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2016年5月

2016/05/17

生誕140年 吉田博展@千葉市美術館

名称:生誕140年 吉田博展
場所:千葉市美術館
会期:4/9〜5/22
入場料:¥1200
見学日:5/3
図録:あり、購入、¥2300*

ラルティーグを見たあと、武蔵野線で移動。西船橋→京葉線→千葉都市モノレールって、こりゃ鉄ですなw

なんつーか、見慣れた感じ漂う。

見慣れた雰囲気あるよねぇwしかもそれが複線なんだぜ!

海外の風景を日本的な木版画にした人というイメージ(それもシャープネス効いたハイコントラストの)が強いけれど、デッサン、水彩、油彩どれをとっても一流の人でした。シャープネス云々も題材よって変化するので一概なことは言えないですね。

本人も登山をする人であったようで、山の風景の版画が多い。小島烏水との関係もあったよう?で、これはちょっと面白い。(小島烏水。登山家・作家・銀行家。横浜出身。日本山岳会の創立メンバー。美術コレクションが横浜美術館に寄贈。)

若いころから武者修行的に洋行を繰り返す。洋行して、現地で即売会して生活費・旅行費を得る。それが、新版画で海外の風景を描いた理由の一端かも。

帆船という一枚の版木から、刷りをかえて「朝」「午前」「午後」「夕」「夜」「霧」を表した私家版。各作品を見比べて、同じ版木であることを確認できた。同じ版木で発売されたものは「朝日」「夕日」「日中」。私家版の方が叙情性が高く見える。

欧州シリーズ。ユングフラウ山。ルガノ町。スフィンクス
米国シリーズの、ナイアガラ瀑布、グランドキャニオン。
日本アルプス十二景。全体にシャープネスきつめだが、霧や雲のやわらかい表現が素晴らしい。

いかにも浮世絵的デザインがこらされた「亀井戸」、「堀切の志ょうぶ」。「隅田川」「植物園の睡蓮(小石川?)」「百花園の秋」に描かれた東京とは思えない野趣にあふれた風景。

日本的情緒と海外の風景の取り合わせが妙なのだろうが、それ以上に吉田博の才能が上回っている印象を受けた。

同じ新版画でも川瀬巴水と吉田博は何かが違う。それが何かはまだ五里霧中である。
川瀬巴水が評価され、展覧会も多く開催される中、吉田博の新版画を多く見られる機会はありがたかった。

浦和と千葉をめぐる一日。眼福多しといえども、移動距離の長さにぐったりとさせられた一日だった。

ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて@埼玉県立近代美術館

名称:ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて
場所:埼玉県立近代美術館
会期:4/5〜5/22
入場料:¥1000
見学日:5/3
図録:あり、購入、¥2400*

ラルティーグは、20世紀初頭のフランスのアマチュア写真家。 その作品は、写真の勃興期ながら評価はたかい。 アート性のある写真から極めて日常的なスナップ写真まで多種多様である。そこがアマチュア写真家と呼ばれる理由かな。

自分がラルティーグの存在を知ったのは、90年台前半のセゾン美術館の展示だったように思う。リブロポートから出版されていた写真集が結構な値段で入手を断念したのを覚えている。

いわゆるベルエポックと呼ばれる時代で、裕福な家庭環境(子供にカメラを買い与えられるような!)だからこその部分もあるのだが、その時代の幸福感も伝わってくるような写真である。失われた郷愁というのも、あるのかもしれない。

子供時代の写真。
いかにも子供が撮るような写真、タイトルの名付け方。
飛行機への憧れ、自動車への興味(オートレース)。 家族ぐるみでグライダーを作ったりするなんて!
家族や親戚を俳優として、自分で撮った映画。
実際の伯父さん。ぼくのおじさん的人物。こういう人が少年時代にいると、何かが違うのだろうなぁ。

子供の時に買い与えられたカメラ(と同じもの)の展示。ゴーモン社のブロックノートというクラップカメラ(cf.)。たぶん、印画紙でもフィルムでもなく、乾板式?

写真単体だけではなく、アルバムの存在・展示。アルバムは写真作品ではなく、個人的な記録故の面白さ。
日記帳。写真のデータ、撮影方法なども記載。

初期の映画撮影のスチールカメラマンだったことも。女優の写真やピカソ(!)の写真。 オートクローム、リバーサルフィルム(戦後、アメリカで再発見?されて以降のもの) 細密感や発色の違いがかなりある。オートクロームがいい感じだが、今の技術では再現は不可能なのだろうなぁ。

とにかく見られてよかった。20年来の願いが叶いました。

2016/05/12

藤沢市村岡フィールドワーク

村岡FW

山川菊栄の「わが住む村」という本を読んだことからはじまった藤沢市村岡地区のフィールドワーク。

ただのツアーにはならないようにと考えていたのですが、蓋を開けてみれば、そんなことが吹っ飛ぶほどの参加者の行動力・探求力・コミュニケーションに、自分はただただ、後ろをついて傾聴しているだけでした。

山川菊栄の研究者、地誌趣味、歴史趣味、地理趣味などなどいろいろなジャンルが重なることで、セッションのような心地いい時間をすごせました。

さほど正史に残らないような場所であっても、豊かな歴史の文脈は残っているということと、それをスナップした山川菊栄の本(柳田國男に薫陶を受けたそうです。これって、柳田の子ども風土記につながるのかも)の素晴らしさ、そして歴史的な複層性・ジャンル的な複層性を感じたフィールドワークでした。

また、どこかでやりたいな。

2016/05/04

Someday Somewhere, *160503

IMG_4454

千葉市美術館内にある、さや堂ホール。もとは旧川崎銀行千葉支店。矢部又吉設計。
川崎銀行といえば、横浜の日本興亜馬車道ビルももとは川崎銀行横浜支店(これも矢部又吉設計)。矢部又吉は川崎銀行の建築顧問だった記憶。
川崎といっても川崎市とは関係がなく、川崎財閥のこと。

IMG_0871

二枚目の写真は別のカメラで撮ったもの。露出も構図も違うのだが、なにで撮った物かわかるだろうか。同じ構図で撮り比べれば良かったな。

2016/05/01

Exhibition覚書'16/05

5月以降のものを備忘録的に。(最終更新5.17)

(更新記録5.01,17)

○見学必須
◎見学済

開催中、終了済は終了日順。開催前は開催日順。
'12/12よりジャンル
分類を廃止。タグでカテゴリ分類を実施。(人文、自然、芸術(美術、音楽、演劇、映画、工芸)、トークイベント)

--会期終了--

○04.26〜05.02[展示]「子どもたちがすすめる!本のポップ大賞」&「鎌倉アカデミア70周年記念展示」in 鎌倉駅地下道ギャラリー
○04.02〜05.08[美術]あそぶ浮世絵ねこづくしそごう美術館[横浜市・横浜])

--会期中--

◎03.03〜05.21[人文]薬草の博物誌 -森野旧薬園と江戸の植物図譜(LIXILギャラリー[東京・京橋])
◎04.04〜05.22[写真]ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて埼玉県立近代美術館[埼玉・北浦和])
◎04.09〜05.22[芸術]生誕140年吉田博展(千葉市美術館[千葉・千葉中央])
○04.21〜05.25[美術]清方、明治への思慕 ―江戸の残り香とともに―鏑木清方記念美術館[鎌倉市・鎌倉])
●03.26〜05.29[芸術]馬鑑―山口晃展―(馬の博物館[横浜・根岸])
○03.19〜05.29[人文]金沢百景~角田武夫の描いた失われた風景~神奈川県立金沢文庫[神奈川・金沢文庫])
●04.23〜05.29[人文]まぼろしの紙幣 横浜正金銀行券-横浜正金銀行貨幣紙幣コレクション-(神奈川県立歴史博物館[横浜・馬車道])
●03.12〜06.05[人文]石材が語る 火山がつくった日本列島千葉県立中央博物館[千葉・京成千葉寺])
●03.12〜06.05[人文]土・石・木・・ 器のかたち―いれものからみる横須賀の歴史―横須賀市自然・人文博物館[横須賀市・横須賀中央])
●04.02〜06.05[人文]君も今日から考古学者! 横浜発掘物語2016横浜市歴史博物館[横浜・センター北])
●04.23〜06.29[建築]竹中工務店400年の夢―時をきざむ建築の文化史(世田谷美術館[東京・用賀])
○04.16〜07.03[人文]横浜山下公園海辺に刻まれた街の記憶(横浜都市発展記念館[横浜・日本大通])
◎04.23〜07.10[人文・工芸]ザ・模型 —NYK Model Ships—日本郵船歴史博物館[横浜・馬車道])
○04.15〜07.18[人文]ハマの大地を創る-吉田新田から近代都市へ-(横浜開港資料館[横浜・日本大通])
○04.12〜10.10[人文]柳田國男と考古学-柳田考古遺物コレクションからわかること-(国立歴史民俗博物館[千葉・佐倉])

--会期前--

○05.28[イベント]ブックカーニバル in カマクラ2016
○05.28〜07.18[文学]没後30年 鮎川信夫と『荒地』展神奈川近代文学館[横浜・元町中華街])
●06.02〜08.28[人文]文字の博覧会 -旅して集めた“みんぱく”中西コレクション-LIXILギャラリー[東京・京橋])
●06.04〜08.07[人文]根岸競馬場開設150周年記念 ハイカラケイバを初めて候(馬の博物館[横浜・根岸])
○07.16[トーク]「田園都市線と民俗学~現代に生きる妖怪・風習・民間信仰~」あざみ野カレッジ(横浜市民ギャラリーあざみ野[横浜・あざみ野])

訪問必須

鎗水
小野路・小山田
ユーシン渓谷
大口暗渠
境川ゴム堰
栄区石橋
三浦半島ジオFW

映画

詳細不明

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