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2017年8月

2017/08/16

20170813藤沢と横浜へ

今年の夏期休暇は期間も短く、体力的な不都合もあり、あまり遊べなかった印象。

名称:藤沢・相模の地図と歴史
場所:藤沢市藤澤浮世絵館
会期:7.22〜09.24
入場料:無料
見学日:2017/08/13
図録:なし

初めて行った藤沢浮世絵館。ちいさな展示スペースだがいい展示をしているみたい。浮世絵好きは行ってみるといいよ。

まずは常設っぽくなっている東海道・藤沢宿・江ノ島の展示。(どうやら企画展示が変わる際にこちらも別の展示になるらしい)

東海道は「行列東海道」という徳川家の上京(京都に向かうのをなんといえばいいのですかね?)を描いた複数画家による連作(文久3年)。直接徳川の紋を入れるわけにはいかないので、頼朝に仮託し桔梗紋が描かれている。
大磯に虎姫が描かれていたりして、お約束系多し。まあイメージって大切だものなぁ。

藤沢宿は小栗判官。
ちゃんと鬼鹿毛も描かれた作品もあったりして面白い。からくり(覗き絵紙芝居のようなもの?)の文句を集めた一枚版が面白かった。文句をずっと読んでしまった。
吉田初三郎の遊行寺鳥瞰図も展示されていて眼福ですがな。

江ノ島は海岸風景の変化。
浮世絵と彩色石版画、彩色写真(横浜写真とも?)での表現の違いを見るという構成。
表現は違っても絵の構成(見る位置と角度?)は変わらないのが面白い。

絵葉書の展示もあって、江ノ島の対岸、龍口寺の脇に昭和三年から6年間の間、遊園地があったらしい。そこが発行した絵葉書が展示されていた。遊園地には高さ六階の展望台もあったようだが、その展望台の写真がなかったのが残念でした。どんな風景だったのかな。(場所も知りたいですな)

ようやく企画展示。
江戸から明治/大正までのあらゆる地図が展示。
いろいろあったが、吉田初三郎の震災鳥瞰図の脇に広島の原爆鳥瞰図を貼っているあたりに、意志を感じた。
ミニコーナー的に藤沢ゴルフ場と辻堂の空襲のパネルも貼ってあったのも特筆すべきかな。

本当にちいさな美術館だし、無料なのも心配だけど、これからもいい企画展示を期待したい美術館かな。(斉藤コレクションの展示先としてもね)

横浜に移動して図書館の展示を鑑賞。

まずは県立図書館の「ヨコハマ浮世絵散歩 図書館で楽しむ横浜絵」
実物と複写パネルによる展示。
まあ本当にちいさなコーナーなので期待はしていなかったが、見ることができることと知見を得られるのはありがたい。横浜絵そのものは6年ぐらいしか流行らなかったなんて行かなければ知らなかっただろうな。

もうひとつの「江戸期神奈川の紀行文ー「江戸を読む」出版記念ー」
これもちいさな展示。大きく取り上げられていたのが、十返舎一九の「金草鞋 箱根山七温泉江ノ島鎌倉廻」という作品。地図で実際のルートを明示してあったほど。

こういうのはわからなくても見ておくべきかな。いつか引き出しから取り出せれば愉しいと思うので。

横浜市中央図書館館内にある横浜市史資料室の展示「昭和横浜の構想図・完成予想図 過去に描いたヨコハマの未来」

これは面白い展示だった。
今とは違う横浜の姿がいろいろ展示されていた。
震災復興よりも戦後の復興の方が面白い。
横浜市庁舎の案の模型写真。今の市庁舎以外は凡庸…とおもいつつも、鎌倉市や逗子、平塚と同じような建築案(低いバルコニーで各回が囲まれているようなもの)があるのに驚いた。これって当時の標準設計みたいのがあったのかね?

鶴見某所のオートレース場計画やそごう側にモノレールを走らせる計画(まじか)、杉田総合駅の計画図、綱島駅再開発でアンダーパスを作る計画など、本気なのか大風呂敷なのか笑ってしまうほどの計画のあれこれ。

1970年の野毛再開発ショッピングモールのパースなんて爆笑するレベルでした。あんな野毛、野毛とは呼びたくない…

ベイブリッジの完成予想図、今のような吊り橋ではない姿。あれだと、港の風景も違って見えただろうね。そして橋をくぐれる船の制限もあって大変だったろうなぁ、と。

…沢山ありすぎてめまいがするほど。見にいくなら気力体力時間をたっぷり使ってみるべし。しかし作られなかった横浜の姿、荒唐無稽なものと、完成していたら便利だっただろうものと…嗚呼。

当日は大船ヒグラシ文庫でスーマーさんのライブがあったのだが、体調も考えて回避。それが一番の残念。夏休み中、外で一度も呑まなかったなぁ…とほほ。

2017/08/15

20170715地図を見にいく企画展二つ

名称:ハマッ子、三浦半島を行く
場所:横浜市歴史博物館
会期:06.21〜07.17
入場料:¥500(常設展込。企画展のみは¥200)
見学日:07.09
図録:あり。¥500。未購入(当日気がつかず)

江戸時代を中心とした横浜と三浦半島の関係を扱った展示。
付録的に三浦半島の海食洞窟遺跡の展示も。

コンパクトながら興味深い展示。横浜と三浦半島のつながり。
伊豆や三崎から江戸へ魚を輸送。その資料群。
中近世では陸路と海路の組み合わせによる交通があったようで、伊豆から逗子〜金沢(など)を抜け江戸へ海路でというルートがあった模様。

ほかに朝比奈峠の茶屋の写真。永嶋家によるお台場への石材輸送など。
地図、浮世絵(複写の展示が多かったかな?)を眺められたのはよかった。
後半の海食洞穴遺跡、貝塚はいぜんの展示の抜粋かな?

館内ロビーで神奈川考古財団の発掘速報?が展示。地元の発掘成果が出ていて興奮。資料を貰ったので、じっくり読むつもり。

名称:横浜・地図にない場所~消えたものから見えてくる、ハマの近代~
場所:横浜開港資料館
会期:4/26〜7/17
入場料:¥200
見学日:7/9
図録:あり。購入。¥432

今の横浜からは消えてしまったものたちを取り上げた展示。
最初に現在の地図に明示して、そこに何があったのかを考えさせる構成。
地図を眺めても案外思いつかなかった。答え合わせで、なるほどという感じ。
辨天社、塩田、魚市場、元町百段、監獄、海岸、吉田川、海水浴場など
今はなくなってしまったものの理由を最後に考察しているところがよい。地図から消えた理由を、開港・震災・高度経済成長の三つにわけている。が、戦災、バブル、最近ならY150〜林市政の三つも(展示で紹介された場所ではないけれども)加えるべきかなと俺は思います。

横浜の地図や沿線案内地図、五雲亭貞秀の鳥瞰図も見られたのはよかった。
なかでも石渡江逸の木版画が二つも見られたのは眼福。長島橋と柳橋かな。

帰りしなに横浜都市発展記念館にたちより、見る機会を逃した「ようこそ横浜地図ワールドへ!」の図録を購入(¥1728ナリ)。 歯噛みしながら読みましたw

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