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2012年7月

2012/07/20

[企画展]7/16「生誕100年 松本竣介」と「鯰絵とボードレール」

petitbassさんとGuro326氏との「勝手にミュージアムトーク(お酒もあるでよ!)」Guro326氏とはなんどか開催していたものに、今回はさらなるマリアージュを期待してpetitbassさんにも御出陣を乞うた次第。

まずは葉山に移動。

展覧会名:生誕100年 松本竣介
場所:神奈川県立近代美術館葉山
会期:6/9~7/22
入場料:¥1000(みゅーぽん、[MuPon, Museum Coupons (2012 Edition) - Art Beat]を利用¥900)
見学日:7/16
図録:あり¥2300未購入

松本は昭和初期の画家。都市を描いた画家。
松本の存在は10年以上前に近美で開催されたモボ・モガ展で知ったように思う。
この時知ったのが絵画の松本、版画の藤牧義夫、写真の堀野正雄。この三人は俺にとって興味(モダニズムの視点と都市を描いたという点で)ある芸術家たちである。
ついでにいうとここ一年でその三人の企画展(堀野を見られなかったけれど)が連続してあった不思議。都市を見る視点がまた問われている時代なのかな?

以下、メモから抜粋。

  • 目白文化村で暮らした芸術家だったことに驚き。池袋モンパルナス 大正デモクラシーの画家たち (集英社文庫) の中に登場していた記憶無し。再読の必要がある。
  • モンタージュ・コラージュの手法を使った作品群。まるで堀野正雄の写真みたい。モンタージュ・コラージュは当時のモダニズム文化の中での新しい手法の一つだったのかな。
  • 古典リアリズム絵画を描くかと思えば、抽象性の高い絵画を描く、ひとつのスタイルにこだわらず、自分の表現すべき物にベターな方法を探していたように見える。
  • 立てる像。古典リアリズム(人物)と抽象絵画(背景・街)の融合。
    何よりその政治的背景(芸術統制)とそれに逆らう意思。
    軍部による美術への干渉に抗議して、雑誌『みづゑ』に「生きてゐる画家」という文章を書いたとのこと。この文章と「立てる像」の相関性。一人の芸術家として「立てる」こと。
    これがなければ単なるパースペクティブのおかしい絵画ということになりかねないのに…深い。
  • P074汽車という作品。藤牧義夫の版画を思い出すような絵!
  • P080 街角(横浜)という作品。カナディアン・パシフィックという看板。横浜にそんな店・会社あったのかな?Guro326氏とも話したが、わからず…要研究。
  • 15歳の時に父親から写真道具贈られる。同じ年に兄から油絵の道具。カメラの表現方法が彼の絵画に与えた影響を考える。モンタージュ・コラージュは写真的表現方法だよね…
  • 雑誌発行者の谷口雅春という名前に引っかかる「生長の家」の教祖(?)。調べたら松本竣介の兄が傾倒していたらしい。雑誌編集者の奥様と知り合ったのも「生長の家」の仕事を通じてらしい。
  • 最大の目的たる「Y市の橋」のコンプリート!横浜駅東口にある月見橋とその後ろに広がる跨線橋や変電所?を描いた作品群。
    今でもその跨線橋は残っていて(廃止・解体が決定済み)、ある種の共感を覚えるもの。
    しかし、Y市の橋すべて作品をじっくりと眺めても、松本竣介がその風景にどういう芸術家的インスピレーションを覚えたのかは、全くもってわからず。
    正直、何がどうという風景でも無いのに…松本の心の内が知りたいと思う。

近美葉山の環境とも相まって(バスは劇混みでしたがw)素晴らしい展示で堪能しました。
ただ…前期・後期の展示がある関係ですべてが見られたわけでは無いのが残念。巡回展示の世田谷美術館にもいってみるかな…

続いて逗子での遅めの昼食(つく志、ショウガ焼き定食ではなく、刺身系にすればよかった…)と鎌倉で一番の古書店books mobloをのぞいてから、近美鎌倉に移動。

展覧会名:コレクター気谷誠の眼 鯰絵とボードレール展 
場所:神奈川県立近代美術館鎌倉本館
会期:6/23~9/10
入場料:¥700(みゅーぽん(みゅーぽん、[MuPon, Museum Coupons (2012 Edition) - Art Beat]を利用¥600)
見学日:7/16
図録:あり¥1000未購入

petitbassさんのご提案で見学したけれど、自分ではタイトルだけでは触手を伸ばさなかったろうな…という展示。
しかし行ってみると、感心したりいろいろ考えさせられたりさせられた。こういうのが人とのつながりで生まれるマリアージュなのだなと深く感心させられました。

以下、メモから編集した感想。

  • 鯰絵とは安政の大地震のあとに刷られた鯰や地震をネタにした浮世絵のこと。
  • もともとは地震よけの鹿島神宮の武甕槌大神が鯰を押さえ込む絵や地震よけの梵字が書かれた魔除け・鎮魂の意味だったものが、地震によって商売繁盛(大工とか、風が吹けば桶屋が…的なものw)みたいな底抜けに明るい物に変化していく不思議。
    (そういう事情もあって幕府に禁止させられたらしい。時代の徒花かな。)
  • 今の感覚だと東スポや虚構新聞みたいなものと感じた。下世話なのに真実をついている、さらには不謹慎な感じがするところまで。
    もしかすると笑うことで恐怖を払ったり、起こったことはしょうがない=それからどう生きるかが大切みたいな感覚だったのかも。
  • これらのコレクターの気谷誠さんは東日本大震災を体験せずになくなられたとのこと。体験していたら、何をこれらから読み解いたのかな。気になる。
    (そして、まさにこの時期に企画展を行った近美の学芸員の皆さんに敬意を払いたい)

濃密な二つの展示をみてぐったり…としながらも、脚は紅灯へイソイソと(笑)
当日オープンしたばかりの鎌倉いし川庵というカレー屋(大宇宙カレー、マジおすすめ!)
本と酒の好きな者たちのサンクチュアリ、ヒグラシ文庫(綺麗でマジに格好いい方とお知り合いに!いい話を聞かせて貰いました)
最後はbar RAMで〆。俺はいつものごとくジントニック(好きなんです。脳が覚醒する感じがしてw)で。

最後かなり白熱したいい話をしていたはず(名言あったよね?)ですが、相当酔っていたらしく何も覚えていないという…(汗)

楽しい一日でした。
またやりたいね、petitbassさんとGuro326氏(笑)。テーマは眞葛焼コンプと神奈川台場で。

2012/07/19

ついに横濱時層地図がやってきた!

Untitled

Yokohama Jisou Maps - Japan Map Center, Inc.

ついにやってきましたよ!横濱時層地図がiPhoneに!
東京時層地図が登場し、横浜版の噂が流れてから幾星霜。待ちに待ったこの日がやってきました!

続きを読む "ついに横濱時層地図がやってきた!" »

2012/07/14

[企画展]7/8横浜の海七面相

展覧会名:横浜の海七面相展 幕末・明治編
場所:横浜開港資料館
会期:4/21〜7/16
入場料:¥200

展覧会名:横浜の海七面相展 大正・昭和編
場所:横浜都市発展記念館
会期:4/21〜7/16
入場料:¥300

*両館の特別共通チケット¥400の存在を知らず、別々に購入。失敗したな(笑
(別購入するなら、割引を使う方法もあったのに…つくづく残念)

見学日:7/8
図録:あり¥800。購入(特別価格で¥720)

港湾都市・横浜の変遷を追った企画展。
未見の資料・事象等があり興味深かった。
(勘違いして見学の順番を大正・昭和編からという痛恨のミスを犯したけれどw)

以下、メモから抜粋。

幕末・明治編から

  • 江戸名所図会の杉田の海鼠(「いりこ」といったらしい)。既知のことではあったが、豊かな海だったのだなとシミジミ。って、今でも本牧漁港で海鼠取ってなかったかな!?
  • 眞葛焼のカップ&ソーサー!基本的に眞葛焼は壺しかないのかと思っていたが…。なかなかの美形。
  • 富岡海荘絵巻 横浜から三浦までの海岸線を描いたもの(海から見た姿)富岡に三条実美の別荘があったのか…。
  • 迅速地図が多数!なかでも神奈川砲台!ここはちゃんと訪れないとなぁ…。見学できる場所も増えたことだし…
  • 幕末の東京湾の海図(海岸要地之図)。海岸線がほぼ正確に描かれているのに対し、陸地の表現が気になった。あの描き方は海から見た陸地の形が把握しやすいという意味では意味があったのだろうか?その部分だけは地図ではなくイラストみたいな雰囲気になる。(たしか伊能忠敬も同じような描き方)
  • 金沢の千代本という料亭。磯子や杉田にも海に面した料亭は当時あったようだが、現存するのは千代本ぐらいかな。一度は行ってみたいものだねぇ…
  • 伊勢山に明治天皇の離宮!正確な場所や、建築様式などを知りたいな。

大正・昭和編から

  • 京浜運河は埋め立て地の先外周に防波堤を築いて運河にしたもの。現在はその防波堤の先も埋め立てられたわけで…。ちょっと驚き。
  • 横浜の都市発展に深く寄与した浅野総一郎。って銅像はどこだ?(調べたら浅野学園内みたいですね)
  • 根岸湾埋め立ての写真。昭和34年のもの。街と埋め立て地の乖離がすごい、というかひどすぎる。
  • 磯子周辺では海苔の養殖が行われていた。海苔ひびがある姿なんて今では想像できないな。
  • 東京湾を航海する客船での撮影禁止地域を示すバンフレット!横須賀周辺などは軍事・要塞地帯なので撮影禁止。この地域の写真や地図に制約が加えられたのは知っていたが、こういう形でそれが記録されるとはねぇ…
  • 海軍の観艦式、横浜では昭和初期まで九回(多い方らしい)
  • ベトナム戦争中の戦車送りだし阻止ピケ@ノースピア村雨橋。飛鳥田市長の写る写真!(いろんな意味でこの写真を展示する気になったものだなあ…と感心)
  • 昔の柴漁港が外洋に張り出した漁港だったとは!地図・地形マニアとしては知らなかった事実。(勉強になるなあ)
  • 三崎東京間の貨客船・三浦共立運輸。これもしらなかった。
  • 富津〜横浜を結んだ、明治丸。最近良く話題になる。北林透馬の小説にも登場する。(一度読まなくては)
  • 子安の漁民も打瀬船(一種の帆掛け船)を利用。浦安〜千葉方面だけではなかったのか!この横浜の漁業についてはチェックの必要あり。
  • 山下公園は市の復興試案にあった海岸遊歩道計画、緑地帯構想の一部だったらしい。牧彦七の試案なのだろうか。(って、横浜の都市計画ってその頃からあったのだよね。あらためて実感)それにしても海岸遊歩道・緑地帯がある横浜の姿を見てみたかった…
  • 鶴見線(というか当時は鶴見臨港鉄道か)の海水浴前駅(!)名前は知っていたけれど、実際の様子の写真を見るとかなりの奇観。扇島あたりの工場群(煙突からは煙が)と芋を洗うような海水浴客…。当時は公害になるほどの生産力はなかったのかな?

最後に単なる横浜(の港湾)の都市発展にとどまらず。これからの横浜の海についても取り上げたのが秀逸。
海の浄化計画と新しい臨海地区の整備構想に触れていた。

全体として好企画だったと思う。

2012/07/01

exhibition覚書'12/07

7月以降のものを備忘録的に。
(最終更新7/22)(更新記録7/1,16,20,22)

(開催中止・変更となっている可能性が考えられます。各イベントの開催状況についてはスペースへ直接ご確認下さい)
(リンク切れになっている可能性があります)

○必須(見学する予定)
◎見学済(感想は☞から)。
開催中、終了済は終了日順。開催前は開催日順。

アート・デザイン・写真

●5/12〜7/8、光の造形~操作された写真東京都写真美術館[東京・恵比寿])
●4/14〜7/16、越境する日本人 -工芸家が夢みたアジア 1910s-1945東京国立近代美術館工芸館[東京・竹橋])
6/9~7/22、生誕100年 松本竣介展(神奈川県立近代美術館 葉山[葉山町])
○6/21〜7/22、なつとぶぅとちび(kamakura24sekki[鎌倉駅])@inumarucoさんの写真展

○6/16〜7/29、林ナツミ展 「本日の浮遊」(MEM・NADiff A/P/A/R/T 2F[東京・恵比寿])※7/16までの予定が延長
●4/20〜7/30、真葛香山展― 世界を驚かせた焼物 ―(吉兆庵美術館[鎌倉市・鎌倉駅])
6/23〜9/10、コレクター気谷誠の眼 鯰絵とボードレール展 (神奈川県立近代美術館鎌倉本館[鎌倉])

●7/28〜10/14、日本のCMのぜんぶ 1953-2012(アドミュージアム東京[東京・汐留(新橋)])

歴史・民俗・都市・自然系

○7/7、スリバチカフェ2南洋堂書店[東京・神保町])
○7/3〜7/10、「鎌倉カーニバル」写真展(鎌倉駅地下自由通路)
◎☞4/21〜7/16、横浜の海 七面相(幕末・明治編)展(横浜開港資料館[横浜・日本大通り])
◎☞4/21〜7/16、横浜の海 七面相(大正・昭和編)展(横浜都市発展記念館[横浜・日本大通り])
6/9〜7/16、収蔵資料展 相模国鎌倉郡鍛冶ヶ谷村と小岩井家横浜市歴史博物館[横浜・センター北]

○6/29〜7/28、昭和初期の理想郷ー古き良き鎌倉山の姿(鎌倉市中央図書館三階展示コーナー[鎌倉駅])
○6/30〜8/23、郷土・川崎を掘る -川崎考古学研究所の活動の軌跡-川崎市民ミュージアム[川崎市・武蔵小杉])
○7/18〜9/17、占領軍のいた街―戦後横浜の出発(横浜市史資料室・横浜中央図書館[横浜・桜木町])
●6/5〜9/30、愛着の風景―池上線展2012昭和のくらし博物館ミニギャラリー[東京・久が原or下丸子])
○5/31〜11/10、世界遺産の住宅建築とル・コルビュジエ(ギャルリー・タイセイ[横浜市・伊勢佐木長者町])

映画

その他(フェス・イベント・コンサート・舞台・祭・講演会・TVなど)

○7/8、『STREETWISE』発売記念サマーパーティー<HAMA WIND>JACKCAFE Basement[横浜・日本大通駅])(出演:LUVRAW&BTB w/Mr.M,Kashif,ヒューヒューBOY、チャーリー宮毛&LS、あるま)

○8/11、マッピングナイト4TOKYO CULTURE CULTURE[東京・東京テレポート])
○10/6〜10/7、第2回かまくらブックフェスタKAYA gallery + studio [鎌倉・妙本寺])
○10/8 第8回鎌人いち場
○11/30〜12/1、世界のCMフェスティバルTOKYO2012(新宿ミラノ座[東京・新宿])※行く日は未定

近日来訪必須

宮本香山真葛ミュージアム
七曲井(狭山市)
三原橋地下街(閉鎖・解体のため)cf.
神奈川台場関連遺構  

毎月開催

●(毎週土曜日)森山神社土曜朝市
●(毎月第三土曜日)夜のフリーマーケットドッキリヤミ市場(六角橋)→HP
●(毎月第三日曜8:00〜14:30)大磯市・古本波止場 →HP
●(毎月最終日曜日)月イチ朝イチ(藤沢・辻堂)→HP

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