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2014年12月

2014/12/30

2014ベスト(展示&書籍)

というわけで2014ベストを。
音楽や映画、演劇・芸能は今年は(も)パス。

ますは書籍。読んだり、購入した本は多かったけれど、今年の新刊となると結構少ない。

東京大学の学術遺産 君拾帖 (メディアファクトリー新書)
モリナガ・ヨウ
KADOKAWA/メディアファクトリー ( 2014-06-27 )
ISBN: 9784040667959

幕末の本草学者で、幕府の職員としてパリ万博に出張したり、そのまま明治新政府に仕えて殖産興業に尽力した人物の硬軟聖俗取り混ぜたスクラップ帳。
何度見ても見飽きないし、コレクション(もしくはアーカイブ)し続けることの意義を再認識させられた一冊。

星を賣る店
クラフト・エヴィング商會
平凡社 ( 2014-01-27 )
ISBN: 9784582836417

ご存じクラフト・エヴィング商會の同名展示の図録でもある一冊。
企画展と共にこの本も素敵な一冊。自分にとっては家宝級です。

我が敬愛の歌人・水原紫苑さんの書籍。
文学における桜の意味の変容を追いかけた物。
(このジャンルでは櫻史という有名な本があるけれど、二番煎じでは全くない)
現在のJ-POPや、国家に管理された桜に対する意識論まで踏み込んだ本でした。

番外編

特集:フィールワーカーになる
自分の立ち位置を測るキーブックになりそうな特殊でした。

続けて企画展を。

○星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会@世田谷文学館

(→ブログ
やはりこれが一番かなぁ。目に対する至福、その世界を追体験できる街並みの再現など、幸せな展示。ああ、その街並みの中で暮らしてみたい…

ディスカバー・ディスカバー・ジャパン展@東京ステーションギャラリー

(→ブログ
'70年代、国鉄が官民一体で盛り上げたキャンペーンの回顧展。
その功罪も含めて取り上げてあるのが素晴らしかった。
(ディスカバージャパン以降のキャンペーンについてもっと知りたかったかな。今後に期待。)

大おにぎり展@横浜市歴史博物館

(→ブログ
おにぎりひとつで、これほどの展示ができるとは!
横浜市歴史博物館はこのスタンスで、これからも突き抜けた展示を目指して欲しいw

○番外 魅惑のニッポン木版画@横浜美術館

(→ブログ
木版画好きであっても、膨大な情報量を処理できず思考停止した展示でした。
いい展示だったし、好きな版画家も作品も見られて幸福だったけれど、自分の勉強不足も痛感させられた展示でした。

blog化しなかった物をいくつか列記。

05.31桂米團治独演会(鎌倉芸術館)
10.26しでんちゃんフィールドワーク(神奈川〜高島町)
10.26三井物産横浜支店生糸倉庫のフィールドワーク
09.14スーマーさんのライブ(旧バラ 荘)
09.23ツブヤ大学 ツブヤ大学的「東京」考現学(3331 Arts Chiyoda)

行けなかった展示は
鏑木清方(千葉市美術館)、吉田初三郎(名古屋市博物館)、葛飾探偵団(葛飾区郷土と天文の〜)、川上澄生(武蔵野市吉祥寺美術館)、ブルーノ・タウトの工芸(LIXILギャラリー)、渋沢敬三屋根裏博物館(埼玉ほか)など。

スポーツ観戦、映画鑑賞は0、新作のCD/iTunesの購入もなし。
古典芸能も0ですか…

いくつかお誘いを受けたイベントも仕事/体調不良で当日ドタキャンしたものも多かったなぁ。

来年は、もっと面白そうなヒト・コト・モノ・バショに出歩くような年にしたいですね。

2014/12/29

川崎河港水門

千葉に向かう途中、なんとなく降りてしまった川崎の街。多摩川沿いをふらふらとして見つけたのが、川崎河港水門。詳しい説明はWikipediaにお願いするとして。
この河港水門が作られるきっかけになった川崎運河計画もかなり面白い計画。調べてみると楽しめるよ。

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この姿は綺麗だなぁ。

ところで…門の上にある二つのこぶ。
川崎の特産物であった、梨・葡萄・桃をかたどったモチーフだそうで。

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…って、よくわかりませんねw。
しかし、窓の桟の入れ方や、細かい意匠は素敵だなぁ。

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対岸には多摩川六郷水門も見えていい散歩コースだな。

2014/12/28

旧三井物産横浜支店生糸倉庫

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解体反対の声が上がるなか、解体工事が始まってしまった生糸倉庫。
建築史的にも重要な物だし、なにより港町・横浜の風景の一部。
加えて、日本のシルクロードの到着点でもある横浜の記憶のひとつ。

解体して普通のオフィスビルになってしまうなら、横浜はただの地方都市に落ちたということを明示したのだと思うのです。

行政の対応もいまいちだけど(特に林市政下で顕著)、市民も主体的にまちづくりに関わっていないのも事実。想定される事象に直前まで動かなかったなら、こうなることは見えていたはず。

ということで、今後の(そういう危険性のある建物はゴマンとあるので)対策を提案。
戦略的にずるく動いてみたらどうかな。

建物の価値や魅力を市民(だけでなく所有者にも)アピールするような活動。
建物の維持管理に何らかの手助けをできるようにする法整備、行政力。
建て替えなくても、収益につながるような具体的な提案などなど…。

まだまだできることはあるような気がするけどね。

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裏から見ると赤レンガなんだね。ちょっと驚き。

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表の白煉瓦(タイル?)。よく見ると目地が盛り上がっている。手間のかかる手法ですよ、これ。

2014/12/27

12.27ボー燃会@三浦市油壺胴網海岸

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前から行きたかった胴網海岸。ようやく行くことができました。
ボー燃会という名の忘年会にして焚き火会。

仕事納めの翌日で、思った以上に心身共に疲れ果てていたらしく、体が鉛のように重い。
そんな状態でも海と焚き火を見つめていると、なにか浄化されるような気分に。
楽しい一日で、心の疲れはだいぶ取れたように思います。

企画なさったSさんファミリー、車を出してくれたSさん(別人)、一緒に楽しんだみなさまに感謝。

胴網海岸は素敵な場所。またひとつ、お気に入りの場所ができました。

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このホットワインが心の緩解を与えてくれたような気がします…

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2014/12/07

11.24大おにぎり展@横浜市歴史博物館

名称:大おにぎり展出土資料からみた穀物の歴史
場所:横浜市歴史博物館
会期:10.11〜11.24
入場料:¥300(チラシをおにぎり型に折ったので、団体料金¥240で入場)
見学日:11.24(またしても最終日w)
図録:あり。購入済。¥1000

最近いろいろな意味で飛ばし気味の横浜市歴史博物館の企画展。
市内で出土したおにぎりらしき物体から、食物考古学・民俗学といった領域まで広がった展示で興味深い内容だった。
普段の歴博よりも客数が多い(老若男女!子どもの姿も)ように見受けられ、歴博が頑張っている成果が出ているのだと思う。今後もぜひ飛ばして欲しい。

以下メモ。
有機物が残るための二つの方法(炭化と無酸素化←湿地帯)。

狩猟採集時代の栽培(稲作文化渡来前でも、栽培して収穫を得ていた)という事実。
どうしても稲作以前は狩猟採集のイメージが強いが、栽培で収穫を得る事もあった。(そうしても採集のイメージに引きずられる…)

木の実の種類の時期差と地域差。
時期差:どんぐり・クルミ→栗→トチノミ
地域差:東日本→栗、西日本→どんぐり類
植生の違いかな?時期の差は調理方法の進化(あく抜き?)かな?

収穫量増加のための品種改良。
出土する栗の大きさが、後になればなるほど大型化している。
大きい実をつける物を選択して残していくような一種の品種改良がおこなわれたらしい。(おお!)
同じ事は豆やアズキでも確認できる。

出土したおにぎりの実物。炭化しているのでよくわからない。
何個かのおにぎりがまとまっている。
三方スケッチやCTスキャンによる断面図。(調べるって大変なんだなw)

土器に残された穀物痕を調べる方法は、警察の足跡採集(げそ痕というのかな?)と同じ手法。

戦国時代のおにぎり(場所から推定される戦いもw)

調理技術の変化と土器の形・品種の変化。土器の調理痕から推理する調理方法。
大きく分ければ、炊く、煮る、蒸す、茹でるの四種。変形を含めれば方法は多岐にわたる。
餅米とうるち米の違い(粘性の大小)と調理法の違い。(これは、アジア米と日本米の違いみたいな部分にもつながる)
土器の形と調理痕(煤の痕)から調理法を推定できる。
各時代毎に展示がされていて、これは興味深かった。

陸稲(!)実物を初めて見た。中学の授業で存在は知っていたけれど、実物はなかなか。
今でも栽培事例ってあるのかな?

歴史資料に残るおにぎりの事例。
万葉集。源氏物語。江戸名所図会、昔話、国語読本など…

梅干しと海苔と鰹節の歴史。そもそもおにぎりに具が入るのは近世以降?もとはごくシンプルな物だったようだ。(今のコンビニなんて幾つ種類があるのだろう…w)

寿司の歴史。
発酵させるなれずしから、簡略化されたにぎり寿司までの歴史。

おにぎり=おむすび論争と形の地域差問題。
どちらも有意差が見られるのは、コンビニおにぎり発生以降。三角形でおにぎりが現在の全国的スタンダード。

駅弁としてのおにぎり。最後には崎陽軒のシウマイ弁当!(おにぎりではないけれど、たわら型に一応なっているものね)

自分の興味ある方面ではないけれど、十二分に楽しめた展示でした。

2014/12/01

11.16生き放題、死に放題 山崎方代の歌@鎌倉文学館

名称:生き放題、死に放題 山崎方代の歌
場所:鎌倉文学館
会期:10.04〜12.07
入場料:¥400
見学日:11.16
図録:有。購入。¥800

以前もブログに書いた歌人・山崎方代。その歌の不思議な魅力にはまっている。
その展示があるなら行かなくてはなるまい。

第一部はその「歌」の展示。

彼の短歌を短冊・色紙・書(中には短冊形にプリントした物も)で展示。
方代の直筆は(書に詳しいわけではないので、感想を言うのは気が引けるが)、あまりうまくない。勢いだけで書いたような筆。それが味わいといえば、味わいか。

歌稿も展示。歌稿よりも創作ノートを見てみたかった。清書された(それでも推敲のあとはあるのだが)ものよりも、苦吟(短歌でもこの言葉を使っていいのかどうか)した様子がうかがえる物が見てみたかった。

方代を写した写真も要所要所に展示。ポーズを決めたような写真が多いな。

第二部はその「人」の展示。

18歳の写真。地元の短歌会の集合写真。(当然ながら)蓬髪でもなく、普通の田舎の青年といった趣き。

戦前の短歌雑誌。山崎方代ではなく山崎一輪という号。
詠嘆調の歌。ごく普通の作歌ぶり。

軍服姿の写真。裏には住所や歌・詩が書かれている。
(横浜市神奈川区浅間町4丁目と書かれているようだが…。浅間町は方代の姉がいた場所なので間違いないと思うが、神奈川区だったことあったかな?要調査。)

自費出版した歌集。あっさりとした表紙。こういうフォーマットがあったのかな。当時の他の歌集を見てみたい。

會津八一からのはがき。賛辞が書かれている。(もうひとつ、家を訪ねてくるなという内容のものもあったように思うが、記憶不鮮明。)

吉野秀雄の日記。方代が訪ねた様子が書かれている。

毎日新聞に掲載された方代の記事。栄区田谷に住んだときの住まい(というか作業小屋)が写った写真。この場所を以前から同定したいのだが、なかなか…

交流があった鎌倉飯店の暖簾。方代が揮毫した物。

特に感銘を受けた展示ではなかったが、方代の直筆や歌集を見られたのが収穫かな。

exhibition覚書'14/12

12月以降のものを備忘録的に。(最終更新11.30)

(更新記録11.30)

(開催中止・変更となっている可能性が考えられます。各イベントの開催状況についてはスペースへ直接ご確認下さい)
(リンク切れになっている可能性があります)

○見学必須
◎見学済
開催中、終了済は終了日順。開催前は開催日順。
'12/12よりジャンル
分類を廃止。タグでカテゴリ分類を実施

--会期終了--

--会期中--

○10.31〜12.04[芸術]清方描く 季節の情趣ー大佛次郎とのかかわりー(鏑木清方記念美術館[鎌倉市・鎌倉])
◎10.04〜12.07[短歌]生誕100年 生き放題、死に放題 山崎方代の歌(鎌倉文学館[鎌倉市・由比ヶ浜])
○10.15〜12.14[地域]絵図から地図へ~字限図で見る明治の日野(日野市立新選組のふるさと歴史館[日野市・日野])
◎10.18〜12.21[文学・芸術]尾辻克彦×赤瀬川原平-文学と美術の多面体-町田市民文学館[町田市・町田])
●09.20〜12.23[写真] 「昭和」  写真家が捉えた時代の一瞬あーすぷらざ[横浜市・本郷台])
○10.28〜12.23[芸術]赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで(千葉市美術館[千葉市・千葉])
●09.27〜01.12[アニメ・東欧]東欧アニメをめぐる旅 ポーランド・チェコ・クロアチア神奈川県立近代美術館葉山[葉山町])
○10.11〜01.12[都市・団地]あこがれの「団地」横浜都市発展記念館[横浜・日本大通])

--会期前--

近日来訪必須

渋沢資料館
七曲井(狭山市)
小野路

映画

1.10〜「白夜のタンゴ」 @横浜シネマリン

1.17〜1.30リスボンに誘われて @下高井戸シネマ

詳細不明

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