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2019年7月

2019/07/15

07/07 すみだ景観フォーラム 水のない水辺

7/7に墨田区役所で開催された墨田区の都市計画WGのすみだ景観フォーラム特別講座、〜水都すみだの水のない水辺〜に参加してきました。
講座と聴いていたので、いつもお世話になっている暗渠マニアックの吉村さん・高山さんの講演を聴くだけと思っていたら、後半にワークショップまで(^^;)。いろいろ慌てましたが、あえて積極的に(変化球ではあるけれども)攻める方向で、討議に参加しましたよ。

まずは高山さんの暗渠入門的な講演から。
暗渠と加工度や暗渠サインの説明。墨田区に実際に残る(わかりやすい)暗渠サインの少なさを指摘。
そして、高山さんの得意の分析力の発揮。東京23区内の交差点名から橋の名がつくもの、さらにそこから暗渠に架かる橋の数をカウントしたものを発表。
…これで区別に分けると橋の名がつく交差点は中央区が多いという結果に。(墨田区は4位)
さらに暗渠となると、墨田は2位になるが、一位の中央区とは圧倒的大差。(厳密には、○○橋×丁目という交差点もそれぞれ別カウントなので、実際には3橋しかない)

ということで、墨田の暗渠は心の目で見る必要があるという結論で〆。

最後に街歩きのスタイルの変化を指摘して終了。
これが、しっくりきた。自ら見つける時代…。

すみだ景観フォーラム。聴講だけと思っていたらワークショップまで!なによりも、この表がツボ。俺のなかでは、散歩の達人前に東京人と江戸東京学ブームと江戸東京本の再刊があるのだが…。とりあえず隅田川以東の東京を歩かないと。せっかくの機会なのでね。 #水のない水辺 #墨田

次に、吉村さんの講演。
吉村さんは歴史を深く掘り込んでいくのがスタイル。

まずは墨田区の地域(向島と本所)における暗渠(水路?)のスタイル(直線と蛇行)の違いから。
人工水路と自然河川の入り乱れ具合の面白さ。
その理由として、地形的要因、歴史的要因、都市化時期の違いなどを指摘。

そして向島と本所を両方に流路があった曳舟川を紹介。
曳舟川。名前の由来は文字どおり『船を曳』いたから。地上から人力で船を牽いて、川を行き来させたのが理由。
曳舟川を描いた明治期の浮世絵師・小林清親の版画。
東京小梅曳船夜図…ああ、この絵知っているぞ!好きな絵師の好きな絵なのに、その場所までは気にしていなかった。
浮世絵と地理…これは、最近気になっているテーマでもあったりする。もう少し描かれた場所を気にしてみるようにしなければ…。

最後は、墨田区内の水路の埋立の歴史についての話。通水がなくなってドブ化したものの話があり、これは地形的な違い(少なくとも横浜のそれとはイメージが違う)かなと感じました。

お二人の講演が終わって、8グループに分かれてワークショップ。
墨田区内の八カ所の暗渠(水路)の写真から、気に入ったものをグループごとに発表するというもの。自分の班は京橋三丁目の水路を選択。
これは、自分も押したもの。墨田区に土地勘の無い自分には、写真がすべてでした。ので、個人的記憶・体験と重なる風景というものを選択した。歴史的経緯とか街歩きしやすいという意見は、他の方から必ずでてくると考えたので、あえて変化球を投げ込む様にしたのだが、よかったのだろうか?

結果、京橋三丁目がグループの選択にも、8グループの集計でも1位になったのはちょっとうれしいところではあります。

まずは、せっかく墨田区とも縁ができたので、墨田の街を歩いてみたいですね。そういう誘われ方もいいのではないかと。

特別講座終了後は、小雨続きの天気に気力を喪失。他の目的をキャンセルして帰宅。

2019/07/01

2019年6月の読了本

2019年6月の読了本。(ブクログの月グラフ

散歩のススメ (新潮文庫)
泉 麻人
新潮社
売り上げランキング: 1,097,220

バブル崩壊前後の東京の姿。まだまだ古い東京の姿が残っていたのだな。今この本を元に同じ場所を訪れても、風景は全く違った様相だろうな。(でも、歩かねばならないね)

定食バンザイ! (ちくま文庫)
今 柊二
筑摩書房
売り上げランキング: 703,905

さほど食べ歩きに興味の無い自分でも面白く読んだ。横浜周辺とか神保町周辺のアレコレに納得。大船のアレとか逗子のソレとかも…。掲載されたお店でなくなっている店もあるのだろうなぁ。
特に横浜よね。あとは立ち食い蕎麦。

東京人 2019年 07 月号 [雑誌]

都市出版 (2019-06-03)

浮世絵好きと地理好きがリンクするなんて!もっと勉強せねばね。
これを横浜浮世絵でやってみたらどうなるだろう。

黙阿彌オペラ
黙阿彌オペラ
posted with amazlet at 19.06.29
新潮社 (2013-12-06)
売り上げランキング: 171,941

Kindle版を購入。この作品は本当に素晴らしい、TVで舞台中継を観ただけだけども。人情の機微と時代背景と、作者の思いがひとつにまとまっているという…。黙阿弥の作品、観にいかなくちゃだわね。
脚本を読みながら、舞台の役者たちが目に浮かぶという…。辻萬長、島田歌穂、大高洋夫…

神奈川県立歴史博物館の企画展図録。異人絵などにはあまり興味ないのだが、風景絵・鳥瞰図に目が行く。

ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)
早川書房 (2019-06-06)
売り上げランキング: 2,349

前の出版社と著者の場外乱闘が話題になった一冊。どうしても前の出版社社長の意見が納得できなくて、読んでみることに。
絶望の果ての再生と希望と、個人と社会と、それぞれの世界のスケールと。現代社会を織り込みながら。
誤読なのかもしれないが。
これの販売部数が少ないと前の出版社社長がけなしたらのなら、前の出版社の努力が足りなかったのだとはっきりといえる。
板挟みになったであろう担当編集者は大変だったろうがね。

鳥瞰図!
鳥瞰図!
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本渡章
140B (2018-07-03)
売り上げランキング: 222,686

吉田初三郎を中心に五雲亭貞秀と石原正(と現代の青山さん)を紹介。図版が小さめなのが残念。鳥瞰図をじっくり眺めてみたかった。

チョコレート・ガール探偵譚
吉田 篤弘
平凡社
売り上げランキング: 33,422

2019ベスト確定(まだ半年あるが)。最の高。
著者の探偵ぶりに感嘆。探偵ぶり…といっても探偵としての行動力でも推理力でもなく…、探偵としての規範…とでもいえばいいのかな。
そしてそれは、自分の目指す探偵稼業(文学・地理・歴史などなど…)のそれと似ているような気がした。自分も探偵と名乗ってのいいのかもしれない。
書かれた探偵としてのエピソードも対象のエピソードもそれぞれにいい。もちろん結末も。その結末の先があることを祈りたい。
とりあえず、板チョコにかぶりつきたい。

評論系同人誌をつくるための手引き書。直接関係があるわけではないのだが、参考になること多数。次のZINE…は発刊できるのかなぁ。

日曜日の散歩者 わすれられた台湾詩人たち [DVD]
ダゲレオ出版 (2019-05-17)
売り上げランキング: 5,621

公開当時見に行けなかった映画をDVDで。日本統治時代の台湾で、日本語で近代詩を書いた台湾人たちの散文詩風ドキュメンタリー。

ようやく入手した図録。2006年の都市発展記念館の図録。すぐに売り切れるなんて思わなかったよ。
初三郎の鳥瞰図。もとの絵と、印刷画の違い。結構あるんだな。あとは地方都市の鳥瞰図が面白いね。

 

ようやくの入手。2011年川崎市市民ミュージアムの図録(当時見学)。最近マイブーム化している二ヶ領用水のもの。残念ながらこちらが一番欲しかった細かい水路図はなし。

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