらしい。(中には八幡宮に競馬場があるものも・って、競馬場あったのか!要調査)
様々な観光ガイドの展示。江戸期よりも近代以降のものが面白い。

2代目町長が(個人で)作らせた観光用の実測地図。ケバ描法で描かれている(これが美しい)

時系列で飾られた鎌倉彫の展示。スーベニール鎌倉彫との違いを感じることができる。
最近のものよりも草創期の鎌倉彫の彫り込みが美しい。逆に最近のものは作為的に見えてしまう不思議。

魯山人の窯元(鎌倉・山崎の星岡窯)の写真が展示。昔の江ノ島道と田園の中にあって閑静なたたずまいであった事がわかる物だった。いまの風景からは往事は想像できないものでした。
あとは魯山人の鎌倉彫をディスった随筆の全文が掲載されていた。魯山人らしい自分だけがものを知っているかのような文章でしたw。
(ご婦人方が鎌倉彫を(カルチャーセンターで)彫るものではない!もっと本物の鎌倉彫を見てみろ!みたいなw)

ついでに覗いた常設展で、宝篋印塔、五輪塔、板碑が展示されているに驚いた。こんなものまで展示してあったのか…。
あとは、とある場所に「オオカミの護符」で知った、三峯神社の狼が描かれた護符が飾られていたことに驚いた。今までも目にしていたのかなぁ…

名称:ベースボール・シティ横浜 ハマと野球の昭和史 
場所:横浜都市発展記念館
会期:2/2〜4/7
入場料:¥300(常設展込)
見学日:2013/02/24
図録:なし

本来は横浜検定の今年度テーマ問題(スポーツ)の勉強のために見学したもの。

ベイスターズ(ホエールズ)ファンにはたまらない(の)かな。
懐かしかったのは古い横浜スタジアムのチケットの展示。自分も子どもの頃同じデザインのものを目にしていたので…(探せば出てくるんではないかな…)


個人的には『横浜の慶応戦』横浜高商対横浜高工の定期戦の話が面白かった。

名称:スポーツがやってきた! ~近代横浜スポーツ史~
場所:横浜開港資料館
会期:1/30〜4/21
入場料:¥200(常設展込)
見学日:2013/02/24
図録:なし

本来は横浜検定の今年度テーマ問題(スポーツ)の勉強のために見学したもの。

YC&ACあたりの話が中心。サッカーの天皇杯(につながる銀杯)ネタも(銀杯自体もレイソルからお借りして展示してあった)。
富岡にヨットクラブがあるというのも興味深かった。

ちなみに横浜検定には若干役に立ったかな…という程度。
ミュージアムショップで買った『横濱』という雑誌のスポーツ特集号(書店や通販では絶版扱い)を入手できて、ここで勉強したことが検定の役に立ったという気がします。

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2013/03/25

2013/03/24路上と観察をめぐる表現史—考現学以後@広島現代美術館

名称:路上と観察をめぐる表現史—考現学以後  こちらも
場所:広島現代美術館
会期:1/26〜4/7
入場料:¥1000
見学日:2013/03/24
図録:あり・購入(¥2310) 路上と観察をめぐる表現史 ──考現学の「現在」 ISBN: 9784845912094

rojo

民家の研究者・建築家であった今和次郎(1888〜1973)は1920年代なかば、後に舞台美術家として活躍する吉田謙吉(1897〜1982)らとともに、東京の街と人々の風俗に注目し、路上における人々の生活、風俗の現状を様々な角度から調査考察する研究を始め、「考現学」と名付けました。それは、1923年の関東大震災をきっかけに人々の生活、創造を見つめ直し、作品として特別視されることのなかった、市井の創造力に注目する新たな視点の獲得と捉えることができます。その後、1986年に結成された赤瀬川原平(1937〜)、藤森照信(1946〜)らによる路上観察学会をはじめ、美術や建築など様々な分野で路上の事物を観察し、記録する多彩な活動が展開されてきました。

本展覧会は、戦前から現代にかけて観察者たちが路上に見出した創作物をあらためて紹介するとともに、様々なアプローチを通して観察/発見という行為が表現として成立する様子に注目します。観察する者と観察される物(者)の双方が、ともに表現とは何か、という重大な問いかけを投げかける、芸術の在り方について考察する展覧会です。

開催される事を知ってから、何が何でも行きたかった展示。ようやく行けました。
以下感想

狩猟採集民(路上の事物を観察し、記録する者をこういう呼び方をする)たちの野性的感覚に嫉妬。自分らはなんてつまらない狩猟才覚しかないのだろう(不遜である。当たり前のこと)。

知性ではない身体的感覚とその行動力。 狩猟採集を続けていく事の大切さ。
一つ一つの事象はたいした事はなくても、それが積み重なることで何からしらの情報性を作る/発信するようになる。(自分も続けなくては)
(そしてこの記事を思い出す)

そしてどんな狩猟採集にも先達はいるという事実。先行研究(事例)と自身の採集への意欲の持ちかた(極めて個人的な意見です)

昨年の今和次郎展や過去の書籍で知っている今和次郎、吉田謙吉、路上観察学会の面々などの展示は、実物を拝めたという感慨しか興らず(それでも感動する。実物だもの。聖骸布を目の当たりにするようなもの)

それ以上に深く深く感動させられたのが、今まで知らなかった路上採集の数々。コンペイトウ、遺留品研究所、チーム・メイド・イン・トーキョー、ログズギャラリー、下道基行の面々の展示。

とくに遺留品研究所のメンバー真壁智治による「アーバン・フロッタージュ」。
壁や道路といった都市の表層に紙を当て鉛筆で擦る事で立ち上がる都市の姿。
そして擦るという行為は身体性がある行為であり、それは都市を身体的に感じる事であるとも言う…(自分でなにが言いたいのかわからなくなってきたw)
フロッタージュ自体は古くさいセコンドハンドの手法だが、ここではファーストハンドの方法になっている驚き。
先の感想でも書いた積み重なる事の素晴らしさ。一枚だけ展示するのではなく壁面全体にフロッタージュを並べたことによる情報性の出現。(圧倒されました)

もうひとつが下道基行の「つなぐもの」という作品。
市井の人々が生活環境の中で必要に迫られ、限られた技術や材料で作った橋の機能を持つ物体と、その存在が作り出す風景を集めたもの。
その橋の機能を持つ物体をコレクションするだけでなく、その実際の風景、そしてその物体の持ち主への聞き書き。 それらが合わさって、「つなぐ」という行為の根源を考えさせられる展示でした。

(実物を見ないと自分の感動は伝わらない…でしょうね(溜息))

素晴らしい企画展でした。関東に巡回…してほしいなぁ。

今回の戦利品
ピクトさんバッジに今和次郎手ぬぐいも追加(どうしても欲しかったのでw)。

今日の #戦利品 ピクトさんバッジと今和次郎手ぬぐいもね。

今回の旅の顛末をすこしだけw
旅行は往路高速バス、復路新幹線というゼロ泊二日の強行軍日程w。
往路のバスは乗り心地がいいという評判でしたが、思ったほどでもなくw苦労しました。(それでも睡眠はとれたので、良しとしないと)

広島では美術館の開館時間まで余裕があったので、宮島をスピード観光。
じっくり見られなかったのが残念でした。(個人的には厳島神社裏の社叢林(弥山)に行けなかったのが残念。機会あれば…)

個人的には、路面電車のある街の風景にやられました。あとは見かけた中古カメラ屋が多かったこと(XA2買えば良かった?)。古書店をのぞけなかったのは心残り。

朝昼兼用で15時過ぎに(えっ?)広島焼を堪能。
夕飯は帰浜後、野毛の例の店で一杯w 慌ただしい旅でしたが、愉しみました。

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2012/12/09

12.9「馬込時代の川瀬巴水」展@大田区立郷土博物館

名称:馬込時代の川瀬巴水
場所:大田区立郷土博物館(大田区・西馬込)
会期:12/1〜12/24
入場料:無料(!)
見学日:12/9
図録:あり(¥300)購入

川瀬巴水は鏑木清方門下の大正・昭和期の浮世絵師、版画(絵師)家。
版画版元の渡邊庄三郎のもとで吉田博などとともに日本画的な要素を持った新版画で一世を風靡した人。
猫綱は以前より川瀬巴水の端正な画風が好きで(あと昔の東京の風景も好きというのもある)興味を持っていた方でした

その川瀬巴水の代表作100点の展示とのことで、半休を利用して行ってきました。

以下感想。

版元が渡邊庄三郎のものと他のものでは表現力に差がある。
版元(一種のプロデューサー)の意向がはっきりしている渡邊との差なのか、彫師・刷師の技量の問題なのかわからず。
(解説には版元(の意向)の差とでていたが、技量的に違うように猫綱は感じました)

以前、米山勇先生( @yonesky )にTwitter上でご教授頂いた、『浮世絵などの垂直方向への渇望(意訳)』を川瀬巴水の絵にも感じた。
それは新時代の浮世絵を指向したがゆえに、浮世絵のスタイルを意識的に取り入れたものなのだろうか?気になるところ。

「野火止平林寺(これも名作)」の一色ごと(正確には違うらしいけれど)に分解したものを販売したことがあるらしい。
これが見ると面白い。多色刷り(印刷!)なので当然のことなのだけれど、過程が見えることの面白さがあった。ただ、これ売れたのかな?気になる。

エディションの違い。原画に近い刷りから、表現を変えて何度も刷り上げているのだが、それぞれにそれぞれの意図が感じられて面白かった。
(中には戦時中で色味が少ないものを戦後に多色化したものや、色を変えることで同じ版木から昼と夜を作り分けている(!)ものなども)

気に入った作品は「馬込の月」「大森海岸(東京十二景)」「清洲橋の夕」「井ノ頭の春の夜」「野火止平林寺」など。

眼福の一日でした。

他に館内に「六郷用水」「馬込文士村」の展示も。なかでも六郷用水は力の入った展示で見応えがありました。
(あと麦わら細工(帽子)も当地の産だそうで、ちょっと面白かったです)

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2012/12/08

[イベント]12.1世界のCMフェスティバルinTOKYO

久しぶりに行くことができました!
…何年ぶりなんだろう?w
急遽の勤務終了後東京へ直行。オールナイトのさなか眠ってしまうのではないかと危惧していましたが、何とか最後まで貫徹できました!(眠眠打破、最高!)

ともかくも楽しめました。気に入ったCMをいくつか。

1.トロントの街の本屋TYPE BOOKSTORE(typebooks.ca)のCM、The Joy of Books。最後の『本物の本に代わるものはない」という言葉が素晴らしい。
(個人的には鎌倉の古書店books mobloを想像しながら見てました)

2.何も言うまい(笑)見りゃ、わかる(爆)|Vinnie Jones' hard and fast Hands-only CPR

3.CMフェスのオープニングで流れた作品。今の日本でもよく見る光景なのかもSNSとMediaと…(そしてMediaの矜持と…)|Cannes Lion Award-Winning "Three Little Pigs advert"(英語が分からないときついかな)

4.What A Wonderful World With David Attenborough -- BBC One

あとは最初に掲載した公式映像のグリーンピースの影絵のものも美しさではピカイチでした。

簡単にまとめている方がいらっしゃいました。多謝。
これだけのCMを見続けると、忘れているものも結構あるので本当にありがたいです。

さて、来年も…行くつもりですよw

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2012/10/29

10/25、辻村寿三郎 人形展 平家物語縁起~清盛、その絆と夢~@横浜高島屋

cf.

招待券にて入場

直接的に平家物語も辻村寿三郎の人形にも、大して興味あるわけではない。
でも、『馬に乗ってみよ、人には添うてみよ』の精神で面白がってみることしたもの。

崇徳院と西行(雨月物語ですね)の迫力。江口の里の祇園女御の…(説明はあえてしたくない)。
西行や信西(この時代なら一番好きな人物)は俺のイメージとは違うかな。
熱病にうなされる清盛の姿。権力も名声も関係なく、ただの人間であったその姿。

人形仏が素晴らしくいい。あと十二支菩薩、十二支地蔵がかわいい!自分の干支のが欲しいぐらい(笑)

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10/21、ビーズ・イン・アフリカ@神奈川県立近代美術館葉山館

名:ビーズ・イン・アフリカ
場所:神奈川県立近代美術館葉山館
会期:8/4〜10/21
入場料:¥1000(みゅーぽん使用で¥900)
見学日:10/21(またしても最終日)
図録:あり¥1800(購入せず)

葉山一箱古本市から移動。

以下、見学直後のメモ。読み返すと何が言いたいのか全く分からないけれど(笑)

  • パターンと非パターン
  • 力強さの異質性
  • 異形のデザイン・畏敬のデザイン
  • トンボ玉=ビーズ→パワーアイテム?
  • 宝貝の装飾(そもそも宝貝の意味とは?富?)宝貝の分布?
  • 呪術人形に打たれた釘(呪(のろ)いではなく、まじない=ヒーリング)
  • 王冠の持つ意味、東洋と西洋、それ以外の多文化におけるもの。
  • 横浜ユーラシア文化館でみた「フィリピンの文化と交易の時代~ハロハロでgood!~」との相関性。(cf.感想

多文化における文化の優劣をつけることの無意味さを今回も思い知らされた。

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10/21、はやま一箱古本市

前日の六角橋に続き、葉山の一箱古本市へ。
これも本来は仕事の予定だったので、あきらめていたものだったが、意を決して(仕事を片付けるのをあきらめてともw)半休にし、葉山に向かったもの。

鎌倉や六角橋のものとは違う、ゆったりとした時間の流れ方が好印象。(やはりいろいろ出掛けてみるものだね)

今日の葉山一箱古本市 #戦利品

しかし、一箱古本市を二日連続で覗いていたら、自分でも店を出してみたくなったりしているという…w 屋号は『猫綱書店』ですかね、やっぱりw

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10/20六角橋ドッキリヤミ市場、一箱古本市

以前から気になっていた六角橋ドッキリヤミ市場に、今回一年ぶりの一箱古本市が行われる(しかも、Twitterのフォロワーの何人かがお店を出す)ということで、仕事帰り逆方向ながら意を決していってきました。

とはいえ仕事が残業になり、当初の予定通りにはいかずご挨拶だけで買い物もせずに終了(いけませんね、自分。反省。)。

唯一、猫企画さんで購入した本たちが今回の戦利品。

そして昨日、六角橋古本市の #戦利品 買い損ねたものもいくつかあるけれど…

一箱古本市の雰囲気も楽しかったけれど、六角橋ヤミ市の雰囲気も素敵。
フラメンコ、フラダンス、ジャズバンド、ジャカスカなどなど、パフォーマンスも楽しいし、出店も工夫を凝らしていて美味そうなものばかり。
冬の間はお休みで、来年四月から再始動、また遊びに行こう。

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2012/10/08

10/7かまくらブックフェスタ

久しぶりのブログ更新。
そもそも仕事が微妙に忙しく、なかなか出掛けられなかった故の事態。

午前中は別件(雨で中止)で生田緑地(向ヶ丘遊園)に。
午後は一路鎌倉、妙本寺近くのKAYA Gallery+Studioへ。
10/6、7日の両日、ここでかまくらブックフェスタが開催されたのだ。
かまくらブックフェスタとは『こだわりを持った本の制作・活動を続ける出版社(者)や書店が集まり、自身の手で来場客に本を届けるためのイベント』
リトルプレスや地方出版、フリーペーパーやZINEを追いかけはじめた自分にはうってつけのイベントだ。

来ました!

まあ、実際は人見知りがひどすぎて、お店の方と会話を楽しめるには至らず(苦笑)。ほとんど黙って本を購入しただけでした(意味無いよな、反省)

でも、中の空間は本が好き、本を取り巻く文化が好きという人で溢れ、熱気はすごい物がありました。自分が参加したかまくらブックカーニバルを思い出していたりしましたよ。こういう素敵なイベントは長続きして欲しいと深く感じました。

というわけで今回の戦利品。(books mobloと島森書店で購入した本も含まれていますけど)

昨日の #戦利品

積読が多い(仕事と検定試験の勉強)状態でさらに本を買うのはどうかとも、自分でも感じますが(笑)
これらの本は自分のゆっくりと血肉になっていく様な本たちだと思います。心して読んでいこうと思います。

ブックフェスタ終了後は友人と呑み。お目当てのヒグラシ文庫がお休みだったので、山本餃子とDepot DELI CAFE&BARで呑み。どちらも最高に素敵なお店。
賛嘆感嘆。また行こう。
もう俺、鎌倉をホームタウンにしちゃおうか…と思ったぐらいねw。

明日からは仕事。検定試験の勉強も含めて頑張ろうっと。

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2012/08/16

[トークイベント]8/11マッピングナイト4

名:大山顕・石川初・渡邉英徳のマッピングナイト4
場所:東京カルチャーカルチャー(東京・お台場)
会期:2012/08/11
入場料:¥2500(当日券は¥3000)
見学日:2012/08/11
図録:ー

地図、地形ワンダーランド!地図地形好き、街フィールドワーカーは大集合!

地図ワンダー活用事例てんこもり!GoogleアースやGPSなどを駆使し、個々の観察、調査、感覚的要素を地図上に驚くべき展開し、毎回大絶賛大人気のマッピングナイトがカルカル5周年記念で帰ってくる!!

地図地形好きにはたまらない情報の嵐!!

そして役立つ情報も超満載した地図地形エンターテイメントをお送りします!!

今回も3人の最近のマッピング活動やツールの紹介はもちろん、その他、会場参加企画や
驚きのゲスト登場?などなど、新しい楽しい企画盛り沢山で集まった皆さんに超楽しんでもらいます!!

地図地形好き、街フィールドワーカーには超楽しいイベントです!!

誰でもお気軽にお越し下さい!!

【 出演 】
・大山顕(工場萌え、団地写真集、ジャンクション..etc、街ネタ写真集著者・デイリーポータルZ)、
・石川初(GPS東京ナスカ絵作者、東京スリバチ学会)、
・渡邉 英徳(首都大学東京 准教授、日本を代表するマッピング作家)、
・『存在しない街の地図』制作“地理人”

ほか豪華マッピングスト多数!!

ようやく参加できたマッピングナイト。過去3回はツイートやUstreamで歯噛みしながら眺めていましたが、今回はようやく参加できました。

地図を眺める…のではなく、地図を描いていく(たとえばグーグルアースやGPSロガー、本当に地図を描くことも含めて)こととはどういうことか、を話すイベントでした。
なんて言えばいいのか、地図を道具にして世界を身体で感じていくような意味合いでいいのかな?

それにしても当日は東京湾大花火とコミケに挟まれ、お台場は大混雑!人混みが苦手な自分には多少きつかったような…
そういえば大山顕さんのこんなツイートもありましたね(笑)

まさしくそんな感じでした。いやはや、なんつーか(笑)

大山顕さんや渡邉英徳さん(とその教え子たち)のお話も面白かったが、やはり白眉は石川初さんと『存在しない街の地図』制作“地理人”さんのお話。特に地理人さん。

全部羅列すると長くなるので、ここは一番の感銘を受けた地理人さんのお話を。

架空の街の地図を作ると言うことを小学生の時から20年近くも(!)やっているそうで、その地図のクオリティが半端ない。
こちらを参照 

この地図の描き方もは全体の構想があって細部を詰めていくものではなく、駅前からどんどんと奥に入っていくように描いたのだそうです。(都市計画ではなく、街探検みたいな感覚かな?)
もともと町歩き『その場所の住人になりきったつもりで地方都市巡回調査』が好き(それは猫綱にも共感を得られる感じですねw)とのことで、その町歩きも同じように駅前(バスターミナルもか)から降り立ってから奥に入り込んでいくような調査(歩き方)だったようです。
自分にとっては、民俗学者・宮本常一が若かりしころ父親に教えられた処世訓のひとつ『新しい街についたらその街の一番高いところにあがって、街の様子を観察しろ』とは全く違う街の見方に驚きでした。
俯瞰(地図だって俯瞰です!)とはちがう街の捉え方(と描き方)、これはちょっと実践してみないとわからないかな…。今度、地図無しで街を捉えていくのをやってみなくてはいけませんね…。

いいトークイベントでした。そしてカルカルのイベントっていろいろ興味深いのたくさんあるのですよね…。次回も近いかもw

個人的には石川初さんにご挨拶できたのも嬉しかったな(笑)。

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2012/08/13

[演奏会]8/12 ERDE OPERA管弦楽団第6回演奏会 プッチーニ 歌劇『蝶々夫人』

名:ERDE OPERA管弦楽団第6回演奏会 プッチーニ 歌劇『蝶々夫人』抜粋
場所:大田区民プラザ 大ホール(東京都大田区・下丸子駅)
会期:2012/08/12
入場料:¥1000
見学日:8/12
図録:チラシとリーフレットあり

友人が参加している楽団の演奏会。
クラシック(当然、オペラも)の体験・素養が無い自分だが、せっかくの機会なので見てきました。

以下感想。(とはいえ演奏の質などは語りません。むしろ語れません。)

以前、NHKで放映していたの岡本喬生の蝶々夫人のドキュメンタリーをみていて良かった。
基礎知識があるとないとでは、違ってくるものがある。必須とはいわないがあると便利。また、その演じ方の違い、(今回の)抜粋された部分、されなかった部分というのを知ることができたのもよかったかな。

アリアという表現形式。別の場所で「寅さんのアリア」というのを知っていたが、今回の演奏会でのアリアを聴いて、納得。寅さんのも同じようなものだ。

ちょっとだけ例を。

「リリーの夢をかなえてやるのよ。例えばどっか一流劇場、歌舞伎座とか国際劇場とか。そんなところを一日中借り切ってよ、あいつに好きなだけ歌を歌わしてやりてえのよ」
「そんなふうにできたら、リリーさん喜ぶだろうね」
「ベルが鳴る、場内がスーッと暗くなるな。-みなさん、大変長らくをばお待たせいたしました。ただいまより歌姫リリー松岡ショーの開幕であります。静かに緞帳が上がるよ。スポットライトがパーッと当たってね、そこに真っ白けなドレスを着たリリーがすっと立っている。いい女だよ、え。それでなくたって、あいつは容姿はいいしさ、目だってパチッとしているから派手なんですよ、ね。ザワザワザワザワザワ。「出た!」「綺麗ねえ!」「いい女だなあ」「あ、リリー、待ってました!」「日本一!」。やがてリリーの歌が始まる。♪一人酒場で飲む酒は・・・場内はシーンと水を打ったようだよ。みんな聞き入っているからな。お客は泣いてますよ。リリーの歌は悲しいもんねえ。やがて歌が終わる。花束、テープ、紙吹雪。ワーッと割れるような拍手喝采だよ。あいつはきっと泣くな。あの大きな目に涙がいっぱい溜まってよ、いくら気の強いあいつだってきっと泣くよ」

これと、蝶々のピンカートンが戻ってくる様子(の妄想)を語る様子がそっくりだ。アリアを自分の中で腑に落ちた(捉えた)瞬間だった。

…別件だが「寅さんの街場の哲学・寅さんのSTREETWISE性」もまとめたいんだよね。こんなのぐっとくるもんね。

ああ、いい女だなあ、と思う。その次には、話がしたいなあ、と思う。ね。その次には、もうちょっと長くそばにいたいなあ、と思う。そのうちこう、なんか気分が柔らかくなってさ、ああもうこの人を幸せにしたいなあと思う。もうこの人のためだったら命なんかいらない、俺死んじゃってもいい、そう思う。それが愛ってもんじゃないかい。

…すいません。これは別のお話。

蝶々夫人のストーリーは、蝶々の高貴さ、信念性がテーマだとずっと思っていた。
しかし、観れば観るほどこの内容は日本人に受容される理由がわからない。
日本が舞台というだけでは、納得できないのだけど…。
まあ、これは今後の課題。

あとはCD・DVD・TVで観る・聴くのとは大違いということかな、やはり『生』の素晴らしさ。体験の質が違いますね。
こういう体験をできた、せっかくの機会なので文楽や歌舞伎といった日本の伝統芸能についても体験していこうと深く心に約しました。

最後に天真爛漫な名子役がいたことを記しておきます。最後は観客をすべて引きつけたものなぁw

お誘い頂いて感謝。次の機会も是非に。

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2012/08/05

[企画展]7/29 林ナツミ展 「本日の浮遊」

展覧会名:林ナツミ展 「本日の浮遊」
場所:MEMNADiff a/p/a/r/t 2F)[東京・恵比寿駅] 
会期:2012/6/16〜7/16(7/29まで会期延長)
入場料:無料
見学日:7/29(またしても最終日!)
図録:なし(写真集、本日の浮遊 Today's Levitationがある¥2300也。未購入だが、購入予定)

よわよわカメラウーマン日記で有名な林ナツミさんの写真展。
独特の浮遊写真が気になってた所に、同行希望者が現れ行くことにしたもの。

以下感想

当たり前だが、パソコンの画面で写真をみるのと、プリント(比較的大きい)でみることの違い。
まず、迫力が違う。そして被写界深度の効果で対象(人物)のくっきりと浮き上がる(あくまでプリント上だけれど)。 その効果たるや!
あらためてプリントの素晴らしさを実感。PCで見る写真は写真の一部でしかないのかもしれない。(今までどれだけもったいないことをしてきたのか!)

周囲のモノ(鳥や人物)との動きのシンクロ。ある意味、決定的瞬間。
どれだけの一回のロケで写真を撮るのかわからない(訊いてみればよかった…)けれど、「この一枚!」というのが必ずあるんだろうな。

じっくり考えると浮遊する意味が、よくわからなくなってくる。後付けで浮遊=開放とか言えるとは思うけれど…と考えていたが、ある写真を目にして考え方を改めた。
それは葬式会場での写真。遺影に向かって浮遊している写真。他の写真よりも当然、物語性を感じる。しかし他の浮遊写真と比べて異質でもあった。(ただし、心は動かされた)
物語性の有る/無しにかかわらず、きっとこの浮遊写真は素晴らしいのだ。深く考えてわからなくなるよりも、その写真世界に浸ってみればいいのだと感じた。
(結局、自分ではなにも答えを見つけられなかったのだが、それでいいのだろう。)

本人は思った以上に小柄な方でした。そしてキュートな方でした。他の来場者の方と話されていたので、残念ながらお話しできず。いろいろ伺ってみたかった。
(どんな撮り方をしているのか、具体的なカメラの機種w(試行錯誤の結果あるとおもうので)、一度の撮影枚数とか)

それにしてもNADiffの心地よさ。南洋堂やバンカート(の書店)にも似た居心地の良さ。長居してしまうで、あれは!

そしてNADiffでの戦利品。

今日の #戦利品

最後は同行者とともに恵比寿の銀座ライオンで乾杯。楽しい時間でした。(俺に時間の余裕があれば写美もおさそいしたかった。またの機会があるといいな。)

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2012/07/20

[企画展]7/16「生誕100年 松本竣介」と「鯰絵とボードレール」

petitbassさんとGuro326氏との「勝手にミュージアムトーク(お酒もあるでよ!)」Guro326氏とはなんどか開催していたものに、今回はさらなるマリアージュを期待してpetitbassさんにも御出陣を乞うた次第。

まずは葉山に移動。

展覧会名:生誕100年 松本竣介
場所:神奈川県立近代美術館葉山
会期:6/9~7/22
入場料:¥1000(みゅーぽん、[MuPon, Museum Coupons (2012 Edition) - Art Beat]を利用¥900)
見学日:7/16
図録:あり¥2300未購入

松本は昭和初期の画家。都市を描いた画家。
松本の存在は10年以上前に近美で開催されたモボ・モガ展で知ったように思う。
この時知ったのが絵画の松本、版画の藤牧義夫、写真の堀野正雄。この三人は俺にとって興味(モダニズムの視点と都市を描いたという点で)ある芸術家たちである。
ついでにいうとここ一年でその三人の企画展(堀野を見られなかったけれど)が連続してあった不思議。都市を見る視点がまた問われている時代なのかな?

以下、メモから抜粋。

  • 目白文化村で暮らした芸術家だったことに驚き。池袋モンパルナス 大正デモクラシーの画家たち (集英社文庫) の中に登場していた記憶無し。再読の必要がある。
  • モンタージュ・コラージュの手法を使った作品群。まるで堀野正雄の写真みたい。モンタージュ・コラージュは当時のモダニズム文化の中での新しい手法の一つだったのかな。
  • 古典リアリズム絵画を描くかと思えば、抽象性の高い絵画を描く、ひとつのスタイルにこだわらず、自分の表現すべき物にベターな方法を探していたように見える。
  • 立てる像。古典リアリズム(人物)と抽象絵画(背景・街)の融合。
    何よりその政治的背景(芸術統制)とそれに逆らう意思。
    軍部による美術への干渉に抗議して、雑誌『みづゑ』に「生きてゐる画家」という文章を書いたとのこと。この文章と「立てる像」の相関性。一人の芸術家として「立てる」こと。
    これがなければ単なるパースペクティブのおかしい絵画ということになりかねないのに…深い。
  • P074汽車という作品。藤牧義夫の版画を思い出すような絵!
  • P080 街角(横浜)という作品。カナディアン・パシフィックという看板。横浜にそんな店・会社あったのかな?Guro326氏とも話したが、わからず…要研究。
  • 15歳の時に父親から写真道具贈られる。同じ年に兄から油絵の道具。カメラの表現方法が彼の絵画に与えた影響を考える。モンタージュ・コラージュは写真的表現方法だよね…
  • 雑誌発行者の谷口雅春という名前に引っかかる「生長の家」の教祖(?)。調べたら松本竣介の兄が傾倒していたらしい。雑誌編集者の奥様と知り合ったのも「生長の家」の仕事を通じてらしい。
  • 最大の目的たる「Y市の橋」のコンプリート!横浜駅東口にある月見橋とその後ろに広がる跨線橋や変電所?を描いた作品群。
    今でもその跨線橋は残っていて(廃止・解体が決定済み)、ある種の共感を覚えるもの。
    しかし、Y市の橋すべて作品をじっくりと眺めても、松本竣介がその風景にどういう芸術家的インスピレーションを覚えたのかは、全くもってわからず。
    正直、何がどうという風景でも無いのに…松本の心の内が知りたいと思う。

近美葉山の環境とも相まって(バスは劇混みでしたがw)素晴らしい展示で堪能しました。
ただ…前期・後期の展示がある関係ですべてが見られたわけでは無いのが残念。巡回展示の世田谷美術館にもいってみるかな…

続いて逗子での遅めの昼食(つく志、ショウガ焼き定食ではなく、刺身系にすればよかった…)と鎌倉で一番の古書店books mobloをのぞいてから、近美鎌倉に移動。

展覧会名:コレクター気谷誠の眼 鯰絵とボードレール展 
場所:神奈川県立近代美術館鎌倉本館
会期:6/23~9/10
入場料:¥700(みゅーぽん(みゅーぽん、[MuPon, Museum Coupons (2012 Edition) - Art Beat]を利用¥600)
見学日:7/16
図録:あり¥1000未購入

petitbassさんのご提案で見学したけれど、自分ではタイトルだけでは触手を伸ばさなかったろうな…という展示。
しかし行ってみると、感心したりいろいろ考えさせられたりさせられた。こういうのが人とのつながりで生まれるマリアージュなのだなと深く感心させられました。

以下、メモから編集した感想。

  • 鯰絵とは安政の大地震のあとに刷られた鯰や地震をネタにした浮世絵のこと。
  • もともとは地震よけの鹿島神宮の武甕槌大神が鯰を押さえ込む絵や地震よけの梵字が書かれた魔除け・鎮魂の意味だったものが、地震によって商売繁盛(大工とか、風が吹けば桶屋が…的なものw)みたいな底抜けに明るい物に変化していく不思議。
    (そういう事情もあって幕府に禁止させられたらしい。時代の徒花かな。)
  • 今の感覚だと東スポや虚構新聞みたいなものと感じた。下世話なのに真実をついている、さらには不謹慎な感じがするところまで。
    もしかすると笑うことで恐怖を払ったり、起こったことはしょうがない=それからどう生きるかが大切みたいな感覚だったのかも。
  • これらのコレクターの気谷誠さんは東日本大震災を体験せずになくなられたとのこと。体験していたら、何をこれらから読み解いたのかな。気になる。
    (そして、まさにこの時期に企画展を行った近美の学芸員の皆さんに敬意を払いたい)

濃密な二つの展示をみてぐったり…としながらも、脚は紅灯へイソイソと(笑)
当日オープンしたばかりの鎌倉いし川庵というカレー屋(大宇宙カレー、マジおすすめ!)
本と酒の好きな者たちのサンクチュアリ、ヒグラシ文庫(綺麗でマジに格好いい方とお知り合いに!いい話を聞かせて貰いました)
最後はbar RAMで〆。俺はいつものごとくジントニック(好きなんです。脳が覚醒する感じがしてw)で。

最後かなり白熱したいい話をしていたはず(名言あったよね?)ですが、相当酔っていたらしく何も覚えていないという…(汗)

楽しい一日でした。
またやりたいね、petitbassさんとGuro326氏(笑)。テーマは眞葛焼コンプと神奈川台場で。

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2012/07/14

[企画展]7/8横浜の海七面相

展覧会名:横浜の海七面相展 幕末・明治編
場所:横浜開港資料館
会期:4/21〜7/16
入場料:¥200

展覧会名:横浜の海七面相展 大正・昭和編
場所:横浜都市発展記念館
会期:4/21〜7/16
入場料:¥300

*両館の特別共通チケット¥400の存在を知らず、別々に購入。失敗したな(笑
(別購入するなら、割引を使う方法もあったのに…つくづく残念)

見学日:7/8
図録:あり¥800。購入(特別価格で¥720)

港湾都市・横浜の変遷を追った企画展。
未見の資料・事象等があり興味深かった。
(勘違いして見学の順番を大正・昭和編からという痛恨のミスを犯したけれどw)

以下、メモから抜粋。

幕末・明治編から

  • 江戸名所図会の杉田の海鼠(「いりこ」といったらしい)。既知のことではあったが、豊かな海だったのだなとシミジミ。って、今でも本牧漁港で海鼠取ってなかったかな!?
  • 眞葛焼のカップ&ソーサー!基本的に眞葛焼は壺しかないのかと思っていたが…。なかなかの美形。
  • 富岡海荘絵巻 横浜から三浦までの海岸線を描いたもの(海から見た姿)富岡に三条実美の別荘があったのか…。
  • 迅速地図が多数!なかでも神奈川砲台!ここはちゃんと訪れないとなぁ…。見学できる場所も増えたことだし…
  • 幕末の東京湾の海図(海岸要地之図)。海岸線がほぼ正確に描かれているのに対し、陸地の表現が気になった。あの描き方は海から見た陸地の形が把握しやすいという意味では意味があったのだろうか?その部分だけは地図ではなくイラストみたいな雰囲気になる。(たしか伊能忠敬も同じような描き方)
  • 金沢の千代本という料亭。磯子や杉田にも海に面した料亭は当時あったようだが、現存するのは千代本ぐらいかな。一度は行ってみたいものだねぇ…
  • 伊勢山に明治天皇の離宮!正確な場所や、建築様式などを知りたいな。

大正・昭和編から

  • 京浜運河は埋め立て地の先外周に防波堤を築いて運河にしたもの。現在はその防波堤の先も埋め立てられたわけで…。ちょっと驚き。
  • 横浜の都市発展に深く寄与した浅野総一郎。って銅像はどこだ?(調べたら浅野学園内みたいですね)
  • 根岸湾埋め立ての写真。昭和34年のもの。街と埋め立て地の乖離がすごい、というかひどすぎる。
  • 磯子周辺では海苔の養殖が行われていた。海苔ひびがある姿なんて今では想像できないな。
  • 東京湾を航海する客船での撮影禁止地域を示すバンフレット!横須賀周辺などは軍事・要塞地帯なので撮影禁止。この地域の写真や地図に制約が加えられたのは知っていたが、こういう形でそれが記録されるとはねぇ…
  • 海軍の観艦式、横浜では昭和初期まで九回(多い方らしい)
  • ベトナム戦争中の戦車送りだし阻止ピケ@ノースピア村雨橋。飛鳥田市長の写る写真!(いろんな意味でこの写真を展示する気になったものだなあ…と感心)
  • 昔の柴漁港が外洋に張り出した漁港だったとは!地図・地形マニアとしては知らなかった事実。(勉強になるなあ)
  • 三崎東京間の貨客船・三浦共立運輸。これもしらなかった。
  • 富津〜横浜を結んだ、明治丸。最近良く話題になる。北林透馬の小説にも登場する。(一度読まなくては)
  • 子安の漁民も打瀬船(一種の帆掛け船)を利用。浦安〜千葉方面だけではなかったのか!この横浜の漁業についてはチェックの必要あり。
  • 山下公園は市の復興試案にあった海岸遊歩道計画、緑地帯構想の一部だったらしい。牧彦七の試案なのだろうか。(って、横浜の都市計画ってその頃からあったのだよね。あらためて実感)それにしても海岸遊歩道・緑地帯がある横浜の姿を見てみたかった…
  • 鶴見線(というか当時は鶴見臨港鉄道か)の海水浴前駅(!)名前は知っていたけれど、実際の様子の写真を見るとかなりの奇観。扇島あたりの工場群(煙突からは煙が)と芋を洗うような海水浴客…。当時は公害になるほどの生産力はなかったのかな?

最後に単なる横浜(の港湾)の都市発展にとどまらず。これからの横浜の海についても取り上げたのが秀逸。
海の浄化計画と新しい臨海地区の整備構想に触れていた。

全体として好企画だったと思う。

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2012/06/24

充実の週末

充実の週末だった。

金曜日、仕事終了後に地下鉄に乗って桜木町へ。
G空間EXPO番外編『もうひとつのGeoアクティビティフェスタ』という名の飲み会に参加。
地理情報・地図系のコンベンションのOFF会みたいなもの。(お誘いいただきました)

その手の話をTwitterで呟いているとは言え、自分は半可通のシロートなので、若干アウェイ(メンバーが濃い!)な予測もありましたが、予測通りではございましたw。
地理情報・地図系の話をたくさん伺いました(多分)が、俺の知識と酔った頭では理解もできず、記憶もだいぶ欠けているという…
とはいえ自分の知識と五感をフル活用して、楽しみました(筈、楽しかったという記憶だけはあるというw)。

お誘いくださった方に感謝。俺みたいな素人にお話ししてくださった皆様に感謝。


土曜日、二日酔い(かつ、声は枯れているし、なぜか左足が筋肉痛という…)のまま、友人(@Guro326 氏)と横浜市歴史博物館へ。

展覧会名:収蔵資料展 相模国鎌倉郡鍛冶ヶ谷村と小岩井家
場所:横浜市歴史博物館
会期:6/9〜7/8
入場料:¥200(常設展込¥500。Guro326氏より招待券頂いたので無料にて入場)
見学日:2012/06/23
図録:あり¥300(購入)

現在の栄区(横浜のチベット!なんていわれるよね)の鍛冶ヶ谷村(現・鍛冶ヶ谷)の名主小岩井家の資料を基に、横浜の歴史では触れられることの少ない横浜周縁部(南部)の歴史を掘り出した企画展。
生まれも育ちも(そして現在も)栄区住民の自分には見逃すわけにはいかなかった(笑)

まず驚かされたのは鍛冶ヶ谷(というか栄区)の立地。陸上交通の大動脈東海道が近く、東京湾と相模湾という二つの海に囲まれているという地理的特徴を持ち、周辺の戸塚宿・藤沢宿・鎌倉・金沢(今はともかく昔は港町)という街が近いので、他の経済圏との相互関係が存在していたということ。(企画展では触れられなかったけれど、近代の横浜だってそうだよね)
いわれてみれば、鎌倉道とか金沢往還も通るこの場所、以外と要(かなめ)な地域だったのかもしれない。

しかし、他の経済圏との相互関係があるということは、物資、金銭、人力などの供給をしなければならないと言うことでもある。
戸塚宿への人足提供(助郷というらしい)だけではなく、なぜか藤沢宿の助郷もやっている。地域的、制度的には戸塚宿だけのはずなのに…。
この助郷というのがかなりの負担だったらしく、なんども助郷免除の願を出している。
幕末近くになれば、こんどは三浦半島の海防のための助郷(川越藩の飛び領になる)もさらに請け負うことになり、戸塚宿への助郷休役の願をだすなど、相当苦労した模様。

他にも鎌倉・金沢の寺社仏閣からの『招待状という名の寄付金願い』が何度も!鎌倉の有名寺院(名前は秘すw)もたびたび。
まあ、持って行かれるだけではなかったようで、寺院が貸し元になる金銭の運用を任されていた模様。
鍛冶ヶ谷村ではなかったかもしれない(うろ覚え)けれど、寺院の貸付金に村から投資もしていたらしい。(村の余剰金を寺院の名前で貸し出す。→寺院も村も儲かる!)

決して貧農が重税にあえいで暮らすような物ではなかったのかもしれないな。近世の社会の見方を変えていかなくてはダメだ。
網野善彦の古文書返却の旅―戦後史学史の一齣で読んだようなことが、栄区の片隅でも起こっていたとは驚きだった。

あとは名主小岩井家が個人で行っていた事業が面白い。医薬の製造販売を手がけたり(横浜〜三浦湘南地区に支店も!)、酒の製造を目指して酒造株(免許)を取得(逗子の桜山から!)したりしている。
酒は水質が酒造には向かなかったらしく最後は酒造株を転売したようだが、うまくいっていれば面白かったのになぁ←なにを考えている、俺(笑)。

今回の企画展は収蔵資料をただ並べてあるような展示。フロアレクチャーに参加して大正解だった(@Guro326氏のアイデア。多謝。)。ただ企画展を見ただけでは何もよくわからず不完全燃焼に終わったように思う。
展示する側ももっと見せる工夫しないといけませんね。せっかくのいい展示なのに…


最後はパシフィコ横浜に移動。G空間EXPOに。(@errieと合流←そういえば前回のG空間EXPOが最初にお会いしたのでした)
前回の横浜歴史展示の様な物がすくなく、一般人にはなかなか辛いコンベンションでした。
ただ歩測体験コーナーで歩測と実測の誤差が23mm(!)という大記録をたたき出したのが、俺の一番の成果。昔のオリエンテーラー時代の歩測練習が生きるとはw。俺、凄い(爆笑)
一応証拠写真を

再度。23mm誤差の証拠つきで!

あとは日本地図センターの販売コーナーでいろいろ購入。地図記号手ぬぐいを入手できたのはうれしいところw
なんか大物を買うのを悩んでいた人がとなりにいたような記憶が(笑)←最終的には買ってましたね。

今日の #戦利品 など。手ぬぐいと廃盤地図のメモ帳は嬉しいね。

参加はできなかったのだけれど、「女子の地図力最前線―“地図ガール”の感性と新マーケット 」というシンポジウムが熱かった模様。Togetterをみて歯噛みしているしているところ(笑)


最後は大船、正一合で軽く飲み。大船の焼き鳥の名店(というか有名店)よりも、こちらの方が好きかも。

いい週末でした。

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2012/06/11

6/10ブックカーニバルin鎌倉、無事終了しました。

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このブログでも宣伝させていただいたブックカーニバルin鎌倉が無事に終了いたしました。
(自分もボランティアの一員として参加していました)

朝から晩まで長いような短いような時間でした。
今は若干の虚脱感に襲われています、まるで高校の文化祭の終わった後のように(笑)。
ちょっとビューティフルドリーマー的な気分w。

古本市も朗読会も素敵でしたが、何よりも打ち上げが楽しかった(笑)。
本が好きな者同士が、酒と美味しい食事(マジでうまかった!)を頂きながら、本を肴に語り合えるなんて!至福な時間でした(笑)
(普通の飲み会であれだけ本のことを話したことないなぁ…w)

あとはスタッフのくせに猟書にいそしみました(笑)写真が今回の戦利品の数々です。
鎌倉市図書館が発行した、大船田園都市に関する資料。
BAY LETTERPRESSさんの、アンティーク加工紙に活版印刷を施した栞と書籍カバー。
WORLD&SONさんのZINE。(となりの展示コーナーのスタッフのくせに、和綴じと、キューバの再刊と、フィンランド版の刊行をうるさく話していたのが、俺です。すいませんw)
などなど…

とにかく素晴らしい一日でした。次も…あるよね?(笑)
(あと打ち上げの席で口走った、とある計画。なんとしたいです。…します!)

最後に、主催者のbooks mobloさん、一緒に汗をかいた(笑)スタッフの仲間、出展のみなさま、来ていただいたお客様に感謝です。ありがとうございます。
そして俺の誘いに乗って、遊びに来てくれた友人達に感謝です。本当にありがとう。

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2012/06/09

[企画展]2012/5/27ヨコハマ・ヨコスカ・ストーリー(神奈川県立歴史博物館)

展覧会名:ヨコハマ・ヨコスカ・ストーリー-二つの港町の戦後文化-
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:4/21〜6/17
入場料:¥300
見学日:2012/5/27
図録:あり・¥1050。購入。

港横浜と軍都横須賀。二つの街は戦後の米軍占領による影響は大きかった…という二つの街を比較する企画展。

思い付くままに徒然と

真葛焼の猫をデザインしたスカジャンに心奪われる。

交通標語双六は大阪の物が確かに素晴らしい。シャレが効いている。横浜はまじめすぎ。(横浜版の復刻版は欲しいけれど)。

日本貿易博覧会についてもっと調べたい。横浜の復興の先駆け。当時の史料を当たってみよう。

昭和30年ごろのヨコスカの写真、ドッグのガントリークレーンのある風景がそのままアメリカ。日本のアメリカだったのだなあ…。

吉田初三郎門下の中村慈郎の横須賀の鳥瞰図。元は日本画として描いたものだとは!水彩とかではないのに驚き。

輸出用シルクスカーフのモダンなデザイン。(今でも売れそうだよな)
ある時期から絹織物の輸出ができなくなった模様。可燃性のある織物の輸入禁止だったかな?当時の政治情勢とか、米国の国内経済保護とかあるのかもしれない…

黒猫という探偵雑誌。(表紙がすっごく格好いい!)

ジャズ喫茶ちぐさのテーブルの格好良さ…。一言で言えば、モダン。俺もナイトテーブルにしたいぐらい(笑)

再訪したい。都市発展や開港資料館の企画展とも一緒に。

あとはミュージアムショップが最高(物欲地獄ともw)。ダンスホールのチケットの復刻栞!昔のマッチラベルと似たようなデザイン。ハーシーのチョコもあったな(小さいけれど)。

ようやくこの記事を書きました。こういう記事は、本来見てすぐの熱気の中で書くべきですね。自戒。

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[企画展]2012/06/06石元泰博 写真展 -桂離宮 1953、1954(神奈川県立近代美術館鎌倉館)

展覧会名:石元泰博 写真展 -桂離宮 1953、1954
場所:神奈川県立近代美術館鎌倉館([鎌倉・鎌倉駅])
会期:4/7〜6/10
入場料:¥700(みゅーぽん利用で¥600)
見学日:2012/06/06
図録:あり。¥1490。未購入。

モノクロ・パンフォーカス・コントラスト若干高め。
デジタルとは違う、ポイントを絞ったディテールの残し方(焼き込み・覆い焼き)

レンズのゆがみなのか、元々の写真が傾いているのか、それとも俺の目がおかしいのか(?)若干平行感に違和感があって、(作品の素晴らしさとは別に)目が異常に疲れた。

写真を近くから眺めて細かいディテールを味わうのもよいが、遠くから眺めると「壁」に桂離宮が眺められる小さな窓が開いたかのような錯覚に陥った。

カメラは何を使っていたのだろう?4×5とかなのかな?

建築とか写真とかモダニズムに興味ある人は眺めに行くとよい。
近美の建築・場所の良さも特筆できる。
そして、あの隠れ家…。心地よい隠れ家の存在が…(謎)

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2012/06/03

2012/06/02 『続編-東京の微地形模型 TOPOGRAPHY MODEL TOKYO WITH PROJECTION』展 @南洋堂書店

展覧会名:『続編-東京の微地形模型 TOPOGRAPHY MODEL TOKYO WITH PROJECTION』展
場所: 南洋堂書店(@神保町)
会期:5/14〜6/16(日曜日休・14:00~19:00)
入場料:無料
見学日:2012/06/02
図録:なし

昨年夏に開催された、『東京の微地形模型』TOPOGRAPHY MODEL TOKYOの続編(そのときの感想はこちら←これで言い尽くしているのかもしれないけれど)

今回は微地形模型の上にプロジェクターで様々な画像を重ね合わせるのがポイント。まるでGoogle Earthのレイヤーを表示するかのようなもの。

たとえば地上を走る鉄道は地形の制約を逃れるために、谷間には盛土、丘陵は切り開いているのに対し、地下鉄はそういう地上の地形の制約無しに線路が引かれているように見える(地下鉄の軌道の深さは表現されないので、そう見えるだけかもしれない。ただし地上の鉄道よりは制約から逃れているとはおもう)次に見た高速道路は…

高低のある模型に表示してあるためなのか、Google Earthで見る(ただの平面に投射されて)とはちがう体験ができた。また、流れるBGMもトリップ感のある物。

たかだか15分間の上映にもかかわらず、非常に濃い体験でした。

ブラタモリを見ている人や、アースダイブに興味のある人はおすすめ。行くべし。

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2012/04/27

[企画展]ル・コルビュジエと大西洋(4/21)

展覧会名:ル・コルビュジエと大西洋
場所:ギャルリー・タイセイ[横浜・伊勢佐木長者町]
会期:11/10〜4/21
入場料:無料
見学日:4/21(またしても最終日w)
図録:なし

大成建設のギャラリーでの企画展。
ヨコハマに大成建設のギャラリーがあるのが不思議。しかもコルビュジエ専門。

すごい深い展示というわけではないけれど、興味深い展示だった。

メモ
アルカション湾の浜小屋の構造とピロティの類似。
ユニテ・ダビタシオンの発想の原点となった大西洋航路の客船(日本郵船歴史博物館でも同じような企画展あり)

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2012/04/07

[写真展]4/1鈴木知子 写真展 「native of Yokohama」と人とのつながり

展覧会名:鈴木知子 写真展 「native of Yokohama」
場所:山手111番館
会期:3/31〜4/3
入場料:無料
見学日:4/1
図録:なし

ブログとTwitterで(一方的に)お世話になっている鈴木知子さん@suzucamera)の写真展。
本職の方ですが、ブログ主に横浜のスナップを中心に掲載なさっています。
今回の写真展も横浜のスナップが中心。でも、これが素晴らしい。
僕ら横浜人が当たり前に見て、見過ごしている風景の中から『これぞ横浜!』という風景を切り出してくる。その感性に惚れてしまってます。(俺も見習いたい…そして横浜系のイベントに鈴木さんをお誘いしたい…)

他の場所でゆっくりとし過ぎたため、会場にいる時間は短く(失礼!)それが残念。鈴木さんともゆっくりお話ししたかったなぁ…

(しかも、この記事に写真がないのはカメラを忘れて出かけたせいですw。何やってるんだか…)

それにしてもこの日に出会った方々との出会いと繋がりは、面白かった。(詳しくは書きませんw)
人との出会い、人とのつながりは大切にしたいと改めで感じました。

〆はえの木亭でのお茶と叶屋での飲み。良き一日でした。

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2012/04/04

[企画展]4/1籾山艦船模型製作所の世界 — 幻のモデルメーカーが残した商船模型

展覧会名:籾山艦船模型製作所の世界 — 幻のモデルメーカーが残した商船模型(LINK
場所:日本郵船歴史博物館[横浜・馬車道]
会期:12/4〜4/1
入場料:¥400(常設展込み、氷川丸との共通入場券は¥500)
見学日:4/1(いつものように最終日w)
図録:なし

本来は造船所が船主へ、船のイメージを具体的に伝えるために造ったビルダーズモデルが発祥。そのうち広報や宣伝目的に船主自ら作成を発注するようになったものが、今回の展示品(オーナーズモデル)である。

それにしても美しい。ただの模型ではなく美術工芸品のように見えてしまうほどの出来。今はそこまでの細かい物は造られなく(造れなく?)なっているそうで、残念(船の建造数と製作コストを考えるとペイしないのかもな)。

今回展示されていないもので現存している籾山艦船模型製作所製の紹介もあって、交通博物館からの流れで鉄道博物館にもいくつか模型が有る模様(ただし未公開)。中には稚内〜樺太連絡船(亜庭連絡船)なんてものも!そうか、そういう航路もあったのね…

見学者は艦船オタ、模型オタっぽいのばっかり。一部ミリオタ(図上演習用の模型をガン見していた)がいたぐらい。自分みたいなのは…少なかった様に感じたかな。

一部は常設展でも展示されているので是非ご覧あれ。その美しさに惚れてしまうよ。

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2012/04/03

[企画展]3/25今和次郎 採集講義

展覧会名:今和次郎 採集講義展
場所: パナソニック汐留ミュージアム[東京・汐留]
会期:1/14〜3/25
入場料:¥500(ミューぽん利用で¥400)
見学日:3/25(またしても最終日)
図録:今和次郎 採集講義 (未購入、別途購入予定)

考現学の創始者の一人、今和次郎の大規模な企画展。
民家調査、考現学、彼の作ったデザイン(図案、建築、震災後のバラック装飾社)、教育普及活動など、様々な活動の記録が一堂に会した回顧展でした。

圧倒されたのが、その執拗なアーカイブの力。(3/24のトークセッションともリンクするけれど)どんなに馬鹿馬鹿しいことだろうと、継続して蓄積すれば、その中の小さな差異から見えてくるものは必ずある。記録をとるならトコトン取り続けなくてはダメだということが見えてきた気がする。
やり続けること、そして面白がることを自分のポリシーとしたいと深く感じた次第。
二つのイベント(もしかすると山崎亮講演会も含むかも)で感じたことを、自身の実践していることや参加していることにどう活かすかが課題。ただ熱くなりすぎると空回りして爆発する傾向が、俺は多分にあるので注意しながらやることが大切。(高校時代の友人辺りなら、そこいらのことはよくご存知のことと)

展示物で気になったものをいくつか
Y.T.邸設計図。新宿区内に作られた極小住宅の設計図。(これって現存するのかな?)コンパクトで独り者〜夫婦なら今でも十分に通用しそう。俺も三崎に別邸として建てたい…なんて(笑)

石黒忠篤出張別邸なるものの設計図。最近読んだ民俗学の本で石黒忠篤の名前を知った所だったので、頭の中でリンクがつながった瞬間だった。

キリがないので(マジノ線や蟻の歩き方、郷倉とか)この二つだけに収めておく。
図録も必ず購入して、楽しむ予定。

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2012/04/02

3/24 トークセッション《考古学×スナック×建築:立石から考えるアーカイヴの形》@京成立石駅地下通路

展覧会名:トークセッション(※予約制)LINk
 《考古学×スナック×建築:立石から考えるアーカイヴの形》
 ゲストスピーカー:
 谷口榮氏(葛飾区郷土と天文の博物館 学芸員)
 都築響一氏(編集者)
 中谷礼仁氏(建築史/早稲田大学准教授)
場所: 京成立石駅地下通路(!)
会期:2012/3/24 13:00~15:00
入場料:無料(予約制)

展示に参加なさっているかつしかけいた(@ktsksketch)さんのお誘いで参加。

なかなか刺激的だったのだが、いかんせん地下通路、当日は急な雨。ということで座骨神経痛を発症しちゃいました(笑)

以下ツイート・メモより

町には街の個性がある
いつまでもあると思うなスナック街
一見さんが常連さんの始まり
モツ焼き考現学だ!
アーカイブは公共だけのものではない
フットワークこそアーカイブ
足と少々の金(笑)

内容についての感想は翌日にみた今和次郎展と一緒に(そちらの記事で)。

トークは非常に熱く、寒さも忘れるぐらいのものでした。
特に谷口さんの葛飾におけるもつ焼・ハイボール文化の研究が非常に面白かった。本職は考古学なのに自分の趣味を無理やり考古学(というか考現学かな?)でアーカイブしているという…。
もつ焼についての本も出るらしいので、ちょっと期待(笑)

トークセッション前に立石の街も軽く探訪してみましたが、なかなかの街並み。
今度横浜者を連れてフィールドワークしてきます(もちろん呑みもあるでよ!)
フォトジェニックでもあるのでカメラも必須ですかね…

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3/23 山崎亮講演会『コミュニティデザイン〜人がつながるしくみをつくる』@神奈川芸術劇場

名:山崎亮講演会『コミュニティデザイン〜人がつながるしくみをつくる』
場所: 神奈川芸術劇場
会期:2012/3/23
入場料:無料

多少俺自身の場違い感はありましたが、山崎亮さんのお話は熱くかつ、アイデアに溢れていました。お話を聴いて、これから自分が何をできるのかをしっかりと考えていこうと思います。

以下メモより抜粋

デザインとマネジメントの両立
公共空間を使いこなす
デザインをし過ぎない
市民の力をどれだけ信じるか
利用者と管理者以外のキャストという存在(ただしアマチュア)
地縁型コミュニティからテーマ型コミュニティへの移行
キャスト以外にレポーターというシステム(マルヤガーデンズの事例)

自分のツイートより

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2012/03/05

[ツアー]2/26、建築家と歩く横浜近代建築街歩き

2/26日、横濱建築祭2012の中のイベントのひとつ『 建築家と歩く横浜近代建築街歩き』ツアーに、猫綱と友人2名が参加しました。(ツアー・資料代¥1000)

関内駅をスタートして、日本大通周辺の近代建築を建築家の詳しい解説で、横浜原理主義者たる自分でも知らない事ばかり、楽しくためになる時間でした。
案内する建築家の方が近代建築の保存などに関わっているらしく、その手のお話が多く勉強(特にこれからの横浜を考えると)になりました。

中でも一番感心したのが、48番館あと。

現存する横浜最古の近代建築だそうです。手前の白い壁はあとからの補強。
この建物が建った当初は道路までかかる大きさだったそうですがが、震災と震災復興による街区整備の影響で今の大きさに。そこでKAATが出来る際に、その本来の建物の大きさを指し示すべく道路の白砂利のパターンを変えて、本来の大きさを指し示しているとの事。

びっくりしました。土地の記憶(ゲニウス・ロキ=事例)を残した素晴らしい手法。
こういう事があるから、ツアーも悪くないのですね。

しかしツアー客13名の中で、一番五月蝿い三人であったことは否めません。大騒ぎだったものなぁ(笑)

あと、資料もしっかりとしたもの。これだけでかなりの勉強になるはず(印刷具合が悪いのが残念だけど)

自分のツイートは少ないですが、友人のツイートをまとめてみました。ぜひ、ご覧ください。

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[企画展]3/4 生誕100年 藤牧義夫展 モダン都市の光と影

展覧会名:「生誕100年 藤牧義夫展 モダン都市の光と影
場所: 神奈川県立近代美術館鎌倉館
会期:1/21〜3/25
入場料:¥700
見学日:3/4
図録:有・購入(¥2100) 藤牧義夫―生誕100年(求龍堂刊・ISBN978-4-7630-1131-2)


iPhone4

鎌倉近美の藤牧義夫展にようやく見に行きました。

藤牧義夫とは昭和初期に活動した若手版画家。ただし24才で突然失踪し、その後の行方は全く解らないという人物。新版画集団に属し、モダニズム感あふれる木版画と細密描写の絵巻(後述)が有名。

以下感想。

木版画にとどまらず、水彩画、図案(図案家に弟子入りしていたらしい)、エッチング、礼状等も展示。彼が東京に出る前の亡父追悼の書巻も展示されている。
とくに水彩画のタッチは木版画や絵巻とは違い、非常に柔らかいタッチかつ空気感を感じさせるものだった。
エッチングや図案も(当然とはいえ)細かいタッチであり驚かされた。

あと(当たり前といえば当たり前のことだが)同じタイトル・作品のなかでもエディション違いがあり。それらが一同に展示されてじっくりと比較してみる事が出来た。
同じ木版を利用したものでも刷り(色の載せ方)の微妙な違いや、木版の更なる掘り込みなど彼の試行錯誤具合が伺えたのが興味深かった。
(エディション違いには贋作の疑いのあるものもあるそうで(今回はそれらは展示されていない筈)注意が必要)

今回の企画展の白眉は隅田川絵巻として知られる(本当は白描絵巻というらしい)の全部の展示。隅田川の岸辺の容姿を視点を変えながら(パースペクティブを大胆に変えながら)写し取ったもの。
以前同じく鎌倉近美で開かれた『モボ・モガ展(’98)』でも展示されていた筈なのだが、当時はあまり感銘を受けなかったものなので(もったいない!というか当時は藤牧義夫を知らなかった…)今回はじっくりと堪能できました。
彼が描いた目的も理由も全く解らない(らしい)けれども、その迫力に圧倒された。
あと、パースペクティブの大胆さというのは、写真(というか光画)の影響もあるのではないかと推察する。時期的にどちらが早いのかわからない(調べればすぐ解るのにw)が、堀野正雄(写美で3/6から企画展が!)などと同じ匂いを感じる。

個人的には写真で同じような構成の物を(当然今の風景を)撮ってみたら面白いのではないかと感じた。(かなりの広角レンズが必要な気がすれけれどもw)

蛇足ながら近美で図録(MM)を買うと、限定で白描絵巻のDVDがついてくる。
じっくりと鑑賞する予定。

(追記)藤牧義夫の素晴らしさに気がついたのは、前述の『モボ・モガ展』の図録を自宅で眺めていた時。つまり、展示会場では全くスルーしていたわけで…(汗)

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2012/02/17

[企画展]横浜を代表するモダニズム建築『インペリアルビル』歴史と再生展(インペリアルビル)

展覧会名:横浜を代表するモダニズム建築『インペリアルビル』歴史と再生展
場所: インペリアルビル(@横浜・日本大通)
会期:2/6〜2/12
入場料:無料
見学日:2/12
図録:なし

残念ながら期待外れ。内部も見られると思ったのだけど…

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[企画展]2/12、横浜にチンチン電車が走った時代展(横浜都市発展記念館)

展覧会名:『横浜にチンチン電車が走った時代』
場所: 横浜都市発展記念館(@横浜・日本大通)
会期:1/28〜4/1
入場料:¥300
見学日:2/12
図録:あり。次回購入予定。

横浜の交通機関として、その街の興成を支えた路面電車の企画展。

古い写真や資料に目を白黒。そのすべてを目に焼き付けたとは言いがたいかも(笑)
近いうちに再訪予定。図録と方向幕手ぬぐいを入手しなくては…(笑)

(更新予定)

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[企画展]2/12、森井荷十コレクション展(練馬区立美術館)

展覧会名:森井荷十コレクション展
場所: 練馬区立美術館(@練馬区・中村橋駅)
会期:1/8〜2/14
入場料:無料
見学日:2/12
図録:なし。リーフレットのみ入手。

川柳作家であり、サラリーマンでもあった森井荷十(1885~1948)が昭和初期に蒐集した、日本画の掛け軸、版画など小品約100点の展示。

一番の目当ては小林清親、井上安治。そして新版画集団のメンバーの木版画。(版画好き)
井上安治のそれは、見た瞬間に涙が出てくるほど美しかった。とある漫画で杉浦日向子が形容したように、『窓』。まさに『窓』。江戸の風情が残る東京の風景は、無論我々が見ることが出来ないように、森井荷十自身もみていないものの筈。どのような視点で眺めていたのか、気になった。サラリーマンといっても、我々の時代のサラリーマンと違い、森井は新興の都市生活者。どのようなノスタルジーを感じていたのかな。

鏑木清方の『朧駕籠』も美しかった。

ミニコーナー(無料だもの)だから正味30分ほどの見学でも十分。とはいえ、もう少し木版画を眺めていたかった…

美術館のある中村橋の街も散歩してみたい。いかにも東京西郊の街並み。

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2011/08/13

[企画展]『東京の微地形模型』TOPOGRAPHY MODEL TOKYO

展覧会名:『東京の微地形模型』TOPOGRAPHY MODEL TOKYO
場所: 南洋堂書店(@神保町)
会期:7/23〜8/27
入場料:無料
見学日:8/13
図録:なし

地上にあるすべてのイコンを取っ払い、ただの地形のみに還元し表現する展示。
眼前にあるのはただの地形そのものなので、東京とはすぐに認識できず戸惑ってしまう。しかし、じっくりと眺めているうちに記憶にある地形を見つけると、その瞬間に東京が眼前に出現するという体験をする事が出来た。
なんとなく認識している東京は台地と低地の二項対立(言うなれば山手と下町のような)なのだが、模型をみるとまるで肺胞のように細かく台地と低地が入り組んでいる事に気がつかされる。
普段、地図やGoogleマップ(それこそカシミール3D)などで見ている事なのに、改めてその地形を認識した感じでした。
実際にその地形を体感することとも違う、何か別の体験を得たような気がします。
素晴らしい展示でした。

(追記)
同じ縮尺で各地のものを作ったら面白いと思う。例えば武蔵野とか下総とか横浜周辺とか。それぞれの地形的特徴を一瞬で把握できる。きっと、どんな言葉で説明するよりも強い。

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2011/08/06

横浜充

その1:広瀬始親写真展 横浜ノスタルジア・特別篇~ 昭和30年頃の街角 @横浜開港資料館

昭和30〜40年代の横浜を生き生きととらえた写真展。広瀬始親さんは今だご存命(びっくり)カメラはNikonS2(!)おそらくある世代の人には懐しい写真。
本牧のチャブ屋、三渓園裏の潮干狩り(昭和30年代!)、犬を抱いた老人(これがすばらしい!)、作り掛けの根岸線(派吉田川にまだ水があることに驚き)、神中坂からみた眼下の街並み、子供たちのチャンバラごっこ…。
ひとつひとつの写真がその時代をとらえている。単なる記録写真ではなく、そこにブレッソン的な瞬間を捉えているのも素晴らしいと感じた。
自分もああいう写真が撮れたらなぁ…修行、修行。

その2:カメラがとらえた昭和30年頃の横浜@横浜都市発展記念館

これも広瀬始親の写真。コーナー展なので常設展の入場料のみ必要。車と横浜市電の写真。今では考えられない久保山バス停(霞橋?からの眺め)付近の写真。打越橋の下を通る市電(って市電ばっかり!)

その3:フィリピンの文化と交易の時代~ハロハロでgood!~@横浜ユーラシア文化館

元々行く予定はなかったのだが、民族学的興味から。フィリピンの先史文化の展示。籐や蔦で編んだ生活雑貨の美しさに驚愕。昔の日本の民芸(柳宗悦的な民芸)とかわらないクオリティ。文化の優劣を比べる人がいるがそんなものは幻想に過ぎないと思い知らされた。
鼻笛などの楽器の焼き鏝やスクラッチでで付けた模様も幾何学的で本当に美しい。

その1、その2の写真展と横浜中央図書館で開催中の「野毛山の『昭和』―坂と公園の物語―」 とワンセットなので一緒にどうぞ。

このあと野毛の隠れ家的蕎麦屋と福田フライで食事&呑み。楽しい一日でした。

すべて図録は未購入(図録そのものはない?)

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2011/08/01

[企画展]二ヶ領用水竣工400年記念 二ヶ領用水ものがたり

展覧会名:二ヶ領用水竣工400年記念 二ヶ領用水ものがたり
場所: 川崎市市民ミュージアム
会期:7/23〜9/11
入場料:¥500
見学日:7/31
図録:¥1000(未購入。思案中)

徳川家康の江戸入府以降に作られた多摩川西岸(川崎周辺)の用水・二ヶ領用水に着いての企画展。

感想を幾つか

  • 江戸期の水路図、近代の水路改修の図面。現在でも残っている水路は明治〜昭和期に改修されたもので、だいぶ直線的になっている。江戸期の用水路は自然地形に従ってかなり複雑な水路であったみたい。
  • 水利権絡みの村同士の訴状、これが以外と頻発(笑)勝手に水路を開削したとか、途中の村で水を搾取しているとかなんとか。こんなのばっかり(笑)
  • 二ヶ領用水から横浜へ水道を曳いた時期もあったらしい。これは知らなかった。調べてみよう
  • 取水ロの維持管理に登戸の住人が請負していた。費用は多摩川を下る木材の筏の通行料によったらしい。取水口に水を導く蛇籠(竹かごに石を入れたもの)が筏で壊されるためだったらしい。
    ただし、通行料を取る時期は決まっていたらしく、期間外に通行料を取られた!なんて訴状も展示してあった(世知辛いなぁ)
  • 久地の円筒分水も水抜きした素の状態の写真も展示してあった。普段は水で見えない部分の構造もわかって興味深かった。
  • 帰りは市民ミュージアムから駅まで用水沿いを散歩。武蔵小杉の駅の側を用水路があることに、どれだけの人が気付いているのだろう?!
    地図の上で武蔵小杉の駅傍を用水路があったのは以前から知っているが、実際に歩くのは全く違うこと。体験と言うか身体化して置くことも大切だよね。(もちろん知識なき体験でもいけない。車の両輪だよね)
  • 所々に用水らしき暗渠も発見。(要検証か。ちゃんとした用水路の地図が欲しい…)。

図面まで様々な時代の多種多様な資料を展示してあるなかなかの好企画展であった。楽しい一日だった。

最後に今の二ヶ領用水の写真を。

水は少なくて若干ドブ臭いけれども、親水化、緑道化されていて、いい散歩道になっていました。

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2011/07/27

[企画展]野毛山の『昭和』―坂と公園の物語―

展覧会名:野毛山の『昭和』―坂と公園の物語―
場所: 横浜市中央図書館地下1階ホール、横浜市史資料室展示コーナー
会期:7/16〜8/28
入場料:無料
見学日:7/23
図録:なし・(リーフレットのみ)

飲み屋が広がる『野毛』ではなく『野毛山』を対象にした展示。
空撮写真と街の賑わいを写した写真がメイン。

感想を幾つか

野毛の切通しが今のような道幅になったのは震災後(知らなかった)。市電もそのときに開通。(意外と遅かったのね)
戦前戦後の殷賑ぶりに驚愕。野毛ではなく野毛に到る坂の賑わっていたとは到底信じられない。
震災後の都市計画案の地図。あれが実施されていたらどんな街になったのかね…
あまり記憶にない野毛山プール(’09に解体…最近まであったのに)。立派なプールだったのだなぁ…
野毛山公園(庭園風の場所)が遊園地風の遊具があったらしい。航空写真では確認できず。これ…ちょっと調べよう。気になります。
野毛山貯水池の上って今は立入禁止だけれど、昔は解放していたようだ。(これも要研究)

野毛の切通しを説明するのに横浜浮世絵を利用していた。五雲亭貞秀…懐しい。県立博物館に貞秀の企画展の図録を買わなかったのが今でも悔しいところ。

映画『コクリコ坂から』が横浜を舞台にしているためか、昭和期の横浜の展示が幾つか並行して催されています。映画、散歩と一緒に是非。

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2011/07/18

[企画展]大横須賀と金沢

展覧会名:大横須賀と金沢
場所:神奈川県立金沢文庫(横浜市・金沢文庫駅下車)
会期:6/9〜7/31
入場料:¥250
見学日:7/14
図録:価格不明(未購入)

 江戸時代に金沢藩としてまとまっていた地域は、近代になると、国際貿易港横浜を核とした文化圏と、横須賀軍港を核とした文化圏の中間地帯となりました。昭和になると、戦前の大合併で横浜市の行政区画に組み込まれましたが、軍事的・経済的には海軍の管轄区域に組み込まれていきました。
 今回の展示では、横須賀軍港を中核とした金沢地域の近代化と、それに伴う協調と軋轢を資料から追うことで、横浜中心に考えがちな金沢の近代を再検討する素材を提示したい

という展示でかなり期待していたのだが、残念ながらこちらが期待したほどではなかった。帝国海軍ファンなら楽しめるのかなぁ…実際そんな感じの方ばっかりだった。

横浜市に吸収されたために自治体当時の資料というのがあまりないのも原因らしいけれど…

金沢文庫の企画展は当たり外れの差が激しいですね…残念。

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2011/05/17

[企画展]堀内誠一 旅と絵本とデザインと

展覧会名:堀内誠一 旅と絵本とデザインと
場所:うらわ美術館(さいたま市・浦和駅下車)
会期:4/23〜6/26
入場料:¥600
見学日:5/17
図録:¥1680(購入)(企画展の図録はなく、平凡社刊の冊子。内容は企画展とリンクしている)

'09に世田谷文学館で開かれた企画展と同一のもの。
堀内誠一好きは子どもの時から。

感想をメモから幾つか

  • 堀内誠一の父親が関わった多田北鳥のサン・スタジオ(滝野川)は「日本のバウハウス」と呼ばれていたらしい。→それすごい!要調査。
  • ラルティーグやボナールが好きだったらしいけれど、それなんかわかるなー!
  • ミノルタが制作していたPR誌『ロッコール』がちょうすてき。このスタイルって後の『THE LENS WORKS』(キヤノンがだしていたレンズ解説書?)に良く似ている。スタイルを踏襲されていたのだろうな。
  • アン・アンやブルータスも今よりも文章が少なく感じる。ライフスタイル解説ではなく、ライフスタイル『カタログ』なんだろうな。モノよりもコトなんだよね。
  • 現代でも堀内誠一が作り上げたエディトリアル・デザインの文法から一歩も踏み出していないような気がする。
  • 絵本の原画がちょう素晴らしい!これを眺めるだけでも十分愉しめる!
  • 堀内誠一が海外から友人に送ったエアログラムを眺めていると、林丈二の絵葉書を思いだした。うまく言えないけれど観察眼と表現方法が似ているように思う。
  • 『血と薔薇』の実物を見られた(爆)いや、別に今更なんだけどさ…(再爆)
  • 原画を見て絵の描きかたがいろいろなスタイルを駆使していることに気がつかされた。固定・固執するのではなく、自由に使い切っている。

見るものがたっぷりで、だいぶ時間を費やしました(笑)
ほかの企画展に回る予定をキャンセルするハメに(笑)。時間はたっぷりと用意してみることを勧めます。

エディトリアル・デザインや絵本に興味ある方はオススメ。必見。

最後に堀内誠一の言葉を

『視覚の記憶の強い人は王者である。世界を眼で知る人は幸せである』

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旧横浜プリンスホテル貴賓館(旧東伏見邦英伯爵別邸)


横浜市磯子区、iPhone4

5/15に一般公開された旧東伏見邦英伯爵別邸。
くわしい説明はこちらを(笑)良くまとまってます。

F80Sも持って行ったけれども、なんか失敗しているっぽい予感。
フィルム残っているので、公開はもう少し先に。

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2011/04/24

[企画展]東京←→神戸 昭和の東海道 六大都市をめぐる

展覧会名:東京←→神戸 昭和の東海道 六大都市をめぐる→HP(直リンできず)
場所:横浜都市発展記念館(横浜・日本大通駅下車)
会期:4/16〜6/26
入場料:¥300(常設展込)
見学日:4/24
図録:¥500(購入)

現在は六大都市という言葉は無いことに改めて気がつかされた。
(太平洋ベルト地帯もそうですね)
逆に言えばそれだけ個性のある都市と言うのは存在しえなくなったともいえるわけで…

この企画展では各都市の都市内交通の発達・変遷を観ることでそれぞれの都市の違いを見ようとする試みが興味深かった。
たとえば、京都は伝統的にバスを都市内観光の基幹としてみているとか、都市内交通を積極的に高架・地下化した神戸とか、それぞれに特色があったようだ。

吉田初三郎の鳥瞰図が多く展示されているのも嬉しいところ。

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[企画展]大昔のムラを掘るー三殿台遺跡発掘50年

展覧会名:大昔のムラを掘るー三殿台遺跡発掘50年→HP
場所:横浜市歴史博物館(横浜・センター北駅下車)
会期:4/9〜5/29
入場料:¥600(常設展込。企画展のみは¥400)
見学日:4/19
図録:¥1500?(購入)

横浜市磯子区岡村にある三殿台遺跡の発掘開始50年を記念した企画展。

特に目新しいと言うものはなかったのだが、貝塚から発掘された魚・貝・動物などから当時の動物分布を見ようとする展示が興味深かった。

三殿台遺跡は子どもの頃から幾度となく出掛けた場所(遠足もあった?)。あの場所のエアポケット感はちょっと面白かったな。

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2011/03/04

[企画展]「近代日本画にみる女性の美-鏑木清方と東西の美人画-」展

展覧会名:近代日本画にみる女性の美-鏑木清方と東西の美人画-→HP
場所:そごう美術館(横浜そごう内)
期間:2/24〜3/21
入場料:¥1000
見学日:3/4

外回りの合間に鑑賞。
福富太郎(キャバレー経営者)の日本画(美人画)コレクションの展示。
特に鏑木清方のコレクターとして有名である。
清方ファンの猫綱としては押っ取り刀で駆けつけた感じかな(笑)

鏑木清方の作品は思ったよりも少なく残念。
それでも美しくて儚げな女性を描くのは鏑木清方に限ると改めて感じた。

鏑木清方の帝展出品作『妖魚』の実物も拝見。
いろいろ賛否があった作品と言うことを知っているだけに、じっくりと眺めたけれど…
清方らしくはないけれど、迫力はある作品かな。
雑誌や書籍で見ていたのと違って、その大きさと絵に圧倒されました。

ほかに気になった作品を幾つか。

北野恒富の鷺娘。これが実に儚げで素敵。
島成園の一連の作品。妙に引っかかる作品。
甲斐庄楠音の作品(一点のみ)たしか映画美術で活躍した人(の筈)。何で見聞きしたかは記憶にあらず。要研究。
清方の師匠筋になる水野年方の作品はあまり引っかからなかった。

図録は値段の割にイマイチなので購入せず。(百貨店系のはあまり…)

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2011/02/20

[企画展]幕末の探検家松浦武四郎と一畳敷

展覧会名:幕末の探検家松浦武四郎と一畳敷→HP
場所:INAXギャラリー
期間:12/2〜2/19
入場料:無料
見学日:2/19

ようやく最終日に行くことが出来た企画展。

松浦武四郎は幕末期の幕臣。北海道(当時は蝦夷地)の地理・民俗を調べた冒険家。『北海道』と名付けたのも彼。自分は山口昌男さんの著作を通して名前は知っていたので、この企画展の存在を知ってから是非に行きたかったもの。

最初にあげた地図は彼が探査し制作した北海道の地図。ケバ(毛羽?)描法という当時の最新の記述法を使った地図。これ美しいと思いません?写真だと色がくすんでいますが、実物はもっと綺麗。
地図愛好者はもっと評価しても良いんじゃないのかなぁ…

これだけではただあまり知られていない冒険家にすぎないけれど、彼の本領は冒険家だけにとどまらない。幕府瓦解後、(一時は新政府に出仕したこともあったけれど)市井に生きた彼は、好事家としての側面を見せるようになる。

中でも一番すごいのが一畳敷と言われる建物。わずか一畳の建物を建てるのに際し、各地の故事・由緒ある名所旧跡などの木片を勧進(!)して集めたこと。その数89。今回の企画展では実物大模型(写真貼付)を用意してあり、実際に中にはいることも出来るようになっていた。

勧進された木片も面白いのだけど、何よりこのスペースが面白い。『起きて半畳、寝て…』なんて言うけれども、このスペースが何より居心地が良い。住宅建築でも一時デッドスペースを使った狭い書斎が流行った時期があるけれど、何となくそれを思い出した。(呼び名があったのだけれど、失念。アジールみたいな感じの言葉…)
(追記2011/03/01、DENですね。ようやく思いだした)

ギャラリー階下のINAXブックギャラリーも超ステキ。その前をよく通ってはいたけれど、何かに入ったことはなく今回が初めて。自分好みの書店。欲しい本はたくさんあったけれど、我慢して今回はこの三冊。

今回の図録以外の二冊は以前より欲しかったもの。ようやく入手、デヘヘ。
じっくり読んでいくつもり。

企画展見学終了後、高輪台に移動、散歩して東京都庭園美術館で開催中の『20世紀のポスター[タイポグラフィ]』を見る予定だったが、急用発生につき離脱、ちと残念。

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2011/02/08

[企画展]The Archives of the Planet 100年前の世界へ

●The Archives of the Planet 100年前の世界へ -アルベール・カーン平和への願い-→HP
神奈川県立地球市民かながわプラザ[横浜・本郷台](2/2〜3/13)
入場無料
見学日:2011/02/08

100年前のフランスの財界人、アルベール・カーンが世界各地にカメラマンを派遣し、その土地の生活、風俗、自然、建物を記録させたアーカイブの展示。

写真に収めさせた理由が『平和のためには、異なる民俗や文化を敬い相互に理解することが重要だ』というから恐れ入るばかりである。
(実際彼が組織した知的協力国際委員会がのちのユネスコになるので、その功績は計り知れないわけだ)

金持ちが学者を派遣〜なんて話を聴くと、民俗学者・宮本常一と財界人・渋沢敬三とのことを思いだしたのが、実際にカーンは渋沢敬三の祖父渋沢栄一と交友があり、先に挙げた知的協力国際委員会の日本支部長を務めていたりするので、宮本常一を支援したのもカーンの行動に感化されたのかもしれないと考えていたりする。

展示された写真は100年ほど昔の写真。大正天皇御大葬や第一次世界大戦の写真も多くあるけれども、アジアやアフリカの写真が特に素晴らしい。
生活感に溢れた日常の写真というのは残りにくいものだけれど、そういった物が記録されていたおかげで、その土地その時代の風景、文化、生活といったものが、くっきりとわれわれの目の前に現れてくるわけだ。

特に各地の民俗衣装のスタイルが面白くてならなかった。今はユニクロをはじめとするファストファッションの中に埋没しているけれども、民俗衣装こそその風土、民族、歴史のなかでそれぞれの機能性追求と、文化的美意識が働いた結果なわけであるから、それぞれが素晴らしいものであると感じさせられた。

当時の天然色写真についての展示も興味深かった。
オートクロームと言う方式だそうで、何色かに染めたジャガイモの澱粉(!)を不規則に感光板の上に散らし、それによって一枚の感光板に多色感光させるのだそうだ。
実際にはそれにクロッキーでシャープネスを掛けたり、彩色して彩度を上げているようなので、今のデジタル写真をたいして変わらないのかもしれないな(笑)

最後に横浜主義者(笑)として特筆すべきは、横浜の写真が二枚だけあったこと。
三渓園の写真と新山下地区の集合住宅(震災住宅なのかな?不明)の写真。新山下の写真は横浜の写真アーカイブに加えたくなるような写真でしたよ!

期間が長いのでもう一度訪れるつもり。

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2011/02/05

[企画展]発掘された武家の古都 鎌倉

●発掘された武家の古都 鎌倉
神奈川県立歴史博物館(横浜・南仲通)
1.8〜2.13(見学日2.4)¥300
※2/19〜3/2 大和市つる舞の里歴史資料館、3/5〜3/13 鎌倉芸術館に巡回

鎌倉時代の発掘物を中心に紹介した企画展。

興味深かった物・事を幾つか

  • 青磁の美しさ!後期になるにつれて青磁の透明感が増すことも特筆。(すぐ気がつくレベル)
  • 手足を動かせる素朴な人形(簡易なマペット状)の存在。玩具なのかな…
  • こどもの祭事に使ったものらしい木製の刀、弓矢など。サムライの世界なんだなぁ〜

常設展では明治期の輸出用陶器、真葛焼の実物が見られたことが嬉しい。
NHK美の壷横浜編で取り上げられたもので、ちょっと興味があったのでなおさら。
一代目宮川香山と二代目宮川香山のそれぞれの作品が展示されている(場所は全く違うけれど)ので見比べるのも一興。

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[企画展]船→建築 ル・コルビュジエがめざしたもの

●船→建築 ル・コルビュジエがめざしたもの
日本郵船歴史博物館(横浜・海岸通)
12.4〜4.3(見学日2.4)¥500

機能性を追求した大型船の様式が建築に取り入れられていたことを解説した企画展。

モダニズムやインターナショナル建築に興味のある自分には勉強になる企画展であった。

配られていた冊子がほぼ展示されていた説明、写真等が網羅されているのでありがたい。

気になったのはコルビュジエがリノベしたコンクリート船(!)についての展示。
もともと艀のように使われていたその船を救世軍の避難収容所に改装したとのこと。
さらに近年になって放置されていたその船をカフェーやギャラリーとして再リノベする計画もあるそうだ。

このことを知って、ふと思い出したのが横浜にあった艀(パージ船)を利用した簡易宿泊所(ただしグレー)。
いまさら簡易宿泊所として使うのはどうかと思うけれど、まちづくりの一環の中でパージ船を利用できないものかなぁなんて考えてみたり…
具現化するのは難しいのだろうけれど(越えなければいけない壁が多そうだ)

常設展もなかなかステキ。客船華やかな頃の物が多く展示してあるので結構愉しめた。

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2011/01/16

横浜三昧の一日

横浜三昧という割には3ヶ所のみ。
体調に自信がなくて、途中で断念。
本当は赤レンガ倉庫のアレとか象の鼻のアレとか横浜美術館とか中央図書館とか第一亭orセンターグリル(?)とか、もっと愉しむ予定だったのですが…(汗&涙)

とりあえず感想を

●グループ展「ヨコハマなう。」→HP
山手234番館[横浜市中区・山手]
入場無料

フォトブロガーを中心にした横浜の写真のグループ展(@suzucameraさん主催?)
横浜の見せ方っていろいろあるんだなと感心させられました。

いや、ホント写真を趣味と言っているくせに俺ハ何ヲヤッテイルノカ…

もう一度本気で写真と対峙しないとなぁ…

●特別展「モダン横濱案内-ブラリ、昭和はじめのハマの街-」
横浜都市発展記念館
入場料:¥300

●ときめきのイセザキ140年−盛り場からみる横浜庶民文化
横浜開港資料館
入場料:¥200

この二つの企画展はワンセット(正確には以前見学した『戦後横浜の復興を支えた文化人たち ─牧野勲をめぐる人々─』も三つでワンセットです)

横浜のモダニズムついていい勉強になりました。

覚書を幾つか

北林透馬と言う作家に興味。この方は牧野勲の際も出てきた方。一回小説を読んでみたいです。

画家小島一谿の絵葉書が超ステキ。
この方の略歴は…

小島一谿(1899~1974)岐阜市加納に生まれる。幼少の頃一家で横浜に転居。大正二年、川端絵画研究所洋画科に入学。日本画に転向し、大正五年、前田青邨に入門。 主に院展で活躍。

と言う事らしい。実際の絵や詳しい略歴も調べるつもり

モダン横浜(S11刊)と言う雑誌の存在!

『横浜の夜』という戦前のカフェー・ダンスホール案内雑誌!

野沢屋の広告、カタログがモダニズム溢れるデザインでステキだった。デザインしたのは誰なんだろう?野沢屋広告部的なものか、知られたデザイナーがいたのか?

大和屋シャツ店の展開ぶりが目に付いた。GPS地上絵師さんはこの事知っているのかなぁ?(笑)

右胸にポケットのついたスーツが展示(当時の物らしい)。右胸(のみ)にポケットがつくジャケットってあるのか?生地はなかなか綺麗なもの。仕立ても悪くない感じだけど…?

…などなど。会期末(1/30)までにもう一度行ってじっくり観たいですね…

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2010/12/18

[企画展]戦後横浜の復興を支えた文化人たち-牧野勲をめぐる人々-

名称:戦後横浜の復興を支えた文化人たち-牧野勲をめぐる人々- HP
主催:横浜市史資料室
場所:横浜市中央図書館(日ノ出町駅)9:30~17:00
入場無料

見学日:2010/12/16

牧野勲は元新聞記者の酒場(ホースネック)の店主。
彼のまわりに文化人・地方政治家・地方財界人などが集まり様々な文化的活動を行なっていた。
その中心にいたのが牧野勲。

彼の名前は歌人・山崎方代の評伝(無用の達人 山崎方代)にわずかに触れられているだけだったので、今回の企画展までこれだけの人物である事を全く知らなかった。
彼の功績はみなと祭の復興や国際仮装行列のきっかけを作った事。

現代の横浜にも様々な文化的活動をする人は多いけれど、政財界とか文化人とかまで巻き込む人って、残念ながらいない。
そこまでできる人がいれば、面白くなるのだけれど…(他力本願すぎだな、反省)

今回の展示、一番興味深かったのは横浜時代の山崎方代の姿を写真で見られた事。
若い方代さんをみて何か感慨深かった。やはり(というか当然というか)蓬髪だったけれども(笑)

あれだけの横浜の文化に功績のある人なのに顕彰されていないんだよね。
牧野勲さんの顕彰…これもひとつの課題かな。

後ひとつ注意。展示会場が2ヶ所あるので注意!
ホールの他に市史資料室内にも展示があります。

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2010/09/23

G空間EXPOに行ってきた

9/19~21までパシフィコ横浜で開催されたG空間EXPOというコンベンションの一般公開に21日出動。

国土交通省国土計画局の「初等中等教育におけるGISの活用事例」に地域学的視点でフムフムうなずいたり、日本地図センターの売店を覗いて地図中心を定期購読することを決意したり、まあいろいろ合ったのですが(笑)。
今回の(個人的)メインイベントは何といっても、「横濱から世界へ 近代測量図と歴史の旅」という展示。横浜原理主義者(笑)として、これは外せないでしょう(爆)。 ほかの展示スペースよりはだいぶ大きいのに人影が少なくがらんとした印象でしたが、展示物は大変熱く横浜の様々な地図や展示物を見て大コーフンのひと時でした(笑)

思い出す限り興味深かったものをいくつか。

  • 綱島温泉、花月園などの案内図。
  • 鶴見臨港鉄道の案内図(しかも海岸電軌の路線図付!)
  • 迅速測図の横浜地区の地図
  • 震災復興関連の都市計画図

などなど、いろいろ興味深い初見のものや、資料上では知っていた地図の実物を眺めて楽しんでいましたが、中でも一番の収穫だったのが泉区にあった富士塚に関する掲示です!
自分でも資料や現地調査で調べていた、すでに失われた富士塚がその正確な場所や形まで紹介されているではありませんか!
思わずケータイのカメラに収めてしまいましたよ(笑)
(このネタはまとめてブログに掲載予定←いつのことやら)

見学終了後、ドボク、街歩き、フィールドワーク方面で大活躍ちゅうのアオキエリ(@errie)嬢とお茶しました。Twitter上では長くお知り合いなのですがお会いするのは初めて、Twitterネットワークの面白さを改めて感じさせられました。
2時間近くいろいろお話しましたが、その知識と熱意に圧倒されました。自分も改めていろいろ頑張ろう、勉強と決意しましたよ!お茶したときに話したあの横浜の某建物見学をなんとしてでも実行しましょうね!

いや、本当に愉しい一日でした。仕事半休で行くのはもったいなかったぐらい。一日歩き回っていたかった(笑)

それにしても自分はどこに漂流していくのだろう?面白さの追求のはてに何があるのだろう?
今はそのはてを知りたいと面白がっているのですが!さて!

(追記)コメントにも書きましたが、専門性の高いコンベンションであるにも関わらず、子供や一般人が多いのに驚愕しました。大会関係者の熱意と努力の賜物だと思います。

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2010/05/10

[展覧会]向井潤吉展〜横浜高島屋ギャラリー

古い日本家屋を描き続けた洋画家・向井潤吉の展覧会に行ってきました。
タダ券をずいぶん前にもらっていたのに、最終日に慌てていく始末(汗)

感想・覚書をいくつか。

  • 日本家屋を描き始めたのは戦後
  • 戦前の絵は線が太く、荒々しい物が多い。
  • 古民家の絵も歳を経るほどに精緻で平明な絵になっていく。
    (後年のものほど、空の青さが際立っている)
  • スケッチの水彩もなかなかの物
  • 自宅アトリエが一度火事に遭っているので、焼けただれた水彩画ある。
  • 古民家を描くようになったきっかけは何なのだろうか?知りたい。

久しぶりの芸術鑑賞、いい時間を過ごしました。

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2009/06/05

横浜建築家列伝

先日、横浜都市発展記念館にて企画展「横浜建築家列伝」を見てきました。

幕末から戦後モダニズム期にかけて活躍した建築家とその作品を紹介するもので、このあたりのものは大好物なんです(爆)

「横浜開港と居留地建築家たち」「モダンデザインの萌芽」「震災復興のデザイン」「建築家J.H.モーガンの世界」「成熟する建築様式」「戦災復興と戦後のモダニズム」と展示がなされていました。

覚書をいくつか。

  • 遠藤於菟のフィールド・スケッチノートが丸善野帳のようなものだった。
  • 三井物産ビルは増築されている!
  • 戦災復興小学校の規模・平面計画は標準化されているが、細部の意匠はそれぞれに任せた。
  • 震災住宅 豆口、七島、井土ヶ谷に設置
  • モーガンは’22に東京で独立事務所。’26から横浜に事務所を置く。
  • 大倉山記念館、入口の階段下に製本室を設置

8/30まで開催。また訪ねるかもしれません

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横濱地図博覧会

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先日、大桟橋ホールにて「横濱地図博覧会2009 vol.1 伊能大図と今横浜」展を見てきました。

伊能忠敬が作った大地図の大きさに驚かされました。

秋には横濱地図博覧会2009のvol.2も開催されるようですね。

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2008/12/10

[観劇] 刺青 SHI-SEI

友人が副主宰を務める劇団、劇団十人部隊-塊-の旗揚げ公演 Vol.00「刺青 SHI-SEI」を観劇しに12/6に豊島区東長崎のてあとるらぽうに行ってきました。
なかなかにストーリーは面白く、口上あり、殺陣ありの熱い舞台で十二分に楽しんできましたよ!!
(あらすじは劇団HPを参照あれ)

友人より感想をとのことなので、思いつくまま断片的に。
(基本的には観劇後すぐのメモをほとんどそのままブログに転写しているだけなので断片的になります)
ただし演劇は素人(せいぜいTVで舞台中継を「眺める」と脚本集を「読書」するだけ)なので、無理解、勉強不足、混乱、虚言、妄言あったら失礼。本当に失礼。

導入部は印象的。この先の物語への期待感があり。美しささえ感じた。
中盤、若干話が広がりすぎなのか散漫、混乱する。
一部時間の流れが不明確に感じた?
(江戸と京都で刺青?自分の聞き違い?おゆきが最初に刺青をしたのはどこ?)
話が収束して最終盤に向かうところは見事。最後の謎解きも納得。

狂言回しのふたり(=忍者)が、序盤の物語の中で浮いている感あり。
散漫、不明確な部分でもっと話の流れをコントロールする役目、解説役を負わせてもよいのでは?

口上は見事。口上(=脚本)と役者それぞれ立派。歌舞伎風(白波五人男的かな)、やくざ風仁義ともによかった。

妖怪=宿命を負う者!!それぞれの宿命との関係づけは見事(原典あるのかな?)

殺陣、せっかくの見せ場なのだから、それぞれの見せ場がもっとしっかりあってもよいのかも(舞台中央で見得を切るではないけれど...)←友人の見せ場がもっと見たかったと言うことかもしれないが(爆)

言葉遊びの面白さは素晴らしいが、ギャグの一線は越えて欲しくない。
言葉の選び方一つで印象は変わってしまう。
これは難しいところだけど安きに流れて欲しくない。
せっかくの言葉がオヤジギャグ的な一言でぶちこわしになった様に感じた。
言葉遊びは自分も好きなので取り入れてあったのは嬉しいのだけれども...

なぜかオイラは夢の遊民社を思い出しました....口上と言葉遊びのせいか?

友人が出ているとつい友人ばっかり見てしまうね、はは(笑)

....てなところかな。
偉そうに素人が言うことではないけれどね。
失礼な文言があったら本当にゴメンナサイ(汗)

ついでに、今回の差し入れは...シュークリーム。
予定していた物が店舗での販売しないとのことなので、慌てて別品を購入。
慌てて買ったので要冷蔵であることに気がつかなかった(汗)

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2008/11/03

世界のCMフェスティバル東京公演行ってきました!

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ということで一日、東京新宿の新宿ミラノ座にて世界のCMフェスティバル東京公演を見てきました。
世界中のCM500本をオールナイトで見ようというこの企画、お堅い物ではなくお祭りです。その様子は上の写真を見ていただければわかると思いますよ(爆)

前後編でお送りする予定でしたが一エントリーに纏めてしまいました。

Continue reading "世界のCMフェスティバル東京公演行ってきました!"

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2008/11/01

世界のCMフェスティバル2008東京公演ですよ!

本日(11/1)は新宿ミラノ座でひらかれる世界のCMフェスティバル2008東京公演鑑賞のため(通常の)ブログ更新を休ませていただきます。

22:00〜翌5:00まで世界のCMをぶっ続けに見るこの企画、猫綱は2回目の参加です。

果たして体力は持つのか?!

気力&体力があればTwitterとBlogでリポート入れていく予定ですけど....?


では!

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2008/09/26

[企画展]横浜ステーション物語

横浜都市発展記念館で行われている企画展「横浜ステーション物語 そこは昔、海だった……」を見てきました。

古い横浜の写真、地図、チラシなどを見ることができて面白かったですよ。

...いや、「鉄」じゃないですから....

後期用の割引券が切符の形を模しているのに笑ってしまいました。

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2008/04/13

横浜の海辺「今昔写真展」を見てきました。

情文センターで横浜の海辺「今昔写真展」−浜辺再生に向け〜ヨコハマ経済新聞

本日見てきました。
昭和30〜40年代まで、本牧から磯子に周辺に漁村風景が残っていたことに驚きました。
現在とは全く違う風景が広がっていました。
横浜の臨海部に浜辺を再生させようとする試みに 興味ある方や、
横浜の原風景に興味のある方はぜひ。


情報文化センターに行くついでに、近くの横浜開港資料館の企画展、「ハマの謎とき-地図でさぐる横浜150年」を見てきました。
こちらも横浜の中心部の発展を眺めるには最高の企画展でした。
しかし...中華街はそんな理由で他の街区と違う形だったのですねぇ...

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2007/12/27

三渓園で写真家故・天野洋一の個展を見てきました。

以前、このブログで紹介した故・天野洋一の個展を見てきました。

"横浜市電のある情景"の写真家というイメージを持っていましたが、三渓園の季節の移り変わりや、根岸の工場群(まるで工場萌え!)の写真もあり、多才な方なのだと感じました。

三渓園の写真を撮り始めたきっかけが”市民グラフ"の依頼によるものとか…
"市民グラフ"今は廃刊になってしま今したが、いいグラフ誌でした。
もしかしたら天野洋一の写真の載った雑誌が我が家にもあるかもしれませんね。
(今は横濱人だったかな?ちょっと毛色の違う雑誌になりましたね)

一月からは後半の展覧会が始まります。それも見に行ってこようと思います。

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2007/07/21

横浜市電写真展

前のエントリで書いた写真展行ってきました。
もともと広いスペースではないので、あまり期待はしていなかったのですが、
その写真に写る風景は、今の横浜からは想像もできないほどひなびた風景でした。

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